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Channel: mitakeつれづれなる抄
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水害の起こりやすい日というものがあるのだろうか

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 一昨日の茨城県常総市の鬼怒川堤防決壊は大きなニュースです。
 テレビ映像で、決壊場所を特定できましたが、旧河道の分かれ道だったところではなさそうで、単なる堤防の弱体によるもののようです。
 このような河川堤防決壊は、近くでは2000年の東海豪雨、もう少し前では1976年の長良川堤防決壊を思い出します。

 そして日付、鬼怒川堤防決壊は、9月10日、東海豪雨は2000年9月11日の深夜から9月12日の出来事、長良川決壊は1976年9月12日の昼間です。
 何かよく似た日付ですねぇ。関連があるのか無いのか言い出すと、非科学的な話に入りそうで止めておきますが、夏の終わりから本格的に秋に移り変わるころで、似たような気候が出やすい時期ではあります。

 長良川決壊の時はよくわかりませんが(ただ単に雨が沢山降った、という記憶しかない)、東海豪雨の時は、ダイヤルアップでインターネットを始めていましたので、気象レーダを通じて雲の具合の変化をつぶさに見ておりました。
 一昨日の鬼怒川堤防決壊の原因は、川の上流で雨が沢山降ったわけです。
 台風18号は9月9日、すぐ近所を通った割には何事も起きないまま、夕方には日本海に抜けました。
 気象レーダで雲の変化を見ておりましたが、東京都から南へ東京湾を過ぎてさらに南の方へ雲の帯が延びていました。
 これがニュースで何度か言葉にでていました線状降水帯で、これが似たような位置で停滞(同じ位置で消滅~湧き出しの繰り返し)を起こしたため、同じところで大量の雨が降ったものです。
 2000年の東海豪雨の時も同じく、名古屋市内から瀬戸・春日井方面に、南西から北東の方向に雲の帯。
 ちょうどこの位置で、気流が出会う位置で、集束帯のような雲がどんどん発達してた状況が、レーダを通して見ておりました。

 この東海豪雨の時は、9月11日の夕方に早めに戻り、戻ったところで、大量の雨。
 ただ事ではないなと思いながら、テレビのニュースでは中継車が知多半島へ出ていまして、なにかこの先大災害が起きるような予感をさせました。

 一宮の自宅近辺での雨は、9月11日夕方の極端な降り様までで、深夜のラジオでは、庄内川水系の流量を時々伝えており、名古屋市内数か所で冠水とかの情報がありました。
 正直、一宮では小雨程度なのに、なぜ名古屋市内はこんなに降り続くのだろうか?と疑問に思いながらも、あのような帯状に繋がった集束帯ともいえる雲が連続して発達する気象現象があるをこれで知り(身をもって)ました。
 夜が明けてから、西区の新川堤防が決壊したことを、ラジオの現在状況で伝えられました。

 この新川堤防決壊で、東海道本線と名鉄線が不通になり、東海道本線は、冠水が少なかった貨物線を使って運転再開、名鉄は水が引くまで数日ほど不通でした。

 余談ですが、この9月11日は2001年の米国同時テロの起きた日でもあります。
 もう一つ、余談。茨城県は「いばらき」けんです。

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