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Channel: mitakeつれづれなる抄
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あちこち電子情報化で、電気がいりますねぇ

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 多くのニュースで報じられていますので、ニュースソースは出しませんが、消費税10%導入で軽減税率実施のために、マイナンバーカードを用い、それをレジで読み込ませて、後日、所定の口座に軽減とした金額を振り込む方法の案があるそうです。
 マイナンバー自体は今年度に確実に導入されることが決まっており、来月には各個人宛にマイナンバーの番号が通知されるそうです。
 そしてこのマイナンバーを記したカードを希望者に発行されるそうで、このマイナンバーカードを消費税軽減税率に用いようとするもの。

 マイナンバー制度、さらに消費税10%自体の是非云々には、この際言及しないことにして(個人的には疑問)、このマイナンバーカードによる消費税軽減の方法。

 つまり食料品などの消費税は、税率8%に抑えるもの。
 しかし店舗では、10%商品と8%商品が混在しているので、これを店舗のレジで区分けして計算するのではなく、一旦10%の税率で支払い、この時にマイナンバーカードをカード読み取り機に読み取らせ、一件の取引にマイナンバーの情報を与え、計算センターで10%商品と8%商品を計算し、8%商品分の差額を算出し、これを消費者自身が、インターネットで請求して、指定の口座に振り込む、のだそうです。

 なんともまどろっこしいですが、ある意味、合理的かもしれません。

 レジでは、まず、マイナンバーカードを読み取り機にかざし、8%商品も10%商品も一気にレジ打ちするということです。

 つまり、これら軽減税率の方法を実施するには、一般小売をする店舗全てでマイナンバーカード読み取り機と計算センターに情報を送るレジ機器を備えなければなりません。
 このニュースに触れ、昨今の鉄道駅での自動改札を連想しました。
 具体的には名鉄。大きな駅は別にして、無人駅が数多い名鉄です。
 無人駅は、これまで最低ホーム一本と駅名票と簡易な待合があればよかったです。
 夜の照明は裸電球一個の駅も。

 それがIC乗車カードの導入で、無人駅にも改札機を導入。
 それまで、駅名票と待合の蛍光灯数本分の電気代だけでよかったものが、改札機と券売機、加えてそれらの制御装置を動かす電気が、始発の少し前から最終の少し後までほぼ一日中必要となります。
 また改札機と券売機のセットが収められた、駅舎?の照明も必要になり、よく電気が必要になりました。

 消費税計減税率実施のために、これまで必要では無かった、極々小規模な店舗でもカード読み取り機と電気レジですか。
 エライ世の中になったものだ。

 店舗というと、夕方になると売りに来る「お豆腐屋さん」、あれどうなるのだろう。恐らくは8%据え置き商品です。
 田舎の、おばあちゃんがやっている駄菓子屋さんでも、カード読み取り機と電子レジなのだろうか。電子情報とは無縁の方々がやって来た店舗です。
 尾西線の無人駅、山崎駅や玉野駅を連想しました。

 さらに、この8%分軽減分の還付申請をインターネットで行うそうですが、世の中の全ての世帯でインターネットが導入されているとは限りません。霞ケ関のエライ様は自分たちの環境がスタンダードだと思うているのだろうか。

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