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Channel: mitakeつれづれなる抄
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京都市の三条通・祇園祭の後祭山鉾巡行復活に向けて電線地中化要望

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 祇園祭の山鉾巡行前祭(さきまつり)は、17日に台風の影響で、土砂降りの中、無事実施されました。
ネット中継を見ていましたけど、雨が降っているようには見えましたが、そんな土砂降りとまでは見えず、それがwebカメラの特徴でしょうか。
土砂降りは夜まで続き、京都市内の市街地周辺でも山沿いの地区に、避難勧告などの情報が出たほどです、

 前祭はそんな悪天候下で行われましたが、次の24日の後祭(あとまつり)に参加する鉾建て(ほこたて・鉾の組立)が始まりました。
弊ブログで何度か書いている通り、祇園祭の山鉾巡行は、かつては、7月17日の前祭(さきまつり)と7月24日の後祭(あとまつり)の二度行われていました。
それぞれ、八坂神社の神様が市中にお出ましになる日と、お還りになる日です。

 前祭と後祭では、巡行ルートも、山と鉾も違い、後祭は、人出も山と鉾も少なく、「寂しい祭りおした」とは京都の古老の弁。

 それが昨年の後祭巡行でのしんがりを務める、大船鉾が復活したのを機に、昨年から7月24日の後祭巡行が復活しました。
しかしそのルートたるや、前祭のルートを逆に行くもの。
その大きな理由が、かつての後祭巡行ルートだった三条通は、電柱が建ち、電線や通信線が三条通を横切る状態に。

 そこで京都新聞web版記事からですが、三条通の地元の方々で作る「京の三条まちづくり協議会」で、後祭復活で、景観整備もあり、背の高い山鉾が通る可能性のある、寺町通から新町通の間を電柱を無くす、電線地中化の要望を京都市に出すことになったそうです。

記事:すっきり三条通、後祭巡行復活を 京都市に無電柱化要望

 電線地中化は、普通に街の景観整備になりますが、これで直ちに後祭巡行が三条通を通ることにはならないかもしれません。
というのは、まつての後祭巡行経路は、寺町三条から南へ寺町通を行きます。
この寺町通りは三条通から四条通の間はアーケードが出来ています。
これは完全にアカン。
寺町通が通れないのなら、三条通をそのまま東進して、河原町通に出るのも考えられますが、三条通の寺町から河原町の間はこちらもアーケード街。
寺町通りか、三条通のアーケードを撤去しない限り、三条通の後祭巡行は復活できません。

 それに山鉾巡行を昔の姿に再現するなら、前祭も昔の姿を復活させたらどないや、と思います。
ただこちらは、観光側で猛反対となりそうです。
というのは、かつての前祭は四条通を四条寺町まで来て、以降は寺町通を松原通まで下がり、松原通を西へ進むルート。
今のような御池通の広い道を、桟敷席を作り「有料観覧」などできません。

巡行の変遷は弊ブログ2011年7月16日記事を参照。

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