前回の閏月に関連して。
旧暦の月名(何月とかいうもの)を決めるにあたってと閏月の決め方は、二十四節気を用いると書きました。
この原則通りに旧暦の月名を決めていくと、2033年(平成35年)に破綻するというものです。
さすがにこれは、暦の資料では気付かず、インターネットを初めて、知りました。
詳細な説明は、国立天文台のサイトです。こちら。
簡単に言えば、2033年(平成35年)秋から翌年春まで、旧暦の何月が決められなくなる不都合が発生します。
その理由は、二十四節気の各日の間隔は、時間的に一定ではないから。
平均すれば15.2日毎になりますが、季節の夏は、この二十四節気の間隔が長く、冬は短くなります。
季節により二十四節気の間隔が変化するのを、定気法、時間的な変化を無視して、機械的に、365度を24等分するのを平気法と言います。
旧暦である天保歴は、定気法で作られています。
定気法は、冬は二十四節気の時間間隔が短くなり、旧暦の一か月間に何月を決める二十四節気の「中」が二度現れることが発生します。具体的には、2033年11月22日から始まる一か月には「中」の小雪と冬至が二つ入っており、さて、これを何月とすべきか、ルールが確立しておりません。
逆に夏は長くなるので、2033年8月25日から始まる一か月には「中」がありませんので、何月か決められなくなってしまいます。
これが旧暦2033年問題というもので、あと18年先にやって来ます。
ハッキリ言って、どうでもいいことではあります。
なぜなら、所詮は正式な暦ではない旧暦(天保歴)の出来事ですので。
今の日本政府には、旧暦を司る部門はありません。
こんにち、我々が旧暦旧暦と言っているものは、明治5年12月に廃止された暦を、そのまま現在に延長していただけのもので、正式な暦ではありません。
なので、2033年(平成35年)が近づいても、日本政府としては、何の手立てもとられません。
ちなみに、なぜ定気法では、二十四節気の時間(日数)間隔が変化する理由は、太陽の周りを廻る地球は、正確な縁を描いているのではなく、楕円形の軌道を描きます。
そのため、太陽と地球との距離は常に変化します。
太陽の周りを廻る惑星は、等面積等速度で運動しています。等面積とは、惑星軌道のある位置から次の位置までの距離と、その両地点を結んだ太陽からの距離(半径)でなす扇型の面積が同じ分だけ、円周上を動く時間が同じというもの。
なので、太陽との距離が遠い夏場は、二十四節気の間隔が長くなり、逆に太陽に近い冬場は二十四節気の感覚が短くなります。
※本記事中、夏とか冬とかは、日本がある北半球の場合の事です。
旧暦にはこんな問題点がありました、というお話。
旧暦の月名(何月とかいうもの)を決めるにあたってと閏月の決め方は、二十四節気を用いると書きました。
この原則通りに旧暦の月名を決めていくと、2033年(平成35年)に破綻するというものです。
さすがにこれは、暦の資料では気付かず、インターネットを初めて、知りました。
詳細な説明は、国立天文台のサイトです。こちら。
簡単に言えば、2033年(平成35年)秋から翌年春まで、旧暦の何月が決められなくなる不都合が発生します。
その理由は、二十四節気の各日の間隔は、時間的に一定ではないから。
平均すれば15.2日毎になりますが、季節の夏は、この二十四節気の間隔が長く、冬は短くなります。
季節により二十四節気の間隔が変化するのを、定気法、時間的な変化を無視して、機械的に、365度を24等分するのを平気法と言います。
旧暦である天保歴は、定気法で作られています。
定気法は、冬は二十四節気の時間間隔が短くなり、旧暦の一か月間に何月を決める二十四節気の「中」が二度現れることが発生します。具体的には、2033年11月22日から始まる一か月には「中」の小雪と冬至が二つ入っており、さて、これを何月とすべきか、ルールが確立しておりません。
逆に夏は長くなるので、2033年8月25日から始まる一か月には「中」がありませんので、何月か決められなくなってしまいます。
これが旧暦2033年問題というもので、あと18年先にやって来ます。
ハッキリ言って、どうでもいいことではあります。
なぜなら、所詮は正式な暦ではない旧暦(天保歴)の出来事ですので。
今の日本政府には、旧暦を司る部門はありません。
こんにち、我々が旧暦旧暦と言っているものは、明治5年12月に廃止された暦を、そのまま現在に延長していただけのもので、正式な暦ではありません。
なので、2033年(平成35年)が近づいても、日本政府としては、何の手立てもとられません。
ちなみに、なぜ定気法では、二十四節気の時間(日数)間隔が変化する理由は、太陽の周りを廻る地球は、正確な縁を描いているのではなく、楕円形の軌道を描きます。
そのため、太陽と地球との距離は常に変化します。
太陽の周りを廻る惑星は、等面積等速度で運動しています。等面積とは、惑星軌道のある位置から次の位置までの距離と、その両地点を結んだ太陽からの距離(半径)でなす扇型の面積が同じ分だけ、円周上を動く時間が同じというもの。
なので、太陽との距離が遠い夏場は、二十四節気の間隔が長くなり、逆に太陽に近い冬場は二十四節気の感覚が短くなります。
※本記事中、夏とか冬とかは、日本がある北半球の場合の事です。
旧暦にはこんな問題点がありました、というお話。