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Channel: mitakeつれづれなる抄
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国土地理院の地図で外国人向け地図記号が少し変わる

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 Yahooのトピックにあったニュースからです。国土地理院は、一部の地図記号に良からぬものを連想させたり分かり難いものがあることから、それらを変更するとのことです。
記事:「「卍」はナチス想起させるので「三重の塔」に 外国人向け地図記号、国土地理院が作成へ

 国土地理院が作成する外国人向け地図は、一般刊行物としては直ぐには思いつかないのですが、特別誂えとして作っているのでしょう。

 「卍」はお寺(寺院)の記号として日本国内では広く普及、そして常識化しています。しかしこれはナチスを思い起こさせるものとして、その方面の人には大変に忌み嫌われます。
そうしたものの幾つかの記号を変える、ということだそうです。お寺は「三重の塔」。決して「みえのとう」ではありません。「さんじゅうのとう」です。
 大きなお寺によくある仏塔ですね。

 記事にある郵便局マークの「〒」は日本では分かるものの、外国人には分からないことから「封筒」をイメージするマーク。この郵便局記号が封筒をイメージする地図記号の国はよくあります。
 地図の読み物としての書物で、「地図記号はところ変われば形も変わる」などといった章で、各国の地図記号を紹介したものがあり、そこで郵便局に封筒をイメージする図形の記号が多いことを知りました。

 「卍」も「〒」もパソコンで出せます。特に「卍」は漢字で、「まんじ」と読み、その通りに入れれば変換できます。
 〒は「ゆうびん」と入れると変換できますが、こちらは漢字ではありません。
 あくまで旧逓信省が定めた逓信マーク。逓信省の「テ」の字が元。なので、日本国内でしか通用しません。

 この地図記号は、外国語版地図で、ということですが、日本語の地図にも影響しやしないかと思います。
 卍も〒も日本人には広く普及していますが、外国人には全く分かりません。
 何でもかんでも「国際化」と称して、地図記号も国際化で、日本語の地図も記号の変更が及ぶのを懸念しています。
 三重の塔があるようなお寺はそう多くなく、普通の家々のに囲まれた中にあるお寺に「三重の塔」記号があると、それはそれでとても不自然です。

 ちなみに、三重の塔ぐらいの高さでは微妙ですが、五重の塔になると、地図記号として「高塔」の記号で表記されます。

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