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リニア中央新幹線の工事残土で亜炭廃坑埋め戻し

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 本日、ラジオのニュースで伝えておりましたが、岐阜県可児郡御嵩町は、町内に多く存在する亜炭坑の坑道跡の対策に、リニア中央新幹線のトンネル掘削により発生する残土で、埋め戻し出来ないかと、JR東海に打診を送った、ということだそうです。

web上で情報在有りました。
中日新聞web版記事:「「残土で廃坑埋め戻し」 岐阜・御嵩町、JRに申し入れ

 御嵩町は、町内の各所に戦時中に掘られた亜炭の坑道があり、町内の市街地約6割にも及び、その多くがそのまま放置され、時々落盤事故を起こしています。
 落盤事故とは、要するに廃坑となった空洞が、そのまま上部の土の重さで抜け落ちるわけで、大変危険です。
 これまで、国費で廃坑の埋め戻しをやっていましたが、これも限度があり、そこで町としてはリニア新幹線のトンネル工事で発生する大量の工事残土を使えないか、というものです。

 リニア新幹線は線路のほとんどの区間で地下を通ります。
 いろんな工事方法でトンネルを掘りますが、どんな方法にせよ、トンネル分の体積の土が発生します。
 この工事残土の処置が問題になりそうですが、その土で御嵩町の廃坑の坑道埋め戻しに使いたい、というもの。

 リニア新幹線は東京都品川駅から愛知県名古屋駅の間、約300kmの殆どが地下です。
 単純に、直径5mの穴が300km分の二本の土は、どれだけ発生するか、分かりますね。


 亜炭は、日本のあちこちで戦時中の燃料対策で掘られました。
 名古屋市内にも亜炭鉱山の跡があります。
 守山区の上志段味には、今は土地改良で無くなってしまいましたが、亜炭の鉱山跡と、社宅に使っていた建物が残っていました。
 石炭になりきれなかったもので、燃焼の効率は大変悪いモノでした。しかし、「無いよりはマシ」ということで、所構わずせっせと掘られました。
 終戦後はそのまま放置され、しっかりとした坑道の保持工もなされなかったので、落盤事故がちょいちょい起きています。

強風でルミナリエの電飾が倒れた!

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 神戸新聞web版記事からです。季節外れの南寄りの強風が吹いた今日、神戸市で開催中のルミナリエの、東遊園地の南側の池の周囲の電飾作品が早朝に倒れたそうです。
 兵庫県地方は朝から強風が吹いていたようで、兵庫県気象情報メールが頻繁に発せられ、暴風・波浪警報が各地に発表されていました。
記事:「神戸ルミナリエ」の電飾が強風で倒壊

 池の周囲、ということで、東遊園地から細い通り挟んだ南側の、阪神高速沿いの公園かと思います。
 約20年のルミナリエで、作品が強風で倒れたのは初めてです。
 開催時間中のことではなかったのが不幸中の幸いです。
 ルミナリエの開催概要に「強風の場合は、点灯を見送ることがあります」と記されていますが、12月にそんな強風が吹くような気象にはならないだろうなお、と思っていましたが、本当に吹いてしまいました。

 ルミナリエの他のところ、仲町通りのガレリアは、東遊園地のスパッリエーラは影響無しとのことで、本日は、東遊園地の池の部分を閉鎖し、他は通常通り点灯したそうです。

 そんな南からの強風の神戸市、JR西日本の東海道本線(愛称JR神戸線)のまや駅工事中の足場が線路内に倒壊したそうです。
記事:新駅建設現場の足場崩落 JR神戸線、強風か
   JR新駅足場倒壊 帰宅の足影響、私鉄で長蛇の列

 朝の出勤時は通常運転をしていたので、大阪のオフィスなどへ通う方は普通に出勤されていました。
 昼の出来事で、この事故でJR西日本神戸線は不通。帰宅の足を奪われた方が大量で、代行輸送となる阪急・阪神の梅田駅は大混雑となりました。

 まや駅は現在の東灘信号場。
 この東灘信号場はかつては、東灘操車場。
 操車場といっても突放流転させての貨車の仕訳は行っておらず、神戸港駅への分岐と貨車の連結をやっていたところで、その用地にマンション建設を行い、併せて新駅設置とするもので、弊ブログでも以前に書きました。
 来春3月に開業とのことで、ニュース映像がありましたが、かなり駅本体が出来上がっていて、体調崩して神戸へ行くことが無くなり、浦島太郎の気持ちでいます。

 Youtubeの前面動画にもまや駅工事中の様子がありました。灘駅から六甲道駅へ上り方向の映像。
 走行する線路は普通電車の内側線。まや駅ホームは上下内側線で一つのホームを挟む島式橋上駅。

「仮称・JRまや駅」進捗どうでしょう 灘→六甲道

京都市地下鉄烏丸線京都駅でホームドア運用開始

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 京都新聞web版記事からです。京都市営地下鉄烏丸線の京都駅でホーム柵ドアの使用が始まったとのことです。
記事:「可動式ホーム柵」運用始まる 地下鉄京都駅

 京都市交通局資料から、ホーム柵の今後の計画。


 ホーム柵とホームドア、先般運用を開始した名古屋市の地下鉄東山線とほぼ同じものですが、名古屋市東山線と大きく違うのは、東山線は自動運転を行うのに対して、烏丸線は手動運転でホーム柵ドアの運用です。
 他社では、手動運転でホーム柵ドアの運用を行っているところもありますが、列車操縦上、運転士にかなり負担になりそうです。
 いえ、別に運転士は、停止位置±10cmで停められますが、やはりホームドアの有りと無しでは違います。

 体調崩して、京都市の地下鉄は乗っていませんが、手動運転でホーム柵ドアの運用がどんなものか、是非見てみたいと思っています。

 京都市の地下鉄でも東西線は、開業時からホームドアが設置されています。
 しかも東西線は、自動運転を行い、ホーム柵どころかホーム部分は軌道部分と完全に仕切られており、一つの部屋のようになっています。

東山線で自動運転化以降、駅間停止が増えているらしい

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 先週のCBCテレビニュース「イッポウ」の中で取り上げていたことです。
何か文書になったものは無いか探してみましたが、無さそうなので、視た記憶から。

 ---どんな内容であったか。---
 視聴者の声で、このところ地下鉄東山線は(駅の)途中で停まってしまうことが多い。そこで(朝の時間に)記者が乗って調べてみた。
 記者とカメラが朝の時間に池下辺りから乗り、カメラは運転室内へ。
 千種駅の手前で電車は停まった。
 お客さんのインタビュー。朝は急いでいるのになぁ。9月から増えている感じですよ。などの声。

 交通局運転課で取材、9月から東山線は自動運転を始めていまして、そのため、これまでは運転士が前方の状況を予測して、停まらない様に速度を調整したものの、自動運転ではそのまま走ってしまい、先行列車に接近すると、信号で停まってしまうんです。

 駅間途中停車の回数の資料は無いですが、お客さんもCBCの制作陣も9月以降駅間停車が増えている感じです。
 これも安全のためなのですが、ねぇ・・・。
 ---ということでした---

 つまり自動化運転で、2分間隔で運転する朝の時間帯は、駅の手前で停まってしまうことが多くなったそうです。
 理由は十分分かりますが、これがとみに増えているらしい。
 これは、自動運転によるもので、運転士の手動運転だと、信号の変化で先行列車の状況を把握して、駅の手前なのでは、あえて信号の指示速度よりも低い速度で走行し、駅間停止しないように操縦していたものが、自動運転では信号の指示速度に合わせて走行しようとするものだから、先行列車に接近してしまい、駅の手前で停まってしまう結果が増えているとのことです。

 要するに、運転士は優秀、ということですね。
 機械にはそこまでの采配ができない。

 東山線のATCの信号は、「赤」と「青」の二種類だけで、「青」の時は指示速度というものが出ます。この指示速度は他社の何km/h信号と同じような性格のもので、この速度を超えると、ATCによるブレーキがかかります。
 栄駅など旅客の乗り降りが多い駅では、駅停車中の後続列車との間隔が接近してしまうので、ここで信号停止が発生してしまいます。
 運転士はこれを避けるために、あえて、指示速度よりも低い速度で走行し、駅間停止せずに運転していました。


 ちなみに、道路交通の場でも、渋滞に巻き込まれたくなければ、渋滞しそうな状況では、あえて、速度を抑えてゆっくり走ることです。
 それとやたらと車線は変えない。隣の車線が動いているからと言って車線を変えると、大抵その先で詰まります。
 一方だけが流れている、ということは必ずその先で詰まりますので。

出前も外食の分類に入ると思う

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 ラジオなどの話題で、消費税10%導入で軽減税率云々の話題が多く耳にします。
 今のところ、軽減する対象品目は、生鮮品と加工品で、外食は10%とする見通しとのこと。
 そこで、線引きが問題になります。ラジオなどで多く話題になっているのは、ソバを食べるのに蕎麦屋の店内で食べれば外食ですが、これを出前で自宅で食べたら、加工品なのか外食なのか、どっちだー?
 あるいは、コンビニで買ったお弁当をコンビニ内のイートインで食べれば、加工品なのか外食なのか、どっちやねん?等々。

 私、思いますが、出前はあくまで店内で頂く食事を、あえて自宅等へ運ばせて、そこで頂くもので、品物自体はプロの料理人が作る食べ物です。
 なので、頂く場所が自宅でも出前は外食になると考えます。
 同じものを、自身が自宅へ持ち帰っても、それはプロの料理人が作った外食用の料理で、外食になると考えます。

 コンビニのイートインは、コンビニはあくまで加工した製品を販売するところで、お客がどこで食べようとそれはお客の勝手で、店内のイートインは、便宜的に用意してあるもので、店内で買ったお弁当を自宅外、例えば公園などで食べるのと同じようなもので、イートインで食べても加工品だと考えます。

 などと考えますが、消費税10%はどんなものだろうか。
 物わかりのいい方は、国の財政を考えると仕方がないだろう、という声はあります。
 しかし、役所のお金の使い方を考えると、もっと節約の術はあると考えます。

 それと「軽減」税率といいますけど、決して「軽減」になってません。現行の8%を維持するだけで、10%品目と比べると「軽減」ですが、全然変わりません。
 無税、もしくはもっと低い税率にしたら「軽減」だと思うのですが。

 それと、意外にも軽減税率導入反対の意見があるようですね。その理由で主なものは、

 ・軽減しても、裕福な人が得になる結果
 ・品目限定で軽減を行うと、末端の小売店側の大きな負担になる

 ということ、だそうです。

席を用意され、器を返却すると外食らしい

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 昨日の続きで、消費税、外食か否かの違いで。中日新聞夕刊記事からです。消費税の軽減措置にあたらない外食と、あたる加工品との境は、テーブルと席が用意され、器を返却する場では外食で、出前や持ち帰りは加工品なのだそうです。
記事スキャナ画像。


 イオンタウンのような大形SCのフードコーナーで頂くと、販売店自体は席を用意していないけど、フードコートとして席とテーブルがあるので、外食で10%なのだそうだ。


 個人的な行動に当てはめてみると、松坂屋の中のカレーハウスでよくカレーを頂きます。当然店内で頂きますので、10%。
 この松坂屋のカレーハウスはお持ち帰り用のカレーも販売していますので(そっちの方がよく売れてる)、それを求めると、同じメニューながら8%で支払額は安くなります。

 中区役所近くのコーヒーショップで。ここはトレーに載せてテーブルまで運ぶ方式ですが、私の場合の事情を理解して頂いて、テーブルまで運んでいただけます。
 コーヒーの器もサンドウィッチのお皿も返却しますので、外食で10%。

 一宮市民病院の中にコンビニ形式の売店があります。店内召し上がり用の簡単なテーブルと腰掛があります。
 ここでパンやお弁当などを買って外で頂けば、8%になりますが、中で頂くと10%になりそうです。
 ただレジを打つ時点では、どちらで頂くのか分かりません。
 レジでお客に尋ねるのでしょうかねぇ。「店内でお召し上がりですか、それともお持ち帰りですか?」って。

 ただ食器の返却は無く、器はゴミとして捨てるだけなので、どうなるのだろう。


 ケータリングサービスは、外食の扱いらしい。

 食べ物はこんな要領ですが、新聞も8%品となるには日刊紙か隔日刊紙が対象とのこと。
 なので、交通新聞(10日ごとに発行)は書籍と同じく10%になるのだな。


 なんか、すっきりしないな。
 私は、マクドへは行かないけど、これからマクドの店内で注文の際は、「いらっしゃいませ、店内でお召し上がりですか、お持ち帰りですか」で早速支払い額が変わるのだな。
 すっきりしない。

再婚禁止期間は違憲・夫婦同姓は合憲

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 今日は、最高裁判所で、マスコミが注目する夫婦関係を規定する民法の憲法判断が示された、ということで、私なりに考えてみます。

 一つは、女性のみに課される、再婚禁止期間の規定。もう一つは、夫婦同姓についての規定で。
 再婚禁止は離婚後6か月間は新たな結婚するのを禁ずる規定は違憲とし、その上で原告の賠償請求は棄却という判決。

 もう一つは、夫婦間において共に同じ姓を名乗ることを強制することに対しての判断。
 こちらは、夫婦同姓が社会的に合理性を得ており、合憲だとのこと。

 この後者の夫婦別姓 or 同姓について、私なりの考え。
 今日のこの最高裁判決は、現在の社会的ないわば、状況証拠から合理的だ、ということですが、決して、夫婦別姓を否定するようなものはなさそうです。
 あ、私、夫婦別姓賛成です。
 多くの場合、男女が結婚すると、女性の方が姓を変えることになり、この不都合さを問題とするもので、私は、夫婦別姓賛成です。
 ただ夫婦が同姓でいたい、という方もいますので、同姓か別姓かを選べる選択であるのが望みです。

 すると、家族の一体感が無くなる、とか子どもの姓はどうなる、とかの意見があるようです。
 女性でも、生まれ育った家の姓をそのまま名乗りたい、という方は結構おられるようです。
 国の資格でも「姓名」で登録されますので、結婚すると、この姓名の変更手続きにかなり苦労されるそうです。

 夫婦一体感ですが、韓国の例を持ち出しますが、韓国は夫婦別姓です。
 それでも夫婦は夫婦ですし、家族の中で一人姓の違う奥さんの方が強いです。(笑)
 子どもは、父の姓を名乗ります。

 日本の昔から、女性は結婚すると姓が変わるのは当たり前、だそうですが、我々庶民の間では、平民に姓を名乗るようになったのは、明治8年の平民苗字必称義務令からです。
 また同年に、平民自今必苗字ヲ唱ヘシム、という規程が出され、これから、夫婦同姓が義務付けられました。
 いずれも旧憲法である大日本国憲法による規程。

 余談ですが、この旧憲法の習慣が今も続いている言葉が、結婚を意味する「入籍」。
 現在の法律では、結婚すると、夫婦で新戸籍が作られますが、旧憲法では、嫁が家長の戸籍に入ることから「入籍」と呼ばれてました。
 それが不思議に今も続いて、マスコミでのエンタメ情報でも、「芸能人の誰々と誰某が入籍!」などと堂々と話しています。
 こういうの、耳にすると「なんだかなぁ・・・」と思います。

電車の電気ブレーキによる発電で自動車のEV車を動かす実験が福井県で

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 12月16日のNHKラジオ第一放送のニュース「NHKジャーナル」の中でのリポートで、福井県が主導で、電車のブレーキ力で発電した電力でEV車を動かそうという、環境に優しい取り組みの実証実験が行われているそうです。
webにそれに関する新聞記事がありました。
福井新聞記事:「電車ブレーキで蓄電、EV車動かす 福井・勝山で全国初の実証実験

 実証実験しているのは、福井県のえちぜん鉄道。かつては京福電鉄と呼ばれていた、電鉄です。
鉄道の走行に係る、放出しているエネルギーを有効に使えないか、ということで始めたものだそうです。

 つまり原理としては、えちぜん鉄道の電車がブレーキをかける時、モーターが発電機の役割となり、発生した電力が架線を通り、EVの電気ステーションのある勝山駅で電気を溜め、そこでEV車に充電するというもの。
 併せて、このEV車はカーシェアリングとして、えちぜん鉄道を観光で利用する方に乗って頂き、えちぜん鉄道とこのカーシェアリングのEV車で観光地を巡ってもらおう、という社会実験。

 電車のブレーキは、空気系と電気系があり、空気系は圧力空気を用いて、この空気管を加圧、もしくは減圧してブレーキをかけるもの。
 電気系は、電車のモータは回転しているときは発電機となり、これに負荷を接続してやると、モータは回転を止めようとします。これが「発電ブレーキ」で、負荷は抵抗器を使います。抵抗ですので、負荷は「熱」です。
 発電ブレーキは、走行するエネルギーを熱に変えて、その熱を大気中に放出します。
 大変勿体ない話です。この発電した電力を架線に戻せば、他の電車の走行電力につかえます。
 架線に戻してやる電気系のブレーキは「回生ブレーキ」。
 福井県の取組は、この回生ブレーキでも架線を通して他の走行する電車だけでなく、蓄電池に蓄えるということろが要点。

 ラジオのレポートでは、蓄電池の性能も向上し価格も安くなったことで、実証実験に移った、ということだそうです。

 回生ブレーキは、他に走行する電車が無いと、ブレーキ効果が得られません。
 そのため列車回数の少ない線では、変電所に回生電力を吸収する装置が付いているものがありますが、ここに電力を蓄える装置を接続する、とのこと。
 そしてその蓄電池からEV車を充電させ、電車でEV車を動かすという、エネルギーの有効利用を図るものだそうです。

北陸新幹線ルート案に舞鶴~京都ルートが浮上

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 京都新聞web版記事からです。北陸新幹線の敦賀から大阪方面延伸ルートでこれまで出された4つのルート案に加え、敦賀から舞鶴を経て京都から関西空港方面へ延長するルート案が出てきたそうです。
記事:「北陸新幹線に京都・舞鶴ルート 第5の案、急浮上

 敦賀から舞鶴を経て、京都・大阪・さらに関西空港。
 地図で位置関係が十分分かっていますので、舞鶴を経るのは経営的には良さそうですが、新幹線の高速と速達性を要求する線形にはなりませんね。
 舞鶴があまりにも寄り道過ぎます。
 北海道新幹線が函館市街地に近い所を経由できないのと同じ。

 新聞記事からルート案の図。


 寄り道過ぎますし、舞鶴の部分で鋭角に曲がります。
 270km/h対応の新幹線線路構造はできません。
 関西空港延伸は、何だろう。関西空港への高速鉄道の需要はありますが、北陸新幹線で、なのですか。北陸地方のみならず、京都市も、もし舞鶴を通ることになれば京都府にとっても、関西空港との交通は大きな期待があります。

 しかし私は、この第五の舞鶴ルートは新幹線鉄道としては無理だと思います。

大阪しなのが廃止

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 JR各社の2016年3月26日ダイヤ改正の内容が発表されました。全国的な内容としては、北海道新幹線の新青森~新函館北斗間が開業ですが、個人的に気になるのが、大阪しなのの廃止です。
 「大阪しなの」とは通称名で、特急「しなの」は、中央本線を名古屋~長野間で運行しているものですが、国鉄時代からの伝統で、一往復だけ大阪駅まで行くものがあります。これを通称「大阪しなの」と呼んでおり、長野行き名古屋発11:00、長野発14:04発名古屋17:01着の列車が大阪まで足を延ばします。
 国鉄時代の急行列車で、名古屋発は「きそ」、大阪発は「ちくま」号があった当時から、急行「ちくま」に昼間の一往復が特急「しなの」に格上げされたもので、「しなの」の電車化以降、さらにJR化以降も伝統的列車として残されていました。
 元々、関西地区と信州地区とはそれなりの結びつきがあり、この間の輸送列車が急行「ちくま」でした。
 急行「ちくま」は夜行列車だけになり、その夜行列車の「ちくま」も少し前に廃止され、特急「しなの」一往復だけが現在にまで続いていましたが、結局、輸送の合理化から名古屋~大阪間の運転を止めることになってしまいました。

 関西地区と、日本海沿岸地方とは、昔から樽前廻船(北前船)で結ばれた文化があり、その日本海沿岸と信州地方とは結びつきが深く、結果、関西地方と信州とは文化交流などの結びつきはありました。

 一つ懐古話をしますと、国鉄時代の急行列車に大阪~新潟間の気動車の急行「越後」というのがありました。
 この越後号の車両受け持ちは、なんと長野運転所担当。
 どんな運用していたかというと、夜行の急行「ちくま」と共通運用でした。
 つまり夜、長野運転所から出区し、急行「ちくま」で大阪へ行き、朝、折り返して、急行「越後」で新潟へ。新潟で一晩を過ごし、翌朝、急行「越後」で大阪着。折り返して夜行の急行「ちくま」で長野帰区。
 長野出区から4日後の朝に長野へ帰るという、いかにも国鉄らしい壮大な車両運用でした。

 あと、関西地区ローカルでは、新快速・快速・普通の運転パターンが微妙に変わるようで、今はもう乗ることが無くなりましたが、芦屋駅など新快速と普通が接続する部分では、乗り換えのタイミングが変わりそうです。

 まだダイヤ改正の概要のみが発表されただけで、細かい時刻は、時刻表の3月号発売まではわかりません。
 実際のところ、長距離列車は時刻が決定されましたが、普通列車(地域内列車)はまだ時刻が決定しておらず、時刻設定担当者は今、大変な時期です。

*** 余計な話しですが ***
 大阪発のしなの号、なぜかよく遅れる列車で、東海道本線上り尾張一宮駅10:42発の列車は、岐阜駅で大阪発しなのを退避して発車しますので、大阪しなのの遅れを引きずって、よく遅れます。
 この尾張一宮駅10:42上り快速列車については、以前弊ブログで、大阪しなのの存在のために、きっかり15分ごとのダイヤパターン乱しであると書きました。つまり当時の時刻では、岐阜駅退避ではなく、しなのの名古屋着より先に名古屋駅に到着させるように、15分間隔のパターンから数分繰り上げて尾張一宮駅を発車しておりました。こんな記事を書いております。
 2009年5月26日記事:「忌まわしき尾張一宮駅10時43分発【ボヤキ】
 2010年3月2日記事:「忌まわしき尾張一宮駅10時43分発が解消!・ダイヤ改正で

 大阪しなのの廃止で、もうこのようなことは無くなりますが、肝心の私が、名古屋までの乗車ではJR東海に乗らず、今は専ら名鉄です。


 それと、JR西日本車両によるJR東海大垣駅へ、一日三往復が乗り入れていますが、いずれも米原駅止めとなり、米原~大垣間は、別途列車が運転されることになりました。これも国鉄時代からの伝統で、国鉄時代は、名古屋鉄道管理局管内ながら、大垣駅以西は、大阪鉄道管理局の車両による運転される列車がありました。順次縮小されましたが、JR化の直前に夕方・夜間の上り大垣行きと、朝の下り大阪方面行きだけが残り、それが現在まで続いていました。
 ダイヤ改正ごとに廃止(大垣直通)が噂されましたが、廃止されることなく現在まで続いたものの、結局来春に廃止となります。

 この大垣直通、国鉄時代は車両需給上のことでしたが、それが現在までなぜ続いていたのか不思議です。
 一説には、滋賀県となる柏原駅・近江長岡駅から彦根駅、或は大津駅へ直通する需要がある、ということですが、それが直通列車となるのがどうしても分かりませんです。
 大垣直通廃止後は、米原~大垣間でJR東海車で運転されます。これは今でも、米原駅で列車番号の読み替えを行っており、米原~大垣間、車両はJR西日本車ですが、列車番号自体はJR東海です。

中央線快速電車寝過し救済バス

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 Yahoo!トピックにあったニュースからです。忘年会シーズンで、首都圏の国電(今は何と言うのだろう・・・E電は事実上の死語ですし)の中央線快速の終点、高尾駅で寝過してしまったお客を、宿泊施設もある八王子市内まで運ぶバスが運転を始め、それなりに利用者がいるそうです。
讀賣新聞配信記事:「忘年会で最終電車乗り過ごし、救済バス…高尾発

 高尾駅というのは、中央本線の「電車区間」の終点の駅で、東京方面からの快速電車・緩行電車はここで折り返します。
 東京西部のベッドタウンを行く中央線で、夜は一杯ひっかけて乗られる方も多く、中には酔いつぶれて、降車駅をそのまま乗り過ごしてしまいます。
 これが八王子や立川といった都市部の駅ならまだいいのですが、高尾駅は、なんでここが電車終点?というような田舎駅。最近でこそ八王子市の郊外として開けてきましたが、下りの終電で高尾に着いてしまえば、上りの終電は出た後。
 朝の始発まで待つことになります。
 しかも酔客の中には人事不省で、駅員が二人がかりでえっちらおっちら、駅のホームに降ろして、そして並べます。
 それを見た人の話では、築地のまぐろ競りのようだ、とのこと。

 そうでなくとも、下りの終電近くになると、上りの終電は出た後。
 この高尾は都市部ではないので、泊まれるところも少なく、駅でシブシブ朝を迎えることになります。

 そこで忘年会シーズンを控えた今年12月、週末に高尾駅も営業エリアである西東京バスの社員の提案で、高尾駅から泊まれるところもいくつかある八王子市内まで運ぶバスの運行を始めたわけです。
 記事では、初日の利用者が6人、19日は24人とのことで、この二日間で売り上げは26480円。
 何もしなければ、西東京バスにはこの費用は入ってこないわけで、営業的にはなかなかのアイデアです。
 ただ気になるのは、タクシー業界からです。
 郊外駅発、深夜バス運行の際も、終バス後はタクシーの稼ぎ時であったわけで、深夜バス運行でタクシーのお客に影響があるとか、そんな話しは聞きました。
 この高尾駅から、終電後の逆方向需要はどの程度あったのか分かりませんが(ホームに寝かされるか、駅構内で寝るかしか耳にしませんでした)中にはタクシーを使ってまで早く家に着こうとする方もいるでしょうから、微妙な影響は無いわけではなさそうです。

 ちなみに、高尾は山裾の駅で、都心部がみぞれでも高尾だと雪という天気であることも。
 そんなところで一晩を過ごすのはかなわないですね。

東京オリンピック・開催前から経費6倍・なんで?

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 今日のラジオ・テレビの話題で出ていましたが、2020年の東京オリンピック開催費用が、当初計画の約3000億円から6倍を超える約1兆8000億円にもなる見通しなのだそうです。
NHKニュースサイトから:「東京五輪の運営費1兆8000億円 当初見込みの6倍
 12月18日のニュースですが、新聞記事を見落としていました。

 こういう事業は、実施に移したら、計画段階の見積もりより、経費が膨らんでしまうのはよくあることですが、オリンピック大会開催前から6倍に膨れ上がるというのは、どういうこと?

 どういうこと?などと書いていますが、お役人のやることでしょうね。
 事業実施のため賛同を得るのに、経費を低めに見積もり、さらにそれに見合う収入が見込まれるバラ色に見積もる。

 名古屋市のあおなみ線、愛知県長久手市の東部丘陵線(リニモ)が全くこの例そのもの。
 ろくに乗客が増えないのに、開業後数年で乗客が増えて、赤字解消という、何をどのような根拠で導いたのか。
 結果は、あおなみ線は経営破たん、リニモも経営破たんの一歩手前、な状況。

 東京オリンピック、開催前で経費6倍に増え、本当に実施に移したら、もっと経費が掛かるように感じます。
 この経費の中には、すったもんだの国立競技場の新規工事は含まれていないそうで、オリンピックだけで、どれだけかかるのでしょうね。

 以前に消極的にオリンピックの東京での開催は賛成しないことを表明しましたけど、もうこうなったら、止めるのも選択肢かもしれません。
 今ここで止めたら、国の名誉に係るという意見がありそうですが、名誉にこだわるのは元首相などのエライさんだけで、我々国民は余計な費用が拠出されずに済みます。
 
 エンブレム問題も、かなり印象を悪くしています。
 そのエンブレムも最初のS氏を選んだ際も、出来レースのようなものだったそうです。
 S氏以外の応募は、単なる見せかけだけ。
 もうこうなったら、誰のためのオリンピックか?と思います。石川県の元首相のおっ三か。

ペスコチカピアノデュオコンサート・平山晶子さん演奏会

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 天皇誕生日の今日は、ペスコチカピアノデュオコンサートという演奏会があり拝聴してきました。
 前日は、打ち合わせがあり、深夜帰宅が予想されていて、どうしようかと思っていましたが、結局は普通に夜更けまで起きている時間に戻ることができ、演奏会に伺うことが出来ました。
 ペスコチカピアノデュオとは、いつもお世話になっているピアニストの平山晶子さんが、チェコのプラハで毎夏に行われているミュージックキャンプ・プラハに参加しておられ、その場で同じく日本から参加しておられる長野県の日下部かおりさんと、二人で演奏活動ができないものか、ということで本日が旗揚げ公演なのだそうです。
 ペスとはチェコ語で犬、コチカはチェコ語で猫という意味だそうで、犬に似ている平山晶子さん、猫に似ている日下かおりさん、ということで名付けたそうです。


 ミュージックキャンプ・プラハとは早い話が演奏家さんたちのサマーキャンプのようなものだと、個人的に解していますが、その二人のピアニストによる演奏会ですので、ある意味世界的に有力な演奏会です。
 
 会場で頂いた、曲目。



 ベネットの4つの小品組曲は、どちらかと言えば、ジャズの雰囲気のある曲。ガーシュインの曲に似ているかな、と思いました。
 ピアノは二台。第一が日下部かおりさん、第二が平山晶子さんの演奏。
 第一の日下部かおりさん、演奏はノリノリ。
 このノリの雰囲気はジャズと共通の要素が感じられました。

 次のガーシュインのラブソディ・イン・ブルーは有名かもしれません。ジャズとクラシックの中間のような曲。
 自動車のCMのBGMで使われていました。
 以前に、別の方によるピアノソロの演奏を聞きましたが(弊ブログでも書きました)、今回は二台による演奏で、オーケストラパートを第二の平山さんが演奏し、ピアノのソロパートを第一の日下部さんが演奏なさいました。
 日下部さん、ノリノリですね。
 それに伴って、平山晶子さんもノリノリ。これまで何度かピアノ演奏を聞きましたが、こんなノリノリな演奏は初めて拝見(拝聴)しました。
 ピアノソロも音が十分楽しめましたが、二台のピアノによる演奏。
 豪華な音の波の中。

 休憩の後は、クリスマスの前々日で、クリスマスにまつわる曲で、チャイコフスキーのくるみ割り人形の組曲。
 これを落語の司馬龍鳳師の語りで演奏。
 江戸落語の語りでくるみ割人形の物語が進められます。
 そこにくるみ割り人形の各曲が挿入される演出。

 第一ピアノと、第二ピアノの担当が替わり、第一に平山さん、第二に日下さんが担当されました。
 演奏前の準備で、語りを担当する落語の司馬龍鳳さんが、イキナリ「かおりさん、緊張してる!?」などと声をかけ、会場内笑いが起きました。こういうところが落語家さんの粋なところですね。

 龍鳳師は、「くるみ割人形」という表紙の絵本なのか、物語なのか、本を読みます。
 しかし文句は江戸落語っぽい。
 ところどころに小噺挿入で、小噺は故意に入れた物でしょうけど、ほかの部分はどうなされたのか、演奏後に訊ねてみました。
 そしたら即興で文を考えられた、とのことで、面白い演出だなと思いました。

 今回の演奏会、場所は名古屋市での開催でしたが(栄のカワイ)、日下部かおりさんの関係の方が大勢長野県飯田市から訪れていたようで、遠路遥々お疲れ様です。
 飯田市と名古屋市のピアニストによるデュオ演奏会。
 名古屋ばかりで演奏するとは思えず、飯田市でも演奏するのかな。
 飯田市は遠いな。
 でも飯田はいずれ訪れたところですし、交通の面でいろいろ係った場所ですので、気になる地ではあります。

山手線はやっぱり一周の区間なのだろう

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 今日のTwitterで見かけた情報です。東京の山手線の駅で好感度調査というのがあり、一位は恵比寿駅だそうです。
朝日新聞web配信記事:「山手線29駅の好感度調査、1位は恵比寿 2位以下は…

 リンク先、朝に見たときは、好感度の高い駅が表で掲載されていましたが、今は登録者限定記事になっています。

 恵比寿駅が人気なのは、駅の周囲の雰囲気ですね。
 渋谷区の南東部。お洒落な街の一角です。
 最近は駅の上部に大きな建物が出来ているようで、図分様変わりしています。
 私からすると、浦島太郎です。

 で、ブログ記事にしたのは、山手線の好感度の駅、ということで、一周34.5km29駅が対象だそうです。

 私がこの質問をぶつけられれば「山手線」に限定した駅になりそうです。
 何度も書いていますが、線路名称の「山手線」と、一般の方が環状する電車の運行系統としての「山手線」の名称の違いですね。

 折も折、Youtubeでこんな面白い動画がありました。
 山手線に見る通勤電車の発達だそうですが、この動画の冒頭、山手線を紹介するときに、山手線は厳密な意味では、品川~新宿~田端間であると言っています。田端~東京間は東北本線、東京~品川間は東海道本線だと言うと、聞き手の女性の方「うそぉ~」。
 一般の方はこんな認識なのでしょうね。
 なので、有楽町駅は、東海道本線の駅ではなくて、山手線の駅、田町駅~品川駅間の新駅計画は「山手線に30番目の新駅」と新聞の見出しに載るわけです。

純さんのおもしろ鉄道研究所 (9)山手線でたどる通勤電車の発達


 中空軸カルダン、だとか、電気を切り刻んで動かすとか、インバータ制御とか聞き手の女性の方は「?」な言葉が多く出ます。

またもや路線バスが勝手に途中打ち切り

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 京都新聞web版記事からです。今年始めに名古屋市交通局の路線バスが、深夜帯に終点まで行かず、途中勝手に打ち切って、車庫へさっさと帰って行った、という「事件」がありましたg、これと同じような途中勝手に打ち切ったことが滋賀県であったそうです。
記事:「路線バス、途中で運行やめる 滋賀・近江鉄道を行政処分

 先日の某所での打ち合わせでも、どこかで路線バスが勝手に打ち切った話しが出ていまして、こういう事例は他にもあるのではないかな。

 新聞記事になった事象の路線は、調べてみると琵琶湖大橋線で、路線としては草津駅西口停留所~浜大津停留所間。
 その路線の区間便で、草津駅西口停留所20:30発、近江大橋停留所着20:50。
 この運行便の途中、陽の丘団地口停留所発20:40発で、さっさと運行を打ち切ったわけで、引き返すのにバスルートを離れたのを後ろから走る自動車の運転者が見つけて、「おかしい?」と思い、バス会社へ連絡したわけです。
 おかしい?にはいろいろなケースが考えられますので、あながち凸電というわけではないと思います。

 この路線の状況は分かりませんが、運行経路図から想像するに、夜間帯の駅発で、市街地を離れたところで、乗客はもういないだろうと運転者が判断したのだろうと想像します。
 ひょっとして日常的に行われていたのではないか?と推定できます。

 前述の通り、このような勝手な運行打ち切り、他にもあるのでは。
 公式には記録に絶対に残りませんので、見つけ様がありませんが、路線バス事業の信頼性に係る話ですので、もし、他でもあれば運転者の自己判断に係ることになりますので、業務指導の難しい所です。

青陽会定式能を拝見しました・12/26

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 昨日は、青陽会定式能があり、拝見してまいりました。帰宅後にブログ書くつもりでしたが、年賀はがきのあて名を書いていたら疲れてしまい、沈没。
 今日の更新になってしまいました。
 いえ、裏面は阪急電車の写真で、表面の宛名だけを書けばいいのですが、まだ文字を書くには麻痺が残っていますので、一苦労・・・。

 という言い訳は兎も角、名古屋の観世流による定期能「青陽会」も、上演回数が減り今年は三回。その三回目が昨日でした。
 しかも能は二番だけと、一時より縮小されました。
 やはり能の世界自体が縮小になっているようです。
 今年はお世話になった先生(能楽師)が亡くなり、お弟子さんも結果的に止められる方もいて、こうして世界の底辺自体が小さくなっていくんですね。

 今回の上演曲目です。
仕舞
 西王母 角田尚香
 経正  村井郁子
 野宮  前野郁子


 隅田川 シテ・星野路子 ワキ・高安勝久 ワキツレ・橋本宰

仕舞
 清経  久田勘吉朗
 花筐  松山幸親
 通小町 祖父江修一

狂言
 萩大名 大名・今枝郁雄 太郎冠者・鹿島俊裕 庭の亭主・大橋則夫


 殺生石 シテ・伊藤裕貴 ワキ・椙元正樹 アイ・佐藤融

 隅田川
 その名の通り、隅田川の渡し場が舞台で、物狂いの女がやって来たことから話は始まります。
 女は、息子を探しにこの隅田川の渡し場までやってきたのですが、そこでは一年前に子供が亡くなり、その供養があると言います。
 それを聞いた女は、その話は我が息子だと言い、大念仏で息子の塚で弔います。
 するとどこからともなく子どもの声で「南無阿弥陀」と聞こえてきます。
 それは息子の霊で、夜空が白み始めるとともにふっと消える、という内容。

 物狂いの女がシテ(中心人物)で、能の隅田川は、子どもの役に、能楽師の子どもが担当する「子方」が出るのですが、今回はどんな事情があったのか、子方無しの演出でした。
 番組表にも名前が載っておらず、不思議だな?と思いました。
 このことをお世話になっている東京の先生にお伺いしたら、昨今は子どもの稽古事情もあり子方を出さないこともありますよ。とのことでした。
 能楽の家に生まれると、隅田川や鞍馬のような子方の出る曲を経て能の修行の過程となるのですが、こういう所も能の底辺の縮小なのかもしれません。


 狂言、萩大名
 よく知っている演目です。訴訟あって京に上っていた大名は、仕事も終わり家来の太郎冠者に何か遊山を言いつけます。太郎冠者は下京に庭を持った亭主がいるので、そこはどうかと提案します。
 その亭主は和歌が好みで、庭の拝観と引き換えに和歌を詠む、というのが習わし。
 しかし田舎大名のこととて、和歌の嗜みは無く、太郎冠者に萩の花を詠んだ和歌を教えられるも覚えられず、太郎冠者の仕草で思い出させよう・・・ということになったものの、大名はハチャメチャな行い。
 和歌を詠む途中で、太郎冠者は場を抜けてしまい、亭主に歌の続きを求められるも窮地に陥ってしまう・・・というオチ。

 この時の和歌が「七重八重 九重とこそ思いしに 十重咲きいづる萩の花かな」ですけど、私、覚えてしまいました。

 大名の失敗の場面では、若い女性のキャッという笑い声が響きました。

 殺生石(せっしょうせき)
 那須野原で、飛ぶ鳥も落ちる不思議な石があります。そこを通りがかかった高層がおかしいことだ、と思い見ていると一人の女が出てきて、その石は生あるものを殺すので近寄ってはいけない、と言います。
 女は続けて、昔、都の女官である玉藻の前であったが、実は狐の化け物でそれがばれてしまい都からここまで逃げてきたが、ついに討たれてしまい、その霊魂が石に取り憑いている、と話します。
 そして私(女)はその玉藻の前ですよ、告げてどこかへ消えます。
 高僧は仏道に導こうと法要を行うと、石が割れ、中から狐の精霊が現れ、高僧の仏法により悪事は働かないと約束をし、那須野原に消えていきます。

 見どころは大きな作り物の石が出ます。
 プラネタリウムドームを四等分した二つ分の囲いを舞台に出して、そこへ女である前シテが入り、装束替えをします。
 そして石が割れて、中から狐の精霊をした後シテが現れる、というもの。

 付祝言(つけしゅうげん)は猩々。

2016年元日は青函トンネル区間全面運休

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 Yahooのトピックから毎日新聞配信記事からです。既にあらましだけ情報を得ておりましたが、来春の北海道新幹線開業を前に、在来線と軌道を共用する青函トンネルの区間で、在来線列車を全て運休し、新幹線と在来線の信号システムの確認作業を行うとのこと。
記事:初運休、31日〜来月2日 新幹線設備確認
JR北海道のお知らせ:http://www.jrhokkaido.co.jp/unkyuuinfo/pdf/info01_02.pdf

 元日だけでなく、12月31日の夜遅くの列車と、2016年1月2日の早朝の列車にも運休があるとのこと。
 「津軽海峡線」は愛称名で、路線名としては、青森駅~新中小国信号場が津軽線、新中小国信号場~木古内駅が海峡線、木古内駅~五稜郭駅間が江差線です。
 このうち海峡線の部分で、新幹線と在来線が軌道を共用します。レールが三線の構造。
 信号方式は海峡線もATCですが、新幹線用のATCとはシステムが違い、海峡線区間両者のATCが確実に機能するかどうかの試験だそうです。

 元日を選んだのは、貨物輸送の一番少ない日であることとのこと。
 これは実際にそうです。元日は多くの貨物列車が運休します。
 輸送中の貨物も拠点駅等で一時留め置くことになります。

 しかし、いくら本州~北海道間の旅客の移動は航空機だと言っても、まだまだ鉄道利用はあります。
 昨今は、元日も帰省旅行者が多い状況で、そんな元日の日に本州~北海道間の列車が全面運休とは恐ろしいことをするものだと思います。
 別の情報では、青森~函館間は、代行輸送として民間の船舶を借り切る、つまり代行輸送があるとのことですが、JR北海道のお知らせには触れておらず、ただ単に、青森~函館間は別途民間の船に乗れ、とあるだけ。

 このような在来線全面運休は、北海道新幹線開業数日前にも行うとのことで、この時は、新幹線開業まで連続で在来線運休になります。
 つまり青函間の在来線旅客列車は、来年3月ダイヤ改正の何日か前が最終日となるわけで、これもなんとも恐ろしい事態です。

 東京へ高速で直行する新幹線の期待は高いですが、私は何度か書いている通り、新幹線は対東京への輸送は確実に便利になるものの、ローカル輸送では不便になるので、あまり好ましく思っていません。

走行しながら太陽光充電のバス

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 京都新聞web版記事からです。東近江市で観光用として電気バスの実証運行を行うそうです。
記事:観光EVバス、実証運行へ 滋賀・東近江で3日

 運転士を含む10人乗り、つまり旅客定員は9名の小型バスです。
記事の画像にも小さなバスが写っています。

 記事の見出しに、「観光EVバス実証運行」とあり、観光用=即ち貸切用かと思いましたが、運行ルートと時刻の定めのない貸切で、どうやって電気バスの電力を得るのか、疑問に思いましたが、観光用とはいえ、近江鉄道の太郎坊駅と太郎坊宮の間を運行する、というもので、道路運送法から言えば路線バスですね。
路線なら、どこかで充電できる機会がありそうでしたが、このバスは屋根に太陽光パネルを設け、その電力で走行できる、というもので、太陽光が届けばどこででも走行が可能です。
既に、富山県の宇奈月温泉で導入されているそうで、それは存じませんでした。

 今回の導入区間は、約1.5kmの走行区間に高低差77mで、単純に約4%の勾配、鉄道式では40‰の勾配です。
結構な勾配で、そんな勾配区間での実用試験も兼ねていることでしょうか。

 勾配区間の電気バスでは、かつて、京都市の西京区で、阪急桂駅と洛西ニュータウンを結ぶバス路線で、電気バスが導入されたことがありました。
 この時野電気バスは、蓄電池式のもので、昔のこととて、蓄電池はかなり大型で重量があるもの。
 やはり勾配区間での電気モーター走行のバスの実証として走行しましたが、もう10年ほどに試験終了で、当時のバスももうありません。
 車体は三菱(呉羽かも?)の大型バスでした。

 記事の東近江市のEVバスは、旅客定員9人。
 バスとしては最小型の部類です。
 太陽光による電力で走行するのは、今はまだここが限界なのでしょう。

 降雪時は運行中止とのことですが、これは電力、というより積雪面による危険防止でしょう。

2016年3月ダイヤ改正で一日一往復の鉄道路線

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 JR各社2016年ダイヤ改正の概要発表があり、特急列車大阪しなのの廃止については、弊ブログで書きました。
 その際には気付きませんでしたが、JR北海道での改正では、元は国鉄時代に製造されたキハ40形を10両廃車し、その減車分は、そのまま列車見直し(=廃止=減便)であることは事前に分かっていました。
JR北海道のお知らせ:PDF

 石狩平野の中の路線である札沼線(さっしょうせん)では、末端区間の浦臼駅~新十津川駅間が一往復に減便するのだそうです。
 この浦臼駅~新十津川駅間は現在でも一日三往復。殆ど生活の役には立ってなさそうですが、午前・お昼・夕方にそれぞれ一往復ずつの運行です。
 それが66%減で一日一往復。事実上の廃止と同じで、名目上営業列車が走ってます、といこtpで、路線バスでいう通称「免許維持路線」みたいなものです。
弊ブログ2012年3月14日記事:「究極の免許維持路線・一年に片道一回の運行・京都バス95系統

 鉄道線を廃止するには、地元との交渉や合意が必要ですが、その手間を省いて、手っ取り早く、経費削減に動いたのでしょうか。まさしく「免許維持」です。(注:現在の鉄道事業や、道路運送事業は「免許」ではなく「許可」制度です)
 北海道にはかつて、一日一往復だけ列車があった区間がありました。北海道の中部、石勝線の新夕張駅~楓駅間。
 楓駅に発着する旅客列車は、早朝の一往復だけでしたが、この区間は、楓駅には停まらない特急列車が何本かあり、来春の札沼線浦臼駅~新十津川駅間は、本当に一日に一往復しか列車が走らなくなります。

 その他、北海道内では利用客が極端に少ない(一日1人以下など)駅を廃止すると表明しており、列車も駅も利用者が極端に少ないものがあります。

スキー場に雪が無い

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 年末で特にニュースも無く、中日新聞記事をスキャナに読み取るのも少々面倒で、今日もweb上でニュースを得ることにします。
 京都新聞と神戸新聞のそれぞれweb版記事からです。
 今年の冬は、ここまでは暖冬傾向で、積雪地では積雪が足りなく、スキー場開きが出来ない、もしくは出来ても滑走ができない状況が続いていますが、ここ数日の雪で、中部地方から北日本方面は、滑走できるようになりましたが、西日本の方面はまだまだ雪が降らず、大変困っているということだそうです。
京都新聞記事:スキー場雪足りない 京都府北部、営業めど立たず
神戸新聞記事:「雪がない」スキー場悲鳴 半数超開業できず

 年末年始は、スキー場や、その関連業者にとって書き入れ時で、この時期にスキー客が来ないと、年間の営業成績にも影響します。
 元々、西日本はそう特別雪が多く降ることは少ないのですが、それでもいくつかスキー場があります。
 中にはサマースキーのように人工芝のゲレンデで営業を始めたところもあるそうですが、山へ来て人工芝では味が無いですね。都市部の人工スキー場で滑るのと変わりません。
 やはり冬は、雪は降るべきところに降らないと、スキー場だけでなく、一冬通じて雪が少ないと今度は次の夏季の水源にも影響します。

 私が毎朝、御嶽遥拝で、自宅からは屋根に登っても御山が見えないので、麓の標高1200m、開田高原にあるライブカメラを通じての遥拝ですが、その画面で分かるのは、この開田高原も雪が少なめです。
 木曽は雪が少ないのですが、開田高原は標高も高く、根雪になることが多いです。
 昨年の御嶽噴火以降、朝の遥拝の際は、画像を保存することにしまして、昨年の12月30日朝の画像、そして今日の朝の画像を載せます。

昨年12月30日の画像。
昨年はこの数日前に大雪が降りましたので、画像の右手の駐車場で除雪した雪が積み上げられています。


今年、今朝の画像。
御嶽の右斜面にマイアスキー場がありますが、積雪70cmで滑走可能です。
正面樹木に隠れたところの、おんたけ2240スキー場は50cmで一部可能です。
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