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ナンバリングの小字

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 昨日に続き、小字名の話。地図サイトMpionは、小字と字界が載っているので、日頃愛用していると書きました。
 そのマピオンの地図と元は明治15年の資料から。

 稲沢市祖父江町森上(旧・中島郡祖父江町大字森上)の中にある小字は全て「本郷(ほんごう)」で本郷にに続いて数字が付く不思議な字名。
 いうなればナンバリングの字名です。
 マピオンの地図から。本郷一~九が見えます。


 これ、他所の方から見れば本郷○丁目のごとく、丁目表示の省略形に解釈されますし、実際そういう解釈されたと思われる表記がありますが、これ、数字までが正式な字名です。
 なぜこのような数字が付いたのかは、角川の資料(角川日本地名大辞典)では言及できませんが(旧村落単位なので)、少なくとも明治時代にナンバリングされた字名がありました。

 明治初期に全国の地名(早い話が小字)を政府が調べようと、各府県に指示を出しました。
 その愛知県分が、愛知県郡町村字名調という名で整理されました。
 全国からの資料が集まったところで、大正の関東地震(関東大震災)で全て焼けてしまいました。
 しかしながら、愛知県の分、愛知県郡町村字名調は副本があったことから、無事後世につなげられました。
 今はこの副本は手に入れられず、復刻という形で、「愛知県地名集覽」という書名で出版されています。
 そこに中島郡森上村の小字として、本郷壱から本郷十壱までの11の小字名が掲載されています。

 明治15年では本郷一から本郷十一まであったようですが、今は本郷十と本郷十一は無いようですね。単に私が見落としただけかもしれませんが。
 これがいつからなのか、江戸時代からなのか、明治6年の地租改正によるものなのかは、全く分かりません。
 が、ナンバリングされた面白い小字名ということで、ブログ記事にしてみました。

 なおこの森上本郷○の本郷以下は恐らくは通常はでないと思います。
 それとなくコメントを期待していますが、祖父江町は、地租改正で地番の番号数字を振った際に、小字毎ではなく、大字毎に地番の数字を振ったようで、大字名+何番地で場所が特定できることから、小字は日常は用いられないと伺っています。

 このような大字毎に地番を振るのは「一村通し」といい、小字ごとに地番を振るのは「字別付番」と呼ばれる方式。
 岐阜県や長野県では、前者「一村通し」が基本で、小字名は滅多に出てきませんし、本当に小字名を廃止したところもあります。
 愛知県は小字があるところでは、大抵「字別付番」が基本です。

小字とマイナンバー

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 ニュースでは、国会で安保法案阻止で混乱のようですね。
 このところ、小字ネタで書いていますが、最近のニュースで国民から異論が多いマイナンバーと絡めて。

 小字は日本における最小単位の地番表記に相当します。
 そもそも地名とはなんぞや?ですが、漢字の通り、土地の名前です。
 自然に基づく名前や、過去の災害から危険性を伝えるために伝えられた名前など。
 また一本松など、目標物となるための名前など。
 いずれも人の暮らしで自然に付けられた名称で、自然名称と言われます。

 小字はそれを公称としたもので、公とされたのは、明治維新後のことで、地租改正で、土地の耕作地に課税するために、場所を特定するために正式に定めるために、旧来の地名を字(あざ)として定めたのが始まりです。
 字とは太閤検地以降に、土地を管理する帳簿の名前となり、それが明治維新後の地租改正でも旧来の習慣を引き継ぐ意味で「字(あざ)」の名が用いられました。

 これを土地の場所を表すのに番号も加えて、地番としました。
 なので、地番はあくまで、土地(耕作地)の場所を特定するものでしたが、それを住所表示にも準用したのが、小字が住所表示となったものです。

 地籍図というものがあります。法務局へ行くと「公図」とも呼ばれているものですが、国土地理院の国土基本図が刊行される以前は、最小の地図でした。土地の区画を図に示したもので、どこの土地が誰某のものかが分かる物。これを「字切図(字限図・あざぎりず)」とも呼んでいます。
 字切とは読んで字の通り、字(あざ)すなわち土地の区画を示したもので、地租改正の際に急遽作られたもので、距離関係などが曖昧な部分もあり、これが後年、土地の所有権や境界論争の基となっている要因です。

 地租改正の頃(1年前の1872年明治5年)大区小区制というものが導入されました。大区小区とは、江戸時代からの村があり、各村には名主がいる制度を改め、全て番号で示す方式です。
 府県の下には、大区を設け、その下に小区を設けるもの。大区・小区は番号数字で表し、例えば我が一宮市の旧中島郡一宮村は、第5大区第13小区と称していました。第5大区は中島郡に相当します。
 この小区に戸長を設け、人民の統制を図るもの。
 人民の統制で、ピンときました。字(後の小字)は課税を目的とした人民の管理統制に用いられたもので、今、話題のマイナンバーに共通のものを感じます。

 大区小区の制度は、旧来の習慣や人・物の流動を無視したもので、全く受け入れられず、1876年、僅か4年で廃止され、江戸時代からの村が復活しました。
 そして地方自治の始まりである市制町村制施行で、それらの村々が集まり一つの大きな町村が出来た際に、それまでの村単位が「大字」と呼び、旧来の字設定の区画を「小字」と呼び区別したものです。

 ちなみに、市制・町村制はそれぞれ法律です。今でも町や村が市に昇格すると、「市制を布いた」と表現しますが、この市制とは、法律の市制をの前を引き継いでいるものです。

国勢調査webで名前が記入できない弊害

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 今日のYahoo!トピックにあったニュースからです。国勢調査のweb回答(インターネット回答)で、自身の氏名が入力できない事態が起きているそうです。

国勢調査「名前入力できない」続出

 つまり、氏名の入力(記入)にあたって、名前を入力すると、いきなり「入力禁止文字を入力しないでください」と出るそうです。
 これネットやPC関係に詳しい人だと直ぐ分かるのですが、あまり使用頻度の高くない、漢字の異体字などを入力すると、こんなメッセージが出まして、いわゆる環境依存文字ですね。
 今、このブログは、Windowsのメモ帳で書いていますが、このメモ帳も環境依存文字を使うと保存できなくなります。
 たとえば「高橋」さんで時々ある、高の文字が通称「はしご高」と呼ばれている異体字があります。これ環境依存文字にあたり、国勢調査の画面で入力できないだろうと思います。
 さらに斉藤さんの「斉」の文字に異体字があり、これも環境依存文字。

 これら、地名の資料を作る時に、「保存できません」とメッセージが出たりします。

 個人の名前に環境依存文字かどうかは、本人は全く気にしていないと思います。
日常使っている文字を画面に入力したら、「入力禁止・・・云々」のメッセージが出たら、気分が良くないと思います。

 ただ異体字以外は使える文字ですので、正式表記ではないものの、あえて異体字を使わずに入力してもいいものです。

 というのは、国勢調査は個人の動向調査ではないので、氏名の正確性は要求されていません。
 従来の調査で、調査票に指名を記入するのは、その調査票の識別を行うのと、記入内容の不備などで疑問となった際に、問い合わせができるようにするためものもです。

 それでもインターネットの世界、ひいてはPC(コンピュータ)の世界での漢字のあり方を再検討するときにきているような気がします。

 漢字のあり方は、コンピュータ機器の発達で徐々に広がってきました(早い話が高機能になってきたので)。
それでもまだ低スペックの機器がありますので、やたらと広げることはできません。
その辺りをユーザー各位が把握される必要がありますが、PCに精通している方以外は難しいです。 

バスの回送

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 Yahooのトピックのリンク先で見つけましたが、次のようなコラム記事がありました。バスの回送はなんのためにあるのか、という疑問に対して。

バス停まっぷコラム:何のために走ってるの? バスの「回送」

 バス停まっぷは時々参考にしていますが、こんなコラム記事があるのは、気付きませんでした。
元々は、Yahoo!JAPAN記事で、回送のバス、方向幕に表示される面白文字の記事にあったリンクです。

 バスの回送の存在について疑問に思っている方が多いのでしょうね。

 要するに、バス停でバスを待っていたら、回送表示のバスが来て、そのまま行ってしまった(当然)。空車で走らせるぐらいなら、お客さん乗せた方が少しは収入になるのでは、という疑問からのコラム記事。

 世の中、そういった疑問を持つ方がいるのですね。
 バスを回送で走らせるのは、いくらでも理由があります。
 運行系統経路の途中に車庫が無い限り、車庫と起終点の間は回送で走らせることになります。
 そのほか、都市部の自由操車の名残のあるところではあまりありませんが、ラッシュ時の逆方向は回送で走らせ、終点到着後はラッシュ方向の起点側に素早く回送させることもあります。

 バス事業者によって違いはありますが、営業運転と回送運転とでは、勤務時間算定が異なります。
 回送でも拘束時間には当然含まれますが、「実ハンドル時間」としては必ずしも、算入されないこともあります。
 つまり回送中は、勤務時間ではありますが、勤務する運行時間には入らないこともあります。

 また起終点と車庫の間は、回送だと、正規のバス路線以外を通行できます。
 バス路線(自動車線路)は営業線ですので、営業外だと営業路線以外も通れます。

 起終点と車庫の間は基本回送ですが、運転士のハンドル時間が余裕があったり、ある程度の需要が見込まれる区間では、車庫との出入り(出入庫)を営業で運行することがあります。
 そのような系統は、「出入庫時のみ運行」とされ、通称「出入庫系統」と呼んでいます。
 名鉄バスでは多くはありませんが、名古屋市営バスでは、漢字だけで表示される系統は、この出入庫系統です。

 それらがあって、バスの回送があります。


 ところで高速道路の通行料金の車種区分で、大型バス(いわゆる全長11mクラスの大型バス)は「特大車」になります。
しかし、同じこのサイズでも路線バスだと、一ランク下がって「大型車」の区分になり通行料金が少し安くなります。
そこで疑問でした。路線バス用のバスが高速道路を回送で走ると、どういう車種区分になるのか。
 JHに聞けばいいけど、聞くところが無いので、知恵者に聞いてみました。すると、明快な答え。

 つまり、その走行が運行ダイヤに基づくものであれば(始発地や終着地からの回送)だと「大型車」、新車や車検工場に入れる場合の陸走だと「特大車」になるとのこと。
 なるほど。

 ちなみに、「路線バス用のバス」とはおかしな表現だとお思いですが、あくまで「路線バス」とは事業の名称であって、バスそのものではありません。
 「路線バス」の事業に用いられる大型乗用自動車が「路線バス用のバス」ということになります。

 この路線バス用のバス、運転するには、営業だと大型二種免許ですが、新車や車検工場に持って行く場合は、大型一種免許で操縦できます。

夏の名残のロマンス

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 本日は、名古屋市中区の宗次ホールランチタイムコンサート「夏の名残のロマンス」の題名で演奏会があり、拝聴してまいりました。
いつもお世話になっている、ピアノの平山晶子さんと、ソプラノの内田久仁子さんの演奏会です。

 夏の名残ということで、夏はエネルギーの開く季節。それが秋になりエネルギーが減少すると、人の心のエネルギーも減る、そこに恋を抱いた女性の心のありかが・・・という感じを歌ったものかという感想です。

チラシ。手に入りませんでしたので、平山晶子さんブログから拝借しました。


 会場で頂いた、パンフレット。


 曲目です。パンフレットのスキャナ画像で失礼します。

お約束のアンコールは、庭の千草。

 久しぶりに聞く、ソプラノの声。
ほぼ目の前で、魂が揺さぶられるような声。
やっぱり人の声は最高の楽器ですね。

 曲目のうち、亜麻色の髪の乙女と、ショパンのノクターン8番はピアノソロです。
いずれもよく存じ上げている曲で、ドビュッシーの亜麻色の髪の乙女は、今日の演奏会の主題が女性の心だと推察しますので、それにちなんだ曲ですね。
ショパンの即ターン8番は、異名を「貴婦人のノクターン」とも呼びますが、ショパンののノクターン全てに言えますが、秋が深まった頃の季節感を連想させます。
人の心の移ろいを、秋、という季節観に載せたのかな。akoさんすみません、勝手に想像しました。


 演奏会のテーマが女性の心ですので、未婚の私ではこれ以上、言及できません。
一つ言えることは、女性は大切にしなければならないことです。
いえ、初めてそう思ったのではなく、「改めて」です。
能の葵上を観た時もそう思いますね。後妻打ち(うわなりうち)なんぞされた日には、たまったものではないですね。
それどころか、女性の心を乱すと、それは回り回って、社会全体の乱れにつながるような気がします。

 えらい壮大な話になってしまいましたが、演奏会の大きな感想です。

 演奏会終了後に座った位置から写しました。
最前席で近いので、カメラのズームレンズ、一番ワイドにしても、端から端が入りませんでした。

トワイライトエクスプレスのツアー列車は来年3月まで

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 神戸新聞web版記事からです。JR西日本の豪華寝台客車のトワイライトエクスプレスによるツアーは、来年3月で運行を終了すると発表したとのこと。

「復活」トワイライトエクスプレス 2016年3月ラストラン

 トワイライトエクスプレスは、大阪駅~札幌駅間の定期列車(毎日運行ではない)でしたが、定期列車としては今年3月で運行を終えました。
 5月からは、大阪から下関方面に向かうツアー列車として走行することになったのは、弊ブログでも確か書いたと思います。
 この山陽方面のツアー運行を来年3月で終了するそうです。

 元々が1年限りの運行予定だったそうで、客室はスイートとロイヤルに統一して、一回の運行で定員は40人だそうです。
 恐ろしく少ない。
 つまり一人当たりの空間が大変広い、豪華版です。

 定期運転ではないので、どんなツアー内容なのか、全く関知していませんでしたが、旅行会社による企画販売商品」、お値段も相当高いと思います。
 尤も、大阪駅~札幌駅間の定期列車(毎日運行ではない)の当時でも、大部分の寝台、というか客室は旅行会社の企画商品として販売されていたようです。

 来年3月以降のこの種の豪華ツアー列車は、新たに「トワイライトエクスプレス瑞風」を投入すると、既に発表されています。

次のシルバーウィークが11年後という保証は無い

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 日付が変わってしまいましたが(今は午前0時10分)、昨日は祝日と祝日に挟まれた休日。
9月20日の日曜日から9月23日秋分の日まで四連休。
秋の大型連休で、またの名をシルバーウィーク。

 敬老の日が第三日曜日になったことで、年によっては、2日後の水曜日が秋分の日となり、祝日三連続。敬老の日が月曜日ということはその前日の日曜日から四連続休日で、大型連休です。
Twitterで、【悲報】次のシルバーウィークは11年後、というツイート(発言)が回ってきましたが、祝日法(国民の祝日に関する法律)の規定からすると、必ずしも11年後にシルバーウィークになるとは、今からでは断言できません。

 と言うのは、秋分の日と、3月の春分の日は日付指定ではなく、それぞれ「秋分日」「春分日」と規定されており、天文学上の秋分日・春分日ですが、実効性のある法源としては官報告示ではじめて秋分日・春分日が公布され、よって、この日が秋分の日又は春分の日となります。
 なので、厳密には今から11年後がシルバーウィークとは断言できません。それが正式に分かるのは、10年後ですね。

 しかしもう一つ、11年後のシルバーウィークが確実とは言えないの理由。
 祝日法の規定で、9月第三月曜日が敬老の日ですが、11年後も9月第三月曜日が敬老の日である保証はありません。
 根強い、9月15日復活論もあり(私もそれに賛同)、9月第三月曜日が敬老の日であり続けるとは断言できません。

 敬老の日が9第三月曜日でなくなれば、シルバーウィークも登場出来なくなります。

 ということで。暦関連でこんなこと考えました。

*** おまけの余談 ***
 シルバーウィークなど、お年寄り関連で「シルバー」という語が用いられるようになったのは、どうも国鉄からだそうです。

 1973年(昭和48年)に、国電で始めて優先座席を設けることとなった際に、座席のシート面の色を他の座席と明確に区別したい、ということで、当時の新幹線用車両の腰掛に使うグレー色の布が多く余ったいたので、これを使うことにしたのだそうです。
 これは後付の理由かもしれませんが、お年寄りの「いぶし銀」のような落ち着きの色、という理由もあったそうで、そこから優先座席をシルバーシートと呼ばれるようになり、底からお年寄り関連を「シルバー何々」という言葉が使われるようになった、とのことです。
 この国電の座席の件は、当時の国鉄担当者執筆の記事にありました。

大須演芸場が再開

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 名古屋で唯一の常設の寄席だった大須演芸場が、度重なる建物の賃料滞納により、立ち退きの強制執行が昨年2月にあり、新しい経営者のもと、演芸場が再開しました。
 ニュースでも大きく取り上げられたようで、中日新聞記事からです。


 22日は大須へ行くことがあり、ラジオのニュースで、「再び開かれた」と伝えており、ちょっと寄り道して、通行人のふりして(実際、通行人でしたが)様子を覗いてきました。
 午後5時頃の様子。
 演芸場の前は人が多く、何か出待ちをしていたようで、テレビカメラのクルーも多数。


 帰宅後、夜のニュースを見たら、どうもお練りがあったようで、その出発待ちだったのでしょうか。

 演芸場の前を通るとチラシを渡されました。
 9月と10月興行の顔ぶれ、ということで、「またお越しください」と。

 ただ、これまでのいきさつを考えると、「大須演芸場」の名前、使えるのだろうか。
 というのは、前の席停(賃料を滞納したA氏)は、大須の地を離れ、近い関係の芸人さんと共に、旅興行の形で、各地で「大須演芸場」の名で興行を行う、としており、さらに「今後は、ここで演芸場が開かれても大須演芸場の名は使わせない:とも話しているのをニュースで見ました。
 尤も、名前を使わせない、としても法律的に保護される状態ではないので、一応お「大須演芸場」の名は使えます。

 しかし、この業界は一種の信頼で成り立っている世界。
 このまま、大須演芸場の名で興行が続けられるのか、気になります。

 興行と言えばもう一つ、今は話題性もあり、こけら落とし興行は大入り満席だったようですが、この先は必ず先細りします。
 東京のある落語家さんが話しておられましたが、東京の寄席はお陰様で入りがいい、しかしそれはテレビで知られている芸人さんが出る時だけで、落語などの芸も、芸を愉しむよりは、テレビに出ている有名人を見るようなお客さんが多い実情なのだそうで。
 それで、テレビには出ない芸人さんが続くと、客席は席を立ったり、同行の人同士で話しをしたり、だそうです。

 さて、名古屋で唯一の寄席。
 どうなるのか。

 ニュース映像で、ある落語家さんが、「前の大須演芸場が、アカンようになったのは、皆様のせいです。今後は必ずごひいきにするように」とか口上を述べていました。
 これはある意味、お客さんいじりの一つですが、奥に秘めた本音が現れているような気がします。

 前を通った時にもらった、興行のちらし。


地下鉄東山線名古屋駅の藤が丘方面行きの停止位置変更

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 以前に弊ブログ2015年8月30日「ホームドアの是非」で少し触れましたが、名古屋市の地下鉄東山線がホーム柵と扉設置で、藤が丘方面行きの停止位置が僅かに前方に移動する模様、と書きましたが、その様子をしっかりと確かめてきました。

 9月1日から、ホーム柵・ドア使用を前提とした自動操縦(運転)が始まっていますが、名古屋駅藤が丘方面行きは、この変更された停止位置に停止しています。
 停止位置変更後に、これまで何度か乗っていますが、一昨日カメラでその様子を写してきました。

 先頭車の先頭部停止位置標識が僅か前方に移動しています。軌道内白い線がこれまでの位置。目測約20cmほど前方へ移動。


 中間車の乗車位置。ホーム端の黄色い部分が、かつての乗り場位置。


 8月の時の乗車位置。変更前。


 ホーム柵・ドア設置に対応する、新しい停止位置で停止。


 他の駅の設置準備工事や、高畑駅など既に設置。使用開始した駅を見ていないけど、なぜ、僅かに停止位置を移動させたのか不思議です。何か理由があってのことですが、気になります。

災害時の外国人避難対策

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 京都新聞web版記事からです。京都駅で、大規模地震の発生を想定した避難誘導訓練が26日の未明に、乗り入れる、JR西日本他、地下鉄、私鉄、さらに駅ビル事業者の関係者約600人が参加した避難誘導訓練が行われ、異なる会社間の連携と、外国人への対応を確認したとのことです。

記事:京都駅で600人避難訓練 大規模地震想定、外国人への対応確認

 JR西日本、JR東海、近鉄、京都市交通局地下鉄の鉄道事業者と、京都駅ビル、市の消防局、府警の合同参加で、昨年に続き二度目。

 駅が混雑する午後7時に震度6弱の大地震が発生たとの想定。全ての路線で運行を停止し、駅構内に多数の滞留者、さらに負傷者もいるとの想定。

 訓練の中には、駅の近傍で緊急停止した列車からお客さんを降ろし、線路内を歩いて誘導する訓練も。
 さらに外国語(英語・中国語)で質問した場合の対応の訓練。


 こういう災害時は、とかく「想定外」のことが起こります。
 それでも日本人同士ではあれば、それなりに言語が通じますが、外国人はどうしても蚊帳の外に置かれてしまいます。
 さらに言えば、障碍者も。

 2011年の東日本大震災の時、私が係っていた、韓国の方が東京で地震に遭遇し、その方は日本語がある程度理解できたのでそれなりに対処できましたが、一時はどうなるのか、不安に陥ったそうです。

 このような災害によって、人が動くことが出来なくなる場合、どのような情報提供が必要なのか、がJR各社を含め、なかなかできないものです。
 ただ、何処其処で不通、よって××線は動かない、だけでなく、動けなくなった人をどう誘導するのか、そこに至るまでの情報提供に、十分な訓練が大菜われていません。
 外国語で訓練云々の前に、日本語でも適切な情報が行われません。

 これまでに災害による運行抑止はありませんでしたが、事故などの運行支障は何度かありました。
 しかし、権威みたいなもので、「動きません」だけではだめで、「どういう状況で、先へ行けない我々はどうすればいいのか」さらには「運行再開の見込み」などの情報が適切になされていません。

御嶽噴火から一年

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 日付は替ってしまいましたが(今は午前0時10分)、昨日は御嶽が噴火して一年です。
Amebaのブログで、少し書きましてほぼ同じ内容ですが、メインのブログはこちらですので、こちらでも書きます。

 昨年の噴火、2014年9月27日の正午少し前に噴火しました。
 土曜日で、隣の部屋のNHKラジオから速報が聞こえ、もうびっくり。
 あと数分で正午のニュースでしたが、それを差し置いての割り込み速報。
 と同時に、登っている方々、ご無事であれば・・・と思いました。

 昨年、夏が過ぎ、秋に入った9月頭から、なにやら人には感じない微小地震が、御嶽周辺で起きていました。
事によれば噴火か?と思い、そんなことをツイッターに書いたら、木曽地区の方にも同じような心配をしておられる方がいまして、でも、火山というのは、噴火はせずとも、常に地下で活動をしているもので、それの一環だろうと思っていました。
 そうした矢先の9月27日土曜日、御昼前。紅葉真っ盛り。上の方は今が紅葉の時期です。
 天気も良い。お昼。どこかでお弁当を広げておられる。
 私も経験がありますので、どんな様子なのか、よく分かりますし、御嶽山頂付近の地理も地形もよーく存じ上げているところですので、そこへ火山の噴火、光景が想像できます。
 多分、水蒸気噴火だろうと思いました。
 早速、上にいた方と思われる方のYoutube動画があり、噴煙の上がり方から、水蒸気爆発だろうと。
 それでも、噴石や、熱い火山灰が降って(飛んで)きます。
 これらに上手く避けてほしい、という想いが募りました。

 しかし、報道の通り。
 今年夏には、まだ見つかっていない方の捜索が再開されましたが、お一人だけ見つけて、捜索は終了。
 どこかにはいます。いや、眠っている、が正解でしょうか。
 冬山登山の方で、行方不明の方がいますが、なぜか見つからない。

 マスコミ報道で、やたら「戦後最悪の火山災害」というフレーズをよく聞きますが、昨年の御嶽噴火は、火山噴火としては規模が小さいもので、御嶽噴火としては、1979年の方が大きな噴火でした。

 なのに、戦後最悪、となったのは、犠牲・行方不明者の数。
 これは季節と曜日と時間がいけなかった。
 紅葉真っ盛りの9月下旬。天気もいい土曜日。お昼の時間帯。
 人が多く登っておられる条件が揃い過ぎました。
 
 1979年10月の噴火の時は、山はもう冬で、登山者もごく僅か。
 噴火が始まったのが朝のことで、その時も山頂付近に何人か天幕を張っていました。
 突然の噴火に驚いて急ぎ下山。噴火活動の主力は午後だったので、人的被害は0でした。

 中日新聞記事です。


 私がkisomitakeとしており、子どもの頃から親しんでいる御嶽。
 「御嶽山」と言わないのは、御嶽登拝の先達も御嶽とだけお呼びしていますし、御嶽だけで山の意味です。神聖なる山で御の山、それで御嶽。
 やさしく、親しみを込めて「みたけ」。なので「御嶽」は「みたけ」です。そう、私の名前。

 折角御嶽に来ていただいたのに、こんなことが起きて、とても辛いです。
 私には終生忘れられない自然災害の9・27です。1・17と3・11と共に、絶対に忘れることのない、災害です。


*** 一つ ***
 風光明媚な自然景観はその全てが自然の動きで現れたものです。自然の動きは、言葉を代えれば、自然災害です。
自然の景色を楽しむのは、必ず裏でその景色を作り出す大きな自然災害の力があるを心得ねばなりません。

 御嶽は火山です。富士山も火山です。富士山は世界遺産登録でこのところ登る方が頓に増えているそうですが、富士山もいずれ必ず噴火するることを前提にしなければなりません。
 そうした噴火があってこそのあの裾野の流れです。

自動車の自動運転(操縦)思うこと

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 昨今、電子頭脳技術の発達は目覚ましく、一般公道を走ることを前提にした自動運転(操縦)の技術も開発されています。

 その一部は、自動衝突防止のブレーキで既に実用化されています。
 自動車の自動運転は、工学上では「操縦」が正しいですね。
 「運転」では、システマチックも含めて全体のことを差します。あくまで搬器(ヴィークル)の走行自体は操縦になります。
 自動で走行する「自動操縦」、道路の幅員、先行車、対向車の状況を判断して、GPSに導かれ、自動で、目的地まで走行させることを最終目的です。

 なんとも凄い世の中になりました。

 鉄道の世界で、自動運転をするには、地上側(軌道・線路側)と車両側双方に、自動走行を前提にした設備が必要ですし、そうしておりますが、この自動車の自動操縦は、地上側(道路側)には特に設備を設けず、車両側の電子頭脳だけで、目的地まで走行するもの。
 実用化されると、自動操縦車の走行は、機械(電子頭脳)が行うもので、搭乗者は操縦(運転)しません。
 となる免許証が必要なのか、どうなのか、という論議があります。

 便利な道具は、使用を誤ると事故が起きるものです。
 昨今、電動車椅子による事故が増えているそうです。
 私も、脳出血後の退院で、電動車椅子を考えました。結局は、「何でも貸します」のK社でも月10万ほどかかるそうで止めましたが、便利な道具故に、その便利さだけで使用し危険な面を考えずに動かすことで、道路端から転落したり、操作誤りで路上の物体に乗り上げ、転倒したりする事例が増えています。

 本日のラジオでも、自動運転についての話題がありました。
 自動操縦の自動車。究極の便利な道具です。
 自動操縦の制御装置が上手く機能している間は、それでいいのですが、万一機能しなくなったら・・・。
 それを考えると、免許証は必要です。

 もう一つ免許証の他に、自動操縦車搭乗の操縦者に訓練をしなければならないこと。
 自動操縦装置が正常に機能しているかどうかをチェックし、機能していないことを検知する能力が必要と考えます。
 自動操縦の装置が機能していないことを検知したならば、直ちに搭乗者が操縦(運転)できるように。

 これら諸々を考えると、普通の操縦訓練と、普通の免許証だけでなく、自動操縦ゆえの訓練と、それに対する免許証が必要です。

横断歩道軽視は常識

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 日付替って(今は午前0時半)、昨日、江南市の布袋駅から西へ伸びる新しい道路で、凄い光景を目にしました。
 信号機の無い交差点に付随して、広い通りを横切る横断歩道があり、一人の女性が横断歩道手前で待っていました。
 向うの車線を行く自動車が止まりましたが、その直後クラクションが鳴り、向うの車線の止まった車の左を追い越す自動車。
 完全に横断者妨害の犯罪です。
 その追い越した自動車側からすれば多分、横断歩道手前で止まった車は、右折待ちで止まったものの、車線のど真ん中なので、クラクションを鳴らしたものでしょう。
 路側帯の幅が広いので、普通自動車なら通れる幅。なので、左から追い越した、というところであろうと推定します。

 こういうの、よくある事ではないかと思います。
 いつぞは弊ブログで、「横断歩道絶対一旦停止」を書きましたが、こういうことが起こるので、絶対一旦停止を主張するものです。
 現在の道路交通法では、「横断者がいなければ、そのまま通ってもよい」というもので、「横断者がいなければ」というところは、運転者が「横断者はいない」と判断するかどうかに係ってきます。
 言い方を換えれば、横断者がいないと判断すれば、そのまま走る、ことになります。

 昨日の布袋の事例は、横断歩道を示す路面の白い模様は目にしているはずです。
 しかし、通常は横断歩道では「止まらないのが常識」になっている風潮ゆえ、止まるべき意志など起きなかったものと推定されます。
 なので、左から追い越したのだろうと。

 ちなみに、その自動車の運転者は、中年女性でした。
 やたらと積極的な危険運転はしませんが、積極的な安全確認もせず、いわゆる「みんなやっている行為」はそのままやるものです。

 やはり横断歩道は、絶対に一旦停止にすべきものと考えます。

有名人は誰しもが知るわけではない

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 昨日は、福山雅治という方が結婚を発表したとかで、大騒ぎでした。NHK総合テレビ午後7時のニュースでも女性アナの方が、なにやらガッカリのようなことを述べ、そしてニュースを伝えていましたし、ラジオ番組でも世のおば様方がやはりガッカリのような声があるとの話題でした。
 そして官房長官もが、女性の出産を促すような発言をしたとかで、おおきな批判を呼んでいるとの話題。
 官房長官の発言の是非は問わず、福山某の結婚が、そんなに世を大騒ぎさせるものとは、どうしても分かりません。

 といいますのは私、福山雅治という方、知らないんです。
 全く知らないわけではなく、笑点の大喜利メンバーで一番左の水色の着物の方が、「福山雅治です」と言っていますので、そういう方がいらっしゃるのだな、とう程度には知っていました。
 笑点でしか耳に入りませんので、ご本人のお顔は存じ上げず、「福山雅治」という名を聞くと、笑点大喜利メンバーの水色着物の方を連想します。
 このことをTwitterでボヤいたら、「人気歌手です。近年は俳優の方にも力を入れておられます。有名なところでは、NHK大河ドラマ「龍馬伝」で主役の坂本龍馬役を演じていました。」との返事がありました。
 福山雅治という方は歌手なのですね。まずそこから知らない。NHKの大河ドラマも見ませんし。

 有名人であることは、笑点大喜利メンバーの方が名を出していますので、そういう形では知っていますが、有名人は誰しもが知っているわけでは無いことを、どうしても言いたかったです。

 これは私が単に芸能人に興味が無いからなのですが、裏を返して考えてみれば、世の中必ず知っていなければならない社会事象をどのくらい理解されておられるだろうかと。たとえば、選挙制度。
 選挙制度は私が関心がありますので、詳しく人様に話せますが、世の多くの方は選挙制度の詳細は御存知ないでしょうね。比例代表のドント式など理解できている方は少ないと思います。

 これを返した結果が、私が芸能人を殆ど存じ上げない、になります。

 有名人は、誰しもが知っているわけではありません。

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ツタヤ図書館の是非

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 TVニュースで見知ったことですが、小牧市の新図書館建設で、建設の是非を問う住民投票が、10月4日に行われるそうです。
 新図書館はツタヤに運営を委託する、通称「ツタヤ図書館」と呼ばれるもの。
 九州佐賀県の武雄市図書館が第一号で、斬新な運営が評判を呼んだものです。

 しかし、蔵書を選ぶ不透明さや、運営の手法から図書館の質を落としかねないとの批判が出てきて、小牧市の新図書館がツタヤ方式とされることから、住民の間で反対運動がおき、建設の是非を問う住民投票に至ったとのことです。
 ちなみに、10月4日は、小牧市議会議員選挙投票日で、それと併せて行われるものです。

朝日新聞web版記事:「ツタヤ図書館」賛否問う 愛知・小牧で住民投票告示

 ツタヤ図書館、意外と評判良くないのですね。蔵書にツタヤの在庫品を回したり、話題となった図書館内のカフェとしてスタバ(スターバックス)の店舗で、図書館利用のカードがスタバのポイントカードとなり、何かおかしい、との意見が出ているそうです。
 私はツタヤ方式の図書館は、こうしたネット上の情報しか得る手段が無く、本当のところはは分からないのですが、図書館内のカフェなどは、図書館頻繁な利用者として嬉しい存在に思えていましたし、弊ブログでも一宮市新中央図書館の開館の折には、館内にカフェがあったらいいな、と書きました。

 公共図書館の運営。どこに主軸を置くかで随分変わります。
 公共図書館ですので、自治体が主体となりますが、自治体(つまり役人)の発想では限界があります。そこで民間の発想導入ですが、民間ですと何かの利権が絡むこともあり得ます。

 難しい所です。

 ツタヤ図書館の評判を聞くにつれ、やはり自治体主体の運営で、せいぜい運営を委託する指定管理者によるものが、まともなのかな、とも思えてきます。

文化のみち百花百草チェロとピアノの演奏会

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 本日は、東区の百花百草で、チェロとピアノの演奏会があり拝聴してきました。ピアノは、いつもお世話になっている平山晶子さん、チェロは山田真吾さんによる演奏。

 今日の演奏会は急きょ決まったもので、平山さんからも急なお知らせとメールで案内が来ました。
 演奏曲目も数日前に決まったそうで、急ごしらえ。

 今回は特にテーマは無さそうに伺っていました。強いて言えば気楽な演奏会。演奏の合間に入れるお話もマイク無しで、軽い会話のよう。

 曲目です。頂いたパンフレットをそのままスキャンしました。


 最初のエルガー愛の挨拶は有名な曲ですね。挨拶というように最初に演奏されることが多いです。
しかしこの曲、かつてよく聞いていたABCラジオ番組「上沼恵美子のこころ晴天」の中のコーナー、夫婦間などのいざこざをぼやきがてら手紙にする「ぼやきレター」のテーマ曲がこれで、コーナーの切り出しが「ああ言えばこう言う」のフレーズが思い出され、どうしても可笑しくなってきます。
曲を聞くと思いだす、完全にパブロフの犬状態。

 その愛の挨拶のチェロ演奏は初めて聴きました。チェロの低音が魅力の愛の挨拶。

 三番目のシベリウスの樅の木(もみのき)。モミの木は針葉樹。雪が深々と降る中、モミの木の緑の葉が見える、そんな北欧の光景を連想するこの曲。
 チェロの低音が、暖炉の赤々とした炎で暖かい、という光景を想像します。
 結構お気に入りの曲です。これからの季節にぴったり。

 サンサーンスの白鳥は、有名な曲ですね。動物の謝肉祭の中の曲。この曲は小学校の時、給食の時間に架かっていた曲で、もう反射ですね。
 さきほどの愛の挨拶と同様、白鳥を聞くと、給食を反射的に連想します。
 小学校給食の白鳥も、チェロのソリストによる演奏だったような記憶です。
 演奏の前のお話では、ピアノの伴奏が湖の漣(さざなみ)を表し、チェロが白鳥の羽ばたきを表すそうです。

 百花百草のホールで開かれたこの演奏会。
 最前列に座りましたので、チェロの方のすぐ目の前。緊張しますわ。
 チェロの弦が振動する様子も見えます。

 演奏前に撮影しました。こういう位置で拝聴しました。


 折角の絵画が切れていますので、演奏終了後にもう一枚。
 ピアノの蓋が閉まっているのは、最後の曲ではチェロの音量と合わせるために蓋を下ろしたものです。


 ピアノの平山さん、チェロの山田真吾さんの演奏を背中で呼吸を見て合わせているのですね。
 座った席はちょうど重なって、平山akoさんは直接は見えなかったのですが、動きで分かりました。
 呼吸で合わせるところ、これがライブです。

 今回は、チェロの低音の魅力が十二分に描かれた演奏会だったと思います。
 会場自体も、クラシック演奏ホールではないので、気楽に拝聴できました。

 演奏会前に庭を散策した際に、百花百草のホール。


 百花百草の正門。


 御挨拶。


 母屋の玄関。この向うにホールがあります。

京都市営地下鉄でICカードデータの乗降調査へ

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 10月2日京都新聞web版記事からです。京都市営地下鉄で、2017年以降にICカード利用者の乗降調査を行うと、市議会で明らかにしたとのことです。

記事:京都市地下鉄、ICカード情報収集へ 利用駅把握に抵抗感も

 つまり、ICカードのID(個別メディア番号)で利用者が日々どんな行動をしているのかを調査し、ダイヤ編成などに活かすとのことです。

 ICカードには、個別のIDナンバーが与えられていて、改札機通過で、運賃清算と同時に、処理したカードのIDが記録されます。
 このデータで、個々の利用者の動きを追跡し、どの時間帯にどの駅で乗り降りしているのかをデータとして積み上げ、輸送需要のデータとするものです。

 これが出来るのが、ICカードです。
 ICカードは、記名式と非記名式とがありますが、記名式だとIDナンバーと関連付けられていますので、結果的に個々人の動きを把握されてしまうことになり、交通局としては「個人情報保護に最大限配慮する」ということです。


 しかしいろんなデータが積み重ねられますね。
 ある百貨店では、顔認識画像で、その後店舗内のどこへ行ったのか、歩行軌跡追随のシステムを取り入れているそうで、これで、どんな店づくりをおこなうのか、のデータ化しているところもあり、プライパシーの侵害ではないか?との意見が出ているそうです。
 つまり入店時に入口を通過した時点で、顔認識をデータとして記録し、店舗内のカメラで顔認識を行い、どこを何時ごろ通ったのかを記録するもの。
 まだ試行段階だったのかな?

 えらい世の中になったものだ。
 個人的には、IDで行動を捕捉されり、百貨店の顔認識追随程度は、まぁいいのですが。
 ちなみにmanacaは記名式にしていますので、どこで何時ごろいたのか、まる分かりです。

信楽高原鉄道で新型車両運行開始

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 京都新聞web版記事からです。滋賀県の旧国鉄信楽線の信楽高原鉄道に、新型車両が導入され、その発車式が行われた記事です。

記事:信楽鉄道の新型車両、出発進行 滋賀・甲賀

 新型車両の運行開始はどこの事業者でもあり、それ自体はニュースにはなりませんが、信楽高原鉄道はちょっと違い、いろいろな特殊事情があり、新型車両とは大変な中、よく導入できたと思いました。

 その特殊事情とは、1991年の列車正面衝突事故と、2013年の台風により杣川の橋梁流失等があり、会社存続の危機ともいえる事態が起こったためです。
 1991年の列車正面衝突事故は、大変大きなニュースとなりました。
 JR発足後としては当時最大の事故となり、しかも正常な取り扱いが行われていれば起きなかった事故。
 原因は、信楽高原鉄道が滋賀県と沿線自治体等により設立された第三セクターで、当時の運輸責任者は滋賀県からの出向だったのか、鉄道事業出身ではなかったことで、安易に発車させるように指示し、列車を発車させたことによるもの。
 国土交通省から、改めて信号扱いは厳正に、と指示がありました。

 2013年の杣川橋梁流失は、ほんの数十メートルの橋が流されたのではなくて、橋脚の数本が流される大規模災害。
 前記、列車正面衝突事故の影もあり、復旧費用が莫大なものになる為、一時は復旧を諦め鉄道路線廃止も検討されました。
 しかしこの年の暮れに国の鉄道整備事業支援による補助の対象となり、一年以上の運休を経て、翌2014年の11月に運転再開となりました。これはまだ近年のことでよく覚えています。

 新聞見出しでは、相変わらず「出発進行」なんですね。
 物事を始める際になんで「出発進行」なのだろう。
 列車が動き出す時の運転士の声から来ているのは明らかですが、どうしても意味を誤解しています。弊ブログでも過去に書きました。→こちら

 信楽高原鉄道で運転士が「出発進行!」と歓呼する場所は、信楽駅だけです。
 逆に言えば信楽駅にしか出発信号機がありません。
 いえ、他に草津線との分岐の貴生川駅と、途中の小野谷信号場にも出発信号機はありますが、現在は使用されておらず、信号機としては「死んだ」状態です。

 その理由が1991年の正面衝突事故。
 この年の5月に陶器信楽焼きの産地である信楽で世界陶芸博が開かれ、列車増発のために全線の中間付近に行き違いを目的とした小野谷信号場を設置しました。
 陶芸博の臨時輸送で、大阪駅からの直通列車も設定され、小野谷信号場で信楽高原鉄道線内折返しの列車と行き違いのはずが、信号が動かなくなり、前記運輸責任者が列車無線で止めることを前提として、信楽駅を発車させたものの大阪駅からの直通列車はJR西日本の車両のため、無線を積んでおらず、「信号場で一時待て」という指示は届かず、臨時列車が信号場を過ぎたところで正面衝突。
 信号が動かなくなった原因は、後に信楽高原鉄道側が勝手に信号回路をいじくったために、或る条件下で列車の走行となると、信楽駅の出発信号機が赤のまま変わらなくなることになってしまいました。
 さらに、JR西日本側も勝手な信号回路を設けたために、信楽駅の赤信号固定につながったものが判明。
 そのために、信楽高原鉄道線内の信号回路を全て使用停止にし、当然ながら出発信号機も全て使用停止。
 貴生川駅の分岐器は固定し、信楽高原鉄道の発着は一線だけに。
 小野谷信号場も行き違い機能は中止し、信号場としては機能しないことになりました。
 信楽駅だけは発着線が二線ありますので、分岐器開通方向を示すために出発信号機が生きている状態。場内信号機も信楽駅だけは生きています。

 こんな状況の中の新型車両で、沿線の方の思い入れも強いものです。

 余談ですが、信楽高原鉄道で新型車両導入の理由となったのが、老朽化で一両廃車にするため、その代替えですが、この老朽廃車が和歌山県の紀州鉄道へ行くことになりました。
 紀州鉄道は、信楽高原鉄道よりも短い、全線で3kmにも満たない、超ミニ鉄道。車両が何両かありますが、動ける車両が一両しかないなんとも凄い鉄道。
 そこへ「動ける車両」がもう一両加わることになり、Twitterでは話題になりました。

市庁舎に掲げる市章は屋外広告物になるのだろうか

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 神戸新聞web版記事からです。芦屋市は来年から施行する屋外広告物規制条例で、市内では屋外広告物が全面禁止となることから、市庁舎に掲げる市章も屋外広告物に該当することがわかり、撤去することになったそうです。

記事:芦屋市、庁舎の市章撤去へ 日本一厳しい広告規制率先

 屋外広告物撤去で、市としてまず自らの襟を正す必要がある、とのこと。
 そこで、来年度中にも市庁舎から市章が撤去される見通しとなったという。

 芦屋市は、多くの方が御存知の通り、日本有数の高級住宅地で、低層で落ち着いた住環境を守るべく、山芦屋町などでは町内に自主規制があり、さらに市でも日本一厳しい屋外広告物条例を12月議会に提案する予定とのこと。


 屋外広告物規制は十分に理解できますが、市庁舎の支障を撤去するのは、些かやりすぎのような気がします。
 市章はある意味、国旗みたいなものではないですか。
 市の紋章。
 ここが芦屋市を司る庁舎建造物を示すシンボルとしての市章。
 「芦屋市役所」とう案内サインがあれば事足りる、という説は分かります。
 でも市のシンボルです。
 なにか、やりすぎ(おかしい)気がします。

 芦屋市役所の場所は、よく存じております。芦屋川沿いの阪神電車芦屋駅の南側。
 阪神電車から阪急バス乗り換えで、市庁舎を眺めていました。

 記事には、庁舎北側面の市章画像がありますので、グーグルストリートビューから南側面をハードコピーしました。
 北館の市章は撤去する方針ですが、南館の市章は移設が可能か検討しているとのこと。
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