昨日に続き、小字名の話。地図サイトMpionは、小字と字界が載っているので、日頃愛用していると書きました。
そのマピオンの地図と元は明治15年の資料から。
稲沢市祖父江町森上(旧・中島郡祖父江町大字森上)の中にある小字は全て「本郷(ほんごう)」で本郷にに続いて数字が付く不思議な字名。
いうなればナンバリングの字名です。
マピオンの地図から。本郷一~九が見えます。
これ、他所の方から見れば本郷○丁目のごとく、丁目表示の省略形に解釈されますし、実際そういう解釈されたと思われる表記がありますが、これ、数字までが正式な字名です。
なぜこのような数字が付いたのかは、角川の資料(角川日本地名大辞典)では言及できませんが(旧村落単位なので)、少なくとも明治時代にナンバリングされた字名がありました。
明治初期に全国の地名(早い話が小字)を政府が調べようと、各府県に指示を出しました。
その愛知県分が、愛知県郡町村字名調という名で整理されました。
全国からの資料が集まったところで、大正の関東地震(関東大震災)で全て焼けてしまいました。
しかしながら、愛知県の分、愛知県郡町村字名調は副本があったことから、無事後世につなげられました。
今はこの副本は手に入れられず、復刻という形で、「愛知県地名集覽」という書名で出版されています。
そこに中島郡森上村の小字として、本郷壱から本郷十壱までの11の小字名が掲載されています。
明治15年では本郷一から本郷十一まであったようですが、今は本郷十と本郷十一は無いようですね。単に私が見落としただけかもしれませんが。
これがいつからなのか、江戸時代からなのか、明治6年の地租改正によるものなのかは、全く分かりません。
が、ナンバリングされた面白い小字名ということで、ブログ記事にしてみました。
なおこの森上本郷○の本郷以下は恐らくは通常はでないと思います。
それとなくコメントを期待していますが、祖父江町は、地租改正で地番の番号数字を振った際に、小字毎ではなく、大字毎に地番の数字を振ったようで、大字名+何番地で場所が特定できることから、小字は日常は用いられないと伺っています。
このような大字毎に地番を振るのは「一村通し」といい、小字ごとに地番を振るのは「字別付番」と呼ばれる方式。
岐阜県や長野県では、前者「一村通し」が基本で、小字名は滅多に出てきませんし、本当に小字名を廃止したところもあります。
愛知県は小字があるところでは、大抵「字別付番」が基本です。
そのマピオンの地図と元は明治15年の資料から。
稲沢市祖父江町森上(旧・中島郡祖父江町大字森上)の中にある小字は全て「本郷(ほんごう)」で本郷にに続いて数字が付く不思議な字名。
いうなればナンバリングの字名です。
マピオンの地図から。本郷一~九が見えます。
これ、他所の方から見れば本郷○丁目のごとく、丁目表示の省略形に解釈されますし、実際そういう解釈されたと思われる表記がありますが、これ、数字までが正式な字名です。
なぜこのような数字が付いたのかは、角川の資料(角川日本地名大辞典)では言及できませんが(旧村落単位なので)、少なくとも明治時代にナンバリングされた字名がありました。
明治初期に全国の地名(早い話が小字)を政府が調べようと、各府県に指示を出しました。
その愛知県分が、愛知県郡町村字名調という名で整理されました。
全国からの資料が集まったところで、大正の関東地震(関東大震災)で全て焼けてしまいました。
しかしながら、愛知県の分、愛知県郡町村字名調は副本があったことから、無事後世につなげられました。
今はこの副本は手に入れられず、復刻という形で、「愛知県地名集覽」という書名で出版されています。
そこに中島郡森上村の小字として、本郷壱から本郷十壱までの11の小字名が掲載されています。
明治15年では本郷一から本郷十一まであったようですが、今は本郷十と本郷十一は無いようですね。単に私が見落としただけかもしれませんが。
これがいつからなのか、江戸時代からなのか、明治6年の地租改正によるものなのかは、全く分かりません。
が、ナンバリングされた面白い小字名ということで、ブログ記事にしてみました。
なおこの森上本郷○の本郷以下は恐らくは通常はでないと思います。
それとなくコメントを期待していますが、祖父江町は、地租改正で地番の番号数字を振った際に、小字毎ではなく、大字毎に地番の数字を振ったようで、大字名+何番地で場所が特定できることから、小字は日常は用いられないと伺っています。
このような大字毎に地番を振るのは「一村通し」といい、小字ごとに地番を振るのは「字別付番」と呼ばれる方式。
岐阜県や長野県では、前者「一村通し」が基本で、小字名は滅多に出てきませんし、本当に小字名を廃止したところもあります。
愛知県は小字があるところでは、大抵「字別付番」が基本です。