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東山動植物園のモノレール「スカイビュートレイン」に乗りました

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 昨日は、東山植物園散策に行きまして、戻りは動物園を突き抜けるつもりでした、しかしどうしてもカバンが重く、少々不調気味かな?と気がかりでしたので、この際奮発して、動物園正門までモノレールに乗ることにしました。

 東山動物園のモノレールは高いので、あまり乗りたくはありませんでしたが、鉄ヲタ精神もはたらき、どんな様子なのか見ておきたい気持ちもあり、乗車。

 植物園駅のきっぷ売り場。ただし窓口は人はおらず、券売機で購入します。


 出てきた切符。片道300円は高い。地下鉄、東山公園駅から名古屋駅までが270円です。
全線、すなわち一周だと500円。一周もできますし、動物園駅又は植物園駅で一旦降りることも可能です。


 鉄ヲタとして、ここはどうしても先頭車に乗らねばならないので、先行列車を見送り、次発列車まで待機。
係員は怪訝に思ったでしょうね。そこはしっかりと伝えました。「鉄ヲタですので、運転操作と軌道桁を見たい」と。(笑)

 先行列車を見送ります。


 次発列車が到着。降りた方が出るまで、ホームは入れません。究極のホームドア。




 運転台。


 制御部分のよう。右の黒いハンドルがマスコンらしい。
 ブレーキが見当たりませんが、マスコンだけで速度制御を行い、いわゆる惰行がありません。
 要するに、鉄道模型のような感じ。(最近では模型もSCR制御でブレーキ扱いするものもありますが)


 何かのレバーはいろいろありますが、何がどれになるのかは、分かりませんでした。
 メータは圧力計ですね。


 左側。フューズの類かな。


 正面から見た軌道桁。こんなに細い。これが後々問題になるのですが。


 動力は、電気のようです。恐らく軌道桁の両側が饋電線で、ここから集電していると思います。

 さて、発車。揺れる揺れる、ブンブン揺れる。軌道桁の細さだろうか。
脳出血の患者さんには少々きつい。

 軌道桁も直線ではなくて、微妙に歪んでいます。これも揺れのもとだろうか。


 直線区間ですが、微妙に左右に触れています。
あまりに揺れるので、カメラぶれを起こしますので、撮影感度を高めました。


 ルートは単線の循環運転。動物園駅付近では、往路と復路とが複線の様に並び、それぞれの駅では、ループで一周する路線です。


 この東山動物園モノレール・スカイビュートレインは、鉄道事業法に基づく正規の鉄道ではなく、遊園地内の遊戯具扱いです。
 しかしながら、動物園駅と植物園駅とがあり、昨日の私のように、この両駅間のみを交通機関の様に乗車することができます。
 いわばモグリの鉄道です。

 遊園地の鉄道で、鉄道事業法適用か否かの分かれ目は、駅の数で、駅が一つだけだと、必ず元へ戻らねばなりませんので、交通機関としては果たせず、遊戯具扱い。しかし駅が二つ以上あると、相互間の乗車ができ、鉄道の扱いになります。

 この東山動物園には、かつて正規の地方鉄道だった、懸垂式モノレールがありました。今のトラ舎裏から上池の畔までの間。三菱(だったかな?)の懸垂式実験線の性格が強く、湘南モノレールで実用化されると老朽化で廃止。

 その後、昭和62年の東山動植物園開園50年の記念行事で、この跨座式モノレール・東山スカイビュートレインが登場しました。
 これも登場28年でかなり老朽化が目だっているのではないかと思います
第一、あんに揺れては、おそがいがね。

 植物園駅→動物園駅、約10分でした。

国勢調査で、インターネット回答も

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 本日のCBCラジオ、丹野みどりのよりどりっ!の中のニュース解説でありましたが、今年10月の国勢調査ではじめてインターネットの回答も可能になるそうです。

 総務省の国勢調査2015のページにもインターネット回答のページがありました。
http://kokusei2015.stat.go.jp/internet/

 CBCラジオのニュース解説によれば、主な目的は、回答漏れを防ぐこと、回収漏れを防ぐこと、処理の速度向上、それに解答用紙の節約、だそうです。
 方法は、10月1日の調査日に先立ち、9月10日ごろから、各世帯にID番号が書かれたカードのようなものを配布し、所定の期日までに回答する。
 その上で、回答が無かった世帯には、改めて従来通りの調査票を配布し、後日回収するか郵送する、というものです。

 思い出せば、5年前の調査では、東京都内の世帯において、インターネット回答がありました。
 試行で、これを全国に拡大ですね。

 記入漏れが防げられるのは、紙の調査票だと空欄のまま、回収されたり郵送されてしまったら、そのまま空欄のままデータ化されてしまいます。
 対して、インターネット回答ですと、いわゆるアンケートや、ネットショッピングと同様、回答必須部分を空欄ですと、エラー処理で、戻されます。
 これをインターネット回答にも応用するとのことですので、記入漏れが無くなります。

 回収漏れは、調査員訪問時にいつも不在のお宅では、そのまま回収されないことがあります。
 ネット回答では、任意の時間に回答できますので、回収漏れは無くなる、とのこと。

 紙の節約は、インターネット回答を約1000万世帯を想定(予定)しており、その分の調査票が節約できるというものです。

 国勢調査は年々回答率が落ちているそうです。
 私、地理ヲタとして国勢調査人口は地理情報の一つとして、重要な値と考えていますので、せめて、何処其処に人が住んでいる、くらいの情報は回答がほしいところです。

 ちなみに、回答が無い世帯は、役所の担当者が、職権で人の存在を記入します。

三宮駅前で温泉湧いた

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 本日の神戸新聞web版記事からです。神戸市の三ノ宮駅前で温泉が湧いたそうです。
JR西日本の三ノ宮駅再開発工事に伴い、将来の集客施設につなげようと、三ノ宮駅前で温泉を掘削していたそうですが、地下1000m掘り、源泉にたどりついたそうです。

 高架駅南側の駅前広場、2013年11月に兵庫県から温泉法に基づく掘削許可を得て、掘っていたそうです。
地下1000mの岩盤で温泉が湧いているのを確認し、温泉としての評価はおおむね良好で、今後、泉質などを調べる、ということです。

記事こちら

 三ノ宮駅前で温泉。大都市のど真ん中で温泉ですか。面白いですね。今後は、街の賑わいに役立てたいということで、駅前の立地、大きな評判になる事だと思います。
 大阪駅から新快速で19分。改札出たらすぐ温泉施設は魅力的でしょう。
 三ノ宮駅ターミナルビルも建て替えが予定されており、この温泉施設も取り込んだ建物になるでしょうか。


 温泉を掘っていた場所は、記事の地図によれば、ミント神戸のすぐ西側。レンタカーの駐車場の一部。
 グーグルストリートビューを見れば、温泉掘削の櫓が建っています。
 三宮は、体調を崩す前は、よく訪れていた場所ですが、もう3年ほど無沙汰です。
 その前から、工事現場のバリケードが続いていた、という記憶です。

***三ノ宮と三宮***
 神戸市の町名表記では「三宮町」がありますが、JRや私鉄各線の駅がある地域が三宮と呼ばれています。駅名はJR西日本は「三ノ宮」、阪急など私鉄各線と神戸市営地下鉄は「三宮」で、私は私鉄派なので、通常は三宮を使っています。

ゴゴスマ、TBSでも2時間のフル放送に

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 CBCテレビの午後の情報ワイド番組「ゴゴスマ」が、今年4月から前半の部分だけ、東京のTBSでもネット受けで放送を始めましたが、こてが10月から15時台最後までフルの放送になるそうです。TBSのお知らせ

 ゴゴスマのTBS放送開始については、弊ブログでも書きましたが、その際の記事では視聴率が今一つで、早晩打ち切りになるだろうとの評判を基に、その感想を書きましたが、あにはからんや、打ち切りどころか、最後までのフル放送になります。

 その記事を書いてから、何度かゴゴスマを視ました。
特に、TBSが放送から降りるポイントを見つけたくて。
この放送から途中降りることを「飛び降り」とも言います。
その降りるポイントがどこなのかな、との興味。

 それとゴゴスマは、15時台に、朝のラジオ「つボイノリオの聞けば聞くほど」でアシスタントを務める、小高直子アナウンサーが時々ニュース読みをします。
 口の悪いリスナーが「小高親方」とも揶揄されている小高アナのニュース読みですので、2年前の入院中では何度かゴゴスマを見ておりました。

 飛び降りポイントですが、TBSでは14時53分から別番組が始まります。その時間、ゴゴスマはずっとスタジオからの放送。
すると、VTRコーナーでは必ず、14時53分直前に終わらせ、締めの言葉と共にお辞儀する場面。
これが14時53分10秒頃。
TBSの番組表では、14時53分に別番組が始まるようなので、ゴゴスマの画像から直ちにTBSの別番組へ、ステブレ省略で始まるようです。
14時53分10秒の10秒頃とは、地上波デジタルのタイムラグで、スタジオから放送局間のライン回線は、日本標準時間通りに実行されていることをこれで知りました。
 ※ステブレ:ステーションブレークの略で、番組と番組の間の時間のこと。通常はスポットCMに充てられます。

 その飛び降りポイントですが、(TBSでは)突然番組が終わり、何の挨拶も無いことから当初の評判が悪かったのかもしれませんが、夏の始まり頃から、14時53分の飛び降りポイントにスタジオのアナウンサーさんのセリフ「TBSのみんさんとはここでお別れです。」と言うようになりました。

 ゴゴスマ番組の集まりも、東京で行われるようになり、始まった当初の近いうち打ち切り説はどこへやら、10月からはフル放送。
 そうなると少し懸念が。
 TBSが脱した後の放送構成は、東海地方ローカルに徹した内容になります。
 15時過ぎのニュース読みも、小高さんなど普通にCBCのアナウンサーさん。
 これらがそのままTBSに流れるのでしょうか。CBCのアナウンサーさんによるニュース読みは大丈夫ですが、14時53分以降の内容が東京を意識した作りになると、ローカル色が薄くなり、松坂屋本店などの催し物の中継がどうなるのか、心配です。
 あくまでも名古屋ローカルに徹し、それをTBSで流すという意識なら良いのですが。

京都定期観光に屋根のないオープンバス投入

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 京都新聞web版記事からです。京都市内の定期観光路線を運行する京阪バスでは、10月に屋根のない二階建てオープンバスを走らせるそうです。

記事:http://www.kyoto-np.co.jp/economy/article/20150828000116

 京都新聞記事では、明星バスと共同運行とありますが、明星バスは京都市内の路線バス事業者ではないので、明星バス所有の二階建てオープンバスを使用して、京阪バスが運行するのではないかと考えられます。
 開放的な雰囲気の中、床の高いバスから京都市内の景観や歴史遺産を楽しんでもらおうとの狙い。

 ドイツ製のバスとあり、ネオプランのバスでしょう。
 記事イラストもそのようなタイプ。

 運行ルートは京都駅から二条城、平安神宮、八坂神社を巡るコースと、京都駅から北野天満宮を経由し金閣寺、清水寺へ至るコースの2種類。
 1日に1便とありますが、午前の「W1:スカイバス京都 ぐるっと一周ドライブコース」と午後の「WA2:スカイバス京都 ドライブ&金閣寺・清水寺コース」を同一車両で運用すると推定され、正しい書き方では1日に2便です。

以前にオープンバスの試験運行が行われ、東山花灯路の期間、高台寺駐車場で車両展示があり、その際の画像がありました。
最前列


階段部分から前方


 突然の雨が心配ですが、一応屋根に相当する高さに「幌」が用意され、引き出される仕組みです。
 ただ、小雨程度なら大丈夫ですが、思いっきりな豪雨だと、隙間から容赦なく降り込んできそうです。

非公式側を正面から


公式側はいろいろと他の車もあり、写せませんでした。

 なお、定期観光バスと称する運行は、乗合定期路線事業で、路線バスの範疇です。

2009年3月撮影

ホーム柵とホームドアは安全ですが、少々まどろっこいことも

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 鉄道の駅ホームは、線路側は特に柵などが無いのがこれまでの通例で、危険極まりないものです。
目が見える方は見て気を付ければいいのですが、目の不自由な方はホーム上は大変な恐怖であると伺っています。
さらに、酔ってふらついてホームから線路に転落する事例が後を絶たず、そこへ列車が入れば、転落位置によっては非常制動をかけても止まれないこともあり、結果、人身事故に至ります。

 このホームから転落するのを防ぐ有力な切り札がホーム柵で、列車が到着する側のホーム端を柵で囲ってしまうもの、
これでは列車に乗り降りできないので、車両の扉部分はホーム柵も扉を設けて、車両の扉開閉と連動して、ホーム柵の扉を開閉するのが、ホーム柵とホームドア。

 これが、9月から地下鉄東山線でも一部駅から始まることとなり、そのためのダイヤ改正が9月1日付で、実施されます。
 改正の要点は、ホームドア実施で、停車時間が若干伸びることによるダイヤ改正。

 つまりホームドアが導入されると、車両のドア開閉と連動してホームドアの開閉が行われますが、全くの同時ではなく、車両の確実な停止位置を確認した後に、ホームドアを開けることを許可する構造となり、またドア閉めでも、車両のドアが閉じ、ホームドアが閉じた後に、発車の許可を出すようなシステムになるので、駅停車時間が若干伸びます。

 また東山線は、ホームドア導入でワンマン運転が計画されており、それの試運転列車も今後運転されております。

 そのワンマンも全線で一気に開始ではなく、ある区間を限って徐々に始めていくとも伺っております。


 で、個人的な感想ですが、ホーム柵とホームドアは、安全対策で有用です。それは認めます。
ただ、どうしてもまどろっこい印象もあります。

 それと、名古屋市地下鉄の桜通線の場合ですが、車両のドアが閉まるのとは別に、ホームドアが閉まる警報音がして、これがかなり耳障り。

本日の上飯田駅で。


ホームドアの是非

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 昨日に引き続き、ホーム柵とドアについてあれこれ、です。
 ホーム端は危険なのは、誰もが承知なのですが、これまで設置がすすまなかったのは、優位性よりもデメリットの方が多かったからです。
優位性は、柵があるので落ちないこと。これに尽きます。

 デメリットは、1,設置に費用が掛かる。これが大きいですね。いくらなのかはケースバイケースですし、単に柵とドアの設置工事のみにとどまらず、ホームの構造によっては柵とドアの躯体重量を支えられるほどの強度が無い場合もあります。
その補強費用が掛かりますし、車両側にホームドア対応改造工事を施す必要があります。これの費用がかなり掛かります。

 2,ダイヤ上のデメリット。ホーム柵とドア設置で、列車到着時にホームドアの開閉時間も考慮に入れる必要があります。
各駅5秒ほど余計にかかりますが、たった5秒でも12駅を経れば60秒、1分です。24駅で120秒、すなわち2分。
朝ラッシュ時の最小運転間隔は2分のところは、ホームドア設置で、一列車分運行本数が減ります。
これは大きいです。
明後日からの東山線ダイヤは詳細には見ていませんが、運行回数に変化があるのだろうか。
5秒ほど停車時間が伸びることを前提にしたダイヤだとは伺っていますが。

 さらに、ホーム柵とホームドア導入の大前提で、「そこに運転される列車の車種を統一させること」というのがあります。
車種とは、要するに車両ごとのドアの数とドアの位置です。
これがまちまちでは、ホームドアは設置できません。
必ず車両のドアの位置にホームドアが在らねばなりません。

 JR東日本のE電山手線でホームドア導入の際に、一編成にあった6ドア車を抜いて、通常の4ドア車に置き換えています。
山手線だけでしたら、6ドア車の位置は固定されていますので、そのまま6ドアの位置に合わせてホームドアを設置すればいいのですが、山手線は都心部の田町駅~田端駅間で京浜東北線と並行します。
今は通常はありませんが、線路保守工事があると、どちらかの線路を閉鎖して、山手線と京浜東北線が同じ線路を走行します。
これに6ドア車の位置と4ドア車の位置が重なりますので、具合が悪くなります。
このために山手線の6ドア車は4ドア車に置き換えられました。

 従来型のホーム柵とドアを置くと、列車停止位置の精度が細かく要求されます。運転士の技術ではぴたりと停められますが、偶には、ずれることがあります。
そのため、発車から途中までの走行は手動で、駅停止だけは自動で行う、TASCと呼ばれる「定位置停止装置」の導入も併せられます。
名古屋市地下鉄の東山線がこれで、東山線はさらにワンマン運転も目指しています。このため東山線は5000形は対応改造されず、廃車にしています。


 ホームドアは、路線バス用のノンステップバスと同様、ある一点のみの利点を追求したものです。ノンステップバスは、床が低いので、お年寄りや科体が不自由な方が乗り降りしやすいとされていますが、ノンステップな部分は、前扉から中扉の間だけで、前の部分も前輪の懸架装置などが収められる部分は大きなでっぱりで、この部分の腰掛は大変高いものになっていますし、後ろ扉から後ろは決してノンステップではないので、一両の収容力は大きく落ちます。つまり多くのお客さんは乗られません。
ホーム柵・ドアも転落防止には有用ですが、ダイヤ上の難点がいくつかあり、それを圧してでも設置が進められるのは、バリアフリー新法によるものです。
数値は失念しましたが、一日に一定以上の乗降客がある駅は、ホーム柵・ドアの設置が義務付けられました。

 名鉄名古屋駅もこの水準にありますが、ここでは当面はホーム柵・ドアはできません。
理由は御承知の通りですし、十分推理できることです。
ただこれも柵とドアによる従来のものではなく、シャッターのように、横棒のようなものが連続したものが降りてくるタイプのものが開発されています。
これですと、車両のドア位置に関係なくなりますが、上下に昇降するもので、動作時間がさらに延びます。

 ホーム柵・ドアは、そう簡単には導入できないものだ、というお話。巷のエラいさんは、導入せよせよ、とばかり言いますが、なかなか難しいものです。

 東山線名古屋駅も、現在取り付け工事中。


乗り場位置の黄色で分かる通り、僅かに停止位置が前方に移動するようです。

 余談ですが、ホーム柵とドアは大変重たいもので、駅の入口階段からは搬入できず、工場で電車に載せて、取り付け駅まで搬送します。

名古屋駅のホームドアは、取り付けが10月11日、稼働開始が10月25日。

京都の鉄道博物館展望デッキから、鉄道三線が見えるらしい

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 本日の京都新聞web版記事からです。来年春に開館するJR西日本の鉄道博物館に屋上展望デッキが設けられ、東海道新幹線、東海道本線、山陰本線の三線を行き交う列車がよく見え、新たな観光スポットにしたいとのことで、報道公開があったそうです。
 記事:京都鉄道博物館、3線一望 JR西が展望デッキ公開

 梅小路蒸気機関車館をも併合するこの鉄道博物館。行き交う列車が眺められるのも一つの売りだそうです。
 東海道新幹線というのが、鉄道博物館を運営するJR西日本としては、少々痛い所かな。
 東海道本線はJR西日本の線名愛称では「JR京都線」と称しています。
 山陰本線は、今の正式名称は山陰線で、JR西日本の線名愛称では「嵯峨野線」と呼ばれており、この名称で案内紹介されると思います。


 行き交う鉄道各線が見られるのは大きなアピール点でしょう。
 名古屋市港区金城ふ頭にあるJR東海の鉄道博物館「リニア・鉄道館」は近くにあおなみ線はありますが、そもそも見えるのかな?行ったことが無いので。見えても、行き交うほどの回数ではありませんし、10分毎に同じ形した4両編成が走るだけ。
ひょっとしたら、蒸気機関車が走るかも・・・ですが、まず実現性は無いでしょう。

 行き交う列車を見て育った私としては、大きな魅力です。
ただ行き交う列車を見るだけで、高い入館料を払うわけにはいかず、入館しても「見られるよ」という程度のものでしょう。

 京都の鉄道博物館、正確な細かい場所がまだ分からないでいますが、グーグルストリートビューで梅小路公園の北側、木津屋橋通沿いに工事フェンスがあり、労災関係の成立を表示する掲示板に、「梅小路博物館(仮称)」などという文字が見えますので、ここが鉄道博物館の場所だと思います。
 ちょうど、京都水族館のすぐ西隣。
 想像するに、梅小路公園の緑の向うに、カーブした山陰本線の線路を電車が走り、時々、関西空港特急「はるか」が真っ直ぐ西へ貨物線を走り、更に向うを東海道本線(JR京都線)の電車が多数。そして一番向うの高架の線路を新幹線が走る、という構図。


 行き交う列車を見られるというと、名古屋市の栄生駅近くにある名鉄病院。ここに、築堤の線路より少し高い位置の階に鉄道各線が眺められる場所があり、ここでなら「楽しく入院できそうだな」なんて、アホなことを思っていました。
 そんなこと思っているから、本当に入院することになってしまいましたが。しかも線路が見えない病院に。
 誰かがここで入院されたら、お見舞いがてら、必ずここへ行ってみたいと思っております。

二百十日

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今日は9月1日、暦の雑節で二百十日です。
子どもの頃、「にひゃくとうか」という言葉を聞かされて、どこか恐ろしい雰囲気を持った言葉だと感じていました。
実際にこの9月1日は、1923年(大正12年)に大正関東地震(いわゆる関東大震災)がありました。

二百十日は、210日。何が210日なのかといえば、立春から数えて210日目。
実際に数えたワケではありませんが、今日の暦にそう記されているから、そうなんでしょうねぇ。

この時期は、稲の穂が実る頃で、台風などの風水害の時期であるので、それに気を付けよ、というものです。
昔は旧暦の時代で、何月というものと季節の進行が一致していないので、手っ取り早く、立春の日から何日目、という言い方が表されるようになりました。

今でこそ、9月1日は、太陽の位置から季節の進みが9月1日ですが、旧暦の時代は、季節のいつ頃なのかよくわからないものです。
5月2日ごろの八十八夜も、この立春から数えた日数で、今では5月2日は5月2日なのですが、旧暦の時代は、茶摘みにいい季節はいつ頃なのか、簡単に分かる目安で、八十八日目の夜、というものが表されました。

なので、二百十日も八十八夜も、太陽の動きに基づくもので、太陽暦の一端と考えられます。

2020年東京オリンピックエンブレム・白紙撤回へ

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 日付替りましたが、一昨日の昼にニュース速報がありました、いろいろ騒ぎの渦中にあった2020年東京オリンピックのS氏デザインによるエンブレムが使用されないとの白紙撤回されることとなりました。
昨日の中日新聞朝刊記事からです


 このS氏デザインによる疑惑は、名古屋市の東山動植物園のマークにも及び、弊ブログでも8月20日記事でオリンピックエンブレムと共に、少し触れました。
 その際の記事では、
>東京オリンピックのエンブレムですが、白黒ハッキリさせた方がいいと思います。
 この先5年も有耶無耶で本番を無事迎えられるのでしょうか。あ、本番だとその前に、国立競技場が出来るのかさえ不透明な情勢になってきました。

 と締めくくりました。白黒ハッキリというか、結局グレーの状態で白紙撤回になったわけですが、このままグレーで圧し進めるより、まぁよかったかな、とは思います。
 どうせ、2020年東京オリンピックにはさして関心があるわけではないですし。
正確に申せば、オリンピックには関心があります。2020年東京大会には関心がさほど無いわけです。
なんだか、エライ人々の名誉ばかり目立つ感じがして。国立競技場問題でも、「何が大切なのか」が見えてこず、それぞれの立場尊重の発言ばかり。

 一連の報道で分かりましたが、石川県の元総理のおっさんが何やらようけ出てくるのは、2020年東京オリンピック組織委員会の会長なんだそうですね。
あんなのが、会長だもん、ヘンな組織体であること、容易に想像がつきます。
エンブレム問題がここまでややこしくなったのは、あのおっさんが会長でいられる体質にあるのでは。

 あのおっさんは、エライ人同士の間では人気があるんだな。とても不思議。
そんなエライ人の集団だから、エンブレム問題がグレーでややこしくなってるような気がします。

 あの、おっさん会長の白紙撤回が最大の解決策のような気がします。
次の白紙撤回はなんだろうか、などという噂話もあります。
世界的にイメージがかなり傷ついたオリンピックです。

 エンブレム撤回、遅きに失した感は無いでも無いですが、まぁよかったのではないかと思います。このエンブレムを用いた掲示物などの発注がなされ、幾つかは完成して納品までされており、その点では遅かったですが、この先、どんどん発注され、巷に多く目につくようになってから撤回では、大変です。無駄が発生はしましたが、この程度で済んだともいえるのでは。
 東京都発注分は、組織員会に補償を求める余地があるのか無いのか、今後調べるとしております。

 続く報道では、新・国立競技場の冷房を見送るとあり、真夏開催で冷房が無いとは、当初の招致計画はどこへやら、ですね。
21世紀のオリンピックで、冷房が無い会場。あれ?国立競技場は以前のは屋外でしたが、新しいのは屋内式なのでは?屋根が無いから冷房無しですか?やーねぇー。

鉄道と非鉄道の境界

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 弊ブログ、8月24日記事で、東山動物園内のモノレール「スカイビュートレイン」に乗ったことを書きました。
 このモノレールは動物園内の遊戯施設との位置づけですが、乗り場(駅)が二か所あるので、交通機関的な乗り方ができ、「もぐりの鉄道」と書いたら、おもしろいとの反応を頂きました。
 この、もぐりの鉄道か、正式な鉄道かの違いで、関連しての記事です。

 こうした、ある特定施設内の軌道輸送を遊戯施設とするものは、東山動物園にかぎらず、どこでもあるものですが、その代表的な例が「おとぎ電車」。
 おとぎ電車(列車)はモノレールタイプではなく、普通に地べたにバラスト道床を造り、枕木とレール。
 そこを通る車両はおとぎの国に出てきそうな機関車と客車、というシチュエーション。
 こうした類のものはよくあり、ほぼ全てが円周走行で、乗り場(駅)が一か所で必ず元に戻るもの。

 モノレール状の乗り物が遊園地内にかつてあった例として、神奈川県のよみうりランドと、奈良県の奈良ドリームランド。
 いずれも、都市モノレールの実用化試験のような位置づけで建設されたもので、神奈川県よみうりランドは日立式、奈良県奈良ドリームランドは東芝式と呼ばれるもので、
 神奈川県のよみうりランドモノレールは運輸省管轄の鉄道で、奈良ドリームランドは運輸省管轄の鉄道ではありませんでした。

 いずれも円周状の路線ですが、この両者の違いは、よみうりランドは駅が二か所あり、一周乗車も異なった駅間のワンウェイ乗車も可能。対して、奈良ドリームランドのモノレールは乗り場が一か所だけで、乗車したら必ず同じところへ戻らねばなりません。

 神奈川県のよみうりランドは完成当時は、関東レース倶楽部という名称で始まり、運転開始後に運輸省の方から何か指示があったらしく、改めて地方鉄道敷設免許を得て、地方鉄道線に変わっております。
 一方の奈良ドリームランドはそういった指示が無かったようで、廃止撤去まで遊戯具扱いで来ました。

 都市モノレールの実証実験はこの地域でもあり、その例が、名鉄のモノレール線。よみうりランドと同じく日立式と呼ばれるのもので、よみうりランドよりはさらに大型化した軌道桁と車両。
 この名鉄での成果が、後に東京モノレール羽田線につながっています。

 もう一つが、東山動物園内にあった、懸垂式モノレール。三菱式と呼ばれるもので、凹の字を逆さにしたような軌道桁内を台車が通り、そこから車体をぶら下げる方式。
 軌道面が雨雪にさらされないので、安定した運転ができる、と期待されていました。
 雨雪には強いですが、構造的に強風にはたいへん弱く、風による運転規制はかなり厳しいものです。

 この三菱式懸垂モノレールが東山動物園内にかつてあり、正式な地方鉄道線でした。
 運輸事業者名は、「名古屋市交通局協力会」。名古屋市交通局の外郭団体です。(早い話、天下り先か?)

 この東山動物園・懸垂モノレールの廃車体と駅がまだ残っています。
旧植物園駅


説明書き


こちらの方に軌道は伸びていました。


新旧モノレール。


 このかつての懸垂式モノレールは、もぐりの鉄道ではなく、正式な鉄道でした。
 ここでの成果が、後に湘南モノレールの実用化につながっています。

 つまり、鉄道(というか軌道式交通機関)か否かの境目は、駅の数にあります。駅が二つ以上であれば、ワンウェイの乗車、即ち交通機関としての役割、駅が一つだけでは、交通機関としての役割を果たせず、単なる遊戯具扱いです。

 この旧植物園駅舎の建物の下はうどん屋さんが入っていました。東山動植物園再生プランで、飲食店の営業形態変更で、店舗を閉めました。昭和12年の開園当時から営業していたそうで、東山動植物園の歴史を見つめてきた老舗でした。
 ここのおうどんのお出汁は、関西風の薄味、なかなか美味しく、昔の雰囲気を残すお店屋さんでしたが、昨今のライフスタイルには合わず、店を閉められてしまいました。

 再生プランがどんどん進んでいますので、このモノレール駅舎も撤去されるかもしれません。


 最後に、非常に変わった、というか、何でこれが地方鉄道だったのか?という例を一つ。画像は、神戸市北区有馬温泉で。
ここにある老舗の兵衛旅館にかつてケーブルカーがありました。
途中、川を渡るので、その橋梁がまだ残っています。
その画像です。

紅葉の季節に撮影したので、風景がそうなってます。

 この兵衛旅館、本館と小川の向うの高台に新館とがあり、この両館を結ぶためのケーブルカーです。
 普通に建物内施設で、済ませばよかったのですが、どういう事情かは分かりませんが、運輸省の地方鉄道事業敷設免許を得て、建設されています。
 開業と廃止の資料では、運輸事業者名「兵衛旅館」、運輸開始日1960年4月1日、運輸廃止日1980年3月21日、運輸区間、万年-向陽、旅館客専用、営業キロ数0.1kmとあります。
 こういった変わった鉄道を訪問された方のお話では、営業キロ数は0.1kmですが、四捨五入した値で、実際は90m程度。
 駅は本館の部分と終点、さらに途中駅があり、別館への「交通機関」であるとのこと。
 これだけ短い距離なので、ケーブルカーでも交換設備は無い、完全な単線で、車両(搬器)に結ばれたケーブルの一方はバランスウェイトにつながれた構造。すなわち、エレベータと同じ構造で、実際に斜行エレベータでも同じ構造のものがあるとのことです。

 なので動かす取り扱いは簡単ですが、旅客(即ち泊り客)には絶対に扱わせず、専従の従業員の操作だったそうです。
つまち、専従の従業員は、いわば「鉄道係員」ですね。運輸省もそのような認識だったそうです。

 この兵衛旅館のケーブルカーは館内のエスカレータ設置で撤去され、画像の橋の部分は非常階段だそうです。
 兵衛旅館には、当時の写真などが展示されているそうですが、一流の旅館、価格も一流で私には泊りに行くことはできません。そもそも出かけられないですし。
 こういう変わった「地方鉄道」がかつてあった話。多いな余談でした。

***追記***
 遊園地がらみでもう一つもぐりの鉄道がこの地方にかつてありました。犬山のモンキーパーク遊園地。成田山の少し上の辺りからモンキーパーク内を結ぶ610mm軌間の鉄道で(軌間は実測)、おとぎ列車と称する乗り物でした。
 成田山そばの駐車場から、モンキーパークへのアクセスとしても、モンキーパーク内の乗り場から往復するだけの乗り方もでき、途中に人だけが通る道ですが踏切もありました。第四種踏切です。

 同じような性格と形態の鉄道が、埼玉県のユネスコ村にもありましたが、そちらの方は西武鉄道が運行する山口線として正式な地方鉄道。こちらの方は、モンキーパーク(名鉄)が運行する「もぐりの鉄道」でした。

 この片道(ワンウェイ)の乗り方に、指摘があったのか、成田山側の駅は廃止し、単なるモンキーパークからモンキーパークへの往復乗車のみになりました。

 今は軌道自体が撤去され、おとぎ列車はもうありません。

関西広域連合長が北陸新幹線は米原ルートが最適との認識

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 京都新聞web版記事からです。関西広域連合の兵庫県知事が5日の会議で、ルートが未定となっている北陸新幹線の敦賀以西(~大阪方面)のルートは、2年前に米原ルートが最適とした考えに変わりがない」ということだそうです。

記事:北陸新幹線「米原ルートが最適」 関西広域連合長が認識

 敦賀以西は、小浜から京都府北部を通過して大阪市内へ結ぶ「小浜ルート」、湖西線沿いの「湖西ルート」、現在の北陸本線沿いで米原を通る「米原ルート」の三案があります。
それぞれ沿線人口や工費などからの費用対効果があり、それぞれの地域のエライさんから綱引きがありますが、関西広域連合会としては米原ルートを推していることだそうです。

 ただこの米原ルート、米原以西を東海道新幹線に結ぶことはできません。東海道新幹線の線路容量を考えると、北陸新幹線分の列車を入れることは事実上不可能で、米原ルートが選択されても米原~大阪市内駅(新大阪駅か?)の間は新たな線路を敷設する必要があります。
 つまり小浜ルートでも湖西ルートでも米原ルートでも、敦賀駅~大阪市内駅の間はどれも線路を敷設することになります。

 新幹線が出来ると、対東京への交通は便利になりますが、地域内の交通は不便になる、という私の考え。
どのルートになろうとも、在来線の処遇が気になります。
敦賀以西のこの区間は、JR西日本のアーバンネットワークの区間ですので、あっさり在来線廃止(含:三セク化)は、為されないと考えますが。

兵庫県の「養父」を読めますか

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 神戸新聞web版記事からです。兵庫県養父市が「養父」を正しく読めず、中には面白い誤読される方もいて、それを逆手にとり、読み間違いを募るキャンペーンを始めたそうです。

記事:「難読地名の養父市 読み間違い募るキャンペーン

 確かに養父は難読地名ですね。私?、私は当然読めます。
 「なにかと読めないまち養父市キャンペーン」という名称で募集だそうですが、その募集はTwitter(ツイッター)だけ。あまり広く門戸を広げているわけではありませんね。
 ツイッターでキャンペーン用のアカウントをフォローし、ハッシュタグ「#養父読めない」を付けてのツイート。
 応募者の中から抽選で、但馬牛肉2kg、ボトル入り氷ノ山の空気が当たるとのこと。募集は10月11日まで。

 氷ノ山とは「ひょうのせん」と読み、スキー場でも知られるハチ高原がある風光明媚なところです。

 こうした読めない地名・誤読が多い地名は、「正しく読んで」のキャンペーンが多い中、あえて、どう間違って読まれたのかを募るキャンペーンは、アイデアですね。
これで養父の名が少しは有名になることでしょうか。

 ただ、ツイッターだけの募集はどんなものでしょうか。ラジオでも以前からツイッターを取り入れている番組があり、ツイッターは一般的なツールという判断なのでしょうか。スマホの普及でツイッターをされている方が多いとは思いますが。


 ちなみに、「養父」は「やぶ」と読みます。古くは郡名で、今は市名に。平成の大合併で誕生した養父市で、同時に養父郡は消滅しております。山陰本線の駅に「養父駅」があります。

 私は、ツイッターをやっていますので、応募は可能ですが、養父を間違って読んだことが無いので、応募資格はありません。

目黒の地名も今や駅名由来に・目黒のさんま祭りで

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 昨6日、東京都品川区上大崎二丁目・三丁目で、恒例の「目黒のさんま祭り」がありました。毎年の行事で、今や恒例行事に。報道でもほぼ予定稿があがっています。
 場所の上大崎とは、早い話が目黒駅前で、目黒駅前商店街振興組合青年部が主催の行事です。
 最初始まった時は、サンマ1000匹の無料振る舞いで始まったものの、今や6000匹を宮城県宮古からの差し入れで盛大に振る舞い、落語の「目黒のさんま」などの上演を行う、9月初旬の有名な行事になりました。
 最大の名物は、炭火焼サンマの無料振る舞い。これを求めて毎年大行列ができます。
 午前10時から午後2時までですが、午前11時頃には行列に並んでもサンマにありつけないかもしれないということで、その時点で新たに並ぶのを止めたりしているそうです。
 その行列も、目黒駅前近くの会場から始まり、上大崎の交差点を曲がりどんどん伸び、上大崎三丁目の交差点で五反田駅方向に曲がり、その辺りまで伸びるそうです。

 毎年、このニュースに触れるたび、サンマの焼いたものなんて、たかだか数百円、千円もしないものですよね。
 それなのに、隣の駅近くまで行列を為してまで頂くのは、どんなものだろうかと思っておりました。

 youtubeにアップのニュースから。

「目黒のさんま祭り」に家族連れの列 宮古から6000匹


 実は、9月には、もう一つ、炭火焼きサンマの無料振る舞いがあります。今年は9月20日にあります。
 その名は「目黒のsunまつり」。こちらは目黒区民まつりとして開催され、実行委員会の主催です。
 サンマは気仙沼から直送。
 こちらも無料振る舞いが大の人気で、大行列だそうです。


 さて、ここからが本題。落語・目黒のさんまに基づく行事が、全く別の所で二回行われるのが、よそ者にとって興味があります。
 地理が得意な者にとって、理由は直ぐに分かります。
 前記、目黒駅前は、現代の目黒、後者の目黒のSUN祭りは目黒区での行事。二つの目黒が現れます。
 つまり土地としての目黒(後者)と通称としての目黒(前者)の違いですね。

 以前に弊ブログで目黒駅の位置は目黒区には無いことを書きました。今回はそれの関連記事になりますが、目黒駅は品川区に所在した駅です。
 山手線が、日本鉄道山手線として開業した際に、単なる地名の上大崎村よりは、目黒不動尊の近くで、江戸時代は近郊農村で風光明媚な「目黒」を名付けたものと考えています。
 その目黒駅は、後に山手線で電車運転が始まり、東京市内電車並みの運転頻度に。
 さらに、目黒蒲田電鉄(後の東急)の開通で、乗換駅。
 電車が通り、乗換駅となれば、昔のことで、街が発達します。
 すると、その街を含んだ界隈が目黒と呼ばれるようになり、本家の目黒区の目黒よりも、目黒駅前の方が目黒として名が高くなってしまいます。
 これが目黒駅から、駅周辺を目黒と呼ばれるようになる、「駅名の地名化」です。

 なので、目黒のさんまにまつわるお祭りが、二か所で行われるようになりました。
 いずれも町おこしとして根付いたイベントです。

*** 追記 ***
 このサンマですが、最近は漁獲量が随分減っているそうです。この先、サンマの無料提供が続けられるのかどうか、心配な状況だとも聞きました。

東山線高畑駅でホームドア使用開始

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 名古屋市の地下鉄東山線では、ホーム柵とホームドアの設置を進めていますが、7日、その最初で、高畑駅で使用が始まりました。

昨日7日の中日新聞夕刊記事から。


 気になったのは、7時13分発の列車からだそうで、5時34分発の始発列車からではないんですね。
 この新聞記事では、ホームドアが開いている写真ですが、ホームドアは中央がガラス張りで、向うが見通せる構造のようです。
 横浜市営地下鉄で、ホーム柵・ドア導入で、ホーム反対側の線路側壁面広告が、見通しが悪くなり、広告取り下げが増えている、ということなので、広告対策なのでしょうか。

 東山線は車掌が乗務する列車です。ドア扱いは車掌が行います。名古屋市交通局でホームドアを導入している桜通線は運転士のみのワンマン運転で、ドアも運転士が行います。
 なので、桜通線ホームドアは車両のドア開閉と連動して、ホームドアの開閉を行います。
 東山線は、車掌乗務のツーマン。他の地区のホームドア設置では、ホームドアも車掌が開閉しているところがあり、名古屋市交通局はどうなっているのか、今度身に行って見ようと思います。
 当然なことで、車両との連動だと思っておりました。

 東山線は、9月1日のダイヤ改正で、自動運転が始まっております。

 東山線ホームドアは、昨日の高畑駅から順次、藤が丘駅方向に使用開始していきます。
 私が関連するところでは、名古屋駅が設置10月11日、使用が10月25日、星が丘駅が設置来年1月17日使用開始が1月31日からで、結構先です。
 乗降客の多い栄駅は、設置10月25日、使用開始11月8日です。

 新聞記事で、高畑駅7時13分発の列車に交通局長が「出発指示」の合図を送った、とあり、これは多分にセレモニー的なものですね。
 東山線の駅の出発指示はブザーのみで行いますので、人による出発指示は、ニュース映像用のセレモニーでしょう。

 ちなみに局長は交通局のトップの人間ですが、運転係員ではないので、「正式な」出発指示は出せません。
 早い話が一日駅長のようなものです。
 客扱い終了合図なら出せます。細かいことですが。
 局長が出す合図、ということで、絵になるのでしょう。

重陽の節句

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 今日は9月9日、重陽の節句です。中国伝来の五節句の一つ、重陽(ちょうよう)です。
 菊の花が咲くころでもあり、菊の節句ともいいます。

 重陽の節句は古来から菊がらみのものがあり、中国でも帝が菊の花を贈った故事があります。また菊の花を浮かべた酒を頂く、という習慣ができ、それが節句行事に。
 そうした宮中行事である五節句が平安時代の日本にも伝来し、宮中でもおこなわれるようになりました。
 菊は、長寿のシンボルで、9月に敬老の日があるのも、その関連なのでしょうか。

 重陽は長寿だけではなく無病息災もあります。
 京都の賀茂別雷神社(上賀茂神社)で毎年この重陽の節句の日に、烏相撲と呼ばれる不思議な神事があります。神官がピョンピョンと飛び跳ねたり、カーカー烏の鳴き声を出したりするもの。神武天皇の遠征で、神社の御祭神の祖が八咫烏に姿を変えて天皇を先導した、という故事にちなむもので、

京都新聞記事:「カーカー」悪霊退散 京都・上賀茂神社で烏相撲

 五節句。
 1月7日人日(じんじつ)
 3月3日上巳(じょうし)
 5月5日端午(たんご)
 7月7日七夕(しちせき)
 9月9日重陽(ちょうよう)

 能の鶴亀に、元日の行事「四季の節会(せちえ)の事始め」という詞がありますが、元日はこれら五節句を含めた節会の最初の行事であるゆえに、目出度いとされているもの。

 五節句で7月7日は「七夕」ですが、これを「たなばた」と読ませるのは、日本伝来以降に、日本古来の「棚機(たなばた)」の読みを当てた物です。

 なお上の、上賀茂神社の烏相撲を見学した後は、菊酒が頂けるそうです。

あちこち電子情報化で、電気がいりますねぇ

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 多くのニュースで報じられていますので、ニュースソースは出しませんが、消費税10%導入で軽減税率実施のために、マイナンバーカードを用い、それをレジで読み込ませて、後日、所定の口座に軽減とした金額を振り込む方法の案があるそうです。
 マイナンバー自体は今年度に確実に導入されることが決まっており、来月には各個人宛にマイナンバーの番号が通知されるそうです。
 そしてこのマイナンバーを記したカードを希望者に発行されるそうで、このマイナンバーカードを消費税軽減税率に用いようとするもの。

 マイナンバー制度、さらに消費税10%自体の是非云々には、この際言及しないことにして(個人的には疑問)、このマイナンバーカードによる消費税軽減の方法。

 つまり食料品などの消費税は、税率8%に抑えるもの。
 しかし店舗では、10%商品と8%商品が混在しているので、これを店舗のレジで区分けして計算するのではなく、一旦10%の税率で支払い、この時にマイナンバーカードをカード読み取り機に読み取らせ、一件の取引にマイナンバーの情報を与え、計算センターで10%商品と8%商品を計算し、8%商品分の差額を算出し、これを消費者自身が、インターネットで請求して、指定の口座に振り込む、のだそうです。

 なんともまどろっこしいですが、ある意味、合理的かもしれません。

 レジでは、まず、マイナンバーカードを読み取り機にかざし、8%商品も10%商品も一気にレジ打ちするということです。

 つまり、これら軽減税率の方法を実施するには、一般小売をする店舗全てでマイナンバーカード読み取り機と計算センターに情報を送るレジ機器を備えなければなりません。
 このニュースに触れ、昨今の鉄道駅での自動改札を連想しました。
 具体的には名鉄。大きな駅は別にして、無人駅が数多い名鉄です。
 無人駅は、これまで最低ホーム一本と駅名票と簡易な待合があればよかったです。
 夜の照明は裸電球一個の駅も。

 それがIC乗車カードの導入で、無人駅にも改札機を導入。
 それまで、駅名票と待合の蛍光灯数本分の電気代だけでよかったものが、改札機と券売機、加えてそれらの制御装置を動かす電気が、始発の少し前から最終の少し後までほぼ一日中必要となります。
 また改札機と券売機のセットが収められた、駅舎?の照明も必要になり、よく電気が必要になりました。

 消費税計減税率実施のために、これまで必要では無かった、極々小規模な店舗でもカード読み取り機と電気レジですか。
 エライ世の中になったものだ。

 店舗というと、夕方になると売りに来る「お豆腐屋さん」、あれどうなるのだろう。恐らくは8%据え置き商品です。
 田舎の、おばあちゃんがやっている駄菓子屋さんでも、カード読み取り機と電子レジなのだろうか。電子情報とは無縁の方々がやって来た店舗です。
 尾西線の無人駅、山崎駅や玉野駅を連想しました。

 さらに、この8%分軽減分の還付申請をインターネットで行うそうですが、世の中の全ての世帯でインターネットが導入されているとは限りません。霞ケ関のエライ様は自分たちの環境がスタンダードだと思うているのだろうか。

水害の起こりやすい日というものがあるのだろうか

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 一昨日の茨城県常総市の鬼怒川堤防決壊は大きなニュースです。
 テレビ映像で、決壊場所を特定できましたが、旧河道の分かれ道だったところではなさそうで、単なる堤防の弱体によるもののようです。
 このような河川堤防決壊は、近くでは2000年の東海豪雨、もう少し前では1976年の長良川堤防決壊を思い出します。

 そして日付、鬼怒川堤防決壊は、9月10日、東海豪雨は2000年9月11日の深夜から9月12日の出来事、長良川決壊は1976年9月12日の昼間です。
 何かよく似た日付ですねぇ。関連があるのか無いのか言い出すと、非科学的な話に入りそうで止めておきますが、夏の終わりから本格的に秋に移り変わるころで、似たような気候が出やすい時期ではあります。

 長良川決壊の時はよくわかりませんが(ただ単に雨が沢山降った、という記憶しかない)、東海豪雨の時は、ダイヤルアップでインターネットを始めていましたので、気象レーダを通じて雲の具合の変化をつぶさに見ておりました。
 一昨日の鬼怒川堤防決壊の原因は、川の上流で雨が沢山降ったわけです。
 台風18号は9月9日、すぐ近所を通った割には何事も起きないまま、夕方には日本海に抜けました。
 気象レーダで雲の変化を見ておりましたが、東京都から南へ東京湾を過ぎてさらに南の方へ雲の帯が延びていました。
 これがニュースで何度か言葉にでていました線状降水帯で、これが似たような位置で停滞(同じ位置で消滅~湧き出しの繰り返し)を起こしたため、同じところで大量の雨が降ったものです。
 2000年の東海豪雨の時も同じく、名古屋市内から瀬戸・春日井方面に、南西から北東の方向に雲の帯。
 ちょうどこの位置で、気流が出会う位置で、集束帯のような雲がどんどん発達してた状況が、レーダを通して見ておりました。

 この東海豪雨の時は、9月11日の夕方に早めに戻り、戻ったところで、大量の雨。
 ただ事ではないなと思いながら、テレビのニュースでは中継車が知多半島へ出ていまして、なにかこの先大災害が起きるような予感をさせました。

 一宮の自宅近辺での雨は、9月11日夕方の極端な降り様までで、深夜のラジオでは、庄内川水系の流量を時々伝えており、名古屋市内数か所で冠水とかの情報がありました。
 正直、一宮では小雨程度なのに、なぜ名古屋市内はこんなに降り続くのだろうか?と疑問に思いながらも、あのような帯状に繋がった集束帯ともいえる雲が連続して発達する気象現象があるをこれで知り(身をもって)ました。
 夜が明けてから、西区の新川堤防が決壊したことを、ラジオの現在状況で伝えられました。

 この新川堤防決壊で、東海道本線と名鉄線が不通になり、東海道本線は、冠水が少なかった貨物線を使って運転再開、名鉄は水が引くまで数日ほど不通でした。

 余談ですが、この9月11日は2001年の米国同時テロの起きた日でもあります。
 もう一つ、余談。茨城県は「いばらき」けんです。

東武鉄道宇都宮線が水害で大きな被害

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 12日は、名古屋市でふるさと県人会まつりがあり、少しだけ見てきました。
 会場の一角に読売新聞の各地地方紙面の拡大が掲示してあり、北関東と宮城県の水害が大きなニュース。
 栃木県の版では、東武鉄道宇都宮線の橋と橋台が流されたという写真付きの記事。
 北関東の水害では、茨城県常総市と栃木県鹿沼市・日光市の被害ばかりが伝えられますが、後半に降った大量の雨、各地で被害が出てるはずですが、ニュースは全体ではなく、どうしても大きな一部になってしまいます。

 東武鉄道宇都宮線は、日光線の新栃木駅から分かれ、東武宇都宮駅を結ぶ路線です。
 栃木県の県庁所在地宇都宮市と、元県庁候補地となった大きな都市栃木市を結ぶ、支線でありながら流動量が多い路線です。
 この安塚駅~西川田間に架かる橋が、かうの通りの状況。


 これで見ると、左側の橋台と盛土が流失し、支えていた橋梁も流されたという状況。

 東武鉄道の本線筋ではありませんが、復旧までにはかなり時間がかかります。
 なかなか全国ニュースでは報道されないことです。

日本で一番長い地名表記はまだ現存するのか

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 CBCラジオ、北野誠ズバリで午後三時台のコラム、毎週木曜日は、裁判傍聴芸人阿曽山大噴火によるコラムで、先週木曜日放送では、長い地名にまつわるいろいろを話しておられました。
その中で、日本で一番長い地名(正しくは地名表記)は愛知県にあり、それは「愛知県海部郡飛島村大字飛島新田字竹之郷ヨタレ南ノ割」であると話しておられました。
これは地理ヲタとして知っていたのですが、その続きで、驚愕の一言。「今年2月に他の住所に編入されて無くなっていた」ということです。

 このヨタレ南ノ割、廃止されたこと知らなくて、私が信頼置いている地図サイト「Mapion」で場所を見てみたら、普通に記載されていました。
マピオンは訂正が早く、小字名と字境も載っているので、普段から愛用しています。

 郵便番号では、「字竹之郷ヨタレ南ノ割」までは設定されず、大字単位で設定されますので、「大字飛島新田」までです。
市町村の変化は素早く分かりますが、自治体内の町字改正までは中々分からず、全国で最新の動きは中々把握できませんし、そこまでの必要も無いです。

 ただこの「飛島村大字飛島新田字竹之郷ヨタレ南ノ割」は愛知県内ですし、しかもそこが日本一長い地名(正しくは地名表記)で気になる存在ではあります。
マピオンの修正が成されていないだけかもしれませんし、現存するのかどうか、大変関心があるところです。
飛島村役場に電話してもいいですが、業務中にこんなことで電話するのは気が引けますし、そもそも言語障害が残っているので、電話はかけたくありません。

 ちなみに、かつて日本一長い地名(地名表記)は、かつて静岡市にありました。その名は「静岡県静岡市上土新田下足洗新田川合新田請新田」。
「上土新田下足洗新田川合新田請新田」の部分が町字で、「あげつちしんでんしもあらいしんでんかわいしんでんうけしんでん」と読みます。
江戸時代に上土新田と下足洗新田と川合新田の三か村が合併して、新しい新田名としてさらに元の上土村他出身の方による請新田で、斯様な名称の新田名となりました。まるで落語の寿限無です。(笑)
明治維新後は安倍郡の村として存続し、明治22年の町村制施行により、新しい千代田村の大字として存続し、さらに千代田村は昭和9年に静岡市に編入、静岡市の大字名となりました。

 「上土新田下足洗新田川合新田請新田」では長すぎるので、通称は「三請新田」と呼ばれていて、これで郵便物が届いたそうです。というより正式表記では宛名書ききれません。請新田の後に番地が続きますので。

 この長い地名は、住居表示法施行で、流通センターと変わり、あっさり廃止。
 静岡市の政令指定都市移行で、この区域は、葵区に含まれます。

 前記、阿曽山大噴火氏によるラジオコラムで、今の日本で一番長い地名(地名表記)は京都市にあると話しておられました。
京都市の長い表記は「○○通上ル・下ル何々町」のことですね。
これはちょっと違います。京都の地名表記はまた別の機会に。
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