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6月21日の東海道新幹線架線不具合は過電流による熱溶断

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 さる6月21日は、台風3号の影響で日中、一時運転見合わせ(抑止)があり、その影響が残る夜間に入って、大阪符高槻市で架線が切断し、運転ができなくなる事故がありました。

 この原因が、JR東海の調査により判明し、架線の接続部分に列車停止となり、架線のつなぎ目で電流が集中したため高熱を発し、結果溶断に至ったとのこと。

 讀賣新聞web版、関西発記事からです。
記事:過電流で架線切断…JR東海の新幹線停電調査

 架線の接続部分で列車停止による過電流で溶断というのは、以前に京浜東北線で起きました。また神戸市内の東海道本線でも起き、弊ブログでも取り上げました。
 先月の新幹線も、架線接続部分とのことで同類かと思えそうですが、京浜東北線・東海道本線は直流電化区間で、変電所からの饋電区間の境界であるセクションに停止したため、パンタグラフの中には、並行して張られている二本の架線に接していたため、二つの変電所からの電位差で溶断したものですが、新幹線は交流電化、交流饋電は周波数の周期が異なるため、変電所からの饋電分界点は力行せずに、惰行して進むものですが、新幹線は高速で走行するため負荷が高く、変電所からの饋電分界点でも惰行することの無いように、渡り架線のような区間を設け、高速で走行する新幹線列車に合わせて、この渡り区間の饋電をどちらかの変電所からの周期と合わせる方法です。

 東海道新幹線の饋電方式は、開業時のブースタートランス方式から、後に開業した山陽新幹線に合わせ、オートトランス方式に改良されたと伺っていますが、それでも性質のことなる接続部分は存するようで、こうした位置での列車停止による起動時の過電流で、熱溶断に至ったものだそうです。

 再発防止策として、こうしたエアセクション192か所で列車停止回避の標識を設置する、とのこと。→在来線での措置と同じです。

 根本的な対策方法としては、このような停止回避をする標識の設置もそうですが、ダイヤの混乱時ですので、駅間に走行できる列車数を制限するプログラムが必要です。ただこれもむやみに行うと、全体の列車回数が制限され、混雑時故に混乱が遅くまで長く続いてしまいます。何かいい方法は無い物だろうか。

犬山市付近で大雨

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 今日、午前は愛知県犬山市の一部で激しい雨が降り、降った雨で川が増水し、下流の町で洪水が起こった、というニュースは全国ニュースでも報じられていました。

ANNニュースです。画像をクリック。別ウィンドウでニュースページが開きます。





 この犬山市の大雨、雨雲レーダを見ていて、犬山市付近の異変を事前に感じていました。
 気象庁web高解像度降水ナウキャストからです。午前9時15分現在。


 この時の9時35分予想。これを見て、長時間の犬山市付近に雲が留まることとなり、ツイッターで「犬山市大丈夫か」とツイート(発言)しました。


 まさにこの時が、犬山市で1時間雨量120mmが観測されたわけです。と同時に、記録的短時間大雨情報が発表されました。

 この犬山市付近の豪雨、ますます激しくなり、9時55分の様子。


 この時刻、範囲を広くすると、紀伊半島沖の太平洋上から、連綿と続く雲の帯。湿った空気の流れ道か。


 さらに10時40分。犬山市に雲が張り付いたまま。「張り付いた」のではなく、この場所で次から次へと雲が発達したものです。線状降水帯ができるものと同じメカニズムです。
 この頃に、犬山市に避難指示(緊急)が出されました。


 この赤色の範囲は、山あいの場所もあり、一瞬、先週の九州北部の様子を思い出しました。

 こんな天候も解消するのは結構早く、11時25分でこのような状況。


 この時点でも避難指示はそのまま継続中でした。

 しかし120mm/hの降水があっても特別警報発表ではないんですね。気象庁webの市町村別基準を見てみると、一時間雨量ではなく、3時間雨量、48時間雨量、土壌雨量指数で50年に一度有るか無いかの判断だそうで、そうなると先週の九州北部の豪雨は、余程の雨の降り方であったと想像がつくわけです。


 ちなみに。一宮市は一時的に雨が降った程度で、基本は曇りの天気。ラジオに雷のノイズが入るので、どこかで雷が発生しているな、と感じる程度でした。

回転寿司でシャリを残す最低の人

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 先日、あるテレビ番組を見ていたら、昨今は回転寿司でシャリだけを「あえて」残す人がいるという話題をやっておりました。
 実は、この回転寿司でシャリを残すという話は私も存じており、なんでも糖質制限で、ご飯のシャリを残すのだそうです。
 実際に映像で見たのは、このTVで初めてでしたが、皿がいくつか積みあがっており、その最上段に頂かなかったシャリだけが何個か残っています。
 なんとももったいない映像。目と心が痛む光景です。
 TVでは街の声としてインタビューの様子が写っていましたが、肯定派。否定派それぞれの声がありました。
 否定派で当然、だと思いますが、幾人かは理解できるという方も。

 その肯定派の意見の中にあった「お金払っているから、食べようと残そうと、それは払った人の勝手」という何とも目がつぶれることを言う女がいました。若い女性のかたですが、どういうつもりで発しているんでしょうね。その者が残しているわけではないですが、食べ藻を「お金払っているから」の理屈で語られるのは、一番最低なことだと考えます。
 よく、学校給食で頂く前に、手を合わせて「頂きます」をするの、止めさせたいというPTAの方がいます。
 その理屈は、給食費を祓っているのに、なぜ「頂きます」なの!というもの。

 食べ物は、工場で生産されるわけではありません。太陽の恵み、水の恵み、地の恵みによって作物ができ、そしてそれを運ぶ人がいて、それから作る人がいて、やっと我々の口に入ります。
 太陽の恵み、水の恵み、地の恵みは、言い方を変えると作物の命です。
 この命を頂いてこそ、「頂きます」で、作物の命を我々につなげられます。

 お金払っているから、という理屈はどこにもありません。
 このブログ読者様なら同じ考えだと思いますが、もし検索か何かでお越しいただき、シャリを残すに肯定の方がいたら、小一時間説教をしようと思います。・・・と書きましたが、どうせ、何処までも基本的な考えは平行線でしょうし、理解できる要素はないと思いますので、説教は止めときます。

 ただ、こうしたシャリは欲しくない、しかし上に載っている刺身は欲しい、という需要は理解できます。
 ある意味、すき間産業ですね。
 なんでも、回転寿司の中には、シャリ抜きの注文に応じて頂ける店舗もあるそうですので、そういた店を上手に使うことですね。
 そして回転寿司に限らず、バイキングなどでも、食べられる分量だけを取り、取った分は必ず頂く。そういうことを実践していただきたいと思います。
 世の中、何がいけないか、この食べ物を粗末にすることほど最低なことはありません。

生活道路での速度取り締まり・どんどん取り締まって摘発させたい

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 MSNニュースからです。夏の交通安全県民運動を実施するにあたって、愛知県では、小型可搬可能な速度取り締まり装置を用い、従来は取り締まり(の方法・手段)が難しかった生活道路でも、速度違反の取り締まりを実施して、一定の効果を得ているそうです。

記事:生活道路でも速度違反監視 小型オービス、効果あり?

 何度か書いていますが、自宅前の道路が、まさに抜け道と認識されており、どの車も制限速度をはるかに超えた、「犯罪車」。
 この小型可搬式のオービスは、速度違反車を撮影し、違反速度を記録するもので、後日、運転者を出頭させ、交通違反事実を通告するものです。
 なので、生活道路ゆえ、現場取り締まりによる(通称・ネズミ捕り)、違反者の誘導場所が無くとも取り締まりが実行できるというもの。
 ぜひ自宅前の道路でも、この小型可搬式のオービス取り締まりをやってほしい。

 制限30km/hの道路なのに、どの運転者も目標60km/hではないかと思われています。
 過去一番速かった自動車は、100km/h近いものがありました。

 自宅前を通る自動車運転者の顔を見ますが、当たり前のような顔をして60km/h目指してアクセルを踏みます。
 日本は、成人識字率は100%、逆に言えば文盲率0%なのですが、文字が読めないのでしょうか。
 標識に「30」とありますし、免許証を取得するにあたって、お勉強されているはずです。文字が読めないのなら仕方ありませんが、文字が読めるのに、「30」とあり道路を60km/hで走るのは、どういう神経なのだろう。
 そもそも「どういう神経だろう」という疑問は持たれないと思います。こんなことを書く私がおかしいのであって、制限速度を上回って走行するのは、「至極当たり前」。なので、本人は、違反を犯している認識は恐らく無いだろうとおもいます。

 とにかく、生活道路での速度違反、どんどん実施して、取り締まってもらいたい。
 我が家のような、抜け道で困っておられる方は、多数おられると思います。


***
 違反行為の話、ついでに。
 自宅近くの道路は、朝7時~9時と午後1時~5時の間は、軽車両を除く車両通行禁止です。
 こういう標識が出ています。


 この道路で、こんな駐車違反。

 ナンバーを隠しているのは、武士の情けではなく、この運転者か関係者が、弊ブログを発見して、ねじ込んで来られてのトラブル防止です。
 この自動車、1時前から止めておられるでしょうが、路側帯の中へ入って駐車しており、無余地駐車違反です。
 さらに車両通行禁止時間中に動けば、歩行者道路を自動車が通行する違反になります。
 この道路、車両通行禁止時間帯に結構自動車が通り、沿道にお宅(駐車場)がある方はべつですが、そうでない自動車も通ります。
 まるで標識が見えていない。標識が見えていないのは、文盲者と同じ。

 交通事故死亡者が日本一多い愛知県、その多い愛知県の中でも死亡事故が多い一宮市。
 このような交通違反を当たり前、としている社会規範意識では、交通事故を減らすことはできません。
 意識改革を望みます。
 

海水浴がピンチ

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 過日、あるテレビを見ていると、海水浴場がピンチなのだそうです。なぜピンチなのか、砂浜の減少。海水浴場は、海水浴客のために外洋の波が直接、海岸の砂浜に当たらないように、波消しの防波堤を設置したりするものの、今度はその影響で海水の循環が滞り、砂の補給が減ってしまい、海水浴場にはあるはずの砂が無く、石ころなどがむき出しになってしまう現象がおきているそうです。

 この砂の無い状況は、防波堤だけでなく、海に流れ込む河川にダムが建設され、そこで流砂が止められてしまい、海までは流れて来なくなってしまう現象は、これまででも確認されていました。

 砂が減った海水浴場は、他所から砂を持ってきて、砂浜を造成してきましたが、その費用もただではなく、昨今はレジャーの多様化で海水浴客がめっきり減ってしまい、とても砂浜の造成まで費用が出せなくなり、結果、海水浴場の閉鎖、という事態になっているところもあるとのことです。

 夏、といえば海水浴、と結びつくような図式は、もはや昭和時代光景で、昨今は、海水浴には人気が無いそうです。
 そもそも「海水」という環境故、砂と塩分を落とすのに手間がかかったり、海水はぬめりがあったりして、嫌という人が増えているんだそうです。
 それに海にはクラゲがいますし。

 水に入る、というとそれはプールの時代。プールなら水は綺麗ですし、クラゲもいない。どこかおしゃれな雰囲気、ということで今のご時世によく合っているとのこと。

 この話題をみて、さもありなん、と思いました。
 レジャーの栄枯盛衰は、輸送産業にも関わっていることで、かつて(四半世紀前)の名鉄電車。
 名鉄電車は、基本ダイヤ、というものを作成はしていますが、この基本ダイヤで走るという日は案外少なく、季節的な需要に応じた、〇〇ダイヤ、とうのが年間のかなりの日数を占めていました。
 その代表的なものが、正月ダイヤ。新暦の元日から、旧暦の正月3日まで特に東部線のダイヤパターンを大幅に変えて、豊川稲荷駅への輸送に力を入れていました。
 さらに知多半島方面の海水浴客輸送の夏ダイヤ。常滑・河和線で、基本ダイヤを変えてまで臨時の特急列車を多数運転して、内海・河和方面への海水浴客を輸送したもので、大体7月20日ごろから、8月13日ごろまで、夏ダイヤというパターンを変えたダイヤで運転していました。
 最近、この夏ダイヤの話をトンと聞かないのは、定期列車で輸送できるほど通常の輸送力が確保されたのもありますが、肝心の海水浴客が減ったのもありましょう。そこへ先日のテレビ番組での海水浴を忌避する傾向の話題。話がつながりました。

 レジャーの多様化ですね。そもそも最近の生活水準の向上の中では、海の家とうものは受け入れられないと思います。
 かつて「夏」といえば「海水浴」と結び付けられるものでしたが、その海水浴客が減ってしまっては、砂浜の管理も少なくなってしまいましょう。
 替わって、今の海洋レジャーといえば、サーフィン。
 毎朝各地のライブカメラをチェックしていますがその一つ、神奈川県藤沢市の鵠沼海岸片瀬東浜。海の中にサーフィンの方多数います。
 後方は、江の島。

平成29年7月九州北部豪雨と命名・梅雨明け2017年

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 もう二週間ほど前になりますがが、7月5日から6日にかけて福岡県の一部と、大分県のごく一部に降り続いた大雨による災害を「平成29年7月九州北部豪雨」と気象庁は命名しました。

Yahooの記事:「平成29年7月九州北部豪雨」と命名-気象庁(7/19)

 この災害名の命名により、気象庁webでも既に使用されている他、この豪雨災害の状況を説明するページが出来ております。
気象庁web:平成29 年7 月九州北部豪雨について(PDF)

 しかし少し前には、気象庁は命名に値するか迷っている、という記事もありました。被災家屋の数が基準に達していないかも、だそうですが、まだ被害の全容が完全に把握されていないためだそうです。
Yahooの記事:<九州豪雨>名前付けるか 気象庁苦慮 建物被害基準満たず

 被災家屋の数が分からない、というのは、それだけ深刻な激甚災害であった、ということです。

 私も、これまで過去の自然災害に関心を持ち、いろいろ資料にあたりましたが、今回のこの「平成29年7月九州北部豪雨」は、歴史に残るほど稀に見るような災害であったと思います。

 同じ「九州北部豪雨」と命名されている、5年前の「平成24年九州北部豪雨」も史上稀に見る豪雨災害であったと思いました。
 現在、地震で不通になっている豊肥本線の阿蘇近くで、トンネル内を大量の水が流れたため、トンネル出口(水流の下流側)で、レールがぐるぐる巻きになって放出されている画像があります。
 あれを見て、震撼しましたね。どれだけの水が流れたのかがわかります。

 豪雨災害で真っ先に思い出すものが二つありまして、1889年(明治22年)の奈良県十津川村の豪雨災害、1938年(昭和13年9の阪神大水害です。前者は奈良県の山間部にあり、長く降り続く雨で、十津川村の各所で土砂崩れが発生、その惨状は村外に知られることもなく、半月以上たって村の人が、何とかこの惨状を行政に伝えたいと決死の覚悟で山を越え、近くの大きな行政組織に伝えたものです。
 その十津川村は山崩れが激しく、とても村が成り立たない、ということで、残った村民の多くは、村から離れ、当時新天地であった北海道に入植しました。その入植したところは現在「新十津川町」と名乗っております。十津川村から分かれて北海道に新十津川村が出来、それが後年町制を布いて新十津川町になりました。

 1938年(昭和13年)の阪神大水害は、芦屋市から神戸市の中心部にかけての地域は、北側に六甲山系を抱く地形。
 7月の梅雨末期の大雨が5日ほど降り続いて、六甲山系のマサ土と呼ばれる土壌が一気に流れ出て、まだ都市化される前の今の東灘区や、当時既に市街地だった三宮などが泥の海に見舞われました。
 この阪神大水害も線状降水帯による降雨だったであろう、とされています。

 阪神大水害の石碑、東灘区の住吉川から少し入った山間部に接地されています。元々は山間部でしたが、今や新興住宅地。
 なかなか行けない所なので、グーグルストリートビュー画像から。


 この住吉川流域も激しい被害があったと伺っています。この住吉川川から少し東に天上川が流れており、この天上川の近くに谷崎潤一郎邸があったことで谷崎氏も被災され、その様子を細雪作品に残しています。

 平成29年7月九州北部豪雨の被災地域、報道では山の表面がマサ土(真砂土)であったとのことですが、阪神大水害の時と同じです。
 逆に考えれば、この九州北部豪雨のような状況が阪神地域に繰り広げられたわけですね。

***
 さて本日午前、気象庁から中国(山口県を除く)・四国から北陸地方を除いた関東地方まで梅雨が明けたものとみられる、の発表がありました。
 今年の梅雨ははっきりしなかったため、いつをもって梅雨明けとは」なかなか言及できませんが、梅雨前線となる停滞前線の位置関係から、本日をもって「梅雨が明けたとみられる」の発表がなされました。

 午前9時の天気図。気象庁webより。


 気象庁のいう中国地方は、なぜか山口県は除きます。
 九州北部豪雨があった九州北部は梅雨明けの発表はまだで、上の天気図で、等圧線が凹んだところが気になって、梅雨明けには至らなかったそうです。

 しかし関東も東海地方もあっさり梅雨明けの発表に至りました。
 昨日は関東地方、各地で激しい降雨現象があったそうで、都内では雹も降ったそうです。
 結局、これが梅雨明けへの嵐となったのでしょうか。

 実は雹は実物を見たことがありません。気象に関心がある者として、降水現象の一つの雹を実際に見たいと思っていますが、見ないなら見ない方がいいのかもしれません。降雹減少に遭遇すると、身の危機になるかもしれず、見たいわ見ない方がいいわで、微妙なところです。

バスの自動運転実験

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 少し前のニュースにありましたが、自動車の自動運転の技術として、多数の旅客を乗せるバスで自動運転しようという実験を、ソフトバンクの子会社であるSBドライブ(株)が行っているとのことで、その模様が公開されたそうです。
 日経新聞web版に記事がありました。

記事:自動運転バス、完全無人化 ソフトバンク系が実験

 運転士が不要で、過疎地域での運転士不足問題も解消したいとの狙い。

 実験では、公園内の園路を走行し、安全装置など旅客を乗せて無事運転できるかの実験だそうです。
 報道のニュースでは、走行路のデータを入力し、その情報をもとに運行させているのだそうです。

 今後は、まずは工場内な実験施設などの閉鎖された場所での実用化を目指したいとのことです。

***
 このバスの無人運転(自動運転)は以前に書いたと思いますが、バスの運行全てを自動化させようとすれば、いくつかの課題があります。
 走行自体は、自動運転技術で運転できますが、バスならではの「発車の時期」。停留所にいるお客さんの全てが乗り込むわけでもなく、いつ、どの時点で、乗降扉を閉じて発車すべきか、これは自動化にはなかなか馴染まないところで、こうした人の面で最後まで大きな問題となります。
 また車両収容度。この実験車両はかなりの小型サイズで、バスでは日野自動車の小型バスポンチョ並みの小ささ。
 工場などの閉ざされた敷地内で限られた人が乗る程度のバスだと自動運転が可能でしょうが、バスは大量輸送を旨としますので、大型バス車両で、公道上で自動運転までにはまだまだ課題があります。

 日経記事から。実験車両。


 しかしバスをも自動で運転しようと言う、えらい時代になったものです。
 新聞記事や、小説などの文章を起草する、というのは最後まで人の作業だとされていましたが、これすらも自動化実用実験が行われる時代。
 このようなバスの自動運転もやがては普通にみられることになるのでしょうか。

 あ、このブログは、生身の人間が文章を書いています。

御嶽王滝口四合半の名古屋市民休暇村の宿泊施設は地震で休業中

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 6月25日に長野県木曽で発生した、M5.6、最大震度5強の地震で、震源地に近い、御嶽の中腹にある名古屋市民休暇村の施設に破損があり、今もまだ休業中なのだそうです。名古屋市議会の元議長のブログと、ツイッターから讀賣新聞ニュースからです。

記事:2億円かけ耐震工事の宿泊施設、震度5強で休業

 名古屋市民休暇村の宿泊施設は、セントラルロッジといいます。なんでも2年前に2億円かけて耐震の改修工事を行ったとのことですが、この工事になにかしらの不具合があったのでは?とささやかれています。

 夏の今の時期は、ベストシーズン。このところ御嶽や木曽の自然災害が多く、名古屋市民休暇村の利用者数が減っていると聞きます。
 そんなベストシーズンに、地震による破損で、宿泊施設が営業できないのはなんとも厳しい。

 ちなみにここです。グーグルマップより。

 図の下の「Google」ロゴの部分が震源地。名古屋市民休暇村は「おんたけ2240スキー場」の少し下に位置します。
 御嶽の斜面ではないですが、高原地形の一角にあります。
 何かしら、地形の影響で地震波が集中したのかもしれません。

 この名古屋市民休暇村は、王滝村の雇用の大きな割合を占めています。このまま休業が続けば、ただでさえ厳しい王滝村の財政にも響いてきます(財政再建団体指定の一歩手前)。折角の夏休み、星も綺麗に見える御嶽の一角の高原ロッジ。早く営業再開させたいものです。

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 余談ですが、この名古屋市民休暇村。本来は名古屋市民の施設ですが、最近は名古屋市民以外も門戸を広げています。
 ただ交通手段が極めて限られており、そばまでバスが来るのは、御嶽の登山シーズの土日のみ。
 それ以外は、自己手段で来るか、人数がまとまれば木曽福島駅まで送迎があります。
 さらに団体での利用では、希望の場所まで迎えに来るとのことです。

飲食店の無連絡予約キャンセルは大迷惑・過去の迷惑電話番号登録

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 こちらのブログ、更新が開いてしまいました。こう暑いと、なかなか気が乗らなくてねぇ・・・。

 先日、テレビ番組でもやっており、またラジオの話題にもありましたが、居酒屋などの飲食店で大きな悩みとして、予約したにも関わらず、何の連絡もせずに、キャンセルする客が多いとのことです。

 ある居酒屋が17時から10名の予約を受けたとします。すると17時を過ぎても人は来ません。1時間経った18時になってその店主が予約を受けた電話番号にかけてみると、電話の向こうでは既に宴会が始まっていた。
 つまりどこかで宴席を設けたいということで、複数の店を事前に押さえて、その中から適当に選んで実施したというものです。

 世の中、何でも自分を基準に考えてはいけませんが、いるんですね。無連絡予約キャンセル。信じられない行為。
 私には信じられない行為ですが、世の中には、こういう人もいるんですね。人様の都合を考えず、自分の都合のみしか考えない人。
 宅配便の問題もその一端です。通販などいわゆるお取り寄せは注文しておいて、即日配達を指定しておきながら、外出して配達先を不在にして、再配達を平気でさせる。
 そもそも「お取り寄せ」という、パソコンかスマホ一つで品物が届く、というその発想(思想)が信じられません。

 で、飲食店の無連絡キャンセルですが、お店としては予約を受ければ、料理を準備して他のお客さんも断ることになります。
 予約時間までは空席が続くので、他のお客から見れば、空いているのに入れないことになります。
 つまり大切な商機を失ってまで予約客に対応したにも関わらず、その客は来ない。
 こんな馬鹿な話がありますか。
 そんな無断キャンセルを平気でする人の思想を疑いますが、それがそれなりにいるんだそうで、それも信じられない。

 そこであるIT従事者が立ち上げたサイトが、飲食店には評判がよろしいそうです。
 予約キャンセルデータベース。⇒http://yoyakucancel.com/

 このサイトの使い方としては、利用したい飲食店は予め登録してIDとパスワードを発行してもらい、予約時に受けた電話番号をこのサイトに入力して、過去に無連絡キャンセルのデータベースに登録されているか否かを確かめる機能。

 このサイトデータベースで登録できるのは、電話番号だけで、客の氏名はありません。
 そこで飲食店は、予約を受けている際、このデータベースにアクセスし、かかってきた電話番号を入力し、データベースでの登録有無を見る物。
そこで登録されていてれば、その電話番号で過去に無連絡キャンセルがあった、ということで、飲食店として予約を受けるかどうかは、その店の判断になります。


 腹立たしい話ですね。何も私がキャンセルの被害に遭ったわけではないですが、こういう大馬鹿者がこの日本国内にいるということ。そしてその気持ちが分からないでもないという人も、それなりにいるということ。

 電話番号のデータベースを作って、個人勝報保護法に抵触しないか?ですが、単に電話番号だけの集合体なので、個人情報の対象ではなく、従って同法の規制を受けるものではないとのこと。

日本の南海上が騒がしい

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 「南海」と題をつけると、私の場合、南海電鉄のことを書きそうですが、気象ネタです。
 梅雨明け10日と言われるはずですが、7月21日に梅雨明け発表があってから、全般的にはどうも今一つ、からりと夏空が広がる天気が少ないです。
 それもそのはずで、この時期主役となる太平洋高気圧の勢力が弱く、日本の東から南の海上が賑やか。
 何が賑やかかって、低気圧でにぎやか。

 気象衛星画像。日本近海。


 賑やかな雲の度合いが分かり難いので、全球画像で。


 今は日本のはるか東海上に台風5号、台湾の近くに台風9号。今はこの二個ですが、少し前までは5号のすぐ近くに6号、台湾近辺に7号・8号と相次いで発生し、いずれも今は勢力を弱めて、勢力が吸収されたり、衰えて熱帯低気圧になったりしています。


 太平洋高気圧がしっかりしているべきところに、こうも熱帯低気圧が発生する気象要因のかけらが、日本の天気に影響しているわけですが、なぜこんな商況になったのかは、今一つ理由が掴めていません。上空を流れる偏西風の蛇行によるものという説が今のところ有力ですが。

 台風5号は日本の南海上でほぼ停滞気味です。この海域は海水温が高く、停滞の間に勢力が増すかもしれません。
 このままじっと停滞することは無く、やがては北の方向の成分を含んだ進路をとると思います。
 そうなると、日本接近の恐れもあります。暖かい海水でしっかり成長した生きのいい台風が来たひなぞ、とんでもない災害の憂慮。

 さらに9号台風もこのまま中国大陸に上陸すれば衰えて熱帯低気圧、そこへ寒気が入り込んで普通の低気圧に変わるとおもいますが、台風崩れの低気圧というものがクセモノで、低気圧として強力に発達することがたまにあります。
 中国大陸で低気圧となった元9号低気圧が、停滞前線上を日本に進むこともあり、東日本、西日本とも、この先、注意です。

 5号はどこへ行くのか全く読めません。外国のコンピュータ解析による予想では東日本方面に達すると出ておりますが、どうなるのか。

 とにかく、日本の南海上が雲でにぎやかな異常な夏です。

※画像等は気象庁webより。

自転車の歩道通行はあくまで例外・その例外が当たり前になっている現実

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 乗り物ニュース記事からです。乗り物ニュースは公共交通の他、道路交通の問題も掲載しており、今回はその道路交通のお話。
 自転車は、今や多く(ほぼ全て?)の人が歩道を通るものだと思われているようです。自動車運転免許証の無い中・高校生や、運転免許を持っている人でも。
 しかしながら自転車は動労交通法に定めるところの「車両」で、その中の「軽車両」に区分されます。
 なので、歩道車道の区別がある道路では車道を通行しなければなりません。
 その例外として歩道通行を「認められている区間」があるのみです。

記事:自転車も歩道を走っていいの? 通行が認められる4つのケースとは

 この例外により自転車は歩道通行できるわけですが、自転車でも通行できない車両があります。
1、普通自転車のサイズを超えている車両

 そして通行できる歩道は、標識で「自転車通行可」の規制がなされているところを、歩道の幅の内、車道側半分以内の幅を通行し、歩行者の通行は絶対に妨げない。ましてや警音器を操作した場合は訴追対象。

 ・・・こういうことなんですけど知られていないですね。
 よく中・高校生はもちろん免許証を持っていない者は、道路交通法を学ぶ機会が無いので、知らなくて当然、ということをいう人がいますが、それは大きな間違い。免許証を持っていようと持っていまいと、車両を運転するには、それなりの法を知らねばなりません。
 そして自動車など、動力を用いる車両を操作する場合は、広く一般医は禁止されている行為を「免」じて「許」す意味で、免許証が与えられるものです。


 しかし、なぜ自転車の歩道通行が当たり前になったのか、文献を用いずに、独自に考えてみます。
 私が子供の頃、一宮市中心部の歩道は、交差点の部分も、スロープになっておらず、段差のまま。
 つまり当時は自転車の歩道通行は考慮されていなかったことになります。


 1973年(昭和48年)の道路交通法改正で、自動車の流れの円滑化を謳われるようになり、その際に、例外措置として自転車の歩道通行が「条件次第で」可能であるとなりました。
そしてその際の標識として、「歩行者自転車通行可」という標識を歩道に接地することにより、自転車の歩道通行が「場合によっては」可能となることになりました。
 その標識。


 あくまで「歩道通行可」なのですが、いつのまにか「自転車は歩道」というのが常識になってしまいました。
 この理由として、車道はあくまで自動車「だけ」の世界。自動車の流れが重要。よく「流れに乗る」と言いますが、それがまさのその思想。

 そして交通安全のスローガンに「人は右、車は左」という通行区分のスローガンから、「人」という区分が漠然と現れ、自転車もその「人」の中に入ると勝手な思い込み。
 そもそも「歩行者」という法律用語をご存知ない方ばかりですので、「人」或いは「歩く人」の類型として「自転車」がある、という思考体系ではないかと考えます。

 一宮市内の歩道はその後、車いす対策で、交差点の歩道の段差を解消するように、段差の部分を削ってスロープに。
 すると自転車も通りやすくなります。
 結果、自転車の歩道通行は年月を追うごとに日常化され、やがては誰もが持つ「常識」になってしまいました。

 中・高校生の他に主婦も自転車二列で並んでペチャクチャおしゃべり通行は、まさに「人の移動」の類型であると考えられます。
 自転車の二列走行は、標識で許可されない限り違反ですし、おしゃべり運転は、安全運転義務違反です。
 通学路で警察が取り締まれば、それは大漁ですよ。

 なので、横断歩道でもそもそも道路ではない公園内でも自転車がそのまま走ってきます。
 栄のバスターミナル、100m道路の中にある噴水前乗り場ですけど、あそこはバス乗り場にもかかわらず自転車ビュンビュン。
 そのまま久屋大通公園の中を自転車で走っていくからです。

 1973年の道路交通法改正は大きな誤りでした。
 元に戻って、自転車の歩道通行厳禁に戻せないものだろうか。

 どうしても歩道を通りたい場合は、通行区分(歩道の幅の内車道側)を通行し、歩行者に合わせて10km/h以下で通行するなど、の厳しい規制をかけてからでないと、安心して歩道を歩けません。

 あ、なぜ10km/hかですけど、外国の例でモール街(商店街の中の歩行者用道路)は沿道の住民又は商店納入の自動車の通行を認め、その場合は、歩行者に合わせて10km/h以下とする、ということを文献で読みました。
 この「歩行者に合わせる」は歩行者と同じ速度のことではなく、歩く人と共存できる少し早い目の速度、という意味であるとのこと。

 日本は、効率主義で、歩く人よりも自転車、さらに自動車の方が早いので時間効率がいいので優先、という発想があるようで、それも歩道通行を脅かせる存在となっています。

 自転車の歩道通行厳禁、どうしても通る場合は、規程類を厳守。これを忠実に行ってもらい、違反者はどしどし摘発して厳罰化したいものです。
 自転車は、交通反則制度が無いので違反をしたら、刑事罰です。

官公所発行文書の画像に私撮影のものが盗用された疑い

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 久しぶりに「このブログ」カテゴリで書きます。
 長野県木曽郡木曽町で、今年3月に発行された行政文書、「木曽町地域公共交通網京成計画」というものがあります。⇒こちら(PDF)
 2005年の合併にによる木曽町の総合計画に基づき、地域の交通を確保するための在り方を示した文書です。

 これの現在の交通機関の状況として説明するページがあり、PDFファイルとしては37頁、文書としては34頁の二本木温泉乗合タクシーの項、ここの車両写真が、どうも私が撮影した画像っぽいです。過去にブログで書きましたのでそこから盗られたのかもしれません。

 その該当の画像です。


 これの右上、タクシー車両がその疑い。


 私撮影の画像。


 同じ場所で折り返しますので、たまたま同じ角度で写したのかもしれませんが、後ろの景色からどうも私の撮影っぽいです。
 タクシー車両のナンバーが決め手ですが、PDF文書の画像は今一つ不明瞭(ドットが荒い)ので、なんとも言えません。

 ちなみに、盗用されたというのは、こちらです。2008年10月25日記事「地蔵峠を越える」。

 木曽町バスでは、一部のお客さんが少ない系統では、タクシー車両によって営業している路線があり、これもその一つ。
 旅客定員4名の車両が路線バスです。ただ実際に、道路運送法の4条(乗合バスの準拠法)だったのかどうかは確認していません。
 この路線は、渡合~一の萱間で、私が乗った時は、他に地元のご婦人が一人乗られていました。

 で、ブログ読者様、どう思われます。私撮影の画像と、木曽町文書の画像とよく似ています。
 確定はできませんが、その疑いは濃いです。

 使ってもらうのは一向に構いませんが、、こうした場合に使うなら一言欲しかったです。

踏切でクレーン車のアームが引っかかり地絡(ショート)

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 ツイッターからです。7月29日に北海道のJR北海道千歳線が踏切の架線トラブルで数時間運転取りやめになりましたが、この架線トラブルというものが、踏切を通過しようとした、クレーン車(いわゆる工事用ユンボ)のアームが架線に接触し、架線の交流20kVがトラックをとおしてレール、そして台地に流れた地絡によるものでした。

 その踏切通過の模様が監視カメラに写っており、それがなんとも凄い。タイヤの部分も火花が出ています。架線の電圧がレール、そして大地につながってしまう場面は、早々お目にかかれるものではなく、このニュースを何度も見てしまいました。日テレニュースです。
ニュース動画:画像をクリック。別ウィンドウで開きます。


 踏切遮断機が上がると、ユンボを積載したトラックが動き始めます。
 トラックの先頭部分が、レールにかかる頃に、積載したユンボのアームが、踏切架線注意の鐵の枠に当たり、枠が揺らいでいます。
 そしてトラックの先頭部分が反対側線路にかかったころに、ユンボのアームが向こう側の線路の架線に当たり、一瞬にして20000Vの電圧がかかり、トラックのタイヤを通して大地とつながりました。その衝撃たるやすごいもので、前タイヤを通して流れた電気で、こちら手前側の軌道から土煙。
 一つには、一対の架線と軌道の関係ですと、電気もお互いのものですが、反対側線路では全く会計内電気。
 そこへ隣接する架線の電圧がかかるので、高電圧の衝撃で、こちら手前の軌道にかかる部分のショート、そして向こう側の線路アームに接した部分の架線トロリー線が溶断したものですね。

 この事故はそもそも高さ制限を無視したトラック側に原因がありますが、踏切手前の架線注意の高さ制限の枠は、踏切直前に設置してもダメですね。
 トラックの荷台がひっかる場合もそうですが、そもそもが高さ制限に支障する部分は、運転台より後ろの方で、運転者から高さについて認識できる場合が少ないのではないかと思います。

 この事故でも、トラックの運転台部分が、最初の軌道にかかったところで、搭載のユンボのアームが高さ制限の枠に当たっています。
 こうしたことも有り得ますので、高さ制限の枠は、直前ではなく、もっと手前に設けなければならないのかもしれません。

 ちなみに、この千歳線の現場ではどうか分かりませんが、基準では、架線高さは4.5mと定められていますので、これより高い車両は、絶対に踏切に入ってはいけません。非電化の線路ならOKですが、

台風が続々発生

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 本日、日本のはるか東海上で台風11号が発生しました。先日、台風が多いことを書きましたが、まさにその状況が続いています。
 気象庁web台風情報より。


 正午の気象衛星画像。全球。台風5号の目がハッキリしています。この台風5号の渦巻きから右へ眼をやると、二つ雲の渦が見え、そのうちの左側の渦が、台風11号。


 それにしても台風5号と台風11号が、同じ時に同時に存在するとは、台風5号が長く南海上に居座っていることを表していますが、その後も続々と台風が発生していました。
 台湾方面へ行った7号などは、中国大陸上陸後は低気圧としては消滅して、日本へ流れてくることはありませんでしたが、台風が発生しやすい気象状況であったことは間違いが無いです。
 台風の間接的な影響で、昨日は関東各地で激しい雨になりました。

 その台風5号は日本南海上に停滞気味から徐々に動き始めました。進路予報が見えていました。西日本、特に西南日本に進む予報です。


 気象庁webの台風予報は3日先までしか表されませんが、5日予報では、5日21時に沖縄西の海上に予報円の中心が到達してから、方向を北に替え、九州の西の海上を北上する予報が出ています。

 今週末は、日本の多くは、大荒れの天気の恐れです。


 このような台風が多く発生するのは、地球温暖化で異常なことだという方がいますが、かならずしも地球温暖化だけではなく、長い地球のスパンでは、こうした尋常ではない時期もあるものです。

築地の火災は壁から突然発火する伝導加熱が原因らしい

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 昨日の夕方、東京都中央区築地四丁目、いわゆる築地場外市場の火事は大きなニュースとなりました。
 木造家屋が密集しているところで、延焼が一番心配されたところ。

 このところ、京都市の先斗町(ぽんとちょう)、名古屋市の大須商店街など、木造家屋密集地帯での火事でひやりとさせられることがありました。

 この昨日の築地の火事は、どうも火元の建物の中に入っているラーメン店であると、警視庁築地署は断定したとのこと。
日経新聞の報道です。
記事:出火原因は「伝導過熱」 築地火災、木製壁が劣化か

 伝導加熱は、壁など可燃性の壁面近くで、長年に亘ってコンロなどの火で加熱されると、その熱が伝わり、壁の温度が高くなり、静かに炭化が進みます。
 これが長期間の繰り返しで、ある日、何等かのきっかけで発火して火災に至るもの。

 このラーメン店というのは、築地場外でも有名なお店だそうで、少し前、たまたま見かけたYoutubeの動画で、火元となったラーメン店の井上の調理を写したものがあり、これを見ると、たしかに壁に接して、釜とその下にあるであろうコンロがあります。

築地市場 中華そば 『井上』 ラーメンを作っている様子をノーカット


 グーグルストリートビューで火元の建物。アーケードに隠れていますが、大野屋の看板の建物の一階に井上のラーメン店があります。


***
 伝導加熱の火事は、もう10年以上前になりますが、長野県長野市の善光寺での火災で知りました。膳所(ぜんどころ)と呼ばれる調理場からの出火。発生時は人がおらず、暫く原因が分かりませんでしたが、コンロと壁との距離の近さから伝導加熱による火災である事が判明。
 木造壁に近い所でコンロを使っている所では、どこでも起きうる、ということで、随分恐い火災原因だと思ったものです。
 なにしろ、無人のコンロから出火するもの。
 昨日の築地の現場も、出火時刻は夕方5時少し前。従業員が店を出たのは午後4時前で、仕込み作業で火を使っていたのは午後3時ごろまでで、その間に炭化した壁に蓄熱されたところから、出火したものです。
 Youtubeの動画に見える通り、壁の素材まる出しではなく、コンロの周りはステンレスの板で覆われています。
 このステンレスの板がクセモノで、コンロを使えば当然ステンレス板が熱せられます。
 コンロの火を止めてもステンレス板は高温になっており、これが長時間にわたって、壁をじっくりと温めます。
 このようなものが長い期間続き、壁が炭化して、何かのきっかけで、炭化した壁の内部で自然出火し、それが壁全体に燃え広がり、やがて建物火災に至ります。

***ニュース動画追加***
ANNニュースに築地火災鎮火のニュースがありました。
築地場外の火災けさ鎮火 原因、長引いた理由は?(17/08/04)

非常にゆっくりな台風5号

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 台風5号は、気象庁webの高解像度降水ナウキャストでも捉えられるほどに北上して、日本本土に接近しています。
 しかし、九州の南でほぼほぼ停滞気味で、今日の昼間に屋久島が暴風域に入りそうだとツイッター投稿用に画像を保存し、さらに夜になってどこまで進んでいるかを、屋久島の暴風域はどうなのかで、画像を見たら、ほとんど進んでいませんでいませんでした。

 13時05分の様子。台風進路が僅かに東寄りだろうということで、間もなく屋久島が暴風域に入りそうな感じでした。


 22時25分。おや、屋久島は暴風域の一番中心にいるままで、微妙に台風の目から外れそうです。


 つまりこの間、屋久島やその北の種子島などは、長時間台風の暴風域にいるわけで、種子島地方には、記録的短時間大雨情報も発表されています。

 台風の23時現在の予報。


 台風5号は速度が「ほとんど停滞」という値。
 この高解像度降水ナウでは僅かに西寄りに寄っているようですが、この先の台風予報では、東寄りに寄って進むとでております。


 九州の南辺りは、海水温が高く、台風が十分発達出来る環境。台風5号は目も大きくなり、成長過程は過ぎて、衰え傾向にあると見えますが、台風が成長するに十分な海域。台風の衰え(衰弱)と成長が拮抗して生きのいい?、状態で九州接近が考えられます。

 この先は、九州の東から四国の間の海を通り、本州西部中国地方から8日には日本海に抜けると予報されており、、こちら東海地方は予報円の外縁にかかっていますが、確率は小さそうです。
 ただ湿った空気が流れ込みますので、天気は不安定。南東斜面は特に大雨に注意ですね。

***8/6午前4時追記***
 屋久島は、台風5号の目に入っていました。僅かに進路が東寄りに寄っているようです。


***8/6午前8時10分追記***
 屋久島は台風の目の中に入り、さらに目自体が小さくなっているようなので、台風としては強くなっているようです。
 午前5時5分の画像。


 午前8時5分。屋久島は台風の目から脱し、種子島と九州本土大隅半島の先端が台風の目に入っています。
 東寄りに進路をとりつつあります。

雨は突然急に降るものではありません

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 台風5号は、発生以来三週間以上も経って、日本列島を抜けていきました。一宮市から至近距離を通過したものの、一時的に雨と風が強くなった他は、特に大きな出来事は無く、無事台風の影響からは外れました。
 夕方になり、一宮市は市内全域に避難準備情報が出ましたが、避難準備情報は、高齢者・体の不自由な人は非難を開始、という意味で、私も「体が不自由な人」の部類に入りそうですが、既に雨風が強く、とても外出はできませんので、そのままでおりました。
 私の所は、河川からも離れており、氾濫による浸水の心配はありません。しかし、内水氾濫は起きるところで、しかしそちらは一時的なもの、時間が経てば引いて行くもので、大きな問題はありません。

 午後10時現在、まだ新潟県から山形県沖の日本海上におり、相変わらずゆっくりなようです。
 夜中に台風通過を確認して、洗濯開始。洗濯物を干しに玄関を出ようとすると、案外風が強かったようで、砂や土が玄関ドアにこびりついていました。風で吹き付けられていたものですね。

 そんな台風5号は、個人的には平和裏に通過していきましたが、台風から離れた地域では、竜巻のような突風も吹き、被害が出ていたようです。

 そして、本日の天気予報で伝えられた言葉「台風近くでは『突然雨が降ることがあるので、十分気を付けT』」などと言うていました
 よく巷でも聞く言葉ですが「急に雨が降ってきたヨ・・・」。

 そんな雨は突然降るものではありません。これは私の持論。ただ、これは私が気象に関心があり、気象の知識もあり、常日頃空の状況を気にしているからであり、多くの方はそんな空がどうなっているか気にはなさらないでしょうね。
 空を観察しているからこそ、雲うの様子で、雨が降るか降らないかを判断できます。
 なので、空さえ見ていれば、雨は突然降る、ということになりません。
 本日の天気予報でも、「適切に空の状況を確認して適時各自が避難してください」などというニュース(天気予報)コメントがありましたが、情報の受け手である多くの一般の方は空模様に注意が行かないと思われるので、なかなか「各自適切な避難」にはならないのではないかと思います。

 天気予報のイロハはどれだけ観測機器が発達しようとも、「空を見る」ということが第一です。雨が降るか降らないかでも、普段から空に関心があれば、突然降り始めるような印象にはならないと思います。

京都市内の宿泊施設に宿泊する人に課税する「宿泊税」の検討

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 京都新聞web版記事からです。京都市では、法定外目的税として、市内の宿泊施設に宿泊する人に課税を行い、得た収益で観光客の増加によって引き起こされる諸問題の解決の費用に充てようという、「宿泊税」という法定外目的税の導入を検討しているそうです。

記事:宿泊税、民泊への指導が課題 京都市、18年度導入へ

 宿泊施設には、ホテル、旅館、民宿の他、民家を用いた「民泊」も対象とする、ということで、先行例として東京都が導入している宿泊税を参考に、1人1泊100円~300円程度を検討している、とのことです。

 宿泊税先行例の東京都と大阪市では、宿泊料金一人1泊10000万円以上の料金に対して課税しておりますが、京都市では1万円以下のお客にも負担を求める、とのことです。
 しかし修学旅行客は対象外だとのこと。


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 宿泊税ですか、市内の宿泊機関に宿泊する人からは一律に取り立てるもので、何だか嫌な感じです。
 京都市は外来の観光客が多く、都市基盤整備に市税から捻出するのには限度があり、そのため観光客も一定の市のサービスを受けるという考えから、昭和の末期に、「古都保存協力税(通称、古都税)」を導入したものの、寺社の猛反対で、有名・有力寺社が拝観停止となり、その影響は極めて大きいことから、撤回した事例があります。

 京都市は今、日本人だけでなく外国人の観光客が大変多いそうですね。体調を崩す前は、神戸への行き帰りにちょくちょく立ち寄っていましたが、個人旅行の外国人はそれほどでもなかったです。
 増えた外国人の多くは中国人だそうで、少し前までは、団体旅行での買い物ツアーで日本へ来た中国人が、今度は個人で日本に旅行に来るスタイルに移っているそうで、市内のバスも、中国人が持ち込む旅行用大型トランクで通路が塞がれ、一般のバス利用者に迷惑がかかっているそうです。
 その中国人は、民泊利用者で、民泊周辺の環境整備でも費用がかかり、その費用をねん出するための宿泊税でもあるそうです。

 しかし、宿泊する人から一律に取り立てるのは、何だか感じが悪いわ。私は出すのは舌でも嫌やというシブチンですが、京都市で宿泊することはこの先も無いと思うので、自信の身に影響することはありません。京都市ぐらいなら、自宅まで帰られますので。


 この宿泊税のニュースで、東京都で既に導入されているということを知りました。東京都の場合は、一人1泊10000円以上の宿泊料金に対して課税されるもので、税収の使途は、旅行者に分かりいい案内サインの整備や、官公案内所の運営に充てるとのことです。⇒東京都主税局のページ・宿泊税Q&A

 素泊まり100000円を越えなければ課税はされないわけで、しかし都内で宿泊すれば1万円を超すでしょうから、都内では泊まりたくないです。もし宿泊せざるを得ないことになりそうなら、従妹の家にお邪魔しようかな・・・などとも考えてしまいます。いえいえ実行は致しません。
横浜か埼玉県へ移動するのかもしれません。

 旅行社は一人一人は、その場所への滞在時間はそう長くは無いですが、その数が多くなると、自治体としては都市基盤整備の費用も大きなものとなります。その費用のための旅行者からの費用徴収ですが、正直なんだかなねぇ・・・、と思います。
 同じ日本人同士なら、すまいする自治体へも観光客は来るでしょうし、お互いさまのような気がします。
 となると、旅行社向けの都市基盤整備は、地方交付税を増額しても良さそうに思います。あくまで私見ですよ。

名古屋駅前の新・名古屋市バスターミナルに乗り場ごとの行き先案内がついた

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 今年4月にオープンした、名古屋駅前のゲートタワービル1階に設けられた、名古屋市バスターミナル。
 ここの旅客用通路、所々に接地されている平面の案内図というものが、単純に乗り場番号の位置が書かれているものだけで全く役に立たないものであるものであるとは以前に書きました。
こういうもの。


 これでは、全く役に立たないものなので、交通局からのお知らせとして、「名古屋駅停留所が4月1日から乗り場位置が変わります」の告知の紙が、新バスターミナルの乗り場案内兼用で、4か月経った8月に入っても掲出されたままでした。


 この二つが並んだ格好。


 4月の乗り場変更告知が、乗り場案内に役立っています。


 この常設の全く役に立たない乗り場位置図は、バスターミナル所有者のJR東海が設置したものだそうで、なぜこんな役に立たない、乗り場番号だけの図を掲出させたのか、担当者の見識や理解を疑ってしまいます。

 これが昨日、新・名古屋市営バスターミナルへ行ったら、4月の乗り場変更の案内に替わって、交通局設置(と思われる)常設の乗り場ごとの行き先案内図が掲出されておりました。


 既設の乗り場位置図と共に。


 やっとあるべき姿になったと言えます。4月からの乗り場変更告知の紙は、乗り場案内に兼用されていたのは確かで、この新手に設置された行き先案内図は、元々設置が予定されていたものなのか、4月の新バスターミナルオープンで不便、ということで設置されたもなのかは分かりません。
 交通局としては、バスターミナル内3か所に、電子情報を使った乗り場と行き先案内の情報コーナーがありますので、当初はそれでよかろうという所だったのかもしれません。しかし行き先や乗り場が分からない旅客が、わざわざその情報コーナーに向かうのは無理で、手っ取り早く壁面設置の案内図に頼るのは自明の理です。

 本来なら4月のオープン時からこの乗り場ごとの行き先案内図が欲しかったです。旅客の気持ちに沿っていない上層部の意の現れでしょう。

築地移転・意思形成の文書が残っていない

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 ツイッターのニュースサイトで情報を得ましたが、東京都の市場移転問題で、豊洲市場(江東区)と築地市場(中央区)の双方に市場機能を残す「豊洲移転・築地再開発方針」への意思形成を示す記録文書が、都に残っていないそうです。8月10日の知事定例会見で明らかにしたとのこと。毎日新聞報。
記事:「私が決めたから」市場移転に関する文書残さず

 残っていない、のではなく、そもそもが「無い」のだそうです。「一言で言えば政策判断で、政策決定者である小池知事自身が決めたことなので、残っていない」とのこと。
 小池知事には、都の幹部よりも、小池知事自身が連れてきた外部のブレーンによる意思醸成が多く、それが都の幹部によれば、むしろブラックボックスだ、という意見があるそうです。
 小池知事からすれば、これに対しては、都の幹部は、都議会のドンとされる方との秘密裡な話し合いだけで決めてきたことだから・・・、ということだそうですが、小池知事の言う、情報公開は一丁目一番地の主義とはおおきくかけ離れているような気がします。

 この「豊洲に移転、築地も残す」という中途半端な市場移転計画は、どのような過程で、どのような意見が交わされて決定されたのか私も知りたいところです。
 「豊洲に移転」は良いです。しかし当初計画に無かった「築地も残す」というものがどう考えても中途半端。仲卸のお店が残るぐらいならまだいいですが、セリ場も残るようなことになれば、生産者は豊洲か築地かどちらに搬入すればいいのか分かりません。
 こうしたことなど、豊洲と築地の機能分担などの意思形成の過程を知りたいところです。

 都の幹部ではないですが、はた目から見てもブラックボックスな気がします。ブラックボックスを批判されても自身のブラックボックスは気が付かないのですね。


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 ところで、先日の築地市場場外の火事である方から尋ねられました。「場内」と「場外」どう違うの?
 私が考える所は、場内は、東京都中央卸売市場の管理区画内で、大家が東京都で、そこに賃料を払って仲卸の店を構えるのが「場内」、場外は、その名の通り、東京都中央卸売市場の管轄する敷地外の普通の町の中で店舗を構えるもの。
 セリ場は当然「場内」です。ここで仲卸が買い付けて、それぞれの仲卸や、場外の店舗で販売するのが、築地市場。
 この場外とされる一角の建物で火事が起こったわけです。

***
 余談ですが関連で、事実上の小池新党とされる日本ファーストの会という政治団体が誕生しました。反自民の受け皿となるべく目指す、ということですが、都民ファーストの会の代表Nが関わっているのでしょうか。ここまでの報道では、名は出ていないようですが。
 小池さんも、都民ファーストの会の代表Nは、改憲勢力なので、私は評価致しません。
 この衆議院愛知10区で、国民ファーストの会から候補者を擁立しても私は票は入れません。そもそも維新にも投票しませんので、愛知10区の候補者、限られてきますね。誰を入れるのか分かってしまいます。
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