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阪神に阪急ができる?そごう神戸店の店名・阪急へ変更

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 神戸新聞web版記事からです。エイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングが、セブン&アイ・ホールディング傘下のそごう百貨店を買い取ることに関連して、神戸店が阪急百貨店として切り替えていくことを検討しているそうです。
記事:そごう神戸店「阪急百貨店」への切り替え検討

 この件で、あっ?と思うのは、そごう神戸店は、「阪神電車三宮駅」の看板を掲げるほどの位置関係。
 決して阪神の駅ビルではありませんが、阪神の看板を背負っているような感じです。
 その百貨店が阪急百貨店に変わるわけですので、不思議と言えば不思議な感じ。
グーグルストリートビューから、そごう神戸店の外観。


 阪神電車の現在駅名は「神戸三宮」駅ですが、今でも三宮駅と掲げられているのか。その方がしっくりしますが。
 阪神の駅は、画像左の歩道橋が見える方向の国道二号線道路下に地下の駅があります。
 交差点の角に合わせた角のRの向こうが切れているのは、阪神大震災で崩壊した部分が、そのまま凹の形で修復した部分です。

 阪急と阪神は、今は経営統合で阪急阪神HD傘下の電鉄会社となり、関連はありますが、阪神の三宮に阪急百貨店が登場するのは、昔の経緯を知る者にとっては、不思議な感覚、違和感もあります。
 三宮の阪急百貨店と言えば、阪神大震災で崩壊した、阪急の三宮駅が入る建物、古めかしいRの付いた穴から電車が出てくるのが特徴的でした。

思い込みが危険(事故)への第一歩

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 昨日はいい天気でした。そんな天気とは関係ないですが、家の方のバス路線で、一宮市街地の「スポーツ文化センター」停留所での出来事。
 ここは中心市街地で、一宮駅まで1kmも無い距離なので、一宮駅方向のバスには基本的には人は乗ってきません。郊外からのお客さんが降りるだけの停留所です。
 昨日の乗車便もそうで、降車客がいたため、停留所に停車したところ、左側歩道前方を行く中年のご婦人方数名が、バスのエンジン音に気付いたのか、振り返り「あれに乗ろうよと」というよなん感じで指を差して戻ってきました。
 こういうところに私はよく気づきます。しかし、運転士は気づきにくいケース。

 バスの車体左側、窓の下をご婦人の頭が通っていきます。
 しかし中扉は開かない。運転士は気づいていない様子。
 降車客3人が降りたところで、扉が開かずに動き出そうとしたので、私が一言、声を発しました。「運転士さ~ん、乗らはる人、いてますよ~」。こういう時、なぜか関西方言がスッと出てしまうのは何故か?
 と同時に、車体をどんどん叩く音、と窓の向こうから「待ってぇ」の声。
 そこで運転士は気づき、ブレーキをかけ、中扉を開けました。
 車内の他のお客さんは、ドンドンなのか「私の声に」なのか、怪訝そうな表情。

 危うく、お客さんを乗せずに発車する「運転事故」になりかけるところでした。
 あ、運転事故というものは、乗合バス運行の上での不都合があった場合のことで、他の自動車・人との事故である交通事故とは違います。
 お客さんを乗せずに発車してしまったら、行政上の罰の対象となります。(報告が行けば)

 つまり一宮スポーツ文化センター停留所では、乗る人は殆どおらず、しかもバス到着時は停留所に人がいなかったため、降車扱い中に停留所に現れた人を発見しなかった点にあります。
 運転士の思い込みですね。そもそもが、到着時に人がいなかった、というのが大きいです。

 何事も、思い込みの勘違いは排除しなければなりません。
 日ごろ、このブログで書いている、安全の点でも、「~だろう」「~のはず」などと言う思い込みは、あまりにも自己中心の発想で、思い込み以前のもででもあります。
 こうした思い込みは、本人は気づかないことが多く、それがなおさら厄介なことなのであります。

鉄道の軌道に生える草は鉄道草という名で秋季語にもなっているらしい

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 乗りものニュース記事からです。鉄道の軌道(レール+バラスト+枕木による構造部分)に生える草は、「鉄道草」という俗称があり、しかも俳句の世界では秋の季語でもあるという、何ともビックリなお話です。
記事:線路脇の草は、その名もズバリ「鉄道草」 秋の季語でも 背景にある明治の日本

 夏から秋にかけて、鉄道でもローカル線や停車場側線の軌道で草が生えてきますが、この草の俗称が「鉄道草」で、季節を表すことから秋の季語とのことです。
 この草の本来の名称はヒメムカシヨモギといい、キク科の植物。しかも外来種だそうです。
 外来種故に繁殖力は高く、日当たり良好な所に胞子が着くと発芽率が高く、たちどころにこの草で覆われてしまいます。
 道端でも見かけますね。

 鉄道の軌道は、特に繁殖条件が良く、時期が来れば線路が草で覆われたりするので、俳句の世界で季語になったらしい。
 この記事の主眼は、単に俳句の季語だということではなく、歳時記に載るほどの言葉、それだけ鉄道の情景が民の中にあったわけで、地方の鉄道は斜陽化となった今ですが、かつては人や荷物を運び、栄華をみせていたことの背景がある、というところです。

 ちなみに、鉄道の土木にも明るい者からすれば、軌道に草が生えるということは、それだけ保守が行き届いておらず、バラスト(砂利)の中は土壌化が進み、バラストにより走行する列車の重量の緩衝性が保てていないことを示します。
 バラスト道床は、常に固めなおしをしないと、こうした草が生えます。軌道の手入れは大変です。

草が生えかけている軌道。

落下物には避けきれないかもしれない

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 何度かマスコミで報道されていますが14日、東京都港区の六本木において、建物の修繕なのか現場の周囲に足場が組まれ、その足場からパイプが落下して通行人を直撃し、その方が亡くなった事故がありました。
FNNのNEWS:鉄パイプ落下男性死亡事故 足場解体の作業員「誤って落とした」

 このリンク先は、検索して見つかったものですが、私が見たニュース報道での状況では、現場の歩道には覆いがあったものの、上から資材を降ろすためにその覆いが少しかかっていない部分があり、そこに鉄パイプが落下して、歩道を行く人に当たったらしい、ということです。

 さらに、この覆いがかかっていなかった部分は、建物に近い側を規制して車道側の狭い部分に迂回するよう措置がとられ、さらに現場誘導員がいて、資材を降ろす時には歩道の通行を止めていた、ということです。

 こうしたビル建物の工事をしている横を通ることはよくありますね。
 歩道の上に覆いがされてはいますが、その覆いの強度はどんなものだろう。
 鉄パイプが落下して、しかもパイプの鉛直方向に落下すれば、覆いを突き抜けそうな感じがしないでもありません。
 そんなことは杞憂に過ぎないですが、こうした上空で作業する時は、下の通行を一時止めます。万一の落下の危険を避けるため。
 当然、そうした場合には従うべきですが、私は自身の安全は自身で確保する、ということで、こうした工事現場を通る時は、どんな作業をしているのか様子を伺いながら歩きます。
 興味もありますが、どんな危険が潜んでいるのか、その場合はどんな退避行動をすべきか、を考えて。

 この六本木での事故、鉄パイプが落ちてきたそうで、FNNのニュースでは作業員が誤って落としてしまったそうですが、下を歩いて落下物に気付くのは、難しいかもしれません。
 そんなの見れば分かるだろう、と思われがちですが、落下の開始時点では、ほぼ真上の方向。
 そこから9.8m/ssの加速度で落下する物体には音は基本的には発生しません。
 どこかに当たれば音がして何か落としたことが分かりますが、こうした鉄パイプが上の足場から落ちるだけでは音がしないもので、しかも落下開始から地蔵到着まで2秒程度。
 現場で気づいても避けきれられるものではありません。せいぜい、かすった!という程度かな。

 この六本木での事故ニュースを見て、思った次第です。それだけに現場の整理整頓と、施工管理をしっかりしていただくことを願うしかありません。

 足場のパイプ落下ではありませんが、足場全体が崩壊した現場がバス停で、バス停車中、車内カメラが崩壊の様子を写した動画があります。
 場所は兵庫県神戸市の三宮。
 三宮の北側、フラワーロード沿いの建物隣に、みなと観光バスのバス停があり、降車客がいる中、崩壊したという様子。
 崩壊を受けて、ここでバスの運行は中止になり、お客さん全員が降ろされました。
 降りるお客さん、映っている最初の二人はお金を払いましたが、後の方は強制降車です。

神戸三宮ビル足場倒壊の瞬間/みなと観光バス提供


 一つ理屈っぽいことを書きますと、工事現場の誘導員に従うのは、法律上は「任意」です。
 歩道上も道路交通の場で、歩行者であっても進行の可否を強制指示する行為は「信号」にあたります。この場合の「信号」とは、交通工学上での「信号」の意味なので、混同なさらないように。
 この「信号」の役割を果たせるのは、信号機か警察官、或いは道路交通巡視員とされています。現場の誘導員はあくまで民間の人なので、それに従うのは「任意」ということになります。
 あ、あくまでこの最後の話は、「理屈っぽく」ですので・・・。

青ガエルが黄カエルに・渋谷駅の東急5000系車体

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 乗り物ニュース記事からです。渋谷駅のハチ公前広場の、旧・東急5000系の車体がモニュメントとしておいてありますが、これがなんと落書きの被害に遭い、さらに今月のハロウィンの騒ぎを防止するのか、黄色に塗られたそうです。
記事:渋谷駅前「青ガエル」、ラッピングでハロウィーン対策 背景に渋谷落書き問題

 何のことかよくわかりませんね。5000系は東急(昔の東京急行)東横線に最初の高性能車両として登場した車両で、その色と形状から「青ガエル」と呼ばれるようになり、私も東横線で乗ったことがあります。
 東横線で走行しているのを知る、最後の世代でしょうね。
 東横線から引退後は、田園都市線(今の大井町線)で走行していました。

グーグルストリートビュー画像から。


紹介のページ。http://www.uraken.net/rail/train/tr_219.html

 東急のエポックとなった車両なので、渋谷駅のハチ公前広場にモニュメントとして置かれていましたが、これが渋谷で流行っている?落書きの被害にあい、緑色の車体や窓ガラスに、心病んだ筆体で汚されてしまいました。
 ツイッターでこのことを知り、画像も見まして、思い入れのある車両だけに、この超アホな落書き犯人に腹が立つこと頗るでしたが、その被害修繕の前段階なのか、車体が白く塗られた画像がツイッターにあり、さらにハロウィン対策だそうで、黄色く塗られ、「ポムポムプリン」のイメージにしたとのことです。

 あくまでハロウィン対策の期間限定で、やがては元の深緑色に戻されるそうですが、渋谷のハロウィン騒ぎは、相当なものと間接的にわかります。


 しかし、このハロウィン、いつからこんなバカな騒ぎになったのだろう。
 最初は外国人がやっていたそうですが、やがて日本の中でもこのバカな部分だけを取り上げて、騒がれるようになってしまいました。
 それでなくても渋谷は落書きが多いです。
 私が東京徘徊していた頃からですので、ずぅ~っとですね。
 先日も米国から来た自称アーチストという奴が、渋谷はアートの街と聞いて来日し、早速渋谷の街角で落書きをはたらいたそうですが、そういうのを見ると、差別ではないですが、アホな外国人が多いな、と思ってしまいます。

 私は、イメージとして、「ハロウィン」はネガティブな印象を持っています。

地震でふらついたのだろうか

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 昨日の午後2時過ぎ、鳥取県中部を震源とする推定マグニチュード6.6、最大震度で6弱の地震がありました。
 発震時刻は14時07分。丁度その頃は一宮市内のバス停留所でバスを待っておりました。
 日差しが結構強い中、道路沿いのマンションの花壇ブロックに腰を降ろし、目の前の風景を見ていたら、なぜかふらつきました。
 脳出血後遺障害でふらつくことはよくありますので、「またか!」と思い、こんなことが続くようであれば、脳外受診だろうか?と思っていたところ、バス到着時刻を示すアラーム、と思いきやメール着信。
 兵庫県防災からでした。内容は、兵庫県北部などで震度4の地震があったとのこと。震源の情報などは無く、先ほどのふらつきはこの地震が因とは直ちには分かりませんでした。
 兵庫県で震度4程度の揺れがこちらまで伝わっても、そんなふらつきを覚えるような揺れになるとは思えませんでした。
 そうした中、聞いていたCBCラジオで速報。ここで震源と地震の規模の情報が分かりました。
 それがM6.6、深さ約10kmとのことで、やっぱりその地震で先ほどのふらつきとは結びつけられず、どうしたものかなと思いながら5分遅れのバスに乗ったところ、尾張一宮駅に進入する上り貨物列車が妙にゆっくり。
 スワ!地震の影響か?とおも思いましたが、CBCの交通情報、地震による鉄道運転状況では、新幹線は止まっているとのことでしたが、在来線にはふれられておらず、貨物列車のゆっくりは何か信号関係のエラーかと思っておりました。

 その後、時間が経って各地の震度情報が発表されると、岐阜県、愛知県でも有感であったことが分かり、そこで先ほどのふらつきは地震のためであっただろうと理解した次第です。

 地震で「ふらつく」や船に乗ったような感じがしたのは、2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)以来です。
 その時は、まだ健康な時でしたが、今は脳出血後遺障害でふらつきが日常では僅かにある身。
 地震によるものかどうか、判断できるのに時間がかかりました。


 さて、地震そのものは発震時刻は10月21日14時07分。推定マグニチュードは6.6。震源の深さは約10km。鳥取県倉吉市で震度6弱で、被害が心配される地震です。
 後で分かったことはこの地震で緊急地震速報が発表されたそうです。発震当時はCBCラジオを聞いていましたので緊急地震速報に触れることはありませんでした。
 山陰地方の地震では、2000年(平成12年)の鳥取県西部地震を連想します。
 阪神大震災の後の地震で、地震の恐ろしさを再確認した地震でした。

 気象庁webより。


 中国・近畿地方の震度。


 中部。関東地方の震度。関東地方まで揺れが伝播していました。


 愛知県の震度。一宮市は震度2。


兵庫県防災メールで地震を知りましたので、神戸新聞web版記事を載せます。
記事:兵庫5市町で震度4 県全域に緊急速報 鳥取地震

 兵庫県防災メールは、かつては神戸へよく出かけていましたので、関連する地域の防災情報として、メール配信登録してあるものです。
 これまで気象注意報・警報での情報は受けておりましたが地震情報は初めてでした。

0歳児からOKの演奏会

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 昨日は、このブログでもおなじみのピアニスト鬼頭久美子さんも主宰者の一人である、音楽でつながる会、NPO法人「カプリス」の演奏会があり、行ってきました。
 今回の演奏会は、子供が主眼。子供たちに本物のクラシック音楽に触れてもらおうとの趣旨。
 題して「チュウチュちゃんと行くクラシック名曲コンサート」


 チュウチュウちゃんというのは、進行役の方の役名で、ネズミをモチーフにしたキャラクター。
 お名前は分かりませんが、ソプラノ奏者のお一人です。

 そういうキャラクターの約の方が最初に出てきて、演奏会のマナーを教授。
 しゃべらない、動き回らない、・・・etc
 こうして演奏会など社会のマナーを覚える、という機会になってほしい、という主眼も

 演奏の曲目。今回は演奏曲目を記したものがありませんので、私のメモ書きからです。
・ロッシーニ 猫の二重奏
・モーツァルト フィガロの結婚より
 けんかの二重奏
 手紙の二重奏
・ビゼー セビリアの理髪師
・ショパン 子犬のワルツ(鬼頭久美子さん・ピアノソロ)
・ショパン 前奏曲28-4(同じく)
・ベルディ オペラ・リゴレット
・NHK真田丸のテーマ
・ラフマニノフ ラフリーズ
・ポールリード すみません、メモ書きが読めません
・翼をください
・ガーシュイン クレイジー・フォー・ユー
 もう一曲(すみません)
・音楽劇 スイミー

 途中、一か所、ヴァイオリンによる、動物の鳴き声クイズがありました。
 ヴァイオリンで動物の鳴き声を奏でるもの。
 そのうちの一つ、ヒントのつもりでつい答えを言ってしまうのは愛嬌

 ソプラノと男声のテノールの演奏は当然マイク無しの生声。
 響く響く。これぞクラシックの魅力。
 響くのは空気だけでなく、魂も響きますね。

 実は出演者もお母さんやお父さんの立場の方で、お客さんも基本的には同じ関係の方々です。ある意味内輪の会のような気楽さがあり、ソプラノを歌っている時に、子どもが「ママ~」と寄ってくるのも御愛嬌。

演奏会場は、以前のKKホールとよく似た広さ。
客席に100人も入ればいっぱい、という程度。
腰掛の前方の方は、カーペット敷きで、子ども(幼児)がハイハイしたり、足を投げ出したりして演奏を聞くスペース。

演奏終了後に撮影。


 会場のアーク栄サロンホールは、ビル建物の中の会議室の一室の様。
 エスカレータを降り、普通に廊下の先のドアの向こうがホール。


 2階でしたが、1階のホールにも建物内案内が無く、ええい!とエレベータに乗っても、中に「何回」の表示が無く、偶然乗り合わせた尾根遺産に尋ねたら、2階かな?ということでした。

運輸上の公称線路名と旅客案内上の線名

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 乗り物ニュース記事からです。以前にも弊ブログでふれたことのある、線名考で。
 東京の、まあるい緑の山手線は、一周する環状線34.5kmという一般の認識です。
 しかし、その本来の「山手線」部分は、一周していないというお話。
記事:山手線は環状線ではない? ややこしい「路線名」と「運転系統名」

 以前に書きましたけど、JR東日本の線路名称では、山手線は品川駅起点田端駅終点の20.6kmの路線です。
 その山手線部分を通り、東北本線の東京駅~田端駅部分7.1kmを通り、東海道本線の品川駅~東京駅6.8kmを走行しています。
 この循環運行する電車列車の運行系統名が山手線と称されるものであり、そこから一般に山手線というと一周34.5kmを走行する電車の系統の名前ということになります。

 こうした正式線名と運行系統の線名を区別というか異なるのはごく普通のことであり、地元名鉄でも名古屋駅から北へ向けて伸びている線路は名古屋本線だけなのですが、途中の分岐点信号上から犬山線が分かれ、須ヶ口駅で津島線が分岐しています。
 そこで犬山線列車は、分岐点信号場では折り返しや起終点が出来ないので、100%名古屋駅まで来ます。(さらに南へ)
 また津島線を走行する列車も多くが名古屋駅まで来ます。(さらに南へ)
 そのため、犬山線へ向かう列車は、名古屋駅でも普通に「犬山線」、津島線へ直通する列車は、名古屋駅でも普通に「津島線」の電車と称されています。
 これも正式線名と運転系統としての線名が違う例です。

 Youtubeの動画にこんなのがありました。大阪市のテレビ局関西テレビが放送した番組で、JR奈良線は奈良県内を走っていない衝撃の事実を取り上げたもの。
 奈良線についても以前に書きましたけど、「奈良線」という名称は、京都駅~木津駅間の線路で、そこを走り木津駅まで来る列車はそのまますべて奈良駅まで走ります。
 なので一般には奈良線というと奈良市へ行っている電車という認識です。

JR奈良線は奈良県内を全く走っていないという衝撃の事実


 ところで、これも以前書いたと思いますが、線名には、公称線名と一般に通用する運転系統としての線名の他に、鉄道の運転部門で扱われる「運転線路名」、さらに内部として総称(又は通称名)があります。
 運転線路名とは、運転取り扱い上の「運転線路」、その名称です。
 これについて、岐阜県の東海道本線、大垣~関ケ原間の線路名について書いたことがあります。
 その際の図を再掲します。


 東海道本線の大垣駅から関ケ原駅にかけては、特に垂井駅から関ケ原駅にかけて上り勾配がきつくなるため、戦時中の輸送力増強策で、坂を登る下り線は、本来の東海道本線から分かれて下り列車専用の勾配緩和線を造りました。
 その際に一旦、垂井駅経由の従来の本線路で下り線路は撤去されましたが、戦後東海道本線が電化される際に大垣駅~垂井駅・関ケ原駅間のローカル小運転用線路として、旧下り線が復活しました。
 そして運転線路名としては、下り用線路の勾配緩和線が「下り本線」、垂井駅経由の上り線路(勾配を下がる方向)は「上り線路」、その上り線路に並行している線路は「垂井線」という運転扱い上の名称で取り扱われています。

 少し前にバラスト道床で草が生えることに関して、バラスト厚に触れましたが、この(旧)新垂井駅経由の下り本線は、東海道本線の線路規格「特別な甲線、特甲線)で線路等級は1級線、また垂井駅経由の上り線路も同様ながら、この上り線に並行する垂井線は線路規格は乙線、線路等級も3級線で格が落ちます。
 グーグルストリートビューから。垂井駅経由の線路。神戸方向を望み、一見、複線に見えますが右側の線路は上り本線で軌道がしっかりしています。しかし左の線路は垂井線。線路規格も等級も下がり、軌道に草が生えているところもあります。


 関ケ原駅で折り返して大垣駅方向に向かう列車は、関ケ原駅構内の配線もあり、この垂井線で垂井駅まで走行します。つまり見かけ、複線の右側通行のようです。信号扱いの閉塞では、垂井線は単線自動閉塞です。つまり単線なのです。
 単線の垂井線に上り線路が平行してます。

 ついでに。(旧)新垂井駅経由の下り線路。(旧)新垂井駅跡地で。


 線名の話ついでに。JR東海の公称線路名として東海道本線の熱海~神戸間線路は、この垂井駅経由を差し、南荒尾信号場~関ケ原駅間の(旧)新垂井駅間の線路は、東海道本線・大垣-関ケ原間として名無し支線としての扱い。
 しかし、JR東海が会社発足時に当時の運輸省に届け出た線名は東海道線・熱海~神戸間の線路は、(旧)新垂井駅経由を示し、垂井駅経由は、単に大垣~関ケ原間となっているそうです。
 JR東海としての公称線路名と運輸省(現:国土交通省)届出の線名と異なります。前者は国鉄時代の日本国有鉄道線路名称と言う省令に準ずる規定に基づくものですが、後者は国鉄時代末期の国鉄改革をすべく、立法・施行された日本国有鉄道改革法の別表に記載された線名に基づいています。
 この点でも微妙に線名が違うものがありますが、それはまた別の機会に。

名古屋城の天守閣入場制限が始まりそうな気配

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 名古屋テレビ(メ~テレ)ニュースでは、耐震性の問題から建て替えか、補強工事かを迫られている名古屋城天守閣。
 以前にも弊ブログで書きましたけど、本当に天守閣の入場制限が行われそうな感じです。
ニュース:名古屋城天守閣の入場制限 年内決着か

 年内に入場制限を行うかどうかの方向性を示す、ということですが、仮に入場制限が始まったら、えらいことです。
 名古屋城は天守閣だけが御城ではなく、本丸御殿の復元も一部公開が始まっており、それはそれで目玉にはなりますが、やっぱり天守閣が世間でいう「御城」です。
 そこへ入れないことになれば、名古屋の観光のイメージに大きく影響します。
 名古屋の観光の経済効果はどの程度かは分かりませんが、0ではないですね。
 このところのメーグル(名古屋観光ルートバス)の平日でもすさまじい混雑を見ると、名古屋への観光客の入りは結構いらっしゃいます。

サカエチカのクリスタル広場クリスタルオブジェは今日まで

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 10月21日付中日新聞夕刊記事からです。栄のサカエチカ・クリスタル広場のクリスタルオブジェは、26日夜に撤去され、跡地はイベント等にも使えるスペースになるとのことです。
記事


 サカエチカのリニューアルの一環だそうで、常に何かおもしろいことをやっている場所にしたい、ということだそうです。
 どこか、オアシス21の水の宇宙船広場のイベントスペースを意識されているようですね。

 クリスタル広場は道路の「栄交差点」直下に位置し、平面的な場所から言えば、栄中の栄の位置なのかもしれません。
 なので、街の話題発信の場ともしたいという意向だと思います。
 イベントスペースは、イベントが行われないときは自動車の展示場所にも使われる、ということですが、このクリスタル広場に面した南側の区画に、今はNTTドコモが入っていますが、ここはかつては日産自動車のショールームでした。
 日産が撤退して、NTTどこもが入ったわけですが、記事の挿絵を見て、一旦撤退した自動車の展示場か?と思った次第です。


 そうですね。今のクリスタルオブジェの存在が、サカエチカの特徴というイメージですが、普段は、池があり周囲に待ち合わせの人が腰かけている程度では、もったいないという気持ちがあったのかもしれません。
 個人的には、このクリスタルオブジェを残してほしいと思う一人ではあります。
 今後、イベントが行われるようになると、イベントの内容によっては凄い混雑になるのかもしれません。
 そなると、ここ通りにくくなるなぁ・・・などとの懸念を持ちます。

***
 というわけで、今日行ってきました。


 北側から正面を向いて。


 池の水が、清涼剤だったのですが。


 今日が最後と言うことで、他にもスマホなどで写しておられる方がいました。

日本の鉄道営業制度に外国人ががっかりすることも

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 東洋経済オンライン記事からです。日本を観光する外国人が、国内の鉄道を利用するにあたって、使い難かったりがっかりすることが多いそうです。
記事:外国人ガッカリ!日本の鉄道「期待外れ」10選 副題:言われてみれば日本人も納得?意外な欠点

 新幹線はトンネルばかりでさっぱり外が見えないなど、旅の楽しさを削がれることに続いて、この中で最大に気になったのは、ジャパンレールパス(JAPAN RAIL PASS)で、東海道・山陽・九州新幹線ののぞみ号みずほ号に乗れず、がっかりする方が多いそうです。
 東海道新幹線は、今やのぞみ号かこだま号ばかりですね。長距離移動の場合は数少ないひかり号に限定されてしまうわけで、どの程度窓口でトラブル→がっかりにつながっているのかは分かりませんが、看板列車である、のぞみ号・みずほ号に乗れないのは、不親切中の不親切です。
 このジャパンレールパスの取り扱い方を調べに駅長室まで行って、通達集を見てきました。
 そこで乗れない列車として、当時、のぞみ号の記載があり、些かビックリした次第です。まだその頃はそれなりに、ひかり号がありましたけど、今はのぞみ号ばっかりですね。九州新幹線もみずほ号が登場して、乗れない列車が増えました。

 ※ジャパンレールパス
 訪日外国人用の、国鉄時代から発売している企画乗車券で、JR線全線有効のフリー乗車券、7日有効券、14日有効券、21日有効券のそれぞれ普通車用とグリーン車用とがあり、急行料金部分も含まれ、特急列車・急行列車もそのまま乗車できます。
 JRの鉄道線の他、高速バスを除くJRバス各社の路線も乗車できます。
 座席や寝台の指定を受ける際は、窓口で0円発行の指定券の交付を受けます。

 このジャパンレールパスは、短期のビザで入国する外国人が対象ですが、国外に居住している日本国籍がある日本人も購入・使用が可能です。

 ジャパンレールパスは、あくまでJR線のみなのですが、外国人には、何がJR線で何がそのほかの民鉄各線なのか判断がつかず、たまにジャパンレールパスを民鉄改札で見せて、「もしもし」と別払いを求められることはあるようですし、実際に岐阜市営バスで、まだ前乗り先払いだった当時、ジャパンレールパスを見せて乗ろうとした外国人一行がいて、運転士が制止、別払いである旨を案内してました。(身振り手振りで)

 話は若干それますが、、この新幹線、のぞみ号みずほ号はいわゆる企画切符はことごとく排除しています。ジパング倶楽部で発売の特別急行券、フルムーン夫婦グリーンパスなどでは乗れません。
 JR東海だけでなくJR西日本もこの制限で、稼ぎ頭で、旅客需要も旺盛なのぞみ号、そんな割引旅客は乗らなくてよい、という感じがしてどうもねぇ・・・。
 ひかり号は、そうしたお客さんの救済用にも感じてしまいます。実際にはひかり号は今や東京~名古屋間ノンストップは無く、途中駅にいろいろ停車するパターンの列車です。

 あと、記事で日本の鉄道でがっかりの点として、折角の観光地を行く鉄道車両なのに、都会の通勤型車両そのもので、窓に沿った長い腰掛で、外が上手く見られない、というのもありました。
 こういう点は日本の方はどう思っていらっしゃるのでしょうね。

自動車運転走行中にポケモンGOプレイとはあまりにも情けなさすぎる

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 マスコミで多く報道されていますが、26日に一宮市で起きた小学生が走行する自動車にはねられた事故、これがなんと走行運転中にポケモンGOのプレイををしていたのだそうです。
 あきれるやら、バカな話やら。中日新聞夕刊でも記事がありましたが、スキャナ取る気も起きず、神戸新聞web版に記事があったので、そちらのリンクで。
神戸新聞記事:運転中にポケGO、小4男児死亡 トラック運転手供述、愛知

 一宮市で、そうした事故があったのは、26日の夜のニュースで知ってはいましたが、これが昨日になって運転者はポケモンGOのプレイをやっていたとのこと。
 この運転手、最大の非難に値します。走行中に携帯端末を操作するだけで、自動車操縦の注力が散漫になる上に、ゲームのプレイとは・・・。
 亡くなった小学生と、その親御さん、さらに親御さんのみならず親戚縁者の方があまりにも気の毒。
 さらに言えば、この運転手も気の毒な人です。
 自動車走行でもポケモンGOをプレイしたくなるような情けない人、これは同じ人間として気の毒に思えますし、普段は当たり前のようにプレイしながら自動車を運転していたものが、たまたま注意に気が抜けた瞬間、横断歩道を渡る小学生を発見できなかった。いえ、「発見できなかった」のではなく「発見しなかった」のが正解ですが。

 日ごろ、街を歩いていたり、バス停でバスを待つ時、行き交う自動車運転手の表情を見ますが、走行中に携帯端末を手にしたり、操作している光景はよくみます。
 以前に書きましたけど、「当たり前」と思っていることは本人は「当たり前」なんですね。禅問答のようですが、至極当たり前のこと。
 携帯端末でメールを作ったり、通話するのは普通に行えることから、何となく自動車走行中でもできそうに思えます。
 自動車ではないですが、私がこうした文章を作成している時、テレビを見ながらでもやれたりします。
 そんな類で、自動車運転中にでも携帯操作するのは、当たり前にやっている人は、当たり前のことで、「わき見運転医なるので止めましょう」という標語は、他所さんの話、己は大丈夫、という気持ちが発生します。

 交通事故というものはそんなに起きるものではなく、運転中に携帯端末操作したら必ず事故を起こすものであれば、止めるでしょうけど、そうそう事故を起こすものではありません。
 しかし事故の因子は十二分に帯びているもので、「因子」があればそれは必ずどこかで成長するもの。
 因子が成長したら、それは事故というもので、なかなかこれに気づけない、愚か者が多い世の中です。

地下鉄伏見駅構内にエキナカ(駅構内商店街)の計画

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 マイナビニュース記事からです。名古屋市営地下鉄伏見駅構内に、楽しいマチというコンセプトでエキナカ(駅構内商店街)の計画があり、その運営事業者に名鉄などが選定されたそうです。
記事:名古屋市営地下鉄伏見駅の駅ナカを楽しい"マチ"に - 名鉄など運営事業者に

 名鉄と、不動産開発のザイマックスが共同して運営するそうですが、そんな伏見駅にエキナカの計画があるとは存じませんでした。
 場所はどこだろうかと予想図を見れば、おそらく改札外ですが、鶴舞線駅部分の直上、東山線の高畑駅行き方向に面したホームから降りてきたところに面した改札の南側ですね。
 幅が長く、南へ続いています。
 この広さを利用して、交通局のイベントが行われたことが過去にはあります。
 鶴舞線開業時にこの部分が出来ましたが、交通局の乗車券発行所(定期券売り場)がある程度で、錦通から広小路通の少し南まで、ほぼ未利用の空間が続いています。
 ここにエキナカができれば、遊休地利用で面白くなりますが、さて、商店を設けて、一定の通路を確保するには、スペースが少々厳しそうです。
 時々通るところですので、どんな形になるのか、楽しみにします。

GPSで地震予知か?

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 ツイッターの情報で知りましたが、地震予知にGPSの示す値の変化から、発生の予知につなげようという研究が進んでいるそうです。
 10月29日、テレビ朝日ニュースが報じています。
テレ朝ニュース:GPSで前兆を捉えろ!地震予測の最前線を追う

 つまり地盤のひずみをGPSの変化で観察し、ひずみの程度を検出して、地震発生の予知につなげたいもの。
 このひずみの溜まり具合から、トレンドとしては地震発生の予兆は捉えられますが、「直近の予知」ということでは無理で、直近の前触れとして、地殻ではなく大気中に目を向け、地球上空の電離層の電子に変化が異常が現れる、とありこれの異変を捉えることで、直近の地震予知につなげようとするものだそうです。
 電離層の異変、つまりこれ地震雲と呼ばれている、おかしな雲の発生要因とされるものですね。

 地震雲は、現状では全くの宏観異常現象として、研究者の間ではまともに取り合ってはいませんが、絶対に否定できるものではないと思います。
 特に、NHKの元・解説委員のある方は、激しくこの宏観異常現象を否定しまくっておりその内容は、地震は地球地殻内部のことで雲は空間での現象ゆえに、直接関連は無いと言い切っています。
 しかし地球の地殻自体も大気も、同じ重力圏内なので、なにかしらの物理的作用の関連はあるのだろうと思います。

 この研究、さらに進み、近い将来憂慮されている、南海トラフの巨大地震に対して減災につなげたものです。

 その南海トラフ巨大地震ですが、素人の私が言うのは何の根拠もありませんが、近々発生すると言われている地震は、マグニチュードの値の割には、陸上部での揺れが少ない「津波地震」になるような気がします。
 津波地震というのは、海溝型地震で地震エネルギーによる地盤の動きがゆっくりで、地面を揺らすパルスは強くないものの、海水をグンと押し上げて、それが津波となるもの。
 過去こうした、陸上での地震の揺れの割にはとんでもない津波が来たこともあります。
 人体に感ずる揺れが少なかった分、油断してしまうものです。

ハロウィン考

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 今日10月31日はハロウィンだそうです。何か昨今は、クリスマスをしのぐというか、超えるぐらい盛んなのだそうで。
 コスプレ(コスチュームプレイ)や意味不明なお騒ぎなど。
 しかし、目にしたり、ニュースになったりするのは、元来ハロウィンの一面であるもので、私がこれまでに聞き及んだお話では、古代ケルト人の秋の収穫感謝祭と共に、悪霊退散への宗教的行事だと伺いました。
 この趣旨に似たものは、日本の「大祓」ですね。大祓は半年ごとに行われるもので、季節の極値となる暑い時期と寒い時期に、半年間の穢れ祓いと次の半年間の健康を祈るもの、さらに国家安泰をも祈る行事。

 この古代に発祥したケルト人の民族的行事が、ヨーロッパに伝承され、それが米国にも伝わり、今日(こんにち)見られるようなハロウィンのもとになっていったようです。
 ジャック・オー・ランタンと呼ばれる、かぼちゃをくりぬいて、ユーモラスな顔に仕立て上げて飾るのも、どこかの何かの行事と融合したものだと思います。
 さらに、トリック・オア・トリート(Trick or Treat)で、お菓子を貰いにいくことや、仮装するのも今の日本では盛大ですが、これも何かの呪術的要素と融合したものでしょう。詳しいことは分かりません。

 が、この仮装が妙に盛大ですね。日本では。
 仮装をして渋谷の街が大騒ぎになる、というのは近年のニュースです。
 よって、私なんぞ、些か眉を顰める方なのですが、なんでもかんでも物事を否定的に捉えては前へ進みません。
 仮装も、一年に一度のささやかな楽しみの機会だと思えば、これもなかなかいいものであろうとも思います。
 昨日は一宮市内、バス乗車中に見た光景で、魔女のスタイルをした女性がベビーカーを押して歩いておられました。
 ハロウィンということで、ささやかなコスプレで外出なさったのでしょう。
 日ごろは子育てで大変な中、昨日は天気も良く、魔女のスタイルで街に出る、いいものではありませんか。
 頑張って、お母さん、と思ったものです。

 そんなささやかな楽しみである一年に一度のハロウィン。
 細かい由来なんぞひけらかすよりも、仮装して日ごろの自分ではないものを見つけるのも、有意義なことだと思います。
 ただ集団審理で、バカ騒ぎするのは、絶対にダメですが。

 過去画像から。ランの館でハロウィンの時期、灯りの庭イベントでの一コマ。




昨日の星が丘テラス。ハロウィンイベントの中で。


街中で騒ぐ人が多いという渋谷駅前交差点のライブ映像。

【LIVE CAMERA】渋谷スクランブル交差点 ライブ映像 Shibuya scramble crossing

推進回送があるのかな・仙台~上野間急行列車のリバイバル運転

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 のりものニュース記事からです。かつての東北本線で運転されていた客車急行列車のリバイバル運転が、12月3日に行われる(走行する)そうです。
記事:「懐かしの急行列車」仙台~上野間で臨時運転 JR東日本

 最近、この種のリバイバル運転が盛んですね。近いところではこの地域でも、かつて日本一の長距離だった路線バスの名金線が4年前にリバイバル運転したことがあり、その予告記事は弊ブログでも書きました。→2012年05月10日記事:名鉄バス・リバイバル名金線五箇山号・明日から10日間運転
 その際は、通常の一般営業の乗り合いバスではなく、名鉄観光(株)主催の募集型企画旅行で開催したものです。つまりはツアー催行のバス。

 東北本線の急行リバイバル運転も、通常の一般営業の旅客列車ではなく、JR東日本とびゅうトラベルサービス(株)による募集型企画旅行による催行列車。つまりは団体用貸切列車です。
 仙台発上野行き、ということで仙台地区からのお客さんを見込んでいるようです。車両は4人向かい合わせ座席の急行型客車、12系客車を使用して、牽引機(客車ですのでこれを引っ張る電気機関車)はEF81形。
 車内では、添乗員が、かつての改札鋏を使って車内改札を行う、ということです。

 旅行代金、仙台駅発大人1万6800円、子供1万4000円とお高め。ちなみにこの間、仙台~上野間の運賃は5940円、普通急行料金は1300円で、一般営業の列車だと7240円なので、結構高いです。あくまでファン向けのリバイバル運転。


 ・・・という内容での運転だと、推進回送が行われるのかもしれません。推進回送というのは、その名の通り「推進」して回送することです。
 上野駅の地平13番線から20番線は、頭端式の発着線。いわゆる終点駅構造で、「あゝ上野駅」で出てくる雰囲気そのものです。
 電車・気動車列車ですと、そのまま前後の運転士と車掌の位置を交換して発車するだけですが、客車列車はそうはいきません。
 そこでこれまでやっていたのは、上野駅の北方約5kmに尾久駅があり、その隣に大きな客車操車場があります。国鉄時代は尾久客車区(北オク)と称していましたが、今は何と言うのだろう。JR化後は現業機関名があちこち改称されていますので、もうついていけません。
 その尾久の操車場と上野駅間で、推進回送が行われるわけです。
 推進運転というのは、機関車を列車先頭に連結せず、後方に連結して、見かけはバック運転するようなものです。
 上野駅着列車は、機関車は行きどまり側に連結されたままなので、回送ではそのまま後方に発車、尾久の操車場まで推進運転。この列車は回送なので、推進回送です。
 逆に上野発の列車は、尾久の操車場を出発する際に、機関車を後方、すなわち上野駅を出発する際の先頭の位置に連結して、見かけは後方に発車。回送列車は上野駅に到着してお客さんを乗せ、東北・常磐方面に向けて発車、という段取り。

 推進運転ですので、先頭部分に実際に操縦する機関士(運転士)は乗っておらず、どうやって運転(操縦)するか、ですけど先頭部分は推進機関士と呼ばれる人が乗り、その方が信号確認や警笛音を操作します。さらにブレーキ空気管のブレーキハンドルもありますので、万一の際は、先頭の推進機関士の制動扱いで列車が止められます。

 推進機関士と本務の機関車を操縦する機関士との間の連絡は、無線機を使用します。
 また上野駅~尾久の操車場間で、この区間の推進運転取扱方をする推進運転列車は、最高速度45km/h走行に引き上げられています。(元の規定では推進運転時は25km/h)
 このため上野駅発着の機関車列車を担当する、田端機関区の機関士は、無線機取り扱い資格者となっています。(ました) 
 こういう特殊運転ですので、そもそもが客車列車は減らされる傾向にある中、上野駅の客車列車は何とか廃止させたかったのがJR東日本の本音かもしれません。

 こういう扱いを近年まで行っていましたが、特急「北斗星」「カシオペア」の廃止で今はありません。
 このリバイバル運転の急行列車は客車なので、上野駅着地平13~20番線着だと、必ず尾久へ返すとき、推進回送が行われます。
 もし高架7番~12番着だとどうなのだろう。客車列車が高架ホーム発着はそもそもが少なかった記憶ですが、ホーム線路構造が通抜式なので、機関車の機回り付け替えがあったかもしれず、推進回送は無いことになります。
 尤も今は高架ホームは、上野東京ラインで忙しいので、そんなのんびりした客車列車を受け入れる余裕は無く、地平ホーム到着が濃厚だと考えます。

 ただ個人的には、東北本線の本線筋で昼間の客車急行はあまり印象には無く、急行列車は電車によるものばかりでした。
 上野~仙台間は交直流電車451系の「まつしま」「いわて」、上野~会津若松・喜多方は同系車の「ばんだい」、上野~黒磯・日光は直流急行型電車の165系「くろいそ」「日光」が記憶です。
 東北本線筋の特急列車は北海道連絡が主な役割でしたので、本線筋内は急行列車が大きな役割でした。

客車列車

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 昨日の推進回送話のついでで、客車列車について回顧話。
 回顧、といっても私にとっては歴史の彼方で、資料から思いっきり当時の事を推測するのみですが。

 昨日のブログ記事のような定期で運行する推進回送は、上野駅~尾久の操車場間だけで行われていたものですが、客車列車の最大の特徴であるところは、折り返しでは機関車を付け替える必要がある、というものです。
 上野駅地平ホームでは付け替えが出来ないので、車庫へ向かう時と、車庫から上野駅へ向かうときは逆向きに走っていくわけですが、もし上野駅到着の列車がそのまま折り返してどこかへ行く運用の場合はどうなるのか?ですけど、それはありませんでした。
 これが昔の列車運用の特徴であったもので、ある程度の距離を走行する列車は、車庫(操車場)で整備を行い、片道走行するたびに車庫(操車場)へ収容して掃除など次の仕業の準備をして、そして始発駅へ向かう、ということをやっていました。
 なので、大きな駅の構内や近傍に客車操車場があったもので、上野駅では尾久客車区、東京駅だと品川運転所、名古屋駅だと名古屋客車区、大阪駅だと宮原客車区、です。品川運転所の他は現業機関名としては改称されながら現在も存在しています。
 鹿児島の話をしますと、鹿児島本線・日豊本線の終点は鹿児島駅ですが、両線とも鹿児島駅始発終着の列車は少なく、殆どの列車、特に長距離の列車は全て西鹿児島駅、現在の鹿児島中央駅発着でした。理由はすこぶる簡単で西鹿児島駅に鹿児島運転所があったためです。
 そのため長距離列車の鹿児島における行き先は「西鹿児島行き」で西鹿児島駅が実質的な鹿児島市の代表駅に。
 時代は下がり、新幹線開業では西鹿児島駅に設けられることになり、鹿児島中央駅に変わったという変遷。

 こうして、車庫(操車場)で始発前の整備を行った客車が始発駅に据え付けられ、行き先地に向けて出発→行き先地に到着、行き先地の車庫(操車場)へ入区、というのが片道の仕業。
 なので、駅で折り返しを行って運用する、という思想はありませんでした。
 折り返しをしてすぐに次の列車に充当する思想は「電車」の発想で、客車はいわゆる「汽車」の世界、折り返して運用するものではありませんでした。

 この電車の思想を汽車の世界に持ち込んだものが、1950年(昭和25年)登場のモハ80形、通称湘南電車で、長距離ではなく、東京駅~沼津駅間の中距離列車ですが汽車の世界に電車列車が登場し、東京駅ではホーム折り返しの運用をおこないました。
 当時の客車列車でも、中距離である沼津駅近辺までの列車は、ホーム折り返しでしたが、当然機関車の付け替え、という大きな作業を伴っていましたので、この湘南電車の登場は、運用の思想に大きな変化を与えたものです。

 現在、特急列車が車庫へ帰らずに、駅ホームに停車したまま車内整備をして折り返して次の列車に就いていますが、これも電車の思想と汽車の思想が交じったものです。電車はすぐに折り返す、汽車は操車場で整備を行う、この車内整備を駅ホーム停車中に行ってしまうので、車庫への回送時間が節約でき、運用本数を減らすことができたり折り返し時間を短縮することで設定列車回数を増え、それがひいては増収につながるものです。

 昨日の推進回送の話に関連して。車庫への行き帰りの回送列車は本体列車の列車番号に「回」の字をを付けた列車番号を付与しますが、推進回送を上野・尾久間の推進回送を行う場合は「推回」との文字を付けます。
 上野発札幌行きの特急・北斗星は、列車番号が「1」でしたが、これが尾久から上野へ向かう回送列車は「推回1」でした。

 車庫から駅への回送ではこんな話もあります(した。過去形)。東京駅から寝台特急が多数運転されていた頃、末期は東京駅ホームが新幹線転用で、在来線の線路数が減ってしまい、機回しができなくなってしまいました。東京駅発の寝台列車は全て電気機関車牽引の列車です。
 そこでこんな方法をやっていました。
 東京駅では、さくら・はやぶさ・みずほ・・・・の順で発車しており、品川の車庫から出発する時は一つ後から発車する機関車を着けて東京駅へ向かいます。東京駅到着で機関車を切り離し、機関車は神田駅方の引き上げ、有楽町駅方の機待線に待機の機関車を連結して、目的地へ発車、ということをやっていました。
 神田駅方の引き上げ線に引き上げた機関車は、寝台列車が発車していった線路を通り、有楽町駅方の機待線へ入り、本来牽引する客車の回送を待ちます。

 よく分からない文章ですね。つまり事前に「さくら」のヘッドマークを付けた機関車を東京駅まで回送しておき、さくら号の次に発車するはやぶさ号のヘッドマークを着けた機関車が、さくら号の客車を引っ張って東京駅まで回送します。
 東京駅到着で、はやぶさの機関車は神田駅方へ逃げ、有楽町駅方のさくらの機関車をさくら号の客車に連結して16:30に発車。
 開いた線路を通り、はやぶさの機関車は有楽町駅方の機待線へ移動。
 しばらくして、みずほのヘッドマークを付けた機関車がはやぶさ号の客車を引っ張って東京駅に到着、有楽町駅方の機待線に待機のはやぶさ号機関車を連結して発車・・・、こういうことを繰り返して順次やっていました。その日最後に発車する寝台列車の品川からの回送を引っ張った機関車は、次の列車が無いので、そのまま車庫へ帰ります。

 ちょっと客車の回送から回顧話でした。

野菜の高騰はここまで・学校給食が休む日も

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 昨日の中日新聞記事からです。夏の大雨、さらに台風襲来で、野菜の一大産地である北海道の農業被害が甚大で、全国的に野菜価格が高騰しています。
 そのため、学校給食は、予算内で調理ができないため、給食提供を休む計画がある自治体が出ているそうです。
記事


 三重県鈴鹿市では、来月12月と再来月1月の1日づつ、給食提供を休むとのこと。
 二学期の最終日と三学期の最初の日が給食休みにするという。

 給食費の値上げも検討したものの、年度途中の改訂は何かと困難で、そのため、給食提供の日数を減らすことで、調整するとのことです。


 しかし、ここまで来ているんですね。私は栄養制限で、野菜は積極的には食べられず、スーパーの野菜コーナーで品定めすることも無く、あまり価格高騰は感じていませんでした。
 価格高騰は、報道や人の話で知ってはいましたが、実感覚ではありませんでした。

 北海道の野菜産地では、深刻な被害だそうです。
 鉄道の被害から推し量るのみですが、道東方面を結ぶ根室本線が日高山脈の西側でいまだに不通で、復旧工事は来春に始まる、とも伝えられています。
 一方で、JR北海道は持続可能な路線の中に根室本線のこの不通区間は入っておらず、場合によっては、このまま復旧されずに廃止となる恐れもあります。

 しかし、給食がお休みなのは、子どもたちがあまりにかわいそう。
 公費を投入してでも、お野菜の給食が続けられないものだろうか。
 野菜価格が高くて困るのは、なにも学校給食だけではありません。病院食や事業所の給食、さらに家庭での食事もそう。

 平成の野菜飢饉でしょうか。そんなことをふと思いました。

特急「あずさ」でスイッチバック?・運転開始50周年

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 乗りものニュース記事からです。中央本線(東線)を走行する特急「あずさ」が運転開始して今年で50周年だそうで、その記念列車が12月に運転されるとのこと。
 記念列車は、登場当時の特急色である、189系車両を使い、途中ではなぜか初狩駅(はつかり)でスイッチバックを経験するとのことです。
記事:国鉄色車両でスイッチバックも 特急「あずさ」50周年で記念ツアー

 先日書いた、仙台~上野間の客車急行のリバイバル運転と似たような催行ですね。この「あずさ」記念列車も一般営業の列車ではなく、JR東日本びゅうが主催する、企画型募集旅行で運転される列車です。
 その途中に、なぜか初狩駅でスイッチバックに入る、ということで、その面白さ体験なのでしょうけど、特急列車がスイッチバックとは、些か不思議に思いました。
 中央本線は連続急こう配の路線で、スイッチバック式の停車場がいくつかありました。
 旅客列車が電車化され、勾配起動ができるようになると運転上の不都合であるスイッチバックは改良工事で無くされ、勾配上に駅ホームを設置するよう改良工事が行われましたが、初狩駅だけは貨物扱いがあり、貨物ホームと扱い線はスイッチバックになっています。
 ここに、特急あずさ記念列車が入るようです。

 これ、史実とは少し違いますね。中央本線のスイッチバックは、停車場本屋と引き上げ線の部分は水平(に近い)構造にしますが、通過列車はそのまま勾配の本線を通ります。

 この点が少し気になりました。


 個人的に、昔のあずさを知っています。
 ボンネット形の181系電車。あずさといえばボンネット181系。
 途中から房総特急と同じ183系が投入され、違和感を覚えたものでした。

自動車走行でポケモンGO使用不可能措置に思う

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 先日、一宮市内で、自動車運転中にポケモンGOを操作しながら走行していた自動車に、小学生がはねられ死亡した事故がありました。
 地元ですね。その亡くなったお父さんという方が、CBCラジオの番組リスナーということで、その心境を綴られて、送られました。
 番組内での反響は大きかったです。同じCBCラジオの番組リスナー、ということで不思議なご縁を感じています。
 あ、ラジオ番組リスナーは、見ず知らずの他人同士でも、不思議な連帯感が生まれるものです。番組リスナー集会があれば、始まる前から会って数分経たずとも場が盛り上がります。

 で、こんな悲しい死亡事故があり、一宮市の中野市長が遺族宅を訪れ、ポケモンGOのゲーム運営会社に自動車走行中は一切の操作ができなくなるよう要請した、というニュースがありました。
NHKニュース:運転中は『ポケモンGO』操作不可に 一宮市が要請へ(動画はありません)

 結局、これまでに私が分かったのは、ポケモンGOがインストールされているスマホ媒体が10km/h以上の移動を検知すると、自動車走行との判断で、「運転者ではない」との部分をタッチすることで、運転者以外の者はゲームプレイできる、ということです。
 この「運転者ではない」のボタンを無くして、自動車走行中は一切できなくなるようにしたい、が一宮市長の要請の内容。

 たしかに、運転者であっても「私は運転者ではない」ボタンにタッチすれば、ゲーム制限が解除できるということは、嘘の申告を行えばそれまでです。
 運転者であっても「運転者ではない」のボタンで、プレイできてしまいます。ヘンな例えですけど、アダルトwebサイトで「あなたは18歳以上ですか?」の質問ボタンで、以下であっても「はい」と答えるようなものです。
 嘘かどうかは、端末には分かりません。

 なので、10km/h以上の走行状態では、一切のポケモンGOを操作できなくすれば、一気に解決、のように感じますが、私は少々やりすぎのような気がします。
 この事故で最大のイカン話は、この運転者です。本当は運転者個人一人ではないですが。その話は、過去に類似を書いていますが、またいずれ。

 ポケモンGOが日本に登場した頃から、「歩きスマホ」以上に「歩きポケモン」が問題視されるようになりました。
 その時から、「歩きスマホ」以上に「自動車運転スマホ」の危惧がありましたが、本当に起こってしまいました。
 その頃に、こんな記事というか検証のページがありました。当初はMSNで見ましたが、ページ構成が少し変わっていましたが、現存しますので、紹介します。
こちら:ポケモンGOするなら「バス移動が最強説」を検証。安全だし無料wifi完備の会社も

 つまり、歩いたり、自動車に乗って、移動しながらポケモンGOのスポットを探すより、路線バスに乗って移動したらどう?という内容。
 しかも最近のバス車両は、公衆Wi-Fiがついていたりするので、通信も心配が無い、という内容。
 これ、路線バスの利用促進を図る立場の私としても、推奨できるので、ツイッターに投稿しました。
 結構、反響がありましたね。

 この自動車走行中でポケモンGOを完全に操作不可にしてしまうと、このバスに乗って、ポケストップを探そうの記事が成り立たなくなってしまいます。
 ロジックの組み合わせで、自動車やトラックでは、操作不可の設定にして、大型乗用自動車(つまりバス車両)だと操作可能にする設定プログラムを望みますが、バス運転者が走行中にポケモンGOを奏していた、というニュースもありました。
NHKニュース:観光バスの運転手 運転中にポケモンGO

 旅客を降ろして車庫回送中だということですが、論評の価値もありません。
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