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北名古屋市が名古屋市との合併を検討

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 久しぶりの地元中日新聞からです。気になる記事がありました。
 北名古屋市長が名古屋市との合併を検討しているとのこと。
朝刊記事です。




 1日の議会一般質問で答えたもの。
 その理由として大規模災害や幹線道路などの基盤整備、名古屋市営バスの乗り入れなど、メリットがあるとしています。
 名古屋市長も前向きですが、一方で都市基盤や福祉の面で差があり、これを市内他と平準化するには多額の費用がかかるともあり、一足飛びに合併の流れにはならないのもあるとのこと。

夕刊で、北名古屋市長は合併意向を表明した旨です。

 
 しかし、なぜ今ここにきて合併なのだろう。平成の大合併の時期(今も平成の御代ですが)に、名古屋市と北名古屋市となった旧二町を含む春日井郡町村との合併話はありました。
 結局、名古屋市側が基盤整備や福祉などで差があり、市域化に伴う諸費用の点で、合併の意向にはならなかったです。

 そこで、西春日井郡全体で一市にまとまろうという話もあったものの、結局は西枇杷島町、清洲町、新川町が合併して清須市が発足し、さらに、師勝町、西春町が合併して北名古屋市が発足しました。

 名古屋市は、旧尾張徳川家の城下町として大都市であり、明治22年の市政施行以降は、市域の拡大を進めてきました。
 以下にまとめますと、
 明治29年3月23日 愛知郡御器所村大字前津小林を編入
 明治31年8月22日 愛知郡那古野村と古沢村大字東古渡を編入
 明治40年6月1日 熱田町を編入
 明治41年4月1日 四区制を実施、東区、西区、中区、北区を設置
 大正10年2月20日 愛知郡笠寺村大字笠寺を編入
 大正10年8月22日 愛知郡千種村、東山村、中村、御器所村、愛知町、常盤村、呼続町、小碓村、荒子村、八幡村、西春日井郡清水町、杉村、六郷村、枇杷島町、金城村、笠寺村残余部分を編入
 昭和3年3月15日 愛知郡天白村大字八事を編入
 昭和12年3月1日 愛知郡下之一色町、西春日井郡庄内町、萩野村を編入
 昭和12年10月1日 十区制を実施、千種、東、西、中村、中、昭和、熱田、中川、港、南の各区
 昭和19年2月11日 十三区制を実施、西区・東区から栄区を分離、昭和区から瑞穂区を分離
 昭和20年11月3日 十二区制を実施 栄区を中区に編入
 昭和30年4月5日 愛知郡猪高村、天白村を編入
 昭和30年10月1日 西春日井郡楠村、山田村、海部郡富田町、南陽町を編入
 昭和38年2月15日 守山市を編入、守山区を設置
 昭和38年4月1日 愛知郡鳴海町を編入、緑区を設置
 昭和39年12月1日 知多郡有松町、大高町を編入
 昭和50年2月1日 十六区制を実施。千種区から名東区に分離、昭和区から天白区を分離

 こんな変遷を辿っています。ちなみに明治22年10月1日の市政施行当時の範囲は、旧名古屋城下の範囲そのもので、今の中区、東区、西区の一部です。
 大正10年8月22日と昭和30年の編入が大きく市域拡大したものとして、市のなかでもエポックとして、各種統計で触れられています。

 しかし、合併が実現すると、一宮市は名古屋市の隣接になるのですね。これは面白い!
 尤も、一宮市の北名古屋市(旧西春町)隣接部分は、昭和30年編入エリアですが。

東北北部・北海道の豪雨禍・地球温暖化の一端かもしれない

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 今回の台風10号による東北北部、特に岩手県での水害、度重なる台風の接近・上陸となった北海道東部、いずれもそれほど多くの雨が降る地域ではないので、水が引き起こす被害が深刻です。
 それらの光景を見ると、地球温暖化の一端が現れたのかな、などと思いました。

 地球温暖化とは、単純に気温が上昇することではなく、熱エネルギーが多く溜まり、その熱エネルギーにより対流圏の対流が活発になる現象です。
 対流とは、空気の流れや循環のことです。空気が流れることで、気象現象が強めにハッキリ現れます。
 冬は雪が多く、その他の季節では雨が多くなり、その雨もスコールのような降り方。
 ゲリラ豪雨も頻繁すれば温暖化の一端かもしれません。

 研究者によって様々な考えがあり、しかも御用学者と言われる人から、自己の考えを信じている人など、いろんな方がいますが、地球は全体的には寒冷化に向かっているそうです。
 その中でも一次変化のような寒冷化ではなく、寒冷化の中の温暖化だと言う方もいます。
 実際どうなのかは私には分かりませんが、この東北北部・北海道の水害は、この地方が南陽地方のような気候が現れるまでになった、ということではないかと思います。
 もちろん、100年200年のスパンで見れば、この程度の雨は降るでしょう。
 こんなここ数週間の現象だけ見てモノを言うのは間違っています。
 ただあの降り様や、被害の状況をみると、なんとなく思うところです。


 ところで北海道は、日本が明治維新後に近代治水技術が入ったところですが、元々が住まう人が少なく、大自然と呼ばれるそのものの地勢で、河川の流れも、自然に任せるまま。
 治水のための堤防、というのは、本土の人間が言うことで、北海道は昔は蝦夷地。
 蝦夷、またはアイヌ民族の伝承で、どこが住まいに適し、どこが水が流れるかもしれないところで、住まいには適さないか、先祖からの伝承がありました。
 それで、近代治水が進まなかったのもありますが、その伝承を破るように住まいを構えると、数百年のスパンで起こる大雨に遭遇すると、そこに水がやってくることになります。

新幹線車両は停電時にはどうにもならなくなる

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 乗り物ニュース記事からです。東海地震が憂慮されている中、地震発生時には緊急で列車を止めますが、同時に架線電力供給も止め、列車の車両には外部からの電力供給が絶たれます。
 そこで起こりうることをまとめた記事で、空調は当然きかず、トイレも使用不可になるというもの。
記事:扉は手動、トイレ使用不可に 新幹線で地震発生、そのとき車内は

 新幹線車両で用いる電源は、架線電力供給を受けて、それを降圧して用いています。
 なので、架線電力が止まると(饋電停止)、エアコンは動作しなくなるうえ、トイレもその浄化装置と吸引の装置に電力を用いているため、使えなくなります。

 扉は手動、というのは、客室とデッキとの扉ですね。自動ですので、センサーも扉を動かす機構も電気を用います。バッテリー電源ではありましょうが、架線電力が止まると降圧してバッテリーに蓄電できなくなりますので、使えなくなります。

 とんでもない事態ですね。実はこうした架線饋電停止はたまに起きることで、その都度、問題になっています。
 これまでのいずれもは、変電所担当区間内だけで全体的には小規模なので、あまり大きな問題ではありませんでしたが、停電した列車に乗っていたお客さんはたまったものじゃないと思います。
 着駅で2時間以上の遅れとなれば、特別急行料金の払い戻しがありますが、それ以上の補償はしてくれず、ぜひぜひ停電は起こらないことを願うばかりです。

 唯一、停電時でも作動するのは、車内放送や運転室にある運転指令との送受信機。
 停電時でも車内放送があったとは、経験者の話です。
 それと新幹線車両は停電が起き、エアコンがきかなくなると、喚起のため車両ドアを開けるそうです。
 停電でもドアは開くので、これもバッテリー電源です。ただ何度も開け閉めはできません。

 尤もこうした停電でトイレが使えないのは、今や一般家庭でも起こりうることで、昨今の家庭用のトイレにもいろんな装置が付いているようですね。それらの電力は当然外部からの100V供給電力。
 停電すればそうした機能は使えなくなりますし、マンションなど集合住宅にお住まいだと、建屋の屋上にに設置してある水タンクに一旦水をためる方式が一般ですので、この屋上タンクに水を入れるのもポンプの電力によります。
 停電すれば、ポンプが動かなくなりますので、水はほぼ使えなくなります。

 鉄道ネタで書き始めましたが、危機管理の話になってしまいました。

京都の観光で日本人の満足度が低下

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 京都新聞web版からです。京都の観光で日本人の満足度が低下していることが、京都市の調査で分かったとのことです。
 これまでは「満足」との高水準を維持していたものの、2015年は初めてこの「満足」が9割を切り、満足度が低下しているとのこと。
記事:京都観光、日本人の満足度が低下 外国人増「混雑しすぎ」

 この満足度低下の理由として、やたら混雑する、外国人の増加などがあるとのこと。バス・地下鉄の交通機関は混雑するわ、寺社の見学地も込んでるわ、などだそうです。

 京都の観光に閉める日本人客と外国人客の内訳は不明ですが、宿泊客に限れば、外国人客は133万人増えた一方、日本人客は112万人減ったとのこと。
 結局、観光地も特定のばしょに集中しやすく、様々なスポットの魅力を発信して、観光の分散化を図る政策を進めたい、とのこと。


 インバウンドの影響ですね。昨今の京都はやたらと外国人が多いそうです。私は体調を崩した2012年以降は訪れていませんが、その時点で多くの外国人を見かけました。
 西洋人はもちろんのこと、東洋の外国人も多く、日本人と同じようなスタイルしていても、手にはハングルで「日本の歩き方」の分厚いガイドブック。

 京都の観光で目玉は寺社などに伝わる日本の文化ですが、もう一つ宿として古民家改築の外国人向け旅館が人気です。
 日本人は京都ではさして古民家改築の旅館には泊まろうとはしないものですが、おれが外国人にはすこぶる人気。
 日本の「和風」の暮らしが垣間見えるとして、高い人気です。

 日本人も京都へ行く。それに上乗せして外国人の観光客も多い。入洛数は増えて、京都市としてはホクホクですけど、一方で満足度が低下して、リピータの確保が出来なくなっていまう、という憂慮もあります。
 京都の観光地、東山界隈に集中していますね。清水寺など特にそう。
 ここへ至る京都市バスの100系統、206系統など超々混雑という表現がピッタリ。
 夕方の東大路通り南行きの停留所は、京都駅方面へ向かうお客さんが乗り切れないバスを待って長蛇の列。
 到着したバスは既に満員なので、それ以上新たには乗せられないので「満員通過」。
 これが何台も続けば、不満が募り、満足度は低下します。


 京都市の中心部で昨今、マンションが多く建設されています。
 景観条例はどうなったのか?と思うほど。
 京都御所のすぐ東の梨木神社の境内でもマンションが建設されていることは以前に書きましたが、このマンションの購入者の何名かは、東京都内在住の方だそうです。
 つまりは京都観光の拠点としてのセカンドハウスの利用。
 そういう方もいるものです。
 旅館やホテルは込んでてとても予約が取れないのもあるそうです。

名古屋市・愛知県との共催でアジア大会誘致白紙撤回へ

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 中日新聞記事からです。愛知県と名古屋市が共同で承知している2026年アジア競技大会で、名古屋市は県との負担割合の調整が進まないことから、誘致を白紙に戻すとの意向、さらに表明しました。
記事。5日朝刊では意向の表明。


同日夕刊で、正式に撤回。


 つまり開催の主催者として共同誘致としてた名古屋市は撤回するということで、アジア大会自体の誘致撤回ではなさそう。名古屋市が撤回したら、愛知県の単独誘致。
 撤回の理由が、県との負担割合が進まず、いったいどこまで市の費用負担が発生するのか不透明である、という点。


 個人的には、アジア大会なんぞやってもらっては、また警備だなんだかんだで不自由な暮らしになり、やってほしくない、という気持ちでいっぱいでした。
 あくまで開催場所の誘致なので、この愛知県で開催が決まっていたわけではありません。
 しかし愛知県は基礎自治体ではなく、実際に開催するには開催場所の自治体の協力が必要なわけで、名古屋市が共同誘致から降りると、名古屋市以外の場所で開催されそうな気もします。
 一宮市?そういえば、家の北の方に大きな体育館があるなぁ。あんなところでやってもらっては、バスが渋滞で使えなくなるかもSれないし、そもそも市内が厳戒でピリピリしそう。
 今年春のサミットで伊勢志摩が大変なことになって、あの二の舞は絶対に嫌です。

 どうか2026年アジア大会の会場で愛知県が選ばれないことを願うしかありません。

断層でずれ動いた跡なのだろうか

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先日、北東北・北海道での水害について書いた際に、頂いたコメントで、この辺り(愛知県尾張)では地震など災害が少ないのが不穏だな、というコメントを頂きました。
この尾張西部は、100年前に濃尾地震で大きな被害がありましたが、どの程度の断層が動いたのかはよく分かっていない状況だそうです。
根尾谷から始まった断層が途中で別れ、その一方がこの尾張まで伸びているそうですが。

そこで思い出したのは、稲沢市祖父江町の森上駅前近くで、道路が一部屈曲しているところがあり、あまりにも不自然で、断層が動いた跡なのだろうか、と思うものの、ここを横断する断層を描かれた地質図は見つからず、実際はどうなのだろうかとグーグルストリートビューでの画像を載せてみます。
以前のように、ひょいと撮影に行ける身ではなくなったので、こういうのは情報機器の力を借りることにします。
ここ。


狭い道路ですね。
小型自動車でほぼいっぱいの道幅です。
画像奥が森上駅の方向。
右側の道路端がガクッとずれていますね。
以前は左側も全く同じにガクッとずれていまして、隣地の地主と話し合いがついたのか、滑らかに「曲線改良」されています。
正に断層で、ずれ動き道路が互いに食い違いになったところをS字でつないだ、という感じそのものでした。

しかしこの画像を会得して、一番驚いたのが、この道路は、何と愛知県道なんですね!
愛知県道512号線。
自動車が来ると、歩く人とすれ違うのが精いっぱいな道幅。
県道指定は、この地点の後方約80mの小さな交差点(辻)で南へ折れて続いています。
その南へ続く道路も同じような道幅。
日常、使用しているアトラスRDXでは、この県道512号線はもう少し別の道路が県道指定ですが、実際はどちらなのだろう。
この道路でも、別の道路でも見た目、県道らしさは感じられません。
さすがに「険道」とされるような狭さではないですが。

JR東海名古屋駅売店でうなぎパイ販売中止・そして再開へ

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 産経WEST記事からです。WESTという割には、名古屋での出来事。JR東海名古屋駅構内売店で、これまで販売されていた静岡県浜松市のお菓子「うなぎパイ」の取り扱いを止めていたが、これを再度販売する方向で製造元と話し合いをしている旨、JR東海社長会見とのことです。
記事:「うなぎパイ」なぞの販売中止…再開に向け協議 JR東海社長、名古屋駅構内で

 これは、記事にある通り今月に入り、ツイッターで多く言及がみられ、存じておりました。
 さらにNHK名古屋局でもニュース報道があります。
NHK:うなぎパイ 名駅で販売再開へ (動画あり)

 うなぎパイ、有名なお菓子ですね。私も好きです。わざわざ買うことはありませんが、戴き物でよく戴けます。
 これが、なぜか名古屋駅の売店で、今年春から忽然と姿を消し、一方で赤福は販売する謎。
 きしめんパイの陰謀か?という説もありましたが、駅構内販売を行う東海キオスクによれば、名古屋駅構内売店での扱い商品は、地元の名産に限る、という方針を出したのだそうです。
 うなぎパイは名古屋のお菓子ではないので、取り扱い中止。

 しかし人気な品ゆえ、売店で商品が見つからないと、製造元への問い合わせも増え、製造元では声明みたいなものを出されたそうです。
 その中に、扱い商品の限定で、扱われなくなったこと、それと名古屋駅販売分のシェアがかなり大きく、会社としても影響が大きいことを述べていました。

 そういういきさつで、お客さんの反響が極めて大きく、販売再開の方向となったようです。


 しかし、地元(名古屋地区)の名産ではない、の理由で販売中止とは短絡的な思考ですね。
 ツイッターでのツイート(発言)にもありました通り、きしめんパイの陰謀とか、赤福は地元の名産ではないが、という疑問というか謎が現れてきました。

 うなぎパイは、新幹線ののぞみ号車内では販売されておらず、うなぎパイのエリアである浜松周辺は停まらず、名古屋駅に着いて売店で求めようという方が、うなぎパイが無いことに驚き、残念がる方が多い、とのことでした。

 この記事は、鉄道カテゴリに入れましたが、名古屋カテゴリの方が良かったのかな。。。

新幹線で足を上げて運転していた運転士がいるらしい

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 ブログネタが無いので本来なら捨て置くことですが、JR東海の新幹線列車で運転士が、運転台に足を載せて運転したことを、NHKのニュースで伝えていました。
 最初、ラジオニュースで知りましたが、その際は「JR東海の運転士が足を上げて運転」と伝え、在来線列車を連想しましたが、どうやら新幹線列車だそうな。
NHKニュース:新幹線運転士が両足を運転台に (動画あり)

 事は、6日の下りこだま号、静岡県内走行中で、運転台に両足を載せた(投げ出した)姿勢で運転した、というものです。
 なぜ発覚したのか、ですが、この様子をたまたま撮影した鉄道写真に写っており、それをツイッターにアップしたことから発覚。社内調査で、当該の運転士が分かったというものです。
 今回の画像付きツイート(発言)はリツイート(多くに再送)されてきませんでしたが、ツイッター内検索したら、バッチリ写ってました。
 人様の写真ですし、事が事ゆえ、ここでは上げません。
 イメージだけ書くと、700系車両の先頭車、運転士側の窓に運転士の者と思われる、足の裏が逆カタカナの「ハ」の字に写っています。

 気が緩んでいたのでしょうね。新幹線列車はかなりの部分で自動化になっていますので、ついやってしまっただろうと思います。
 こんなこと新幹線だからできてしまいます。一つには、駅減速のブレーキは自動、というのもありますが、運転台の構造。新幹線車両は、デスクのような感じでもあり、足を伸ばそう思えばできる構造。
 しかし、在来線車両では足が、ハンドルなどに引っかかりできません。

 私も古い方の人間に入りつつありますので、一つ存念を書くと、新幹線は開業当時、運転士など関係職員には一流の意識を持たせていたそうです。夢の超特急ゆえに、日頃、新幹線列車が走行するのが見えると、子供に限らず、大人でも「あ、新幹線」というセリフが出Kましたし、今でもそう。そんな時代から半世紀が過ぎ、普通の鉄道列車の感覚になったと言えばそうかもしれませんが、こんな事が起きるようになるとは、今一つピンときません。

 やがて処分、ということになりますので、ここではそんなニュースがあった、という事実に留めます。

有楽町線で宅配輸送の実証実験実施

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 以前に、東京オリンピックを控え、都内の道路渋滞もあることこから、運送事業者の宅配輸送を、地下鉄有楽町線で行おうという構想があることを書きましたが、そのれの実証実験が行われたと、朝日新聞が伝えています。ツイッターで知りました。
記事:地下鉄で宅配、実験開始 有楽町線に貨物列車走る

 この記事によると、新木場の車庫で輸送品を積み込み、都心部の有楽町駅などで降ろした、ということですが、当初伝えられた東武東上線の森林公園の車庫で積み込んで、都心部まで運ぶ、というものとは違っていたようです。


 この計画は詳細が分からず、こうしたマスコミ報道のみです。
 記事にある通り、輸送そのものは鉄道という専用通路ですので、スムーズです。
 しかし、物流の大きな分野である、積み込み・取り卸しの荷扱いで、障壁があります。
 そもそも地下鉄駅が、物品の輸送にあった設備ではありません。

 この輸送実証実験の内容は、少量貨物、というよりは荷物輸送になります。
 荷物輸送は、旅客輸送の一カテゴリ。
 国鉄時代でも荷物輸送は、旅客車の一部に専用の荷扱室、または荷扱専用車両を用いていました。
 地上側も、輸送品を駅ホームまで搬送する手段として、テルハ(荷物用の移動陸橋)、扱いが多い駅では、築地市場のニュースでよく登場するターレットトラックで、荷物車の位置まで搬送しておりました。

 有楽町線は、地下深い所を通ります。
 道路渋滞も関係無くスムーズに都心部まで運べますが、駅から地上までが大変で、さらに地上まで運んだら、配送先への仕分けが必要で、そうした設備の設置が今後の課題でしょうか。
 ホームから地上の間は、バリアリールートをとれば、手押し車でも運べます。

 なかなか面白い試みですので、今後どうなるのか推移を見てみたいところです。

世間一般的には鉄道の何々線というのは、その線の車両を指すらしい

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 先日、某東京キー局制作のテレビ番組を見ていたら、インドネシア・ジャカルタで元東京メトロの走行している画像を紹介しており、その際のキャプションが「東西線がジャカルタで走っている」というもの。
さらに「千代田線もジャカルタで走ってます」と。
 つまり元東西線車両の500系、千代田線6000系が用途廃止で、インドネシア・ジャカルタが中古車購入で輸入して走っているというものでした。

 日本の鉄道車両の廃車後に海外輸出の例は昔から結構ありますが、この紹介のされ方から、「何々線」というものは、その電車そのものを指す語らしいというもの。
 そこで思い出したのは、少し前、JR東日本の山手線用新形式車両、E235系が導入されることが決まった報道では「新山手線登場へ」というものでした。
 この時は、本当に第二山手線のようなものが計画されたのかと思ったら、要するに新形式車両だったというもの。


 こんなことを想うのは私が重度の鉄ヲタだからですが、改めて語の意味を考えると、世間一般は鉄道車両の事を「電車」と言いますね。
 この場合の「電車」とは、電気で動く鉄道車両、さらに細かい分類の「電動式旅客車」ではなく、何処其処への移動手段「機能」としての名称で、それを満たす車両が「電車」で、昔なら「汽車」です。

 同じ語でも時と場合によって意味合いが多少変わるのは、日本語の微妙なところ。
 そこで一番思うのが、「湯」と「水」の違い。
 物理学と一般の暮らしの中の感覚とでは大きく違う一つです。
 水は、どんな温度でもどのような形態(個体・液体・気体)であっても物理学の世界では水は水ですが、世間一般の「湯」とは、温度が高い状態の「水」。
 その温度も明確に基準があるわけではなく、その用途によって、理想とする「湯」の資格を得る温度があります。

 それを考えると、「電車」「汽車」との称し方は納得できるようになりました。
 何も電気で動く鉄道車両ゆえに電車、なのではなく、普通に鉄道としての機能を提供する媒体が「電車」であり、少し前の時代であれば「汽車」、これは単に動力手段の主流の違いです。
 関連して、昔はローカルな鉄道が結構ありまして、小型の機関車牽引の列車か、小型の内燃動車というものも。動力源となるエンジンは小さくて音が大きく、そこで名付けられた名称は「エンジン」。


 日ごろ思うことをまとめてみましたが、やっぱり「東西線がジャカルタで走っている」という表現はおかしいと思います。
 「元東西線の車両がジャカルタで走っている」の方が、マスコミ報道の正確さでも必要かと考えます。

 余談ですが、ジャカルタはまだ日本から近いですが、遠く南米アルゼンチンのブエノスアイレスに輸出された例があります。
 その中に名古屋市営地下鉄東山線と名城線の車両もあり、輸出された後に「ブエノスアイレスまで見に行く」という人がいました。

仙台~金沢間直通新幹線は団体用列車

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 しばらく前にNHKニュースで伝えられていましたが、北陸新幹線開業以降、東北地方から新幹線を乗り継いで金沢を訪れる観光客が増えていることから、11月に仙台駅と金沢駅を結ぶ新幹線列車を1往復運転することになったそうです。
 仙台駅~金沢駅間直通列車を運転するとなると、特急料金はこの駅間では制定されておらず、直通列車運転となると、新たに料金制定とその届出など、走行以外で諸手続きなどが必要だなと思いました。

 ・・・新幹線の特急料金は、対キロの料金表で定められるものではなく、三角表で駅間の料金を定めて、運輸局の認可を受けます。

 これのマイナビニュース鉄道に詳細がありました。これによると、この東北新幹線~北陸新幹線直通列車は団体専用で、「美味しさ五ツ星。北陸新幹線キャンペーン」に合わせた旅行商品として運行するのだそうです。
 一般列車ではないと知り、何となくテンション、マイナスでした。
マイナビニュース:JR東日本・JR西日本、東北・北陸新幹線直通列車を運転! E7系で仙台~金沢間

 11月7日の仙台発金沢行き、8日の金沢駅発仙台行きが運転されるそうです。
 JR東日本の子会社、びゅうとらべるサービスの東北支店から案内が出ていました。⇒こちら(PDF)


 一般列車ではなかったので、どこかテンション下がりましたが、国鉄時代を思い出しますと、仙台駅~新潟駅間ではかつて急行「あさひ」という列車がありました。
 新潟と金沢ではまるっきり違いますが、この両地域を結ぶ需要は少なからずあります。
 今後、定期化されることは無さそうですが、不定期であってもいい区間だと思います。
 そのためには、特急料金が定められていない駅間に、料金の制定があっても良さそうです。列車運転の度に期限の制定をするのは大変ですので。

 ※NHKニュースは、既にリンクから外されていました。

韓国南部・慶州近郊で韓国最大の地震

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 昨晩、午後8半過ぎ、聞こえる防犯用で点けっぱなしにしているNHKラジオで、番組を中断して上乗せで地震速報がありました。
 長崎県対馬で地震があった旨、震源が海底であれば津波の恐れがあると警告。
 対馬なんて小さな島ですので、そこで有感地震であれば、海底の恐れが高いだろうな、と思う中、震度速報があり、対馬で震度3とのこと。
 震度から考えて、少し離れた海底であれば、津波の恐れがありそう、と思う間もなく三度目の中断ニュース。「津波はありません」。

 そこで気象庁webの地震情報からです。
 震源の位置図では韓国南部の慶尚南道。どの辺りになるのだろうか。


 地震そのものは、北緯35.8度、東経129.2度、深さ約10km、推定M5.7で、かなり大きな地震です。この規模でこの深さなので震央(震源地の真上)付近では、被害が憂慮される規模です。
 韓国は地震が少ない、というか殆ど無いところで、韓国から来た観光の方が北海道札幌市で小さな地震に遭遇し、その時の感想は、「疲れで目まいがした」というものだったそうです。それぐらい地震というモノを知らない人が多いぐらい、地震が起きていません。
 しかし近年は西海岸でたまに地震が起きているようです。

 京都新聞でもこの地震を報道しています。
京都新聞:朝鮮半島最大級M5・4の地震 韓国南東部、2人けが

 韓国の新聞社サイトでも報道しています。
連合ニュース(日本語版):韓国で観測史上最大規模の地震 津波の心配なし
朝鮮日報(日本語版):韓国・慶州で観測史上最大M5.8の地震
朝鮮日報(韓国語):규모 5.8 지진으로 영남 곳곳에서 피해 발생… 네티즌들 SNS로 중계 (動画あり)
KBSテレビニュース(韓国語):지질자원연구원 “경주 지진은 동일본 대지진 여파”

 さらにこれを遡ること、19時44分にも同じ場所で、M5.1の地震があり、日本の対馬でも震度2の揺れを観測したそうです。


 これらにある通り、韓国で起きた地震で、きちっと観測して以降最大の地震であるということです。
尤も、観測開始が1978年(昭和53年)なので、ごく最近のことです。

 この地震で慶州(キョンジュ)市の商店で、ショーウィンドウのガラスが割れた、ということですが、震源地と慶州とは若干離れていますので、震央はどの辺りなのか、まだ地図上で確認していませんが、マグニチュード5.8の地震ゆえ、耐震構造が極めて弱い韓国の建物なので、どんなことになっているのか気になります。

タテ割り行政がよく見える・築地市場の豊洲移転ニュースで

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 東京都中央卸売市場築地市場が老朽化で、豊洲埠頭に移転することで、マスコミのニュースでいろいろ伝えられています。
 その築地市場の豊洲埠頭移転は、移転先の衛生面で一旦立ち止まろうという、都知事の指示があり、11月に予定されてた移転は行われないことになりました。
 その後続く報道では、最近急に現れたのは、移転先の豊洲埠頭、元は化学工場で土壌汚染がされている、ということで、その汚染対策として、地表面の土を取り除き、新たに別の所から土を運び地表に均して新市場施設を建てる、ということになりました。
 しかしながら、市場建物の下部で、この新たな土が盛られていない空間があり、市場建物の地下階のような感じになっていて、汚染された土壌と近いのかも、という懸念が現れました。
 マスコミニュース報道で多く伝えられていますので、ニュースソースは省略です。

 そのマスコミでは、新たに盛った土のことを「盛土」として、これを「もりど」と読んでいますが、とても違和感です。二つの意味で。
 違和感の一つは「盛土」は「もりつち」と読みます。「もりど」という読み方も無いことは無いそうですが、土木の世界では「もりつち」です。
 もう一つの違和感、この豊洲埠頭の表面の土を入れ替えたわけですから、この場合は「盛土」よりも「客土」の方が近いと考えます。ただ客土は、圃場改良工事で使われる言葉なので、こうした化学工場跡地の汚染対策ではふさわしくないのかもしれません。

 それらは兎も角、この豊洲埠頭表面の土、上から約4.5mを入れ替えて、その上に市場施設建物を造ることに決定しました。
 しかしながらどこでどうなったのか、市場施設の下、すなわち地下階に相当する空間を造り、この地下階の深さに相当する分、新たな盛土が成されなかった、というもの。
 多分、多分です、どうせ地下階を作るのに、盛った土を掘り返して空間を用意するぐらいなら、最初から盛土をしないでおこう、という発想があったのかもしれません。
 しかし、それは市場の環境対策を知る職員ではなく、都庁内部でいろんな部署にまたがることで、建物建設の段階で、地下階(地下空間)を設置しよう、という当初の意思と外れた考えが現れたのかもしれません。
 都庁のような大きな組織では、内部が一枚岩ではなく、部署部署毎が、独立した経営体のような感じで、世界や文化風土が違い、それぞれの考えで進められてしまいます。
 新市場用地の環境対策を打ち立ててもそれが、都庁内部に順当に伝わるとは限らず、どこかでその意思が伝わらなくなってしまったのかもしれません。豊洲に新市場を作る、ということは一致しても、その構造で部署(又は担当者)によって後付けで変更が加えられたのかもしれません。

 こうしたことは実際にあります。そんなはずじゃなかった・・・ということ。
 まるっきり、タテ割り行政です。この豊洲新市場については、タテ割り行政云々、というより他の黒い霧が見え隠れしているそうですが、当初の設計と異なった市場建物である以上、一部でささやかれている、来年5月開場は無理な状況になってきました。
 最悪、建物取り壊して、きちっと土盛して新たに建て直すか、築地市場を使い続けるか、になります。しかし築地市場は使い続けることは少々困難だそうです。建物老朽化が激しく、この場所で建て替えをするには、建て替え工事中の市場機能はどうするのか、に関わってきます。

 築地がどかないことにはオリンピック道路ができない?それはは知らん。

猛烈な台風はモーレツ

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 台風14号が台湾島の南海上を西へ進みました。この台風14号、台風の強さクラスが「猛烈な」がつくほどの発達。
 強さ階級は4段階ありまして、中心付近の最大風速が、33m/s~44m/sが「強い」、44m/s~54m/sが「非常に強い」、54m/s以上が「猛烈な」となり、33m/sに達しない台風は、普通の台風です。
 ニュースで台風を伝える際に、「強い台風○○号は・・・」と言う時の「強い」がこれで、形容詞で言うているわけではないです。

 その「猛烈な」が付くほど発達した台風14号、台湾島の南海上を通り、中国大陸に向かうとの進路予報があり、台湾島南部は、直撃はしないものの、台風の右側暴風雨圏内にはいり、さぞ激しい気象状況だろうと憂慮されていました。

気象庁webから台風情報。


 案の定です。すさまじい風で、高雄(カオシュン)の港に積み上げられたコンテナが崩れます。その様子の映像ががテレビ朝日ニュースにありました。
テレビ朝日ニュース:“スーパー台風”14号 台湾で約54万世帯が停電に(更新後しばらくは動画あり)

 しかしすさまじい風です。生きのいい台風はこんなものです。日本列島南海上をうろつき、その後太平洋を北上し東北地方に上陸した台風10号も一時は「猛烈な」のクラスにまで発達しました。北の方へ行き「強い」のクラスにまで衰えて東北地方に上陸しました。


 この台風14号の発達は、地球温暖化の結果とも言われてるそうですが、それはどうだろう。
 条件が揃ったためではないかと思います。この条件が揃うことが温暖化の一端だと言われれば、そうですが。

 今、日本で憂慮されているのは台風16号です。16号の予定経過地は台風が発達する海水温。
 日曜日あたりに九州にまで達するそうですが、多分そこまで来ると海水温が低くなりますので、「猛烈な」な状態ではないと思いますが、警戒しなければなりません。


 ところで、今年は台風が多い、又は強い風が吹くのかもしれません。
 我が家の軒下にミツバチが巣を作っています。
 しかも通常通る部分。しかしミツバチですので、作物の花粉媒介に必要なハチ。撤去しません。

 ハチが屋根の下に巣を作ると、強風や大水が出ると言われていますが、それを思い出しました。すると、我が家の物置に、二か月前のまだクソ暑くなる前からミツバチを多く見かけるようになり、どこかで巣を作っている模様。
 物置のハチも、軒下のハチも、最初こそ人が通ると偵察のハチがブゥ~と飛んできますが、今は知らん顔。
 顔を覚えたのかどうだか。

夏の日のドビュッシー演奏会・二回目

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 昨日、東区の百花百草で、エルデトリオの演奏会、「夏の日のドビュッシー」と題した演奏会がありました。
 エルデトリオとは、私がお世話になっている、ピアニストの平山晶子さん、ヴァイオリンの小泉悠さん、チェロの山田真吾さんによるトリオチーム。
 7月にも同様の題の演奏会があり、その今年二回目で少し趣向を変えての演奏。



演奏曲目。


 これに加えて、アンコールで、エルガーの愛の挨拶。

 前半の二曲目、パガニーニの曲は、小泉さんヴァイオリンソロで演奏。
 超絶技巧とも言える曲だそうで、ヴァイオリンの演奏技術見せ所。


 次のピアノソロ、プーランクのエディットピアフを讃えては、どこかで聞いたことのある曲です。高級ホテルのラウンジで(行ったこと無いけど)、BGMとして生演奏していそうな曲です。
 最初の挿話では、フランス歌曲の枯れ葉をモチーフとした即興曲だそうです。そんな旋律が感じられます。
 ホッパーの演奏会用ポロネーズ、最後の盛り上がりは大きかった。

 休憩を挟み後半で。後半最初のドビュッシー、雨の庭は、時々聞く曲です。
 ある意味、ドビュッシーらしい、曲です。

 続いてレントより遅くは、過日、FM愛知の番組で演奏されていました。
 今月いっぱいですが、ピアノの平山さんは、FM愛知で毎週土曜日、5分間のミニ演奏番組をされています。
 そしてピアノ三重奏曲、本日のメインディッシュだそうですが、各楽器とも光る技術の曲です。

 今回は、随分人の入りが早く、いつもの時間に行ったものの、ホールの演奏者に近い前の席は全て埋まり、FM愛知で毎週土曜日のミニ番組を担当されている平山さんだけに、番組プレゼントかと思いましたが、そうではないと平山さん。
 お友達がお友達を連れて、随分早くから訪れていたそうです。それで早くに前の方の席が取られてしまいました。

***一つお断り。
 暫く前に、音楽演奏拝聴記は、Amebaブログ(アメブロ)の方に移行すると書きました。完全移行前に、こちらとアメブロ双方で併記としてきましたが、これまでからの継続性も考えて、やはりこちらブログでも続けることとしました。そのためアメブロと同じ文章、同じ内容になります。
 今回の記事も、昨日のAmebaブログとほぼ同じ内容です。読者様はほとんど重なっていないだろうとの思いもあります。
 ダブルポストになりますが、その点、宜しくお願いしたいと思います。


勝手踏切と勝手に言われるけど・・・

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 今年の7月に、JR西日本の京都府宇治市内で、「勝手踏切」と呼ばれる正規の踏切ではない鉄道横断か所が閉鎖された、というニュースがありました。
 京都新聞webにまだ記事が残っていました。
記事2016年7月28日:「勝手踏切」を完全閉鎖 京都・宇治、JR奈良線の全5カ所

 踏切とは、道路と鉄道の平面で交差する箇所で、線路の軌道内は、人や車が通りやすいよう、レール間を道路と同じように歩み板などが置かれ、通りやすくしているほか、踏切である旨の標識、更に列車接近時には警鐘を鳴らす、警報機と遮断機がついているものです。
 この勝手踏切はそのいずれもが無く、踏切として最低限の設備である、踏切標識もなく、人はレールと道床の砂利の上を歩くことになります。
 なので、列車との衝突事故が発生しやすく、危険極まりない行為。
 この宇治市内にある「勝手踏切」が今年7月に閉鎖された、というニュースが全国ニュースにもなりました。
 この「勝手踏切」が住民の道(近道)で、ここを通らないと、どこへ行くにも大回りになるというものです。
 「閉鎖」とは、線路沿いがフェンスで囲われているのですが、この勝手踏切の部分だけは、人が通れる隙間だけ開けて、暗黙に通れるようになっていたもの。
 しかし「開いている」とは言っても、見た目フェンスが重なっているように見えて、知らない方には入れそうにもないです。
 でもこれ落ち着いて目で追えば、迷路のように通路が開いているのがわかります。そして傍らには「鉄道用地内は危険なので通るな」の注意書き。

 そうです、一見には分からずとも、地元の人にだけには分かる秘密の通路。
 こんな感じです。Youtubeの動画から。
これが勝手踏切だ


 さらにYoutubeにこのニュースの動画がありました。
“勝手踏切”すべて閉鎖に不満の声 宇治市



 で、なぜこのような勝手踏切が出来たのか。近道だから近所の方が「勝手」に通っている、ような印象を受けますが、そうではなく、人が数百年に渡って通路として使用していた小径を横切って鉄道が敷設されたため、本来なら踏切とするはずですが、正規の踏切とはならず、暗黙の小径として地元の知っている人だけが通る、ものとなりました。
 こういう小径を「赤道(あかみち)」と言います。明治初期に作成された土地の所有を示す、公図とも呼ばれる地籍図に赤色で線を入れ、どの所有でもない、公の小径として表記されていたことから「赤道(あかみち)」と呼ばれるようになりました。
 この赤道は正規の道路でもないので、鉄道線路横断では踏切は設置されず、「勝手踏切」として地域の人が線路軌道を渡ることになります。

 このような赤道の鉄道横断か所では、弊ブログで過去、こんな記事を書きました。
 2009年8月24日投稿:赤道(あかみち)の鉄道線路横断・中央本線奈良井

 長野県の中央本線奈良井駅近くで、旧中山道の奈良井宿沿いの個所、赤道横断か所が連続しているところで、フェンスがあるものの、人が通る部分のフェンスは、両側から開けられる賢い構造になっていることを書いたものです。
 今はこの奈良井の赤道は、どうなったのだろうか。ここも閉鎖する代わりに、一か所を踏切に昇格させるという新聞記事も読みましたが、その後が分かっていません。
 体調を崩して以降なので、現地へ行けていません。

 というワケで「勝手踏切」という言い方は、マスコミの驕りを感じます。
 確かに正規の踏切ではないけど、人が先祖伝来通ってきた通路に、後から鉄道線路が交差し、その通路が正規の道でなかっただけに踏切が置かれず、それが21世紀の今になって、完全閉鎖とはどんなものなのでしょうね。

 ちなみに小径の赤道は、法的には市町村道ではないけど、公の財産、つまり国有財産(大蔵財産)ということで公有ということになります。
 旧道路法では里道とされていたものです。
 この里道は、里の道、すなわち地元の人だけが通る小径ですが、その多くは踏み分け道程度なのですが、中には自動車が通れる幅で、更には舗装もしてあるところがあるそうです。
 道の世界も奥が深いです。ただ里道なので、舗装は全て住民の自己負担。
 今はこの里道は、市町村の管理に移行されています。

 で、勝手踏切の閉鎖は、安全性向上でそれはそれで宜しいのですが、地域の人は実際に困ります。
 「近道で勝手踏切を通るのは勝手だ」と言う方がいますが、それは赤の他人だから「勝手」に言えるわけで、地域の方には切実な問題。
 一番いいのは、踏切新設ですが、現在は新たな踏切は認められていません。
 長野県奈良井で、踏切化があったらしい、というのは、少し離れた踏切を立体交差にし、踏切が一か所減るので、その「減った踏切」を奈良井の踏切にする計画、とのことを読みました。
 宇治市の場合は、ほかの正規の踏切もそれなりに必要で減らすわけにはいかず、残すは立体交差だけです。
 自動車が通れる道路の立体交差は多額の費用がかかりますが、人が通るだけでしたら、横断歩道橋のようなものを設置すれば可能です、が、そのスペース、階段部分のスペースが置けるかどうか、更にはお年寄りの中には、ベビーカーのような手押し車を押して行かれる方もいて、そんな方は横断歩道橋は使えません。

 勝手踏切は勝手な存在なのでさっさと閉鎖!、とは一言では片づけられない問題です。

名古屋市交通局の一日乗車券を2017年度に紙券に変更の方向

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 ツイッターで知ったことですが、中日新聞市民版記事で。
 名古屋市交通局の一日乗車券、これが現在は樹脂製の磁気券ですが、これを2017年度から紙券に変えていくそうです。市民版なので、自宅配達分には記事がありませんでした。
記事:1日乗車券を紙製に「年3000万円経費減」 名古屋市交通局

 これ気になりますので、本当はブログに記事文章を記載するのは良くないけど、引用の形で残しておきます。

引用開始
 名古屋市交通局は2017年度、券売機で販売されている地下鉄・バスの1日乗車券を、現在のプラスチック製から紙製に変更することを明らかにした。年間で3000万円の経費縮減につながるという。佐藤夕子氏(減税)の個人質問に答えた。
 交通局によると、現在のプラスチック製は1枚当たり15円前後の費用がかかるが、紙製になると、2円前後で済む。
 駅長室などで販売する券は、改札の機械を通す際に日付が印刷される仕組みのため、これまで通りプラスチック製のままとする。券はいずれも使い捨て。
 二神望・交通局長は「コスト縮減の観点や他都市の導入状況を踏まえ、紙券とするため、準備を進めている」と答弁した。交通局は年内にも外国人観光客向けに、日本語と英語を併記した1日乗車券も販売する方針。
引用終了

 当該の券は、共通一日乗車券(地下鉄+バス、850円)、地下鉄一日乗車券(740円)、ドニチエコきっぷ(620)です。
 2017年度から、地下鉄駅の券売機で発売する一日乗車券とありますので、駅長室で発売する分は、従来通りの樹脂製とありますので、地下鉄券売機発売から、改札口発売にするようです。改札職員、手間増えるなぁ。
 ちなみに、駅長室ではドニチエコきっぷは、発売していません。


 この件の情報はこれだけで、他からの情報が無いので、憶測ですが、この9月から敬老パスがIC乗車券化されたので、残るサイズの大きい磁気式切符は、一日乗車券だけとなりました。
 改札機のメンテナンスも普通乗車券に対する部分と、サイズの大きい定期券では、改札機内部の搬送など処理装置が少し異なりますので、一日乗車券だけのものになりました。
 そこで改札機の構造を、普通乗車券タイプ専用にして、メンテナンスの経費削減もあるようです。

 新聞記事では地下鉄駅券売機発売分で、バス一日乗車券には言及がありません。共通一日乗車券もバス一日乗車券も、日付印字前最初にバスに乗る際は、バスの料金箱のカード挿入口に入れて日付を印字しますが、これもユリカが無くなった今、全く一日乗車券だけのために残されています。
 バスの料金箱は振動で部品のメンテナンスが重要で、できたら無くしたいところです。
 このバス一日乗車券がどうなるのか、そこが気になります。

 地下鉄駅で発売する一日乗車券は、上記の通り、三種類です(共通・地下鉄・ドニチエコきっぷ)。
 券売機にカード原券というものが収められて、利用者の操作ににより、券面に券種を印字して発行します。
 このカード原券が欲しいのですが、そんなの絶対に手に入るはずもなく、新聞記事に画像がありましたので、載せておきます。

 この絵柄の下の部分に券種の文字を印字して発売で、日付は裏面に利用時に印字です。


 おのカード原券の費用がそこそこかさみ、この費用を抑えたい、との方針のようです。

 共通一日乗車券は、かつて紙券で発売されたことがありました。名古屋市交通局の共通一日乗車券は、昭和58年の運賃改定(交通局の場合は料金改訂と称す)で登場したもので、その当時は乗車券発行所のみの発売で樹脂製の磁気券だけでした。
 その後、乗車券発行所だけの発売では極めて購入しにくく、市内のバス停そばにある、乗車券委託発売所でも発売することとなり、委託発売所では紙製の共通一日乗車券が発売することになりました。委託発売所では、定期券発行機が有りません。
 さらにその後、一日乗車券の仕様変更で、乗車時に日付を印字することとなり、前売りができるようになり、市バス車内でも発売できるようになり、委託発売所と市バス車内では、駅長室で発売分と同じく樹脂製の券を発売で、その時点で紙券の一日乗車券は無くなりました。

 この例から推測すると、新聞記事では言及が無かった委託発売所での発売分も樹脂製の磁気券のまま残る、と解釈できます。


 もう少し言うと、紙券などという貧弱なものではなく、他都市で行われているIC乗車券に一日乗車券情報を載せられないか、と思います。
つまり手持ちのmanacaに一日乗車券情報を書き込むもの。紙券では、紙を用意し印刷し、さらに発売時には日付のハンコが必要です。
IC乗車券だとソフトウエアの改修がひつようですが、その初期投資のみ。カード原券の制作費用などの費用はかかりません。
 紙券にするのはある意味、時代を逆に行くような感じです。

海に近いからサーフィンなのかサーフィンをするために海の近くに住むのか

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 ちょっと気楽な、というよりショーもないことを想いつきましたので、今日はこのネタで。

 youtubeにライブ中継の映像があります。
 日本の、世界のある地点にカメラを置き、そこで映し出される光景をそのまま中継動画として見られるもの。
 こういう何でもない、景色を見るのが好きなので、環境映像として時々見ております。
 見ている、というか映し出している、というのが近いかな。

 その一つに、神奈川県藤沢市の鵠沼海岸があります。
 相模灘に面した、江の島の西、湘南海岸公園がある通称、片瀬西浜の映像。

 この映像を見ると、海面から杭がポツポツ出ているように見えます。
 しかしそれは杭ではなくて、人の頭。
 つまりサーフィンをする人が、波待ちをしているわけで、高い波が来ると、サーフボードに乗ってサーフィンします。

 これが夏の磁気はもちろんのこと、涼しくなった秋に入っても、夜が明ければ、サーフボードを持った方が、続々と海岸へ。
 つまり、この海岸沿いにはサーフィンをされる方が多いわけです。


 そこでふと思いました。海が近いからサーファーが多くなるのか、それともサーフィンをしたいがために海岸沿いに住まわれるのか。

 これを類推できる一つの例がありました。冬山のスキー。
 長野県や北海道では、スキーができる人が結構多いです。
 それは冬は雪山になることも多く、自然とスキーをする環境になります。
 でも全部が全部、スキーをするわけではなく、スキー場近くお住まいの方の中には、スキーをしたいがために都会から移り住んだ、という方もいらっしゃいます。
 その中には、スキー場の近くで、ペンション経営をされている方もいます。

 鵠沼海岸(片瀬西浜)で多く見られるサーファーの方は地元の方なのだろうか、それともサーフィン目的で映り住まわれた(短期滞在を含む)の方なのだろうか。

 その鵠沼海岸のライブカメラです。

鵠沼海岸ライブカメラ

東京都中央卸売市場は地方公営企業の特別会計

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 連日話題となっている、東京卸売市場築地市場の豊洲移転で、豊洲埠頭の盛土作業が、市場建屋においてなされなかったことの話題が多いです。
 そこで最近知ったのですが、この東京都中央卸売市場は、東京都の直轄機関ではありますが、都庁の組織そのものではなく、地方公営企業法に基づく組織、つまり、市場で独立会計の公営企業だそうです。
 これ知るまで、都の組織の中に組み込まれているものと思っておりました。
 公営企業なので、組織としては、交通局や水道局と同じようなもの。
 この中央卸売市場の最高トップは「市場長」だそうです。
 東京都例規集に、東京都地方公営企業の設置等に関する条例があり、そこに市場事業というのがあります。⇒こちら・東京都地方公営企業の設置等に関する条例

 独立採算制なので、市場の運営にかかわる費用は、原則都の一般予算からは出ず、あくまで市場予算で行います。
 つまり豊洲埠頭に新市場を建てる建設費用は、市場予算から出ます。
 なので、新施設建設費用は、都民の税金から拠出、というのは間違っています。
 ただ、有毒な物質除去に関わる整地費用は、どこから出るのだろうか。これも市場予算だろうか。
 テレビの情報番組では、この土地の整備費用に約800億円にも及ぶ費用がありながら、市場建物の部分は、盛土がなされなかったということで、この費用は都の一般予算だろうか。
 こういうのは、いくら情報公開が努めて悪い、東京都でも予算は公開資料になっていると思います。それを調べれば分かりそうなものですが、そこまでの根気が無かった・・・。

 というわけで、豊洲への費用は、全部が全部、都民の税金というワケではなかったという話です。

もうこれは“文化”としか言いようがない・富山市議の政務活動費不正請求で

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 築地市場の豊洲移転と同時並行で伝えられている、富山県富山市の市議会議員が、支払ってもいない政務活動費を不正に請求することを繰り返して、辞職者が続いているというものがあります。
 マスコミ報道で多数伝えられていますので、ニュースソースは省略しますが、何やったかというと、
・領収証の金額欄に数字一文字を足した
・金額欄白紙領収証を貰った
・領収証自体を自身で作った
などなど。

 これやったのは、某党と某党の議員。国政の政党でもあり、一方の某党は、国会議員も時々不正請求のニュースがありました。
 この富山市議、共通しているのは先輩から手法を教わった・伝えられている、というもの。
 こんなに多量の不正請求議員が続き、それが先輩から伝わっている、というのは、もうこれは文化そのもの。
 善悪の判断以前に、文化なので「当たり前」の世界・感覚。
 なので、この集団に善悪の判断を持つものが入り、善を主張し始めると、それは完全に異端児になります。

 これでふと、思ったことは、というより予てからの想いですが、同じことは交通違反の多さ。
 自動車も自転車も、車という車の操縦者は、法規に違反がてんこ盛り。
 交通法規を守らない、すなわち順法精神を放棄したかの集団。
 「集団」と書きましたが、同じ道具を使用する同類としてこれは「同じ集団」となります。

 自動車を運転する人は免許を取得して運転していますので、「一応」道路交通法(道交法)は知っているはずです。
 しかし自転車の多くは道交法を知らずに運転しています。
 知っていようが知るまいが、関連する法に従わなければならないのが、日本の法律の考え方。
 これだけ道交法を守らない集団は、「守らないのが常識」という集団になります。

 秋の交通安全運動期間だそうですが、お題目のように「交通規則を守りましょう・・・」などという小手先では交通事故は無くなりません。
 法を守らないのが当然・常識の「文化」そのものなので、そこに斬り込んでいく「改革派」のようなものが必要だと考えます。
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