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『ハイボール』の語源説の一つに鉄道信号があるらしい

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 マイナビニュースのホビー鉄道からです。昨日、8月10日は「ハイボールの日」だそうですが、この「ハイボール」、一説に鉄道信号から来ているというのがあるそうです。
記事:鉄道トリビア  「ハイボール」由来のひとつに「鉄道信号機説」がある

 鉄道でも米国式のものですが、黎明期の鉄道信号に「ボール式」ともいうべきものがあり、赤いボールを信号柱からワイヤーで吊るし、上昇していれば「進行可(進路開通)」、下がっていれば「停止(進路未開通)」とするもの。
 そこで球が上へ上がっていれば、「ハイボール!」で進行可能の現示歓呼です。

 昔のこととて、のんびりしているので、駅員も旅客もウィスキーのソーダ割りを飲んで、この進路開通を待ち、ハイボール!で進行可となったことから、このウィスキーのソーダ割りをハイボールと呼ぶようになった、という一説です。

 このボール式、手動信号ですが、ボールが上へ上がっていれば進行可、下がっていれば停止は、理に適っています。フィルセーフを供えています。
 万一、ワイヤーが切れたとしても誤作動が、停止側に作動するようになっています。

 鉄道の信号は、その絶対性から二種類があり、このボール式が置かれるような信号は停車場への進入・進出の可否を示すもので、「絶対信号機」の括りになります。
 現在の駅間に信号機が並んでいるものは、閉塞信号機で進路構成の可否は示さず、単に前方の列車存在があるかどうかで、速度指示をするもので、絶対性は無く「許容信号機」との括りになります。
 絶対信号機は、停車場に進入する「場内信号機」、進出する「出発信号機」で、その信号現示は絶対なものです。赤現示であれば絶対停止で、たとえ信号機呼称であっても赤は赤なので、前には進めません。
 対して、閉塞信号機は許容信号機で、装置故障も考えられるので、赤(停止)現示でも停止後1分以上経過すれば、15km/h以下の速度で運転再開できるとの規定があります。

 ちなみに「信号場」の「信号」は、この絶対信号機の「信号」です。

真の識字率

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 日本の識字率は、限りなく100%に近いという資料があります。逆に言えば文盲率は限りなく0%ということですが、正直これ疑いたくなる光景をちょくちょく見かけます。
 先日、名鉄一宮のバス乗り場と鉄道の駅を結ぶ通路にある缶飲料自販機で。
 自販機の隣には、空き缶・空きペットボトルを捨てる投入口がありますが、通路を駅から来た若者がこの穴に缶・ペットボトル以外のごみを無理やりに捨てようとしています。
 投入口には、「缶・ペットボトル」と表記してあるのに。
 その若者は文字が読めないのかもしれません。
 いえ、日本の識字率はほぼ1005なので、この若者は漢字テストを受ければ、必ず正確に読むと思います。
 しかし、文字はただ試験合格のためにあるのではなく、意思を伝達する情報手段の一つとして存在します。
 その意思を伝達する図形、すなわち文字は、その語彙に沿った法則で文章を成り立たせ、正しい情報として得ることになります。
 そこまで正しく理解出来てこそ文字の識字率だと思うのですが。
 そうなると、日本の識字率は結構下がりそうです。
 
 ごみ箱で、燃えるゴミ・プラスチックと分別表記してあるのに、混ぜて同じ投入口から入れたり、禁煙表記があるのに喫煙したり、道路交通の場では制限が30km/hとあるのに、それを上回る速度で走行したり、全~部、字が読めない人たちだと思います。いえ、「文字」は読めてもその意味を解することが出来ない、結果的に文盲の方です。

 こういうのは、マナーの範疇に入るとされますが、なんのための文字情報なのかを今一度、考えたいところです。


 一つ、日本の習慣でいやらしいことを書いてみます。引越しされると、転居案内が出されますね。その文面によくある「お近くにお越しの節は、どうぞお寄りください」。
 さらに文面ではないですが、何方かがお出かけされると、「お土産は要らないよ~」と言われれば、それは逆の意味と捉えられて、「お土産買って来い」というような習慣があるそうです。
 前者の、転居通知、後者のお土産不要、実は・・・、とも、逆の意味合いを記した、或いは述べた文章です。
 こういう、言葉を言葉通りに捉えられない、日本のおかしな習慣が、缶・ペットボトルの表記が見えず(読めず)普通のゴミを捨てる行為につながるのだろうか・・・。

便利なものは何かと不都合

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 過日、CBCラジオ、北野誠ズバリ!で話題にしていましたが、昨今の子どもに限らず大人でも、缶詰を缶切りで開けることができない人が増えているそうです。
 その話題から派生し、瓶詰飲料の栓抜きが使えない人(子)が多いとか、これまで当然と思われている生活道具が使えないとの常識が通じない、という話題がありました。

 話題の中では、「最近の缶詰は、プルタブが着いているので、缶切りを使うことが無いので、缶切りが使えなくても当然ですね。」で、「私たちが火打石使えと言われれば使えないし・・・。」で、このコーナーを締めくくっていました。

 これを聞いて、こんな話を思い出しました。
 幼稚園だったか、小学校だったか、昨今は4月の新学期からしばらくの間、トイレの水を流さない子が大変多いそうで、その流さない子は、家のトイレは自動で水が流れるらしく、使用後に水を流すことを知らなかったらしい。
 最近のトイレは、自動で水が流れる機種があるそうですが、そんなのが一般家庭にまであるんですね。へぇ~と思いました。

 こういう便利な機能の道具は、子どものうちから便利な機能は使わせるべきではないと考えます。
 根本的な作法・躾ができません。トイレの水は流す、至極当たり前なことが出来ないのは問題です。

 私が携帯電話をあまり好きではなく、よってスマホも使わないのは、費用がかかるのもありますが、携帯電話は会話のマナーができません。
 携帯電話同士のやりとりだと、直接相手が出ます。ここに相手を呼び出すまでの、公共的な会話が無いままです。
 従来の固定電話(「固定」と言う表現もおかしなものですが)だと、家族のだれが出るか分かりません。
 そのために、話したい相手に変わってもらうために、社会的な会話がなされます。
 そういうところで、言葉のやり取りが育ちますし、家族の方もかけてきた相手の話しぶりで、どんな感じの方なのかが分かるってものです。
 なので、携帯電話は、社会的な会話、ひいては公共の場にふさわしい会話が育ちにくくなります。

 便利なものは、不都合なところもあるものです。

 最後に一つ鉄道ネタ。国鉄の急行型車両は、四人分のボックスシートでした。窓の小テーブル下に、栓抜きが取り付けられていました。こういうこと、今は知っている人少ないだろうな。

台風が連続して発生

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 昨日午前3時、太平洋上マリアナ諸島付近で台風第7号が発生しました。先週は台風第6号が日本列島北日本から東はるか沖を北上して、今は北海道に接近していますが、それとは別に台風第7号が発生して、明後日にでも日本に近づく予報が出ています。これ発生直後の予報では東海地方接近・直撃か?という予報がありましたので、幾分、右寄りのコースを辿るようです。

 気象庁web、台風予報より。


 今年は台風第1号の発生が大変遅く、気象上の異変か、とまで言われましたが、こうした台風の発生が遅いことはままあることでして、その代わり一度発生してしまえば、次々と発生する傾向があり、今年も既に7号です。
 台風は、大体一年間に、24~26個が発生します。年によって多い少ないはあります。
 第1号の発生が遅ければ、その分連続して発生する傾向があり、今も太平洋上、北緯10度付近に雲がまとまっている部分が連続しています。今後、またこれらの中から、台風に昇格するものがあるかもしれません。


 台風第7号は今は小笠原諸島に沿って北上していますが、台風が連続している場合、近日のうちに台風が通ると、後から来る台風は、先に行った台風と同じような場所を通る傾向があります。
 今は、6号軌跡と7号は離れていますが、7号はこのまま北上する可能性が高いでしょう。
 素人が台風予想してはいけませんが、一般的な傾向の話として。

 この先も、台風は次々と発生するかもしれません。気象情報に気を付けるべきですね。

夏おせちとはおかしいだろう

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 ANNテレビ朝日ニュースからです。ツイッターでこの情報を知りました。昨今は夏場、お盆休みでの商機獲得などで、「夏おせち」とか「夏詣」などというものがあるそうです。
ニュース:お盆休みに異変 夏詣に夏おせち、お盆玉って何? (動画あり)

 お盆、いわゆる月遅れのお盆は、お正月の年末年始のように親類が集まる時期で、そのうえ二八(にっぱち)と呼ばれる商業需要が下がる時期。
そこでお盆で、親類縁者が集まることからお正月のような商機を増やそうと、お正月のおせち料理に倣い、「夏おせち」というものが登場したり、初詣に倣って「夏詣」というものが、あるそうです。
お盆玉は、お年玉に倣って、集まる親類の子どもにあげるものですね。


 私、この「夏おせち」はおかしいと思います。おせち料理は「御節料理」で元来は、節会の料理、年間の節目としての節会で供されるお料理のことでしたが、いつしか元日節会だけになり、よって節会料理はお正月のお料理、さらに、単に「おせち」といえば、お正月に頂く事前に作った豪華なお料理のことを指すようになったものです。
 なので、「夏おせち」は、言葉の由来からすれば大変おかしなもので、私は納得できません。しかしそんな小難しいことを考えずに、夏に頂く「おせち」で「夏おせち」なのでしょう。

 夏詣(なつもうで)は、ニュース動画にあった神社の神主さんの話では、初詣から半年、この半年のお礼と、さらに半年の健康や御守護の祈願だそうで、大祓(おおはらえ)の思想が感じられます。
 大祓とは、天下や民の罪穢を祓う神道の儀式で、6月と12月の末日に行うものでした。
 12月大祓は元日を前にしたもの、6月大祓は別の名は夏越祓。一年のうちで体調を崩しやすい時期の夏を越える、つまりは健康への祈願です。
 夏詣がこの6月大祓の趣旨にも似ているようです。
 ただ、神社側の本音は、お盆で親類縁者が集まる時期で、なおかつあまり参拝者が多くない時期の参拝者を増やそうという趣旨なのだろうと思いますが。
 ニュースにある神社も夏詣は7月の間だったのが、お盆のある8月も夏詣祈願を受け付けるとしています。

 たしかにお盆休みに異変ですね。しかし世の中、どこも月遅れのお盆ばかりではないです。
 ブログ初めて、全国のブログ友さまとお知り合いになりましたが、意外と新暦の7月盆でお盆行事を行う地域(又は家)が多いことを知りました。
 月遅れお盆、新暦のお盆は、弊ブログ記事、こちらをどうぞ。⇒2008年7月17日記事「お盆・中元

視覚障害者の歩行は周囲の者が配慮

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 一昨日からマスコミニュースで報じられていますが、東京メトロの銀座線青山一丁目駅で、盲導犬とともに歩いていた視覚障害の方が、軌道内に転落し、入ってきた電車にひかれ死亡した、というなんとも痛ましい事故がありました。
NHKニュース:視覚障害の男性が転落して死亡 駅員が注意直後に転落か (動画あり)

 事実関係は上の文章の通りで、発生日時は8月15日の午後6時前、青山一丁目駅のホームを線路に近いところを歩いていて、ホーム端から足を踏み外し、軌道内に転落したものです。
盲導犬を連れた方は、ホームの奥側で、視覚障害の方本人のみが落ち、盲導犬はそのまま残されていた、ということです。

 この青山一丁目駅は、戦前の開業でホームが狭く、見た目、ホームのど真ん中を柱がある感じ。
 そのため盲導犬は、この柱を避けるように歩いたら、結果的にホーム端に移ってしまい、軌道内に転落したかもしれない、ということだそうです。

 マスコミ各社の報道ぶりは、視覚障害者がホームから落ちて死亡、ホーム柵は無かった、という社会的な事象として報道していますが、私が思うには、青山一丁目駅なら電車発車直後なら兎も角、乗降人員も多い駅なので、ホームにはだれかしら人がいたはずです。
そこを盲導犬を連れた方がホームギリギリ端を歩かれていたなら、ひと声かけて注意できなかったものかと思います。
世の中、他人や他事には無関心な人が多いのでしょうね。
盲導犬を連れているのなら、視覚障害であることは一目瞭然ですが、普通にペット連れて歩いている、というように映らないのかもしれません。昨今のペットブームもありますし。

 報道では、駅員がマイクで注意したということですが、この注意は全くの空振りです。
視覚障害の方は、今自分がどの位置にいるのか、把握できない場合もあります。

 以前、ホームから落ちた視覚障害の方の話を伺ったことがありますが、ホーム端の点字ブロックの位置から、自分がどの位置にいるのかを判断しているそうで、展示ブロックを足の裏で認識したので、そのためホーム端から離れるように歩いたらそれが結果的に線路内に転落してしまった、ということだそうです。

 マスコミの報道ぶりは、ホーム柵の設置が進まない現状の方向にあり、これは少し違うと思います。
 たしかにホーム柵は有った方が良いのですが、それ以前に、世の中の方が他人に関心を持ち、視覚障害の方にはそれとなく心遣いをして差し上げる、そんな社会が大切だと考えます。

 先日も地下鉄金山駅構内で、白杖の方が方向を定まららずに歩いておられるので、ひと声かけました。「エスカレータ」と言いますので、「JR・名鉄の方ですか」で、「もう少し左、ハイそこ真っ過ぐでエスカレータ」と誘導しました。
私も名鉄の金山駅へ行くので一緒に行っても良かったのですが、不必要なことをすると却って視覚障害の方は分からなくなるので、本人の想定ルートの通り、エスカレータの位置を誘導したに留めました。
それに私も杖携行で、杖を持たないはカバンをかけていますので、白杖の方が掴まるところがありませんし。

 それと視覚障害の方は、腕を引っ張ったりしてはいけません。同行する場合は、同行する方の腕を掴んでもらうようにします。
 その前に、視覚障害の方は、白杖、盲導犬などで直ぐに分かるものですので、日ごろから他人様に心配りの関心を持つことですね。耳にイヤホンをさして音楽の世界に閉じこもったり、スマホをいじったりと、他人には関心が無いような人間はどうかと思います。

東京都の通勤満員電車ゼロ?

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 マイナビニュースの鉄道から面白い記事がありました。先月の東京都知事選挙で当選した小池新知事が選挙運動中に提唱していた、東京都の満員電車ゼロで、通勤電車は二階建てを導入する、のところ、取り組むべきはそこではない、という主張。
記事:小池都知事が取り組むべき鉄道改良計画はそれじゃない

 マイナビニュースのニュース項目というよりは、コラムに近い性格の鉄道ニュースですが、東京へ向かう通勤電車は今でも満員で通勤地獄とされています。そこでこの満員電車を無くすために二階建て電車を導入する、と小池さんは選挙運動中に仰いました。
 しかし事の本質からは外れており、都として鉄道政策に取り組む点は別にある、というもの。

 この記事にもあるとおり、東京へ向かう通勤電車が満員なのは、東京と言う都市内の鉄道が満員ではなく、郊外鉄道線が満員で、その多くは東京都民によるものではない、ということ。
 しかし西武線や中央線は、東京西郊の路線で、都民の方々ですね。あ、昨今は中央線は一部山梨県にも行ってるか。
(ここで言う、電車(快速)の中央線と、中・長距離の中央本線は別物です)

 このような郊外鉄道線よりは、東京都市部の鉄道の改良、すなわち、都営地下鉄と、東京メトロで事業者が二つに分かれている現状、これを統一させることや、東京都の臨海部開発で、国鉄時代に計画されていた貨物線を利用した羽田新線や、りんかい線を東京メトロの有楽町線とつなげるこtなどを挙げています。
 他にもこの記事では踏切改良などが書かれていますが、小池さん、早速評判を落とすような事態になっているそうです。
 築地市場の豊洲移転で、豊洲新市場の視察に行った際、報道カメラの位置を細かく制限したそうです。
 何をしゃべっているのか音を拾うこともできず、知事選の際の、「なんでも公開」から大きく後退!とかの印象だそうです。
 まぁ、そうなるだろうな。選挙戦の際は理想的なことを話されますが、いざ中の人になると中の事情が優先されてしまいます。まだこの程度なので、今後どうなるのかは見つめていくしかないですが。

時の進みが場所によって違うことを発見

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 昨日のCBCラジオ、つボイノリオ聞けば聞くほどのコーナーで話しておられ、東京都文京区本郷の東大(東京大学)と埼玉県和光市の理研(理化学研究所)とでは、文京区本郷の方が僅かに時の流れがゆっくりであること発見したそうです。
 8月16日の中日新聞新聞記事にあったそうですが、見落としで、既に片づけられたみたいなので、ネット検索したら東京新聞記事がありました。
記事:時間の流れで標高を計測 東京と埼玉、15メートルの差

 標高の違いで、重力が違うことから、それによる時の進みの微妙な差の発見に至ったのだそうです。
 時を正確に測る「光格子時計」。これの性能を確かめるために、文京区本郷の東大と、埼玉県和光市の理研に時計を置き、この両者の時の進みを計測したら、僅かに東大に置いた時計の方がゆっくりであったというものです。
東大web:時計の概念を巻き直す「光格子時計」

 これは時の進み(流れ)の違いを計測しようとしたものではなく、置かれた二台の時計の性能の差を確かめるために計測したところ、差が測られた、ということだそうです。
 文京区本郷の東大に置かれた時計は、和光市の理研よりも、0.0000000000002%遅かったというもの。2×10マイナス12乗%。
 この光格子時計は3日間で4/100億秒遅れる性能。1秒遅れるのに75億日かかるというもの。(CBCのスタッフ計算による)


 時の進みはこの世の空間どこでも同じように感じられます。
 しかしアインシュタインの相対性理論では、重力場の強い所では時の進み(流れ)が遅くなるとされています。
 文京区本郷と埼玉県和光市のそれぞれ時計が置かれた場所の標高差は15m。東大の方が低いです。この15mの差が時の進みが遅くなる、ということ。

 重力場が強い場所では、時の進みが遅くなるとされています。地球上で重力場が強い場所は標高の低い所です。
 エベレストの山頂と、アラビア半島の死海とでは、時の進みに差が現れるわけですが、違って上の値の程度。実際の生活にはなんら影響はありません。

 放送では、カラオケ歌うのに、時の進みがゆっくりの方が良さそう、などと(冗談交じりで)話されていましたが、重力の弱いところで、カラオケ歌っても1曲分の約4分かかるのは、ゆっくり目の4分のままなので、余計に歌えることはありません。

大地震を起こす活断層の危険度を発生割合からランク別の表示に変更

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 地震調査推進本部は、全国にある活断層の危険度を従来、確率の数値で表していたものを、危険度に応じたランク分けに見直すこととしたそうです。
テレ朝ニュース:地震の発生確率「数値」→「レベル」のランク分けに
NHKニュース:活断層危険度4段階ランク分け(動画あり)

 つまり、これまで「○○断層が動いて地震が発生する確率は、○%」という表現を、「○○断層が動いて地震が発生する危険度は、○(ランク)」というような表現となります。
 従来の数値では、危険性が正しく伝わらず、逆の安心情報と捉えられてしまう恐れもあり、こうした危険度レベルの表示とした、ものだそうです。

 ランク別情報は、今後30年以内の発生確率
 3%以上の最も危険度が高い=Sランク
 0.1%~3%未満、やや危険度が高い=Aランク
 0.1%未満または不明=Xランク

 これによれば、この地域でSランクとなるものは、長野県南部から一部岐阜県に延びている、阿寺(あでら)断層。

 グーグルマップ空中写真立体画像から、阿寺断層。長野県木曽の阿寺渓谷です。こうした直線状の地形は断層が引き起こして成されたものとみてほぼ間違いが無いです。


 画面中央のさして長くはないですが縦に延びる渓谷が阿寺渓谷を成した、阿寺断層。画面中央で少し左に曲がり伸びています。
 画面下の川の流れは木曽川。

関連して。
 大地震の発生直後には「余震」という言葉を使わず、大地震直後は、平常時に比べて地震の発生確率は何倍になった、というような表現にする、ということです。
 4月の熊本地震では、最初の地震を上回る地震が発生したことにより、「余震」とは言えず、こうした表現とするとうことです。
テレ朝ニュース:大地震発生直後 「余震」という表現、今後使わず

 表現の言い方ですので、余震は余震ですね。ただ、大きな地震が起きたら、それが最大地震だとは限らず、前震である可能性もあるので、今後の地震発生確率としたものです。
 ちなみに平常時の「何倍」では、平常時は地震が起きていないだろう、ということですが、平常時も地震発生の可能性は0ではなく、ある程度の数値を持ったものです。それに対して何倍です。

台風三つ

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 台風が三個できています。今年は台風第一号の発生が遅かったですが、一度発生すると連続しやすいの通りで、現在(21日正子)日本の近くに三個の台風が来ています。
天気図。気象庁webより。


 このうち、当面日本に影響するのが11号。随分緯度が高い所で台風に昇格しました。
 台風6号・7が通った範囲を東北地方に接近するように向かっています。台風は先の台風の道筋をとりやすい、の通りです。
 ニュースの中の天気予報で伝えていますが、北海道には前線がかかり、台風の北上でさらにこの前線の活動が強まり、先日の北海道内における水害の危険性があるとのことです。

 三つの台風の予想進路。いずれも気象庁webから。画像取得の時刻における発表によるもので、若干古いものですが。
 9号。

 日本のはるか南海上から、東経140度に近いところを真っすぐ北上。

 10号。

 日本近海で発生しました。それだけ海水温が高いわけです。しかも日本の南海上を西へ進むという不思議な進路予想。

 11号。


 日本近海で台風三個というのは、結構珍しい方ですが、過去には五輪台風というものがあったやに聞きます。
 五輪台風の通り、オリンピック期間中で、五輪にたとえ、五輪台風と呼ばれるようになったそうで、この記憶をもとに検索してみました。
 すると、1960年(昭和35年)8月23日、ローマオリンピック開催直前でオリンピックへの関心が高かった頃、日本の近い所で14号・15号・16号・17号・18号があったそうです。
 ここでは画像を載せることは、著作権の関係で控えます。
 現在は、ブラジル、リオデジャネイロでオリンピックが開かれています。ならばあと台風二個発生すれば五輪台風になるかと言えば、そうはいかないと思う。
 赤道近くの熱帯集束体に熱帯低気圧がありますので、これが発達すれば台風昇格ですが、日本近海まで来るには時間がかかりますので、三個で当分は打ち止めだろうと思います。

東京オリンピックに向けて交通問題

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 昨日の朝、ちょいとテレビを点けたら、オリンピック関連の話題として、次回オリンピックである東京大会について、リオデジャネイロでの実例と併せて考察するということをやっておりました。
 それは、選手など大会関係者の移動と、オリンピック観客輸送。

 リオデジャネイロでは、主要な道路を大会関係者の移動動線として、一車線を大会関係車専用レーンとしているのを、東京大会でも取り入れる方針だそうですが、高速道路(首都高速)でも大会関係者車線を設けるそうで、そのルートには渋滞名所の部分もあるそうで、そうなる深刻な道路渋滞が発生することが憂慮されていると話していました。
 さらに公共交通では、会場が集まる臨海地区への路線となる、ゆりかもめの駅は、想定される乗降人員が10倍にも増えるとかで、大会輸送計画では、最寄りの駅を使うのではなく、一駅分歩いてもらう方針だとかと、話していました。
 そのため、実地に歩いたところ、東京大会は真夏の開催。
 真夏に一駅分約700mを歩かせるのは到底無理、とのレポもありました。

 東京都での長期的な交通計画では、臨海地区への新規の鉄道は考えておらず、ここで浮上しているのがロープウェイだそうです。
 都心部のどこか(銀座・有楽町界隈か?)から臨海部へロープウェイを架設する構想があるそうでう、これなら整備する時間も短くできるというものです。


 東京オリンピックの交通問題、深刻なようです。
 ゆりかもめは、まず役に立たないと考えてよさそうです。
 毎年夏に、臨海部のどこかで開催する「コミケ」とかいいうイベントでは、ゆりかもめの都心側の始発駅、新橋駅と、コミケ会場近くの駅がとんでもない混雑になるとかで、長蛇の列。乗るまでに数時間かかるそうで、これでは交通機関としての体をなしません。
 オリンピック開催ではこれ以上となりましょうから、ゆりかもめはまず使い物にはならない交通機関です。
 一編成の定員から輸送量が知れていますね。
 愛知万博でのリニモを想像すればよろしいかと思います。

 どうするんでしょうね。
 オリンピック期間は本番では2週間ですが、その準備や後始末もありますので、約一か月以上は東京都内、特に沿岸部の交通がマヒしそうな感じです。
 だから言わないこっちゃない。今、東京でオリンピックをやるのは無理です。
 1964年(昭和39年)の時と事情が違います。人口も多くなり、人口分布も変わり、さらに国際情勢をにらんで警備警備がきつくなりそうです。
 伊勢志摩サミットのときは、散々批判しましたが、私が東京オリンピック反対なのは、この警備です。
 住まう人や訪問する人に制限(迷惑)をかけてまで、なぜオリンピックを開催するのか。
 これが主な理由でしたが、昨年から様々な問題が浮上しました。エンブレムにはじまり、国立競技場がなかなか着工できない。計画が変更されれば、今度は聖火台が無い、さらに誘致にからみ不透明な巨額のお金が動いたなどなど。
 これがあって表向きに「反対」と主張するようになりました。
 小池さんが、オリンピック旗を受け取りにリオデジャネイロへ出かけたそうですが、受け取ったら、もう返上はできないです。
 このまま開催に進むしかなさそうです。しかし、過去これまでコメントを頂いている通り、本当に開催できるのか、そんな状況で有り得るのか、今後は不透明な情勢でもあるとも。

 一つ言えることは、JR東日本の貨物線を利用して、羽田空港新線の計画は完全に無くなった、ということです。
 これ実現すれば、結構面白いルートになり得たのですが。

 日経新聞に類似の記事がありました。2013年9月10日記事:五輪で東京に1000万人 過密都市ゆえの課題多く

暑さでレールがゆがむ

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 オリンピック、リオデジャネイロ大会は閉会式を迎え、オリンピック旗はとうとう東京都知事の手へ渡りました。
もうこれで、「ハイ止めます」ということはできません。
このことを考えるとだんだんネガティブなことになるので、止めときます。

 昨日は、台風の関節影響で随分暑くなりました。
 いえ、普通に毎日、暑い日が続いているだけですので、別段変わりがないのですが。
 そんな暑い日が続くこの頃、暑い日には大抵あった、鉄道線路のレールがゆがむ、というニュース。昨今はさっぱり聞きません。
 それに関連して、乗り物ニュースから。
 レールは何度からゆがむのか、と言う記事。
記事:【乗りもの豆知識】炎天下の鉄道レール、「ゆがみ」が出るのは何℃から?

 これによると、60度に達するとゆがむ、とあります。以前に保線から伺った話と大体同じですね。
 
 レールは気温に関係なく、55度を超えるとレールの両端で伸び始め、レールは継ぎ目板で隣のレールと接続されていますので、隣のレールに当たると、伸びる方向が上下になり、続いて左右にゆがむ、という動きをするそうです。
 レールを敷設する際に、温度による伸縮を考え、レールとレールの間には隙間を入れます。遊間(ゆうかん)と言います。
 ロングレールを敷設する際に問題となるのが、この遊間の処理。
 レールの温度による伸び縮みは、一本のレール一様ではなく、レールの長さに関係なく両端の5mで顕著な動きをみせるので、この5mを何とかすればよろし、ということで、ロングレール敷設の際は継ぎ目板による接続ではなく、伸縮継目という特殊な方法でレールを接続します。

 ロングレールの約1mを端の方に至るにしたがって細く削り、この削った部分同士を重ねて敷設します。
 すると、レールの長手方向に対する、伸び縮みの動きは制約されないので、「レールが歪んだ」という事態を起こさずに済みます。

 昨今は本当にレールが歪むニュースを目に耳にしなくなりました。暑さなら今の方が余計に暑いのですが。
 これもロングレール化の功績で、それとロングレールを敷設する際は、コンクリート枕木を使い、レールとの締結もボルトを使いますので、仮にレールの中間部が伸びても、確実に動きを制約させます。

 従来の25mレールを敷設では、木の枕木に犬釘を打ち込んでレールと固定しますので、温度変化で伸びた場合、犬釘だけではレールの伸びを抑えられず、ぐにゃりと曲がることになります。

 このレールが歪む、というのは温度が高ければどこでも起きそうなものですが、案外同じような場所で起きるものです。
 単純に気温だけではないことを示します。
 風向きなどで、熱がどの位溜まり易いか否かで、伸びやすい、伸びにくいがあります。
 名鉄線ですと、美合~国府間の峠越え区間で、よく起きていました。

 ちなみに、暑さでレールが歪んだ場合はどうするのか。
 とにかく「冷やす」ことです。水をかけただけでは効果は無いので、どこか氷を売っているところで氷を調達して、それで冷やす、のだそうです。
 最近はコンビニが増えて、氷の調達は楽になった、とのことです。
 そうしてレールが一定の温度以下になったら、犬釘の打ち直しなどで、軌道を直すことになります。
 この際に枕木の取り換えをすることもあるそうです。
 バラスト(砂利)の突き固めは当然です。

スペースデブリ(宇宙ゴミ)は宇宙開発の大きな障害に

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 高校野球とオリンピックが終わり、NHKラジオ放送も通常に戻り、いや通常ではなく夏休み特別バージョンですが、NHKラジオ第一放送の「夏休み子ども科学電話相談」が昨日から再開しました。
 再開しても今週4日間だけで今年は終わりで、いささか残念に思っております。
 夏休み子ども科学電話相談は、過去に弊ブログでも取り上げていますが、昨日の質問に「スペースデブリは今後どうするのか?」というようなものがありました。

 スペースデブリとは「宇宙ゴミ」とも言われるもので、地球から打ち上げたロケットの切り離した一部や(つまり残骸)、使用を終えた衛星
 これが大きいもので10m単位、小さなものはネジ位の数センチ程度まで、10cm以上の物体だけでも約2万個、1cm以上のものになると約50万個にもなります。
 そしてこれらが高速で地球の周りを周っているので、ロケットなどの飛翔体、または宇宙ステーションとまかりぶつかろうものなら大変です。
 一つ一つは極めて小さな物体ですが、高速で動いているため、いえ正確に言えば相対速度が高速になるため、ロケット又は宇宙ステーションと、スペースデブリ(宇宙ゴミ)が衝突しようものなら、破壊ものです。

 なぜこんなことになるのか、と言えばロケットの進段で、切り離した部位がそのまま落下の際に大気圏突入で燃え尽きることなく、そのまま浮遊してしまうこともあり、過去これまで数多くロケットの打ち上げをした結果、その残骸処理をきちんとしてこなかった結果、だということです。
 宇宙開発の黎明期はこれでもよかったですが、数多くなると、そうは許さないということですね。

 同じことが水環境でも言えます。
 昔の家では、生活排水はそのまま自然界に放出していました。
 家庭の生活排水だけでなく、工場から排水もそのまま自然河川へ排水。
 昔の京都市、堀川に水が流れていた頃、西陣織の染色で堀川の水を使っていたため、堀川の水が汚れれば汚れるほど、西陣織が盛ん、などとのんびりしたことを言っておりました。
 今、こんなことをしたら、水質汚濁防止法で検挙されます。そもそも堀川に水が流れなくなってしまいました。
 数が少ないうちは許されたことが、数多くなればできなくなるという点はスペースデブリも同じです。

 ではスペースデブリの回収方法、すなわち宇宙ゴミの掃除方法、は無いそうです。事実上。
 いくつかは、周回軌道が地球高度から徐々に下がり大気圏突入で燃え尽きてしまうこともある、そうですが、数がとても多くそんなことは期待できません。

 なので、今後の宇宙開発では、スペースデブリ(宇宙ゴミ)を発生しないよう、打ち上げねばならない上に、既にあるスペースデブリ(宇宙ゴミ)に気を付けなければならない、ということだそうです。
 我々には直接は関係ないですが、宇宙開発での話題として取り上げてみました。

 ところで昨日の質問の中に、雷に関して、光は音より速いのはなぜですか?というのがありました。
 なぜ光は音より早いのかって、そんなもの速いものは速いとしか言いようがないです。
 しかしこれでは子ども科学電話相談の回答にはなりません。

 私なりに回答をしてみると、音は空気を媒質とする伝播現象、光は素粒子間における相互作用で、「空間」に直接さようするもの。音はその空間にある空気の分子を連続的に伝わるもので、遅い、ということになります。
 ・・・としか言いようがないです。

宅配便の再配達によるCO2削減への取り組み

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 昨日のNHKニュースで報じられていましたが、宅配便の再配達増加による排出エネルギーで二酸化炭素の増加を抑える新システムへの取り組みを紹介しておりました。
NHKニュース:再配達による二酸化炭素削減 宅配ロッカーの新システム開発へ

 宅配便の取り扱い件数が増えた上に、単身・共働き世帯の増加で配達時に不在のお宅も増え、結果として再配達の増加につながっているとのこと。
 この宅配便受け取りでは、受け取りロッカーが駅などにありますが、それは宅配便事業者それぞれのもので、宅配便事業者が違うと利用できません。
 そのため国が取り組むのは、この宅配便受け取りロッカーを共通なものとして、どの宅配便事業者でも使用できる、ひいては再配達による自動車走行を減らし、排出エネルギー減少を目指す、というものだそうです。


 なかなかいいシステムですね。というより、なぜ今までこれが実施されなかったのだろうかと思います。
 宅配便受け取りロッカーは時々見かけますが、各宅配便事業者の広告のような物でもあるため、事業者名がデンと正面に出ております。

 そもそも宅配便のシステム自体が、各家庭には人が必ずいる、という前時代的な環境をもとにしたシステムのような気がします。
 よくある、社会的なアンケートをとる際に、ランダムに発生させた電話番号に電話をかけアンケートをとる、というものがいかにも公平な感じがしそうですが、昨今のライフスタイルから、固定電話に出られる家庭はごく一部で、そうしたごく一部の思想だけで社会的な意見と捉えられても、ねぇ。

 以前に聞いた話では、スイスの家庭に贈り物を送ったところ、配達でガソリンを使うので良くないですよ、と言われたという話を聞きました。
 日本では当たり前のように、宅配便配達-不在再配達ーさらに再々配達ということをやっていますが、排出エネルギー削減への国民性の違いでしょうか。

史上最強の恐れ台風10号・気象庁の5日先予報でも日本列島へ

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 日本の南海上をうろうろしている台風10号。後から発生した11号は北海道の方へ抜けましたが、南海を迷走している台風10号は、ヨーロッパ中期予報では来週初めに日本列島にやってくるとの気圧配置予想がでています。
 台風10号は迷走している海域の水温が台風が発生する温度以上となっており、どんどん発達している状況。
 このヨーロッパ中期予報は正式な台風予報ではなく、気圧配置の変化を予想したものですが、日本の気象庁でも5日先予報で台風10号は日本列島に上陸する可能性が高い予想がでました。

 画像取得の時間から少し遅い情報ですが、気象庁の台風進路予想から。


 台風10号の進路予報。


 5日先までの台風10号進路予報。


 この数日間のほぼ停滞と言ってもよいくらいの迷走で、水温の高い海域にいたことからかなり発達しており、27日の中心気圧は930hPaと予想されており、さらに気圧が下がると予想。
 そんな台風が日本列島に接近・上陸すれば、接近・上陸台風の中でも史上最強の台風となるのでは?と危惧されています。

 関連・MSN記事:台風10号:迷走 進路反転、来週本州上陸も

 かつて上陸・接近した台風で気圧が低い最大(最低?)の台風は、1961年(昭和36年)の第二室戸台風の925hPa。当時の単位は、mbミリバール。
 どうもこれを上回る(下回る?)のではとの恐れもあり、かなり憂慮しています。
 現在の予報進路では、予報円の中心を辿った場合は東日本直撃の様子ですが、予報円が広く、左側進路を辿った場合はこの東海地方が直撃です。
 最も左寄りの場合は四国上陸で、それだけ予報が定まらないわけです。


 いささか個人的な憂慮を書きますと、この愛知県尾張西部に近い所でも、豊橋付近上陸で、尾張から見た東の方を通れば、大きな被害は無さそうです。
 一番危ないのは、紀伊半島上陸で近畿地方直撃です。
 台風の中心から200kmの辺りに大変強い風が吹くエリアがあります。

 1959年(昭和34年)の伊勢湾台風のコースは大変悪条件が重なったですが、この尾張平野は三方が山であまり強風は吹かない地形です。
 何事も無ければそれでよいのですが。ちょっと心配な状況です。

携帯電話のワンセグ昨日は、NHKの受信契約必要なし

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 NHK(日本放送協会)のテレビ番組を視聴するには、放送受信設備が必要です。この放送受信設備を設置したらNHKと受信契約を結ぶ必要がありますが、放送が受信できる機器として携帯電話のワンセグ機能がありますが、この携帯ワンセグには受信契約の義務が無い都の裁判所から判決がありました。
 最初、MSNで一報を知りましたが、NHKニュースでもこれを伝えており、こちらをニュースソースにします。
NHKニュース:ワンセグ機能付き携帯「受信契約の義務ない」との判決(動画あり)

 判決の趣旨は、放送法で定める受信設備の「設置」とは、テレビなど一定の場所に据えるという意味で使われてきたと解釈すべきで、携帯電話の所持は受信設備の設置にはあたらない、とのことです。
 この裁判の埼玉県在住氏は自宅にはテレビは無く、携帯電話のワンセグが唯一の受信できる機器。
 故に、原告にはNHKとの受信契約義務は無いとの判決。


 なるほどね。従来のNHKが言うには、ワンセグも受信設備と解し、受信義務が必要だとされてきました。
 これを完全に覆す判決で、これを伝えるNHKもなかなかのブラックジョークです。

 しかし、受信契約義務とは面白い規定です。放送法という法律に第三章として日本放送協会を定める章があります。
 その中の、第64条に「協会の放送を受信することのできる受信設備を設置した者は、協会とその放送の受信についての契約をしなければならない。ただし、放送の受信を目的としない受信設備又はラジオ放送(音声その他の音響を送る放送であつて、テレビジョン放送及び多重放送に該当しないものをいう。第百二十六条第一項において同じ。)若しくは多重放送に限り受信することのできる受信設備のみを設置した者については、この限りでない。」
とあります。
 NHKの放送番組を視聴するための契約ではなくて、受信設備の設置で受信契約義務があるとされます。
 柔らかく書けば、番組を視る契約ではなくて、機器設置での契約。

 先日の東京都知事選挙で、NHKをぶっ潰す!と公約されていた候補者がいましたが、おかしな組織だなと思いたくなるなるような感じです。

 我が家も昨年地デジ化するまで一時的に受信できる設備が無い状態でしたので、契約解除してもよかったのですが、このNHKの主張の通り家族の者がワンセグを持っていたので、契約解除しないままにいました。

 NHKの受信料制度は、何かと問題があるとされています。事実上ほぼ全世帯に受信設備があるのなら、個別の受信契約ではなく、一般的な存在として受信料徴収ではなく、税務制度に組み込んだり、或いは韓国のように電気料金の中に受信料を包含させるとか、いろいろ言われています。
 これ前者だと、事実上の国営放送のような状態になるため、却下です。

 都知事候補者の言うとおり、受信契約ではなく、視聴契約に移行し、NHKの放送番組にはスクランブルをかけ、放送視聴契約をしたもののみこのスクランブル解除する方式もありますが、こちらはまた別の設備が必要になるので、直ぐにはできません。

 非公式にはよく言われていますが、NHKの受信契約が必要となる世帯に対して、実際の契約している世帯の割合は、かなり驚愕する数字だそうです。私も実は分かりません。
 NHKの人から聞いたことがありますが、愛知県庁の部長さんでも契約していないお宅がある、とのことで、その割合たるや推して知るべしです。

東京都の東京メトロ有楽町線で貨物列車の試行計画

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 26日(金)にツイッターの情報で知りましたが朝日新聞が報ずるところ、都心部の地下鉄有楽町線で今秋、貨物列車の運行を計画しているとのこと。
 これは都心部の渋滞で、物流が滞りやすい他、2020年のオリンピック開催で道路事情が悪くなることを考慮して、新たな輸送網として地下鉄の活用で、この秋にも試験的に運行を始めるとのことです。
朝日記事:都心の地下鉄で貨物列車計画 五輪規制を見据え今秋実験
Yahoo記事:都心の地下鉄で貨物列車計画 五輪規制を見据え今秋実験
(上二つほぼ同じ文章です)

 朝日新聞のweb版は、ログインする会員向けサービスなので、会員以外は全文読めないので、日ごろからニュースチェックはしておりませんでした。
 今回のこの情報、ツイッターで引用する形でツイート(発言)があり、それで知りました。
 貨物列車、といっても車扱はできないので、小口扱の荷物列車のような性格だろうと、こちらからツイートし、そもそも実現性に疑問なので、またどっかのエライさんが思いついたのかと一笑に付していましたが、昨日になってYahoo!にもトピックの記事があり、「今秋」にというところが気になり、ちょっと考えてみました。

 改めて整理すると、輸送区間は、東武東上線の森林公園駅から東京メトロ有楽町線の有楽町、銀座一丁目、新富町の各駅まで。
 森林公園駅には車庫があり、ここで荷物の積み込みを行い、電車は走行し東武東上線を通り、和光市駅からは東京メトロへ乗り入れて、都心のこの三駅で降ろす、という計画。

 文章を読む限り専用列車での運送ですね。
 最初、一笑に付したように、小口扱とよく似た宅配の荷物を輸送。
 つまり、営業所拠点間の輸送というわけですね。

 最初、一笑に付した理由は、有楽町線のダイヤから取り扱い時間を考慮、さらに設備の点からの実現性からです。
 すなわち、有楽町線は日中、6分間隔で列車が走行します。
 この小口扱い貨物列車(すなわち荷物列車)が走行すると、旅客営業列車の6分間隔を乱さないように運行するには、取り卸しの作業時間で停車時間が伸びると、後続の列車が接近します。
 輸送列車の荷扱いは、森林公園の車庫で積み込み、都心三駅で降ろす、ということなので、東武・メトロの接続駅である和光市駅と、この都心三駅以外は停車する必要が無さそうなので、それらは通過扱いだと、和光市駅で後発の旅客営業列車の直前で発車し、有楽町駅までの途中駅は通過で、先行する旅客列車に接近して、荷卸しの時間を稼ぐ、というダイヤ構成も考えられますが、車輛から荷物を降ろした後、どうします?
 国鉄時代のようなホームから荷物扱い室までのテルハも無く、地下深いホームから地上に運ぶのは、旅客用通路を使うしかありません。
 機械力を駆使したいところですが、他の旅客もいますので、搬送用の機械は使えません。

 私は現状、有楽町線で貨物(宅配荷物)を輸送するのは、ちょっと無理と考えます。
 ただ、記事文章で言及している通り、宅配便運転手の人手不足もあり、また都心部の交通渋滞もあり、駅と車両にそれなりの設備があれば、将来性はあると思います。

相互乗り入れでも扉の位置は基本変わらない

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 先日の東京メトロ銀座線青山一丁目駅での視覚障害者ホーム転落の件で書きましたが、その際に頂いたコメントで、ホーム柵ドア設置を阻むものとして、相互乗り入れで様々な車両が走行することでドア位置が異なるのでは?と頂きました。
 この件について、結論から言うと、基本的にドア位置の問題はクリアできます。

 その理由として、都市の鉄道における相互乗り入れ(地下鉄と郊外鉄道)では、相互乗り入れ協定というものを結びます。
 その協定の中で車両の仕様と要求される性能も明記されています。
 車両の仕様とは、ドア位置も。一両の中でのドアの位置が厳密に定められます。
 つまり、相互乗り入れに使用される車両は、A社でもB局でも全く同じドア位置としています。
 そのためホーム柵ドアを設置しても、ドア位置の問題はクリアできます。
 ただ、車両によってドア開閉の制御機構が違うこともありますので、実際のホーム柵ドア設置では、車両側のドア開閉制御装置の小改造が必要になることがあります。

 この相互乗り入れ協定での他の協議項目は、そもそもの基本的事項である乗り入れ区間。
 A社とB局が互いに乗り入れる場合、A社とB局のどの駅間を運行するのか、また車掌ドアスイッチの取り扱い方を同一にする、相互乗り入れ境界駅では、どの時点で責任分界とするか、車両使用料の清算、運賃清算方など。
 この地元、名古屋市交通局と名鉄(名古屋鉄道)は、交通局の鶴舞線と名鉄犬山線・豊田線と相互乗り入れと、交通局の上飯田線と名鉄小牧線とが相互乗り入れしています。
 前者の場合、乗り入れ区間は、(名鉄)犬山駅~(接続駅)上小田井駅~交通局鶴舞線~(接続駅)赤池駅~(名鉄)豊田市駅となっています。
 鶴舞線と犬山線の相互乗り入れを始めた頃は、大晦日深夜の初詣列車が犬山線も運転し、地下鉄側から(始発駅不詳)犬山遊園駅まで運転されたことがあります。
 これ相互乗り入れ協定で定めた区間から逸脱しています。
 この場合は、交通局鶴舞線からの列車番号情報は、犬山駅でいったん打ち切り、犬山駅で新たな列車番号を付与して、運転したものでした。

 車両使用料とは、A社の車両が相互乗り入れ先のB局線を運転する際は、B局の列車として走行します。しかしながらA社の所属車両。B局はA社から車両を借りている、ということで、B局からA社に借用料を払います。反対にB局の車両もまたA社線を走行しますので、A社もB局に対して借用料を払います。
 この借用料は一車、1km幾らで、算出しますので、互いの相手線走行距離が同じであれば、ほぼ同額ということになります。したがって、実際の現金移動は行われないことに。
 実際にそうでして、乗り入れ運転計画では、互いの線路走行距離が同じようになる様に、ダイヤと車両運用を調整します。

 要求される車両性能は、制御方式には言及が無く、最高速度性能、加速性能、勾配起動性能を満たすかどうかが、問われます。また名古屋市交通局の例ですが、鶴舞線と名鉄豊田線・犬山線との乗り入れでは、相互直通の当初は交通局車両は、サイリスタチョッパ制御という直流に脈流を発生させて直流モータを回す方式、対して名鉄車は従来の抵抗制御方式で、この制御方式が違っていても、35‰(パーミル)勾配で起動できるか、とか所要の加速度を得て、駅間の所要時分を満たせるかどうか、営業運転を前に、名鉄車で地下鉄線内の試運転を何度も行いました。。

 それと、車両使用料ですが、制御方式が同一であれば使用料も同じになるのですが、名鉄車と交通局車では、交通局車は前述のとおりサイリスタチョッパ制御で、電気使用量が少なく、その分、名鉄線での車両使用料が高くなります。
 そのため、車両使用料を相殺するため、本来は名鉄車運用ダイヤに交通局車両を代替で入れて、借用料金額をほぼ同じとするような調整を行っています。こういうのを俗称「清算運用」と呼んでいます。

 この都市の鉄道相互乗り入れの始まりは、今の東京メトロ地下鉄銀座線です。
 銀座線は元々は、東京地下鉄道(株)による浅草駅~新橋駅間の線路と、後からできた東京高速鉄道(株)による新橋駅~渋谷駅間の別々の線でした。
 これを1939年(昭和14年)に新橋駅を介して相互乗り入れを始めました。この時は今のような相互乗り入れ協定などという発想も無く、乗り入れに伴う規定類もほとんど整備されないままで、車両も乗り入れますが、運転士もそのまま乗り入れていました。
 そのため、五島慶太率いる東急系の東京高速鉄道の車両は、モーター出力も大きく、運転士も気合が入って、どんどん走る走る。
 前に東京地下鉄の列車がいると、どんどん追いつこうと走ります。
 もちろんATSなど設置される前の話ですし、幾分脚色されて伝わった話ではありますが。

 なお、銀座線新橋駅、今の新橋駅は東京地下鉄道が設置した駅で、後から出来た東京高速鉄道の新橋駅は、東京地下鉄道新橋駅と隣り合った位置で、別ホームでした。
 今もこの旧東京高速鉄道新橋駅は残っており、銀座線車両の留置線として使われています。
 薄暗い構内は、昭和14年当時のままだそうです。

役所のやることは「姑息」という言葉が似あうようなことも

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 一昨日29日のニュースでやっておりましたが、福島県内で、東京電力旧福島第一発電所の原子炉から発生した放射性物質の仮置き場として埋め立てられた土地が、その後一般に分譲され、購入者が住居用として建物を建ててから、廃棄放射性物質の仮置き場だと分かり、しかもその放射性物質が埋められている部分に建物が建ってしまい、どうしようもなくなっている、ということを報じていました。
 このニュース、探しましたが、どの局か記憶が無く、東京キー局のニュースwebを見ましたが、掲載しなかったのか、削除の後なのか、見当たりませんでした。

 見た記憶で、かいつまんで書きますと、福島県内で新しく家を建てて住んでいる一家で、なぜ掘り出したのかは見ませんでしたが、地面の下に黒い袋が見つかり放射性物質と書かれていました。
 つまり福島第一原子力発電所の廃炉作業で発生した放射性物質を入れる袋。この仮置き場だった土地ですが、そのことは分譲主も知っていました。
 家の主は知っていたのかな。ただ、放射性物資の埋設部分を示した、土地の図面がありますが、これの図面上の位置と、実際の埋設位置とが違っており、、この埋設位置を図示された通り信じて家を建てたら、図面と違った位置、すなわち建物の下に放射性物質が残ったままとなった、ということ。
 このことを福島県の担当者に質すと、放射性物質の埋設位置を示した図面は、大まかな位置に過ぎなく、正確に示した図面は別にあるとのこと。
 ただ、この正確な図面は一般には出していない、のだそうです。

 こういう内容のニュースでしたが、この映像を見て早速思ったことは、役所というところは「姑息」という言葉がぴったりなのでは。
 文化庁国語審議会で、言葉の誤用のトップに現れる「姑息」、本来は「一時的なその場しのぎ」の意味なのですが、それが転じて、卑怯の意味で使う方が多いとされています。
 役所は、この一時的なその場しのぎが多いところの印象があり、この放射性物質の埋設位置を図示した図面を、適当に作った結果、こうなったというものです。
 しかしこの件では、なぜか正確な位置を示した図も作っていたということなのですが、なぜこれを一般に出さなかったのだろう。

 とにかく役所、というところは姑息という言葉がぴったりな場面。
 交通ネタに結び付けますが、名古屋のあおなみ線。
 利用者が年度を追うごとに増えると予想しての開業。
 しかし実際には、バラ色予想とは違い、厳しい状況。そしてとうとう会社経営破たんまできたしました。
 どの役所のどの部門の人がこんな予測したのだろう。
 同じことは、藤が丘からのリニモ(愛知高速交通)もそう。こちらも年度を追うごとに利用者が増えると予測したものの、実際には増えることも無く、厳しい運営状況。
 ただこちらは、2005年の万博輸送でかなり潤った結果、厳しい経営になるのに時間がかかりました。

 あおなみ線も、リニモも、さらに既に廃止されましたが、小牧のピーチライナー、なぜ、こんなバラ色の利用者予測を出したのだろう。
 開業ありきの、利用者が増える予測を出したものとしか思えません。

東京都中央卸売市場築地市場の豊洲移転が延期へ

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 予てから東京都知事選挙の時から選挙公約とされていた、小池新知事が昨日、東京都中央卸売市場築地市場の豊洲移転を延期すると表明しました。
NHKニュース:小池知事 築地移転延期を表明 (動画あり)
Yahooニュース:小池都知事はどこまで本気なのか 築地移転の「中止」も否定せず

 移転については、既に意向だけは表していましたが、昨日正式に豊洲への移転は延期と発表しました。
 その理由として元は化学工場(東京ガス工場)、生鮮品を扱う場で、有害物質が検出される恐れがあり、近々の水質調査が11月の末に行われその結果を待ちたい、とのことです。
 そして結果次第では、移転そのものの中止も否定はしなかった、ということです。


 豊洲市場の建物は出来上がっていると聞きます。それなのに都知事選挙の公約に挙げられ、「本気か?」などと思いましたが、水質調査の結果を待つとの理由で、11月の移転は延期となりました。
 かつて1996年に開催される予定だった世界都市博覧会を、都知事選挙公約で中止に挙げていた故青島氏が当選後、都市博開幕半年前の段階で中止を発表し、大きな騒ぎ=問題となったことを思い出しました。
 建物も出来上がって、さぁ移転するぞ、の段階で移転延期。しかも場合によっては移転中止も有り得るとのことで、仮に移転中止となれば、こんどはこれまでに投入した費用はどうなるのか!ということになります。


 築地市場の豊洲移転がどうなのかは、私には分かりません。
 しかし食品を扱う卸売市場が有害物質を扱う場だったのは、どんなものだろう。
 土壌交換などを行い、有害物質は除去できるだろう、との当時の役人の移転ありきで事が進められる、昨日の弊ブログ記事のような「姑息」なやり方でもあるように感じます。
 それと豊洲新市場は、既定の路線のような扱いだったのか、ゆりかもめ(東京臨海新交通)の駅にも「市場前」駅があり、しかも2005年の開業時からこの名称です。

 ただ、故青島氏は、都市博中止が後を引いたのか、政治的に不具合が出て、一期で知事を退任しました。

 築地市場の豊洲移転では、競り場と場内の中卸業者が豊洲へ移転します。一方で場外の店はそのまま残るとのことで、豊洲から築地まで結構長い距離を輸送しなければなりません。不便なことです。
 なんかこうやって書くと、私も豊洲移転反対のように見えますが、私は完全に外野です。しかし移転ありきで事を進める役人の意向がほのかに感じられるところです。

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