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機械的で不親切な表示

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 尾張一宮駅前に建つ公共施設が集まった多目的ビル、「尾張一宮駅前ビル」、通称「i-ビル」の通路にある建物案内図を見てのことです。
 その前に、尾張一宮駅前ビル(i-ビル)とは、公共施設を主体とした、文化・交流拠点として、元あった尾張一宮駅の駅ビルに代わる建物として4年前にオープンしました。

一宮市webから。


 権利関係は、建物の所有者は一宮市、敷地はJR東海で、建物の入居者は、基本、公共施設のみです。
 一階は商業施設となっていますが、その商業施設となる店舗が直接、一宮市と大家-店子関係になるのではなく、アスティの名で駅構内の商業施設展開を図る、JR東海の関連会社「名古屋ステーション開発(株)」に委託しております。
 アスティ尾張一宮は、従来の尾張一宮駅構内高架下で店舗開発を行っており、それと一体的に店舗運営をするために選定されたものだそうです。

 で、不親切な表示と言うもの。
 i-ビルのエレベータホール入口脇のコンコース通路沿いに建物案内図があります。


 これの一階の平面図を見てみると、そこは単に「ASTY」とあるのみ。何の店舗名かは表示されていません。


 たしかに、尾張一宮駅前ビルから見ると、入居者名は「ASTY」名古屋ステーション開発なのですけど。
 何とも機械的で不親切です。
 案内図なので、具体的な店舗名も書いてくれれば親切というものです。
 ただ、i-ビルの中の店舗がASTY尾張一宮の全てではないので、公平性を期したとも考えられますが。

 一宮市による案内には、こうした利用者目線に欠ける面が幾つかあります。
 例えば、i-バスの停留所位置案内。
 運行開始前、まだバスの走行経路が分からなかった頃、時刻表が配布され、停留所位置図もありました。
 この停留所位置図に記載された目標建物は、公共のものは具体名が表記されていましたが、民間のものは、名前を記載するのがはばかられたのか、単に「商店」とあるだけで、「○○商店」のような具体店舗名が示されず、まるで判じ物のようでした。
 レジャー農園とあるだけで、その名前が出ておりません。


 一方で、郵便局は公共のものなので、具体的な名称が示されています。


 しかし、どういうものなのでしょうかねぇ。市が民間の商業施設名を直接記載するのは、特別な扱いとなるのかもしれない、という考えがあったのかもしれません。
 停留所位置図は利用するお客さんの位置に立ってみれば、「商店」ではなく、「○○商店」と書いた方が親切というものですね。

 ところで、i-ビルの中のASTYは、ASTY入口に案内図があります。


 店舗平面図。左半分は高架下の部分。右半分はi-ビルの部分。


 この高架下のASTY、何かあったのか、この春に急に店舗の撤退。入れ替わりが始まっています。
 従来、レコードの新星堂が入っていたところ、新星堂は店じまいをして、次は文具店が入るようです。


 ドトールコーヒーが入っていたところと、その隣のラーメンとカレーの店は、スターバックスとカレーのCOCO壱番屋が入るらしいです。


名古屋城天守閣に入れなくなるかもしれない

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 本日は未明午前0時より、このブログスタンドであるGooブログがシステムメンテナンスに入り、当初予定の正午終了が大幅に伸び、日中の更新ができず、本日分は19時間ぶりの更新です。

 6月13日中日新聞夕刊記事からです。河村名古屋市長は、耐震性が著しく低いことを理由に、名古屋城天守閣の入場規制を検討しているとのことだそうです。
記事。


 どうも厳密には、耐震性が低いのは表向きな理由で、本当のところは、木造復元への反対が多いことへのけん制だそうです。

 現在の名古屋城天守閣は1959年(昭和34年)に鉄筋コンクリート造りで再建されたものです。
 しかし再建以来50年以上が経ち、外壁にひびが入ったり、そもそもの建物としての耐震性が著しく低くなっています。
 そこで、大規模な改修工事が必要なのですが、多額の費用をかけて大規模修繕を行っても、またすぐに次の修繕問題が現れるので、どうせ多額の費用がかかるのであれば、本丸御殿と同様、建築当時のままに木造で復元しようというもの。

 ただ、これにはしっかりと市民らからの賛同が得られておらず、多くの反対もあることから、ある意味、名古屋城観光を質に入れたようなものですね。


 しかし、どえらい「おどし」をかけてきたものです。
 表向き、震度6強で倒壊の恐れがあるゆえに、入場者の命を守らねばならない、は尤もな意見理由です。

 私は天守閣の木造復元は基本的には賛成ですが(手放しで賛成ではない)、弊ブログ読者の中には反対の方もおられるように、市井でも賛否双方の考えが拮抗しています。
 私は入場制限、というやり方は賛同できません。あまり強権的なことをすると、逆に反対の意見の方が多くなってしまうような気がします。

 ところで、名古屋城へは「入場」なのですね、「入城」ではなくて。
 「入城」は戦に勝って、敵方の城、あるいは都市に入っていくことを指す言葉らしいです。
 なので、平和な時代にはあまり馴染まなそうです。

取水制限と給水制限

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 今年の梅雨は、梅雨に入ったものの、少雨傾向が続き、国土交通省の地方機関である関東地方整備局は、16日から利根川水系からの取水制限を行うとの発表がありました。
 これに関して、渇水の水道でよく使われる言葉として「取水制限」と「給水制限」がありますが、この二つはどう違いのか、ということをあるラジオ番組で話されていました。
 これ意外と混同、というか区別されている方は少ないのかもしれませんね。

 取水制限というものは、水道水利権を得ている水道事業者が、水源となる河川から水を取り入れる際の流量を制限(減らす)するもの。

 対して、給水制限とは、水道の需要者(各家庭・工場等)へ送水する流量を制限するもので、基本的にはポンプ送水を行っているところではポンプ圧力を減圧させます。
 減圧給水なので、各家庭などの水道の蛇口からは水は出ますが、その水の勢いは減ります。高台などでは水が出なくなることもあります。
 この減圧給水でも制限を与える場合は、時間給水となります。通常は24時間給水が行われますが、これを時間を区切って給水を行うもの。いわゆる「断水」というものが行われます。

 かつて愛知用水では、平成6年の夏に深刻な異常渇水が起き、19時間断水が行われたことがありました。
 愛知用水の水利権を得ている、木曽川水系の王滝川の牧尾ダムの貯水率が極端に減り、そこで、19時間断水という強烈な断水を行いましたが、数日で木曽川の水利権を得ている名古屋市から分けてもらい、19時間断水は解消されたことがありました。
 この時の断水している地域の方の話では、給水区域全て水が出ないのではなく、水道管の保持?のため、部分的に水道管に水が流れてはいないけど、水が来ているそうです。
 これは、完全に水道管から水が無くなると、具合が悪いことがあり(赤さびなどが混じるのか?)で管理上、水を残したままにしてあるそうです。断水のおかげで水道のイロハが分かりました。

 関東地方では当分は、まとまった雨が水源地の山間部では降りそうな様子が見られないことから、渇水は当分続きそうとのこと。

 余談ですが、平成6年の19時間断水の際は、名古屋市の東隣接の日進市も断水エリアとなり、名古屋市営地下鉄鶴舞線の日進車庫が日進市にあるため、車両の洗車機が使えず、鶴舞線車両の洗浄が行われないまま使われたことがありました。
 また、赤池駅では駅のトイレが使えず、駅員は一駅隣の平針駅まで電車に乗り、トイレを使っていたという話も聞きました。

北海道新幹線の青函区間・三線軌条を見直す考え

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 ツイッターで知ったことですが、青函トンネル内で、新幹線列車が緊急停車していることが相次いでいることに対して、JR北海道社長は在来線とレールを共用する現在の構造を見直す考えを示した、ということです。
NHKニュース:共用レール“構造見直す必要”(ニュース動画あり)

 少し前に、緊急停車した、というニュースがあったのですが、これがその後も続いていたのですね。
 マスコミ的には「緊急停車」ばかり騒ぎ立て、私からすれば、フィルセーフに働いたと理解しているのですが、「止まってしまった」ことの方が大きな出来事らしいです。

 北海道新幹線の青函区間は在来線と軌道を共用しているので、軌間1435mmの新幹線レールの間に、もう一本、在来線用の軌間1067mmのレールを敷設されている、三本の軌条(レール)の構造です。
 東京方向も函館方向も進行方向左側のレールを、新幹線と在来線と共用のレールで、右側は新幹線と在来線それぞれ専用となります。
 この進行方向右側の在来線と新幹線レールが30cmほどのを隔てて敷設されているので、絶縁がしっかりしていないと、信号電流が隣のレールに流れて誤作動する恐れがあります。
 その誤作動が結構多く発生していたのですね。そんなJR北海道社長の会見で、「新在共用を止めたい」と表明するほどですので。

 そこで、在来線を止めた場合、貨物輸送をどうするかですけど、新幹線車両で貨物列車のコンテナを積載する「貨物新幹線」も検討してみる、だそうです。

 青函トンネル内は湿度が大変高く、トンネルの出入り口付近は高湿度の空気と触れ合う部分では、霧が発生していることがあります。
 湿度が高い、ということは水分も多いもので、金属の劣化も早めに進行します。
 信号電流の誤作動は金属部品の劣化ではなさそうですが、信号回路としてはかなりデリケートな構造です。

 ちなみに、新幹線に限らず、鉄道の信号は、レールを信号システムの電流回路として用いており、車両の車輪と車軸を経て隣のレールに流れて信号電流の「短絡」となります。
 この「短絡」で列車検知を行い、信号制御装置の電流が流れます。

 貨物列車のコンテナは新幹線で運ぶ、とは、コンテナ積載する構造の新幹線車両を造るのか、或いはかつて検討されたことがあった、貨物積載の貨車ごと、新幹線車両に載せる「ビギーバック」なのか。
 仮に在来線レールを撤去してしまえば、在来線レールは完全に本州と北海道の間は分断されてしまいます。

*** 追記 ***
 youtube動画から、北海道新幹線の明かり区間で三線軌条。


JR北海道、三線軌道保守資料(PDF)より、三線軌道の軌条締結部分。

人は易きに流れる

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 東京都のM知事は、結局知事職の辞職を表明し、議会で認められました。
 批判の嵐はすさまじいもので、格好のテレビネタでもありました。
 私も「どうかな」と思っていましたが、それよりもかつてあれだけ「改革派」を標榜しておられた方が、なぜああなってしまったのかがとても不思議です。

 少し前の傘の日に書いたことですが、「普通の人」の因子には、放っておけばあのような行動を引き起こすものがあるだろうとの私の仮説です。
 傘の日に書いた内容は、急な雨でお困りの際はどうぞお使いくださり、使用後は返却をお願いします。という傘が使われっ放しでさっぱり戻って来ない。そこから普通の市民感覚の中には、小さなことを疎かにする感覚(行動様式)があり、それがひいては大きな犯罪につながる、というもの。

 名古屋市議会の減税日本の市議。六年前の市議選は減税日本大躍進で一期議員が大幅に増えましたが、その選挙中の公約にも関わらず、期末手当を全額よこせとか、当選から日が浅い事から給与を少し減らそうという市議団会派の意向を無視して、全額を求めるとか、おやおや?という行動が目立ちました。
 これも少し前に書きましたが、兵庫県の号泣県議。あの方も改革派を謳っていたそうですが、結局は既報の通り。
 つまりこれまで「金と政治」で宜しくないことをされた方は、信念を持って金と政治で不正を行っていたのではなく、自然に不正を行うようになったのでしょう。
 その「自然に不正」を行う要素が、傘を返さない行動に表れているわけです。

 スーパーなどの駐車場。店舗入口近くは身障者用の駐車スペースとなっているところが多いです。
 しかし店舗入り口に最も近いので、往々にして身障者用ではない自動車が止められているのを見かけます。

 傘を返さない人、身障者用の表示を無視して止める人、同じ発想による行動です。「人は易きに流れる」。
 この「易きに流れる」のであるので、傘を使いたいときだけ使って、あとは知らん顔。返却するのはある意味大変ですからね。
 入口に一番近いから止めただけ。
 こうした心根の行動が積み重なると、目に見える異常な行動になるのだろう。

 M知事も、本人は当然だと思っていただろうと想像します。
 この「当然」と思う行動は、本人は当然であっても、価値観の違う者にとってみれば当然ではありません。

 今、世の中はM知事批判旋風が吹き荒れています。
 この批判をする心も「また易き方に動く」であって、人の批判はできますが、己自身の評価は気づきません。
 そのような過程を経て、号泣県議もM知事もあのような結果になってしまっただろうと考えます。
 M知事批判をする人の中に、また新たな「金と政治」で不正を働く人が出てくるだろうと思います。易きに流れる人がいる限り。

東京都知事選挙の17日間は短いかもしれない

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 東京都M知事の辞任により、知事選挙が行われることになり、7月31日が選挙期日(投票日)と決定されました。
 昨日お昼のテレビ番組を見ておりましたが、この知事選挙について、予想される顔ぶれはどうでもいいけど、選挙運動の期間は17日間では短い、というようなことを話しておられました。
 全国一律の弊害とも。

 東京都は、東京区部に23の特別区、多摩地域に26の市、4つの町村、島嶼部に9つの町村があります。
 島嶼部は別にして、本土の53の自治体の中にそれぞれ町字(ちょうあざ)の数は直ぐには数えられませんが、人口相応の数があります。
 これらを選挙運動で網羅するには到底無理、ということだそうです。

 公職選挙法の規定では、第五章選挙期日として、都道府県知事選挙は、少なくとも17日前までに告示しなければならないと定めています。
 公職選挙法第三十三条 第5項 第一項から第三項までの選挙の期日は、次の各号の区分により、告示しなければならない。
 同条同項 第1号 都道府県知事の選挙にあつては、少なくとも十七日前に

 つまり、投票日の17日前までに告示しなさい、ということで、17日前に告示、というわけではなく、もっと前に告示を行ってもいいわけです。
 東京都の実情を勘案すると、もっと告示を早めてもよさそうですね。

 ちなみに、参議院選挙も17日前までに選挙を公示しなければならないと定めています。
 間近に迫る第24回参議院議員通常選挙は、選挙期日は7月10日で、その17日前は6月23日ですが、この日は沖縄戦慰霊の日で、公示を一日早めたものです。

 もう一つちなみに、選挙における告示と公示の違いですが、衆議院の総選挙と参議院の通常選挙は天皇の国事行為で「公示」それ以外の選挙は各選挙管理員会の仕事で「告示」となります。実際にやることは大きな違いはないですけどね。形式的なものです。


 この都道府県知事選挙で、17日間では短い、という話は、ここ愛知県でも聞きます。
 愛知県は名古屋市付近ばかりが注目されますが、三河地方の奥三河は深い山間部で奥が広い広い。
 北設楽郡の奥の方は、名古屋からは公共交通では日帰りはできず、自動車でやっと日帰りができるほど。
 そんなこともあり、名古屋のイメージばかりが先に立ち、三河地方はどこかないがしろにされた感じのところはあります。
 そこで現在の大村知事は仮称:東三河県庁の設置を打ち出したことがあります。

住宅地道路の小型速度違反取り締まり装置

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 MSNにあったニュースからです。埼玉県で、抜け道となる住宅地の狭い道路での速度取り締まりとして、小型の無人取り締まり装置の導入を進めているとのこと。
記事:速度違反取り締まり装置:生活道路に設置 埼玉県警

 何度か書いておりますが、自宅前の道路も抜け道とされ、制限30km/hながら、走行する自動車は大体50~60km/hで走行します。
 警察による速度取り締まりも行い難く、無人取り締まり装置ができないものかと思っておりましたが、あるんですね。

 この取り締まり装置は三脚に立てて設置するもので、可搬式。毎日異なった場所で取り締まりができる、というものだそうです。


 埼玉県警によれば、幅5.5m未満の道路で発生した人身事故は8052件で死亡事故も22件起きているとのこと。
 生活道路は、人の暮らしの中の道路なので、道が狭い上に建物も連続しています。
 そんなところを「走る」という行為がどうかと思います。

 家の近所で事故が起きた、という話は聞きませんが、事故の要素は常にはらんでいます。
 自動車の運転者は、制限速度+10km/hで走行するのが「常識」だそうですが、そのような法を曲げる行為が常識化するようでは、慢性的に交通事故の可能性があります。

 この生活道路での無人速度取り締まり装置、+10km/hで取り締まりではなく、+1km/hでも取り締まりを行ってほしいものです。
 ただ、行政上の罰則である交通反則金で速度違反は、+10kmからとなっていますが、1km/hでも超過すればそれはしっかり違法行為なので、摘発はしなくとも、注意喚起(イエローカード)を行うぐらいをやってほしいものと考えます。

 住宅街の道路を抜け道とするのは、大きな悪です。今、はやりの言葉で言うと「セコイ」です。
 わずかな時間節約で、人の暮らす街中を抜ける行為。自分だけが得する気持ちから出来うるものでしょう。
 住宅地の狭い道路は「走る」ものではなく、ゆっくり「通る」ものと考えます。

 また、速度超過だけでなく、住宅地は小さな交差点の連続でしかも四隅は建物。見通しはきかず、最徐行すべきですが、優先道路との思い込みから速度違反のまま、突っ込みます。徐行義務違反は、速度取り締まり装置を用いなくとも、即座に目視で取り締まりができますので、住宅地走行で暮らしを脅かす自動車は、どんどん取り締まって頂きたいところです。

熊の出没が多いらしい

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 なんでも熊の出没が全国的に多いらしいですね。一昨日は石川県七尾市の石油国家備蓄基地の中にまで現れたそうで、別に熊の全国ネットワークがあって申し合わせた訳ではないですが、全国的に多いそうです。
 以前にも弊ブログで、熊が人里に現れることについて書いた記憶がありますが、なぜ熊が多く現れるのかは本当のところはよく分かっていないです。こればかりは熊に聞かねばなりませんし。

 ただ熊は自然の生態系の中で生きています。熊の行動は極めて自然的です。これまで考えられているのは、えさ不足により人里まで降りてきているの説。
 それと社会的な理由として、マツタケが採れなくなったのと同じく、山が荒れてる。つまり燃料採取として山に入ることが無くなり、人手が入った里山の木々が少なくなって熊生息域の境界がぐっと里に近づいた、というもの。

 ただ最近思うのは、ひょっとして、気づかないところで自然が変わっている(気候変動)のではないか。
 自然の動物は、気候に合うところで生息します。
 気候が変わると、それに対応できるよう生息域を移動したりします。

 少し前に書いた通り、何かの「前」なのかもしれません。「前」は、後になって分かるもので、「前」の時点では分からないものです。


 熊出没が多いことで、自然の中で野生の熊はまだ見たことはありません。木曽の山中にもいますが、まだ見てません。
 一宮市は都市部なので、熊の置物はあっても、熊自体はいませんので安心ですが、この近辺で野生の熊は、少し前に岐阜市の椿洞で、小さな熊が目撃された、というニュースがありました。
 椿洞なので、山間地に近いですが、それでも都市域に入る方です。

 人には危ないのですぐ駆除しよう、と言う人がいるそうですが、とんでもない話です。
 熊も自然の生態系の中にいるもので、単純に人に危ないだけで駆除したら、まわりまわってどんな自然の生態系の変化が起きるのかは分かりません。

 熊出没が多いニュースも、断面だけを取り上げても根本的なものではないと考えます。
 里山が無くなるなどの社会的な環境の変化もあり、さらに見えない形での気候の変化もあるのかもしれません。

 山に入る際は、せいぜい熊除けの鈴をつけることが肝要ですね。
 三岳と王滝の小中学生は、熊除けの鈴を下げて通学します。バスの中でもジャランジャランの音がします。

新名神橋げた工事落下は不当沈下だった

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 神戸新聞web版記事からです。神戸市北区有野町で、4月22日に起きた、新名神高速道路の橋げた落下事故は、架橋作業の際の仮受となる支柱が、不均等に沈む「不当沈下」で、架橋した橋げたのバランスを崩し落下した、ということだそうです。
記事:新名神橋桁事故中間報告 原因は「不等沈下」

 つまり東側から橋げたを伸ばす際の仮の支柱下部は単に盛った土の層で、重量物を支えるには強度が低く、そのため沈下を起こし、その状態で橋げた伸ばしバランスを失った、ということです。
 その沈下も、左右不均等に沈下したため、左右(橋桁自体の南北)で高さが違うことになり、そこでバランスを失い、落下に至った、ということだそうです。

 これは施工管理の不行き届きですね。新名神の工事は遅れているため、急いだのでしょうか。

 本受けの橋脚は、地下の岩盤層まで掘り基礎を定めますが、仮の支柱は鋼材を組み合わせて、単に地べたに置いているだけで、地質によっては徐々に下がってきます。
 鉄道高架工事で、既に高架完成部分と施工中の仮線との接続部分で、こうした鋼材を組み合わせて置いただけの構造もあります。
 そんな光景を見て、万一地震が起きても大丈夫だろうか?という不安がふとよぎります。

今日は第24回参議院議員通常選挙の公示

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 今日は第24回参議院議員通常選挙の公示日です。今日から選挙運動がはじまります。今、この文章を作成しているのはまだ6月20日なので、いわば予定稿のようなものですが、とにかく始まります。
 報道で何度か伝えられている通り、選挙権年齢が18歳以上に引き下げられます。それと、この愛知選挙区は改選数の定数が3人から4人に引き上げられます。(定数6人から8人へ変更)一票の格差是正ですね。

 詳細は分かっていませんが、定数増のため、従来の改選数3人に加え、もう一人、さらに非改選も1人増えるため、これを空席とするのか、以前あったような、当選者を5人として、5人目の当選者は、非改選分の定数増の議員とし、任期は次の参院選3年とするのか、それはまだ分かっていません。

 またローカルな変更点では、一宮市の期日前投票所に、期日は限定されますが、尾張一宮駅前ビル(i-ビル)が追加されました。
 i-ビル6階の中央図書館多目的室1が期日前投票所。
 ただし、期間は7月4日~7月9日までで駐車場は無い、とのこと。・・・おやおや、駐車場が無い、ということですが図書館利用者ということになりそうなので、i-ビル内駐車場(尾張一宮駅前自動車整理場)であれば、図書館カウンターで駐車券処理していただけます。1時間の駐車料金無料。


 ところで、なぜ私が「選挙のいろいろ」というカテゴリを設けて、あれやこれや書いているか?ですけど、別に政治に関心があるわけではありません。
 こんな理由は不謹慎かな。選挙が面白いからです。
 選挙権が無かった子供の頃から、選挙投票日前日まではどこかお祭り状態。
 そして選挙投票日当日は、テレビ番組は通常と違い、選挙特番。
 総選挙や参議院通常選挙だと、全国の情勢分析なので、全国の地名を並べます。
 何々町は何県第何区だとか。
 そこでいろんな地名(自治体名)を目にする(耳にする)のは楽しく、何区はどの党が優勢なのかも自然と興味がわいてきました。

 そんな選挙ですが、関心を持った分野はとことんまで調べ上げるのが私のモットー。
 選挙制度にも自然と関心が行き、実務の選挙事務の本を借りてまで調べ上げるほど。
 なので、地理・地名好きと選挙好きとは多分に重なっています。
 その地理・地名関係でも制度上の地方自治とは切っても切れないので、地方自治法を勉強することになります。

 ちなみに、私の理数系素養も選挙から来ています。開票率5%で当確(当選確実)とか当選が出たりします。
 これ結構不思議がる方がいますが、数学の統計学ですね。
 今では、5%で当確は「みそ汁の理論」と言います。
→みそ汁作る時、鍋の中全ての味見をするか。しないだろ。僅かだけすくって味見するだろ。それが開票率5%。


 ところで、参議院選挙とは関係ないですが、東京都の前知事M氏は先ほど、職を解かれました。特別職なので24時までが職にある、という考えです。
 実際には、20日(月曜日)に登庁した以来で、何のセレモニーも無く、退庁したそうですが、そのM氏、有名な方でもあり、この先、どうするつもりなのでしょうか。学者するにも次の選挙を狙うにしても、この一連の件が念頭から離れないと思いますし、その前にご近所を歩くのもどうなのでしょう。
 大きなお世話でしょうけど、気になる次第です。

京都市で道路沿いの水路を渡る私設の橋に占有料聴取でもめてる

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 ツイッターで知りましたが、京都市で道路沿いの水路を跨ぐ私設の橋に占有料を払う・払わないで論争がおきているそうです。
テレビ朝日ニュース:“住民の橋”から料金徴収 払う・払わないで論争に(2016/06/22 18:49)(ニュース動画あり)

 場所、ここと特定はできませんけど、京都市内にこうした、水路が併設された道路というものがあり、沿道のお宅で間に水路があると、当然橋を架けねばなりません。
 この「橋」に占有料を徴取しているケースと徴収していないケースがあり、払っているお宅からすれば「不公平」、払っていないお宅からすれば「なんで今頃」という声です。

 ニュースリンク先が消えた場合に備えて、詳しく書くと、京都市では道路をへ出るのに水路に面した家では、水路に橋をかけ、この橋に占有料を徴収しているのだが、こうした橋が市内に約4900件あるが支払っているのは1800件ほどだけ。こうした事情で、払っている人とそうでない人とのあいだで不公平感が高まっている。
 払っていない人の弁:生活のために民家が橋をかけるのに、それに税金を取るのは、市は何を考えているのだろう。
 払っている人の弁:(払っていない人に対して)納得できませんね。払っている方の立場からすれば馬鹿らしくなります。
 1平米あたり年750円で、二か所の橋がある人は年に2万円ほど払っている。
 そもそも、こうした占有料聴取の条例が施行されたのは、11年前。しかし市民には条例の周知がされておらず、知らない人が多い。
 水路沿いに住んでいるお宅に突然請求があり、ビックリしている。
 市では、こうした水路の橋がいくつかあるのか全く調査されておらず、今後は橋を架けているお宅を回って、周知に努める、ということです。


 これねぇ、事情、一般論で分かります。京都市特有の事情と、世間一般の事情が織り交ざった形。
 すなわち、京都市内には道路沿いの水路がところどころにあります。
 そうした場所に沿ったお宅では、水路を跨ぐ橋を架けることになりますが、道に出るための通路ですので、当然の慣行として橋を架けたものでしょう。
 昔はこれでよかった。しかし近代になると「管理区分」というものが煩く言われ、水路は他人の持ち分(具体的には京都市の管理)。
 そういう場所には、市有の施設を占用することになるので、規定の占有料を支払え、という図式。

 京都市は不思議なところで、昔からの「慣行」というものがいろいろな所で根付いています。
 南禅寺から銀閣寺の方へ歩かれた方だとお分かりですが、南禅寺境内に普通に自動車が通る道路があります。
 この道路を北へ辿ると、途中、山門のような門をくぐります。
 つまりお寺の境内地、行ってみれば寺有地に公道が通っているわけで、公道なのですが、市道ではないと思います。
 慣例で道路として使われ、道路交通法の適用にもなります。
 この辺の法律関係は、きちっと確認したわけではありませんが、そんなところ。
 お寺の中を道路が通るのは、南禅寺はアスファルトで舗装され、はっきり分かりますが、市内のある高名なお寺、拝観料がバカ高いお寺も、地元の人は通路代わりに通用門から反対側の通用門を抜けていかれる方がいます。古来からの慣行で、「赤道(あかみち)」にも通ずるものです。


 ちなみに、この水路沿いのお宅で橋を架けるとお金が云々は、囲繞地通行権(いにょうちつうこうけん)で保障されている事象かもしれません。
 囲繞地通行権というものは、自宅の土地の周囲が、他人の土地、または自然の崖や水面などで囲まれている土地(囲繞地)は、他人の土地を通ることができる、という民法の規定。
 なので、水路で閉ざされていても、自前の費用で橋を架ければ、占有料は不要、という考えもできます。

 過去画像にこのような橋を写したものがありませんので、グーグルSVの画像から、道路に沿った水路沿いのお宅に至る橋の様子。
 この橋は本題とは関係なく、単なる参考画像です。


2017年の元日に閏秒を挿入

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 総務省は、来年2017年1月1日に閏秒(うるう秒)を挿入すると発表しました。
総務省:「うるう秒」挿入のお知らせ

 ツイッターで総務省発表をフォローしており、素早くこの情報をキャッチできました。
 このブログを始めて閏秒は過去三回ありました。暦に関わる話題なので、必ず書いてまいりましたが、前回は昨年2015年7月1日に「挿入」を実施しております。

 閏秒は簡単に言うと、地球の自転を基に時を定めておりますが、この「時」の進行と自転から求める真の時との差が発生する場合に、1秒を挿入または削除して調整するものです。
 国際協定によるもので、その実施は世界同時に行われ、協定世界時(UTC)の6月または12月の最後の瞬時に実施するもので、日本標準時(JST)では、7月1日または1月1日の午前9時直前の瞬時に行うことになります。

 閏秒は、これまで「挿入」ばかり行っておりますが、理論上は「削除」もあります。現実には削除を行うような自転の変化は起きるとは考えにくい上に、挿入のタイミングをずらすことで、削除を回避、すなわち相殺で済ますこともあり得ます。

 2012年7月1日に実施した、「午前8時59分60秒」の画面をハードコピーしたものがあります。


 コンピュータの内臓時計を調整して臨んだところ、0.2秒のずれが閏秒実施で1秒増え、1.2秒のずれとなりました。

祖父江町の「そぶ」は赤茶色の水

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 8日のCBCラジオ「つボイノリオ聞けば聞くほど」で話されていましたが、愛知県稲沢市祖父江町の「祖父(そぶ)」は、赤茶色の水を差しこれが町名の由来との話題がありました。
 それ聞いてハッとしました。地理ヲタとして市町村の変遷は調べていますが、その名称までは深くは調べておらず、祖父江町の名称の由来は調べたことがありませんでした。
 しかし「祖父」の「そぶ」は、酸化鉄を含む赤茶色の水のことだそうで、木曽川の流れが作った土地、この「そぶ」が多い入り江から「そぶえ」と呼ばれ、それに感じがあてはめられて「祖父江」になったとありました。
 たしかこれ、祖父江町内の大字(江戸時代の村落)変遷を調べる過程で、この赤茶色の水の事が記載されていたような記憶が出てきました。

  祖父江は今の稲沢市祖父江町(旧中島郡祖父江町)が全て「祖父江」だったのではなく、元々は、祖父江町の北西の方の「祖父江」地区が元・下祖父江村、下があれば上があり、今の一宮市、合併前は尾西市上祖父江地区が祖父江で、確かに木曽川に近いところで、さらに木曽川の旧流路で取り残された河跡湖(かせきこ)である広口池があります。

マピオンの地図から、祖父江町祖父江地区と一宮市上祖父江地区。


 この下祖父江村が明治維新後の町村制施行により法人格たる村制度が始まった明治22年に、岐阜県から愛知県に編入された三拾町野村と合併した際に、下祖父江村の「下」が取れて「祖父江村」に改称、明治29年に町制施行で祖父江町と改称しております。
 元々は、現在の町エリアの北西部の一部の名称だったのが、やがて大きな自治体の名称になっていく過程です。

 ちなみに、上祖父江と下祖父江は、地図上で北にある方が「上祖父江」というわけではなく、都に近い方を「上」とする律令制度の慣習によるものだろうと思います。
 都というのは当然畿内。律令制度で定める東山道(とうさんどう)を経ると、不破ノ関を経て、上祖父江の方が都に近いです。
 尾張は東海道(とうかいどう)ですが、地理的に、道としての東海道を経るよりも、道としての東山道を経る方が近いからではないかと、これは私の推定です。

 ラジオを聞いたところから、地理ヲタとしてとても気になることでした。
 もう少し、地名の縁にも足を踏み込んだ方が良さそうですね。実際に人から「これどういう意味?」というのも聞かれますし。

参議院議員選挙・なんでこうも投票用紙の交付ミスが続くのだ

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 参議院議員選挙は、選挙日を迎えました。「選挙日」というのは、投票日のことです。お昼前のニュースから何度か同じフレーズを耳にしたのは、「投票所での投票用紙交付ミス」。
 つまり選挙区と比例代表区の投票用紙を取り違えて交付してしまった、という。それも一か所や二か所ではなく、全国で176か所、「続々」といった感じ。
YahooのトピックからFNNニュース:参院選 投票用紙を間違えて渡すミス、全国で176件

 これらは全て無効です。せっかく朝早く出向いて投票したのに、係員の用紙取り違えで、無効となるのはあまりにも馬鹿バカしい。あれほど選挙啓発活動をしておいて、「一票の重み」などと言う中、貴重な一票は無効です。ニュースでは「無効の恐れ」という表現ですが、事実上の無効です。
 投票の大原則で、投票には指定の用紙を用いることになっているので、選挙区用紙と比例区用紙を取り違えると「指定の用紙」ではなくなるので、無効です。

 厳密には、開票管理者の判断になるので、ニュースでは「無効の恐れ」ということですが、まぁ無効でしょう。
 いずれも投票に訪れた人の指摘で分かったということで、投票箱の中身空虚確認をして、空虚であることの証明書にサインをしておきながら、その方の投票は無効なんですね。
 ホント、バカバカしい話です。朝、投票所を開いて数人投票したところで、ミスに気付いたわけで、一度機械にセットしてしまえば、中の投票用紙は確認できません。

 我々の感覚では、指定された投票用紙が取り違えられていても、それぞれの投票箱に収められれば、いいじゃないかと思えそうですが、これこそ選挙の公平、「だろう」という気持ちは排除しなければいけません。交通事故と同じです。
 言うなれば「選挙事故」ですね。

 これ間違えてはいけないことは、当日の係員も知っていたはずです。それなのに、同じようなミスが続くのは、「間違えてはいけない」「間違えてはいけない」という認識が働いていたのでしょう。
 人の心理として、「~してはいけない」という気持ちがあると、この「~しては」の行動をやってしまいがちです。
 なので、一つ一つの行動を、確実に行うこと。
 投票用紙はこれでいい、ではなく、「選挙区(比例代表区)投票用紙確認!」と指差喚呼です。一つ一つの動作を、確実正確に遂行してこそ、初めてその目的が達せられるものです。
 やっぱり交通安全と同じです。基本動作徹底が安全を作り上げる、です。

 ところで選挙結果ですが、まぁ触れんとこ。私の望むような結果にはなりませんでした。改憲勢力が3分の2に手が届きそうなのですか。嫌だなぁ。
 日ごろのこのブログの傾向から、どちら派なのかはおおよそお分かりでしょうけど、そういうことです。
 まぁ、最終的な憲法改正手続きでは、国民投票において過半数を超えねばならないとされていますので(日本国憲法第96条)、直ぐには改憲に至らないだろうと思いますが、先般の英国でのEU離脱を問う国民投票では、気分次第で簡単に投票する人が多いことが分かり、国民投票に持ち込まれたら大変!

大阪にも外国人居留地があった・大阪の中心部は西に寄っていた

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 産経WESTに面白い記事がありました。昔(明治期)の「大阪」の中心は、今より西に寄っていて、そこには外国人居留地があったということです。
記事:大阪の中心、明治期はもっと西?(とことんサーチ) 旧居留地 半世紀の栄華 宣教師が学校、庁舎も追随

 大阪市中心部の地勢を大きく分けると、中心部から西の方には低湿地の上に街が出来た部分と、東の方の丘陵地帯とに分けられます。
 その低湿地は、かつては海の部分で、海洋であった時期から徐々に海岸線が後退し、最後の方では干潟で、満潮時にひたひたと潮が入ってくるような土地でした。
 大阪は元は「大坂」と表記でした。この大坂は東部の丘陵地帯故に坂が多く、そこから言われ始めた名称です。なので表記によっては「多坂」という文字もあります。
 四天王寺で舜徳丸が心の眼でみた難波の海が今の難波辺りで、干潟を埋め立てて街にするベイサイトの発想は今も昔も変わりませんね。
 土地が低いので、水路を引くのも容易、そうして何々堀川という水路ができて、江戸時代の難波の街が出来ました。水運が盛んで「水都」とも呼ばれた所以です。

 そのような経済都市となった大阪は、明治維新で外国交易が始まると、駐日の人のために、外国人居留地が設けられました。
 それが西区の川口のあたりで、「川口」というとおり、木津川と旧淀川が出会うところ。
 まさに物流の中心です。物流は水運に頼っていた時代です。
 下の図の「西区」とある「区」の字の少し上が川口で、ここに外国人居留地があったそうです。


 現在の大阪市中心部と比べるとかなり西よりですね。
 ちなみに大阪市西区は、市制以前からあった行政名で、明治12年に郡区町村編制法施行により、「西区」が出来ました。「西区」で一つの地域名称です。
 この時に同時に設置したのが、北区、東区、南区で、この時点では、大阪市街地全体を統括する部署(現在で言う大阪市)は存在していませんでした。
 明治22年にこの四区で大阪市が設置され、四区はそのまま行政区として残りました。

 この川口居留地は、何かでかつて在ったという話を聞きました。MBSラジオだったかな。関西で居留地というと真っ先に神戸ですからね。
 明治の外国人居留地は横浜、神戸、長崎に設置されたのは存じておりました。

久屋大通公園で横断する道路の一部で歩行者天国社会実験

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 中日新聞オピリーナ記事からです。オピリーナは、女性向け情報サイトだそうです。元々はツイッターで知りました。
 名古屋市の久屋大通公園、早い話が南北の100m道路の中央の公園、社会実験で桜通と外堀町通の間で公園が分断されるように東西の通りが二本ありますが、この二つの道路を歩行者天国として公園の一体化する社会実験を行うそうです。
記事:久屋大通公園を歩行者天国に

 名古屋市中心部の賑わい創出のため、名古屋市は11月20日から24日の5日間、桜通の北側で東西に横断する道路を歩行者天国とし、またこの期間は、他の久屋大通公園内でもオープンカフェなどを設ける社会実験を行い、将来の完全締切(東西の横断道路)恒久化を検討するのだそうです。

 昨年6月にまとめたグランドビジョンで、久屋大通公園を横切る東西の道路は、幹線道路以外は廃止し、公園面積を広げて、回遊しやすい環境とする、のだそうです。


 グーグルマップから、桜通の北側部分の空中写真鳥瞰図です。閉鎖する道路があるエリア。


 画面中央を斜めにあるグリーンベルトが久屋大通公園。広い通りは桜通と左端の高速道路がある通りが外堀町通。
 久屋大通に交差する東西の通りは、北から、京町通、魚ノ棚通、杉ノ町通。
 杉ノ町通は、公園部分は閉鎖されており、桜通から魚ノ棚通の間は、セントラルパーク地上公園となっています。
 魚ノ棚通から外堀町通の間は、リバーパークという名で、楠並ぶところに小川が流れる、昔風の公園。

 外堀町通から公園を南下すると、この京町通と魚ノ棚通で、道路を横断することになります、久屋大通車道の部分は信号交差点になっていますので、横断歩道を渡ればいいのですが、公園内の園路を歩くと、一旦縁へ寄ることになり、道路横断で公演の連続性が失われるな、と感じておりました。
 この東西の通り閉鎖は、私にとっては朗報です。ただ秋の期間限定ですね。
 この東西の通りを縦断する自動車の流れはどのくらいあったのかな。
 動きを見ていると、久屋大通から右折又は左折で京町通又は魚ノ棚通に入る流れが多いように見受けられます。

 あと記事では、テレビ塔北側の観光バス駐車場で何かイベントをされるそうで、さらにテレビ塔南東の一角には花壇も設ける、ということだそうです。
 このテレビ塔南東一角の花壇は、袋町通に面した、オアシス21のバスターミナル出口の正面部分でしょうね。
 あそこ妙に(無駄に)空間が広がっています。

天皇陛下が生前退位のご意向

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 昨日、NHK総合テレビを見ていると午後7時直前、天気予報が終わり、午後7時のニュースが始まるまさにその時、ニュース速報のテロップが入り、何だろうと目をやったら、「天皇陛下は生前退位の意向を示される」との文字。
 私でもビックリで、その後のツイッターは大騒ぎ。
NHKニュース:天皇陛下 「生前退位」の意向示される

 天皇陛下は天皇の位を生前に皇太子殿下に譲る生前退位に意向を宮内庁の関係者に示されていることが分かったという。
 ご高齢になり、国事行為にあたるものの、代役を立てることもよくあるそうで、そのようでは天皇の責務が果たせず、皇太子に譲り新しい時代としたい(私要約)、とういうことだそうです。
 ちょうどつい先日も、このブログに頂いたコメントで憲法改正にあたって、天皇陛下の条文も、お体を慮って改正したい、とのことで頂きました。

 そしてツイッターでは、新しい元号はどうするとか、あれは嫌これはどう、などというツイートが散見されました。

 すべてが法治の下、天皇の譲位についても規定に則らねばなりません。しかし皇室典範には天皇の譲位は前提とせず、何の規定もありません。
 そのため、皇室典範の改正から始まり、関連する法律を何本か改正する必要があるとのことです。

 また天皇の譲位は元号にも係わり、譲位に伴って新元号も制定せねばならないそうですね。


 ここからは私が思うには、ですが、明治時代以前の天皇は、生前譲位される例が多く、いやむしろそれが普通くらい。
 天皇が退位されると「上皇」となられますが、この上皇がちょいちょい物語の中心人物いなったりします。
 また上皇となられると、風雅なことにも携われ、時代の文化を形成したりします。
 私の好きな京都市嵯峨。ここに大覚寺というお寺がありますが、お寺とは思えない造り。元は嵯峨離宮で、天皇の位をめぐる(やがて南北朝)、いささか泥臭いお話の中心ともなるところです。
 後嵯峨上皇がこの地を愛し、嗜好が文化醸成につながったほどです。

 なので、現代でも天皇の退位(譲位)があってもいいと思います。
 元号も天皇が自らお決めになられてもいいと思いますが、さすがにこれは無理か。

 この「上皇」という規定が皇室典範には無いので、法律改正をする必要があります。


 しかし、この天皇陛下の生前退位については、宮内庁の次長は「報道の事実は無い」と話されているそうです。
朝日新聞記事:宮内庁次長は全面否定「報道の事実一切ない」 生前退位

 とすると、どこからこんな話が出てきたのでしょうね。

 いずれにせよ、今上天皇陛下には、体のご無理が無いように、願うばかりです。

自動車の登録番号にアルファベット

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 昨日は、大きなニュースがあり、ブログにまとめようとしたものを今日にしました。

 自動車の登録番号、早い話がナンバープレートです。国土交通省は来年4月以降、登録番号にアルファベットを導入するとのことです。
産経新聞web版:自動車ナンバーにアルファベット 来年4月以降 特定数字人気で番号枯渇

 アルファベットを入れる部分は、分類番号の部分で、普通乗用車だと5ナンバーのところ。
 現在は三桁ですが、希望ナンバーが進み、分類番号が枯渇する恐れが出てきたため。

 元はこの分類番号は一けたでしたが、登録台数が多くなるにつれ、二けた、さらに今は三けたになっています。
 しかも登録地域で進み方の速度が違い、名古屋ナンバーは普通乗用車の登録台数が多く、元来の5ナンバーの二ケタが枯渇してしまい、とりあえずで殆ど登録が無かった、三輪乗用の「7」を用い、普通乗用車で5ナンバーでありながら、「名古屋7x 〇 mm-mm」というナンバーがありました。
 三けた化でこの7ナンバーもほぼ無くなりましたが、今度は三桁で上限に達しそうだそうです。

 そのため四けた化も考えたそうですが、覚えにくいで、アルファベットを付与する方式にしたそうです。
 すると「名古屋 501A さ  1」とかいうナンバーが登場するのかもしれませんね。


 しかし、街で見かける自動車の登録番号、そんなに枯渇しているのですね。
 信号待ちでやることが無い時は、走り去る自動車のナンバーを見たりしますが、分類番号がインフレ気味なのはあまり見た記憶がありません。
 記事によれば、希望ナンバーの増加で、枯渇の恐れだそうです。
 ということは、分類番号が「531」のような10の位が3となるものですね

町田市が東京都から離脱して神奈川県へ編入なのか?

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 こんな話を聞きました。東京都町田市は不思議な存在で、東京都なのか神奈川県なのかよく分かんない。なので、英国がEU離脱の国民投票に触発されて、町田市が東京都から離脱するのはどう?、というお話があるのだそうです。
聞いた話ですので、検索したら、こんなニュースがありました。
日テレニュース:EU離脱→次は町田市?ネットで話題に

 ネット上での話題で、「町田市が東京離脱か残留かを住民投票で決めたら、どう」との話題が上がっているそうです。
 この「ネット上」というのは、何だろう。マスコミで言う「ネット上の話題」とは、にちゃんねる、のことだろうと思いますが、最近は全くにちゃんねるを見ておらず、そもそも、バス板とか鉄道板、或いは伝統芸能板しか見たことが無いので、よく言われる「ネット上」とは、にちゃんねるのどこの板なのだろうかと不思議でいました。

 そんなことは兎も角、町田市も東京都に残留か離脱かを住民投票したらどう、ということで、仮に町田市が神奈川県に編入されたら、地図はすっきりする、というもの。
 リンク先にニュース動画がありますが、要点をまとめると、

 ・町田市も東京都からの「離脱・残留」の住民投票を
 ・東京離脱・神奈川県編入で地図がスッキリ

 町田市だけが、東京都の範囲から大きく神奈川県の方に入り込んでいる。
 なので地理的な感覚から、町田は神奈川県であると以前から言われてきた。
 町田市が神奈川県な理由
 ・小田急線で新宿へ至るには、必ず神奈川県を通る。
 ・町田市内の路線バスは、神奈川中央交通(神奈中バス)。
 ・「神奈川県町田市」の宛先で年賀状(すなわち郵便物)が届く。
 ・隣接する、神奈川県相模原市と連携・交流。

 インタネット調査、町田市在住178人に質問。回答は113人。
 ・町田市が神奈川県と間違われた はい68人 いいえ45人
 ・町田市は東京都から離脱すべきか? はい6人 いいえ62人 分からないなど45人。

 離脱反対の理由
 ・何事も東京都が1番
 ・東京在住と言えなくなる
 ・東京ブランドがなくなる

 というわけで、今のところ、英国のEU離脱のような東京都からの離脱はなさそう。

 前々から言われてきました、町田は東京都なのか神奈川県なのか。
 小田急線に新宿駅から乗ると、東京都内の住宅密集地を通り過ぎ、狛江駅から和泉多摩川駅へ左へカーブして多摩川を渡ると神奈川県で、車窓の風景が変わります。
 そして神奈川県をひた走った先に町田市があり、そこはなんと東京都。
 マピオンの地図、東京都インデックスの地図を載せます。


 不自然なくらいに町田市は神奈川県に食い込んでいますね。

 さらに小田急線は多摩川の都県境から何度も都県境を越えます。
 特に鶴川駅付近は、川崎市麻生区の飛び地を通り、一層、都県境を複雑にしています。


 前記の町田市内の路線バスは神奈中バスの件で。市内は他に小田急バスがあります。神奈中バスは、東京都内では他に、多摩市、八王子市などで路線があり、都営バスは一般の乗合路線は有りません。

 この町田市が不自然に東京都である理由。私見です。
 町田市は旧南多摩郡。南多摩郡は明治11年7月22日に多摩郡四分割でできた郡の一つ。
 その旧多摩郡は元々は神奈川県であった。なので、南多摩郡も当初は神奈川県所属。
 旧多摩郡エリアは、明治26年4月1日に東京府に編入された。東京府が水道水の水源とする多摩川上流の水資源管理という理由が表向きですが、多摩地区での政治勢力である自由党の政治勢力を削ぐ、のも目的だったそうです。
 そこで南多摩郡もざくっと東京府に編入され、町田村は、やがて町田町、そして昭和33年2月1日に現在の市域で町田市が成立しました。

 ついでに、旧多摩郡が四分割され、北多摩郡、西多摩郡、南多摩郡、東多摩郡が出来ましたが、東多摩郡は現在の中野区・杉並区のエリア。明治29年4月1日に南豊島郡と合併して豊多摩郡となり、東多摩郡は消滅です。
 以来、北多摩郡・西多摩郡・南多摩郡で、「三多摩」と呼ばれるようになりました。

 町田市民のアンケートで、神奈川県と間違えらていても、やはり東京都の方がいいという理由は、分かります。
 やっぱり東京ブランドは大きいです。
 東京都練馬区西大泉町1179番地というところがあります。
 練馬区の本体から飛び離れていて、新座市の中にひょこんとある、いわゆる飛び地です。
 しかも新座市の新興住宅地に8戸だけ東京都練馬区に所属している、という不思議なところ。
 その中でも2戸は家が並んでいるところで、両隣が埼玉県なのに戸単位で東京都という、まことにディープなところ。


 そんなところなので、住民サービスは何かと不便です。
 水道は新座市の給水を受けるも、マンホールの蓋が二列並び、一つは東京都下水道だそうで、ごみ収集はこの8戸だけの集積場があり、練馬区本体から収集車がやってくるそうです。

 なので、東京都から切り離し(離脱させ)埼玉県新座市に編入しようとほぼ決まりかけたものの、8戸の住民から猛反対ががあり、そのままになっています。
 住民サービスの不便をおしてでも、東京都練馬区の飛び地であるのは、「東京都のブランド」だそうです。
 「埼玉県新座市に住んでいます」よりは「東京都練馬区に住んでいます」の方が何かと良いとのこと。

 練馬区本体は住居表示が施行されており、住居表示名は「西大泉」。飛び地の方は旧町名のままの「西大泉町」。
 1179番地の番地数字を知っているのは、MBSラジオの周波数1179kHzと同じで、地理好きの間では、有名な飛び地です。

 なので、町田市もそんな感じではないのかな。
 地理ヲタの心をくすぐるネタでした。

前面展望の窓にシースルーディスプレイ

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 乗り物ニュースからです。埼玉県の新交通システム、埼玉新都市交通の「ニューシャトル」に、客室と運転室とを隔てるガラス窓に、シースルーディスプレイが置かれ(貼られ?)実証運行をしている、ということです。
記事:「かぶりつき」窓にシースルー画面 ニューシャトル新車で実証実験開始

 詳細の画像はリンク先を見ていただくこととして、客室と運転室を隔てるガラス板に、いわゆる映像モニタを置いたというもの。
 モニタ、といっても固定式の機器ではなく、樹脂製の透けて見えるタイプで柔らかい素材。
 そのような表示装置はなんというのか失念しましたが、とにかく薄くて、柔らかい。
 貼り付ければ、どこででも映像提供できます。

 そのような物を、ニューシャトルの新型車の正面部分に貼って?、実際に運用をするというものです。
 昨今の鉄道車両には、車内にモニタが設置され、次駅案内のほか、商品広告として使われております。
 それを、これまでは採光と(鉄道ファン向けで前を見られるように)で、運転室の部分は壁ではなくガラスです。
 そのため広告スペースにはならないので、採光と広告スペースの両方を満たせるように、こんな柔らかいモニタを置いた(貼った)ものです。


 しかし、余計なことをしよった、というのが正直な感想。
 埼玉のニューシャトルは乗らないので、実害は全くありませんが、正面展望が阻害されるのは、重度な鉄ヲタとしては不愉快です。
 すると、必ずこういうことを言う人出てきますよ。「鉄道は、鉄ヲタのためにあるのではない。」

 全くその通りです。ですが、前が見られるのも一つの「余裕」です。
 国鉄時代の国鉄車両は、前が全く見られませんでした。遮光幕を三枚とも降ろしますので。
 それがちょっとしたトラブルがきっかけで、幕が上がるようになりました。
 当然前が見えます。信号の位置も勾配票も、そもそもの線路配置が分かります。
 しかしそれ以上に、車内が明るくなりました。
 急行型車両はデッキがありますので、さほど変わりませんでしたが、近郊型とか通勤型車両は運転室後部は客室ですので、正面からの光も入ります。
 そのついでに、鉄ヲタの楽しみである前が見えるわけで、この新しい素材のモニタは、透過性のある素材なので、前が見える、ということですが、やっぱり映像がちらつく真ん前に顔はおけません。

 ちなみに、埼玉新都市交通のニューシャトルは、新交通システムですが、運転士の操縦による手動運転です。
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