神戸新聞web版記事からです。一連の熊本地震で被災した南阿蘇鉄道高森線が、廃線の危機にあるそうです。
記事:南阿蘇鉄道、廃線の危機 地震復旧費、見通しなく
南阿蘇鉄道高森線は、阿蘇山のカルデラの中を行くローカル線。
山の斜面崩壊で阿蘇大橋が破壊された、この斜面崩壊現場近くのJR九州豊肥本線立野駅から阿蘇のカルデラの中、高森駅までの17.7kmの路線。
元は国鉄高森線で、国鉄末期の国鉄再建法により、特定地方交通線に指定され、廃止か別企業体転換を求められ、第三セクター南阿蘇鉄道(株)を設立し、高森線の経営を移管したものです。
国鉄時代は、短いローカル線ゆえのC12形蒸気機関車が、短い混合列車を引っ張っていました。
いえ、これはSLダイヤ情報誌に掲載の記憶ですが。
南阿蘇鉄道高森線の被害状況は、千葉県のいすみ鉄道社長ブログによれば、立野駅~長陽駅間でトンネル・橋梁に異変。
補修で済むかどうかわからない。長陽駅~高森間も軌道変異が激しく、早期の復旧は困難。
いすみ鉄道社長ブログ
神戸新聞記事に戻れば、運行再開には一年以上、30億~50億円の費用がかかる、ということで、復旧の見通しが立たず、廃線の危機にあるということだそうです。
そんな事情で、千葉県のいすみ鉄道他の鉄道会社が、応援切符を発売し、その売り上げは全額南阿蘇鉄道に寄付しよういう動きが始まっています。
高森線。国鉄時代から立野駅~高森間の短い盲腸線ですが、かつては宮崎県の延岡まで計画されていました。
延岡側からは、かつては神話のふるさと、高千穂まで高千穂線、こちらも第三セクター転換で高千穂鉄道があり、高森駅から高千穂駅までの約25kmを残すだけとなり、実際に着工が始まりましたが、国鉄再建法の施行で赤字が見込まれることから建設凍結、結局間の区間は建設再開されること無く放置され、既に出来上がった部分は、別の施設に転用されています。たしかトンネル内でキノコの栽培を始めたのではなかったかな。
その延岡側の高千穂鉄道も2005年9月の台風で大規模に被害を受け、特に旧日ノ影線部分の古い区間で被害甚大で、結局全線廃止されてしまいました。
ローカル線の経営は、大変厳しいものがあります。
南阿蘇鉄道もその会社の経営基盤から、30億~50億円、一年の復旧時間は負担が大きく、自然災害には弱いローカル線の体力です。
ところで、この南阿蘇鉄道高森線は、日本一長い駅名があります。
その名は「南阿蘇水の生まれる里白水高原」駅。読みは「みなみあそみずのうまれるさとはくすいこうげん」です。
あまりにも長いので通常は「白水高原」と称しているようです。
南阿蘇鉄道転換後の新設駅で、話題づくりで命名した駅ですね。
弊ブログ5月1日の豊肥本線の復旧が難しい記事で用いた、立野駅付近の地図。
豊肥本線の立野駅は、スイッチバックの停車場で、急こう配が続く区間です。阿蘇山のカルデラに登る区間です。
記事:南阿蘇鉄道、廃線の危機 地震復旧費、見通しなく
南阿蘇鉄道高森線は、阿蘇山のカルデラの中を行くローカル線。
山の斜面崩壊で阿蘇大橋が破壊された、この斜面崩壊現場近くのJR九州豊肥本線立野駅から阿蘇のカルデラの中、高森駅までの17.7kmの路線。
元は国鉄高森線で、国鉄末期の国鉄再建法により、特定地方交通線に指定され、廃止か別企業体転換を求められ、第三セクター南阿蘇鉄道(株)を設立し、高森線の経営を移管したものです。
国鉄時代は、短いローカル線ゆえのC12形蒸気機関車が、短い混合列車を引っ張っていました。
いえ、これはSLダイヤ情報誌に掲載の記憶ですが。
南阿蘇鉄道高森線の被害状況は、千葉県のいすみ鉄道社長ブログによれば、立野駅~長陽駅間でトンネル・橋梁に異変。
補修で済むかどうかわからない。長陽駅~高森間も軌道変異が激しく、早期の復旧は困難。
いすみ鉄道社長ブログ
神戸新聞記事に戻れば、運行再開には一年以上、30億~50億円の費用がかかる、ということで、復旧の見通しが立たず、廃線の危機にあるということだそうです。
そんな事情で、千葉県のいすみ鉄道他の鉄道会社が、応援切符を発売し、その売り上げは全額南阿蘇鉄道に寄付しよういう動きが始まっています。
高森線。国鉄時代から立野駅~高森間の短い盲腸線ですが、かつては宮崎県の延岡まで計画されていました。
延岡側からは、かつては神話のふるさと、高千穂まで高千穂線、こちらも第三セクター転換で高千穂鉄道があり、高森駅から高千穂駅までの約25kmを残すだけとなり、実際に着工が始まりましたが、国鉄再建法の施行で赤字が見込まれることから建設凍結、結局間の区間は建設再開されること無く放置され、既に出来上がった部分は、別の施設に転用されています。たしかトンネル内でキノコの栽培を始めたのではなかったかな。
その延岡側の高千穂鉄道も2005年9月の台風で大規模に被害を受け、特に旧日ノ影線部分の古い区間で被害甚大で、結局全線廃止されてしまいました。
ローカル線の経営は、大変厳しいものがあります。
南阿蘇鉄道もその会社の経営基盤から、30億~50億円、一年の復旧時間は負担が大きく、自然災害には弱いローカル線の体力です。
ところで、この南阿蘇鉄道高森線は、日本一長い駅名があります。
その名は「南阿蘇水の生まれる里白水高原」駅。読みは「みなみあそみずのうまれるさとはくすいこうげん」です。
あまりにも長いので通常は「白水高原」と称しているようです。
南阿蘇鉄道転換後の新設駅で、話題づくりで命名した駅ですね。
弊ブログ5月1日の豊肥本線の復旧が難しい記事で用いた、立野駅付近の地図。
豊肥本線の立野駅は、スイッチバックの停車場で、急こう配が続く区間です。阿蘇山のカルデラに登る区間です。