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東山動物園の遊園地でトラブル連続

 3月22日中日新聞朝刊記事からです。東山動物園の北園にある遊園地で、春分の日振り替え休日の21日、観覧車の扉閉め忘れと、スロープシューターで途中で止まってしまった前車に後続の車とさらにその次の車が衝突してしまった、という二つのトラブルが続いたそうです。
記事
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 観覧車の搬器扉閉め忘れは、テレビのニュースで何度も伝えられました。
子供、と言っても中学生から幼児までの四人が乗った搬器、乗り場から出て行ったところを写そうとした母親が、扉が開いているのを見つけ、係員に停止を求めたものの、他のお客さんもいるから、というワケの分からない理由で、止めなかったそうです。

 スロープシューターは、二人乗りの小さなエンジンの無いソリのような乗り物で、乗り物よりも少し幅の広い凹形の空間を、高低差の位置エネルギーだけで転がっていく乗り物で、レールが無いものの、凹の空間が線路空間みたいで、私の鉄ヲタエネルギーがうずうず?する乗り物です。

 前を行く車が、なぜか途中で止まってしまった、ということですが、実際にあるんですね。
 ジェットコースターだと、線路上に一編成しか存在しないか、或いは乗り場から出て行った編成が到着するまで、別の編成が出発できない構造なのですが、このシューターでは、特に「閉塞」のようなものは無く、時間間隔で乗り場から随時発車します。
 前記の通り、鉄ヲタ精神で見ていると、「もし途中で止まってしまったら、後続車は衝突するしかないな」、と思いましたが、本当にそんなことが起こってしまいました。

 ただ衝突、といっても走行速度はかなりゆっくりで、目測4km/h程度。
 それでも4km/hでも衝突で突然停止したら、その衝撃による加速度(G)はかなり大きなものです。
 しかし、このスロープシュータ、日常で大きな衝撃があります。
 乗り場から、最高点まで登っていくチェーンに引っ掛けるところ。
 シュターの車は動力がありませんので、係員が手動で、引き上げのチェーンのところまで押します。
 チェーンには一定の間隔で爪が上に出ており、この爪が車両下部に引っかかると、ドッカンという大きな衝撃で上へ引き上げます。
 この衝撃たるやかなり大きなもので、目視ですが、かなりの加速度(G)の様子。

 スロープシューターの乗り場
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 乗り場出たところ。
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 これが上へ引き上げる鎖。
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 鎖の一定間隔に爪が出ており、
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 この鎖の爪が車の引っ掛ける部分と衝突して、車を上へ引き上げます。この時の衝撃がとても大きい。
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 「線路空間」いわゆる「側方案内軌条式」です。
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 「軌道桁」
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 観覧車の扉閉め忘れは、全くの係員うっかりですね。
 しかし扉が開いていることが分かっても、他のお客さんがいるから、というのは、わけが分からない理由です。
 ただ、よしんば止めたとしてもどうするべきだったでしょうか。
 まだ全体の8分の1周にも達していなかったそうですが、地上からかなり離れた状態。
 観覧車の構造はよくわかりませんが、逆回しはできないと思います。多分、お客さんのバランスを考慮して、逆方向のウェイトがかかってもストッパーが働くような構造ではないかと思います。工業的な考えでは。
 なので、梯子をかけて係員を登らせて扉を閉めるか、それが出来なければ一周させなければならないのかもしれません。

 東山動植物園は前にも書いた通り、名古屋市の組織にありがちな、形式的な石頭構造。
 遊園地は、大部分がアルバイト係員だと思いますが、組織が硬直した体質だと、そこの従業員も硬直した考えで、柔軟な発想が出来なくなります。
 決まり切ったことだけを反復しているだけだと、場合によっては行動に「漏れ」が起こり得ます。
 その「漏れ」が、扉閉め忘れのうっかりです。

 このために、東山動物園の遊園地は全ての遊具が、休止になったとのこと。
 折角の東山動植物園春まつりの期間中なのに、非常に残念なことです。

善意の押し付けは迷惑なことも

 元のニュースソースが、見つからなくなってしまいましたが、タイガーマスクの伊達直人と名乗る人物が児童養護施設へランドセルを勝手に送る行為について、ツイッターで福祉施設に勤める職員という立場の方の発言がちょいと話題になっている、という記事を見つけました。

 今、改めて記事を検索してみましたが、まとめサイトしか見つからず、私はあのまとめサイトは嫌いなので、話題になった内容だけをかいつまんで書いてみます。

「このところ年末や年度末になると、伊達直人と名乗る人物から児童福祉施設にランドセルを幾つか送られることがありますが、当の施設側としては送られても困惑するだけです、といった内容の文章がツイッターにあり、現物を送られるより、それぞれの児童の好みのものを買ってあげたいので、送られた物品は必ずしも活かされない」
 とあり、それに対して文意に賛成する意見、善意を送っているのに何を言っているんだ!という反対意見でちょいとヒートしていた、というものでした。

 要するに善意でランドセルなど物品を送る行為は、送られる側からするとむしろ迷惑で、善意の心が活かされない、というものです。
 つまり善意の押し付けはかえって迷惑、というものですね。受け取る側の心を理解せず、一方的に「ハイ!これ」と送られても、これはまさしく「送る」であって、「贈る」ではないですね。

 児童福祉施設にいる子供たちは、あまり幸せでなく、小学校へ上がる際にランドセルを贈ってあげよう、という気持ちからで、ギスギスした世の中、温かい善意としてニュースになりますが、必ずしも善意とはいえない、という職員さんの意見、私は賛成できます。
 最初、このニュースがあった時、親切な行為だな、と確かに思いました。しかし、直ちに次の思いもありました。

「子供たちが選ぶ楽しみが無くなってしまったし、きちんと数が合うだけ送られたのかな」。

 やっぱりこの懸念は現実のものだったわけです。
 タイガーマスクの伊達直人と名乗る人物は新設で送ったつもりですが、実際は迷惑行為に他ならないわけで、「善意の押し付けは却って迷惑」「善意はひとそれぞれに合わせてこその善意」で、一方的に画一的に与えるべきではない、ものだと考えます。

 大規模災害が起こると避難所が開設され、各地から被災者に衣類や日用品が救援品として送られることがありますが、この送られた物品の中には中古過ぎて、とても使えないものがあるそうです。衣類も汚れが目立つものがあったりすることもあり、何を考えて送るのかよく分からないものもある、と聞きます。
 被災者の立場なので、困ってるだろうな、という想いからでしょうが、やはりそこは、被災者と言えども人です。衣類もきれいなものが欲しいでしょうし、サイズがあったもの、またデザインも本人の好みがあります。そこを配慮してこそが善意です。

神戸の桜開花はなぜ遅い

 神戸新聞web版記事からです。神戸の桜開花はなぜか遅い、という記事。
記事:全国で続々開花宣言 神戸のサクラはなぜ遅い?

 全国各地で桜開花の発表が伝えられる中、神戸だけはいつも遅れをとっているというもの。結局「なぜ」の理由には踏み込めなかったけど、 神戸海洋気象台が発表する桜標準木が灘区の王子動物園内にありますが、これずっと以前から標準木だと思っていたら、2002年からだそうだ。意外と最近。
検索したら、それまでは中央区中山手通の気象台構内にあったそうですが、気象台の移転で開花日が近い、王子動物園の樹木が標本木になったらしい。

 約100mほど離れた場所の園内に副標本木があるそうですが、そんな「副標本木」という存在があるのも存じませんでした。名古屋地方気象台など、他の発表地にも副標本木があるのだろうか。
 植物にも個体差があるので、特定の樹木だけ毎年早い・遅い、ということがあり、王子動物園のこの標準木は遅めに咲くものが、たまたま旧標準木と時期が一緒に咲いたため、標準木指定になったのかもしれません。

 この神戸の桜開花発表が遅いのは存じていました。
 毎年、王子動物園の夜桜通り抜け、というものが行われており、いつも遅めの日程が設定されます。
 開花状況によりますので、直前にしか決められません。遅い年は4月に入ってからのこともあり、逆に一気に暖かくなり、開花が急に進んで急遽設定したものの、少し散り始めた、ということもありました。
 2001年以前も夜桜通り抜けへは行っていましたが、その頃はどこが標準木なのか気にしなかったな。

 神戸海洋気象台が発表する桜開花標準木。2009年のもので4月3日撮影。
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高速道路の法定速度引き上げはどんなものだろう

 中日新聞記事からです。3月24日付夕刊一面に、高速道路の一部区間、最高速度120km/hを前提に来年以降110kmh試行するとのこと。

 警察庁は新東名(第二東名)など高規格の高速道路で、一定の条件が揃えば、最高速度を現行の100km/hから120km/hに引き上げることを容認すると決めた、とのこと。
 その実施の前に、一部区間で試験的に110km/hを行い、この結果から順次120km/hを実施しようとするものだそうです。

記事画像
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 新東名(第二東名)は設計速度が140km/hですので、十分可能かとは思いますが、実際にはどうなのだろう。
 自動車運転者からは歓迎の意思ばかりだそうですが、何らかの安全担保が必要です。
 昨日の某ラジオMCの方も歓迎の意見を述べており、現状「制限速度の100km/hで走る車なんていないぞ。実際の流れに合わせた規制が必要」と言われていました。
 このMCでなくとも、規制が実態に合わない、という意見はよく見聞きします。
 このようなことは、ある意味「贋金(偽造通貨)があまりにも多く流通するので、この際正規の通貨ではなく、偽造通貨を正規の通貨にしよう」というようなものに似ていると感じます。

 高速道路で現状120km/hで走っている現状は、ある意味、「制限速度+10km/hで走るのが常識」という思想から来ているように感じます。
 自動車運転者の立場で、自動車の性能が良くなっているので、100km/hぐらいすぐ出てしまうからもっと高い速度でなければ・・・、という話を聞いたことがあります。

 安全の大原則から、高い速度で走るのに必要な条件は、加速の性能ではなく、減速の性能、つまりいざ!というときに止まれるかどうか、です。

 この高速道路120km/hを「制限速度引き上げ」と伝えているニュースがありましたが、「制限」には違いありませんが、厳密には法定速度の引き上げです。道路交通法施行令に定めるところの速度の改正を伴うもので、速度規制が無ければこの速度まで出せる、という速度。
 ただ高速道路法定速度引き上げは、普通場自動車や大型乗用自動車など、現行100km/hの対象となる車種だけで、大型貨物自動車など現行80km/hの車種はそのまま80km/hのままだそうです。

 現状でも、100km/h車と(本来は)80km/h車が混在する中、120km/hに引き上げて、速度差が広がり、その安全をどう確保するのかも、110km/h試行であるとのこと。

 加速する性能だけでなく、いかに減速させる性能、つまり万一の際の安全確保、過日の梅田の暴走事故や、先日中国道であった、トンネル内で貨物車がノンブレーキで渋滞中の後続車に追突した事故など、自動停止装置があれば・・・ということで、そんな自動停止装置搭載車のみが最高速度120km/h化が可能とか、そのくらいの電子機器で制御する機械的な安全装置が本当に必要だと考えます。

 法定速度が引き上げられれば、東名・名神高速道路など、既存の高速道路は、100km/hの速度規制が施行されそうです。

新幹線と並行在来線の廃止(経営移管)

 昨日は北海道新幹線の開業日。テレビなどマスコミでは、お祝いムードいっぱい。しばらく前から開業に期待する情報が多く、北陸新幹線のときほどではなかったですが、新幹線開業による負の部分が感じられなかったです。

 このところ何度か北陸新幹線の敦賀~大阪間ルートについて、新聞記事からいろいろと動きがあることに触れてきました。
 北陸新幹線にはさして関心があるわけではないですが、日本海縦貫線の輸送が新幹線鉄道に移るわけですので、その点で大きな関心がありますし、「並行在来線」の扱いの面でも気になるところです。

 この「並行在来線」、単に「並行している在来線」ではなく、整備新幹線の建設スキームの枠組みで、JRから別企業体へ経営移管されるものとしています。

 弊ブログ、北陸新幹線大阪延伸の記事で、東海道新幹線に並行している東海道本線はJRのままですが、これはなぜ?というコメントがありました他、実際にそのような疑問を私にぶつけてきた方がいます。
 そこで今日は、整備新幹線の建設スキームについて、浅学から少し書いてみようと思います。


 整備新幹線とは、全国新幹線計画のうち、昭和48年(1973年)に整備計画を発表した路線で、それ以前は全国新幹線3000km計画と言われていました。
 その新幹線3000kmのうちで、日本国の国土幹線鉄道として整備するという路線が整備新幹線。

 国鉄時代の計画で、国鉄が大赤字で新線建設は鉄道建設公団の仕事、整備新幹線のうち東北新幹線の東京駅~盛岡駅間、上越新幹線の大宮駅~新潟駅が着工されたものの、国鉄解体、JR各社発足で、新幹線建設の莫大な費用をどうすべきか、が決まらず、その後の整備新幹線計画は凍結されました。
 JR各社発足後、当時の運輸省から整備新幹線の整備計画を改めて発表、ミニ新幹線や新幹線の構造物を造って、在来線ゲージの鉄道を高速で走らせるなどの案が出たものの、フル規格で整備新幹線を整備するという方針。
 そこで、1996年に政府与党合意として建設スキームができました。
1,沿線自治体(都道府県)から建設費用一部の負担を求める
2,並行在来線は、JRの経営安定のため、JRの経営から切り離す

 というもの。この整備新幹線建設スキームで建設が始まったのが、東北新幹線の盛岡駅~新青森駅間、北陸新幹線。
 北陸新幹線が高崎~長野間を先行して着工・開業したのは、長野冬季オリンピックに間に合わせるためで、運行開始後は路線名の「北陸新幹線」を前面に出さず、「長野行新幹線」という名称で案内しておりました。

 ちなみに、東海道新幹線など以前からある新幹線は、新線計画ではなく、増設線として敷設されたものです。
 なので、国鉄時代は「東海道新幹線」という路線名はありませんでした。
 現在も、JR各社の線路名称では、国鉄時代の線路名称を引き継いでいるため「東海道新幹線」という線路名はありません。
 JR化後はもう一つ線路名を定める根拠があり、運輸省(現在:国土交通省)に届け出た基本事業計画に基づいた線路名。こちらでは「東海道新幹線」という名称があります。
 基本事業計画に記された線路名というものは、国鉄再建法(日本国有鉄道経営再建促進特別措置法)の施行令別表い記された線路名に基づいているもののようです。

 この辺りまともに書くと長くなりますので、さらりと流しますと、それまでの「○○線」というのは、国鉄(日本国有鉄道)の内部規定である線路名称で規定されたもので、国鉄再建という大ナタを振るうために「○○線」という名前に法律上の根拠を与えるために、国鉄再建法施行令で線路名を定めたものです。
 この国鉄再建法施行令で定められた線路が、を国交省に届け出てある事業基本計画に記載されているようです。

 つまり、JR東海の線路名称では、東海道新幹線という線路名はありませんが、国土交通省での線路名称では東海道新幹線という線路名があります。
 ついでに、JR各社(除:JR四国)の線路名称では「○○本線」とうものが、国土交通省届け出の事業基本計画に記載の線路名では、単に「○○線」です。
(例:東海道本線 OR 東海道線)

 というわけで、東海道新幹線に並行する在来線は「並行在来線」ではなく、今でもJRの経営によるものです。
 東海道新幹線はJR東海の線路名称では、そんな名称が無いと書きましたけど、あくまで東海道本線の増設線ですので、JR東海の線路名称による線路名では「東海道本線」です。
 ただ区間表記が違っており、「東海道本線 東京・神戸 間」の中には含まれず、「東海道本線 東京・新神戸 間」という記載になっています。
 東海道本線を名乗る線路が幾つかあり、その一つになっています。


 ところで、web上の地図では、印刷の地図と違い、更新がリアルタイムにできます。
 いつもお世話になっているマピオン(Mapion)が北海道新幹線開業前の前日25日、早速地図に記載されました。
 北海道内では、津軽海峡線の一部であった、江差線が並行在来線として、道南いさりび鉄道として経営観されましたが、その時点では、江差線はJR北海道の経営路線でしたので、線路が国鉄方式のJR線路記号。
 画像を保存しておきました。
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 ところが、27日午前0時半現在、Mapionの江差線は、未だにJR線記号のままです。

公開空地

 一宮市民病院の北側道路、車両が通るアスファルトの部分は、幅5mほどですが、病院の前だけ、(見た目)歩道幅がぐんと広くなり、病院前の緑地帯とそのまま続いています。

 この道路幅が、
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 病院前だけこうなります。
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 上の画像、中央の二条の金属のライン右側が、道路と病院敷地境界で、ラインから右側は病院敷地です。歩道と同じ平面で、表面仕上げも同一で、歩道空間と一体となってます。
 病院の北側はこのような広場に駐輪場がありますが、ここには広い駐車場はありません。
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 正面玄関近くの敷地内の公園。
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 このような空間を公開空地(こうかいくうち)と言います。
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 2年前にここに入院していた時、身内が来ると(お見舞いに来ていただくと)異口同音「駐車場が混んでてたいへんだぁ」というセリフが伴います。
 入院前、市民病院は建て替え工事をしていたのは知っていましたが、入院半年前からとても体調が悪く、自転車に乗れない状況が続いていましたので、建て替え工事が完成してことが知らないまま入院で、どのようなレイアウトなのか、全く分かりませんでした。
 なんで駐車場を設けないのだと、いうところで、病院内のQ&Aにも同様の質問があり、それに対する総務課からの回答は、「新しい病院建物の建蔽率を確保するため、敷地内に一定の公に解放された空地を設ける必要がありますので、ご了解ください」というもの。

 公開空地とは、いわゆるオープンスペースのことで、建築基準法に定められている制度、この公開空地をもうけることで、容積率や高さ制限の緩和がなされます。
 一宮市民病院は新しい建物は11階まであり、この11階建てでは制限があり、通常では高さ制限でこの高さの建物は建てられません。
 そこでこのような公園のような空地を設けて、高さ制限を緩和して11階建て建造物が建てられるようにしてあるもの。
 近年の大規模開発による高い建物は、どこもオープンスペースがあります。
 最近オープンした大名古屋ビルヂングにも北側にオープンスペースがあります。

 一宮市民病院の公開空地。中島通側から。ベンチが置かれ、公園としての機能がいっぱい。
 病院建物に沿って自動車が並んでいますが、ここは駐停車禁止のところ。通院の人が乗り降りする場合に限って停まれるだけなのですが。
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 中島通側の公開空地。公開空地内のスペースにバス停留所を設けたもの。
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 金属のラインが、道路敷地と病院敷地の境界。
 なのでバス停設備は全て道路用地内ですが、この場所にバス停を移設した際は、「病院敷地に停留所を移設」ということでした。

 バスペイです。
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 前記の通り、市民病院のレイアウトを知らなかったため、公共交通会議で「病院敷地内にバス停移設」とは病院前までバスが入るものと理解していました。
 入院して点滴が外れたらリハビリ開始で、車いすに載せて、いろいろ連れて行ってくれました。その際にバス停前まで来て、病院正面ではなく、バスルートは中島通からは外れず、停留所の票柱などが病院敷地に設けたのが分かった次第。
 このバス停が設けられるのも、公開空地によるものです。
 バスペイ(路線バス停車スペース)で歩道幅が狭くなりますが、公開空地に歩道機能を与えているもの。

 なお一宮市民病院の駐車場ですが、どこかにあるらしいですし、少し離れた第三駐車場からは駐車場送迎バスがあります。

横綱の立ち合いの変化

 大相撲三月場所(春場所)、横綱白鵬の36回目の優勝で終えました。
 相撲は大抵ラジオ中継を聞いていまして、千秋楽の結び、白鵬・日馬富士の一番はちょうど地下鉄乗車中で聞けず、地上に上がったところで優勝力士の表彰式。
 時間的に決定戦が行われた様子は無く、表彰式の文言で白鵬の優勝が分かりました。
 表彰式の途中で、NHKアナウンサーによる優勝力士インタビューがありますが、聞いてて、どうも様子がおかしい。場内がなにやらガヤガヤ。

 それを受けて28日の新聞と、テレビ放送。インタビューの時に白鵬が声を詰まらせていましたが、白鵬が信奉している大鵬の優勝回数を越えて、なにかしら思うところがあってのことかと思ったら、激しいブーイングの中のインタビューだったそうです。
 取組の映像を見ましたが、あれはいかん。
 八角理事長はいなした結果だということで、そう見えますが、Youtubeに動画があり何度見ても、白鵬の立ち合いの変化にしか見えません。

 以前にも横綱の立ち合いの変化で、大きな批判がありました。
 それに対して、「規定で禁止されていないから、横綱だから、という理由で批判はおかしい」という意見を見聞きしましたが、昨今はそんな人がいるんですね。
 その時も弊ブログで書いた記憶がありますが(すみません、いつかは失念、自己検索もやってません)、規定で定められていないからOKではなく、明文化されていない精神論というものがあるのが「粋」ってものです。
 今回、白鵬がまた立ち合いの変化で勝ったわけです。
 しかも千秋楽、横綱同士の結びの一番。
 お客さんは当然、期待します。
 それがあっけない結果に。Youtubeの動画にある、向正面の桟敷席にいたお客さんのポカンと口をあけた様子が忘れられません。

 横綱が、勝とうと「姑息」な手段で左、又は右に変わるのは絶対にいけないと思います。

 ・・・なのですが、改めて考えると、日馬富士も相手の立ち合いの変化について行けず、真っ直ぐ土俵を割るのもどうかしています。
 白鵬だけがいけないわけではなく、日馬富士も猛省を促したいですね。
 白鵬は場所中に、正面審判長の目前で、勝負が決まったのに、さらに相手を突き落としたダメ押しをして、審判長の脚を骨折させました。
 横綱としての品格を疑います。
 「モンゴルへ帰れ~」とまでは言いませんが、そんなヤジの気持ちも分かります。

 ただ白鵬も、一時の勢力も衰えが見えてきた(感じてきた)のでしょうか。
 「横綱も人の子」という言葉があります。横綱も白星が最高の妙薬ですし。
 優勝が遠ざかったことに横綱の責任としてここは一番、優勝したい、という気持ちもあったのかもしれません。

 ところで、NHKラジオ中継では全く名称を聞きませんでしたが、春場所が開催された「府立体育館」は今は「エディオンアリーナ大阪」と称するのですか。MBSラジオの「ありがとう浜村淳です」で言うていました。

九州新幹線長崎ルート在来線乗り継ぎとリニア新幹線工事の残土置き場

 今宵は、幾つか、書きたいネタがありますが、直近のものはまだ新聞紙面になっておらず、新聞記事紙面からのものは、スキャナ取りやる時間が無く、ツイッターから新幹線関連の話題二つです。九州新幹線長崎ルートが在来線乗り継ぎで開業させることを、与党委と佐賀・長崎の両県が29日、合意したとのことです。
日経新聞記事:長崎ルート、開業を優先 九州新幹線「在来線乗り継ぎ」に
NHKニュースweb:九州新幹線長崎ルート 新幹線と特急乗り継ぐ方式で合意(ニュース映像動画あり)

 弊ブログ、前々記事で書いた、整備新幹線の建設スキームの、政府側と地元側の合意ですね。
 九州新幹線長崎ルート、国鉄時代の7000km新幹線計画では「長崎新幹線」という名称で計画されていました。
 勿論、現在の長崎本線の増設線という扱いで。
 序に、九州新幹線鹿児島ルートは、国鉄時代の計画では、「鹿児島新幹線」という名称でした。鹿児島本線の増設線という扱い。

 この新幹線長崎ルートは、全線をフル規格で建設するのではなく、最終的には在来線と新幹線を同一車両で直通させ、台車の車輪の間隔を変化させる「可変軌間車両」、すなわちフリーゲージトレインによるものとし、このフリーゲージトレインの開発が遅れているので、当面は、在来線区間は在来線特急を走らせ、新設する新幹線列車に接続する、という計画。
長崎県web:九州新幹線西九州ルート
佐賀県web:九州新幹線
 
 佐賀・長崎両県では、「長崎ルート」ではなく、「西九州ルート」と称しているようです。

 ルートは、新幹線鹿児島ルートの新鳥栖駅から分岐し、既存の長崎本線へ連絡線を設け、長崎本線を肥前山口駅から佐世保線に入り、武雄温泉駅までの約51kmを在来線、武雄温泉駅から長崎駅へ約66km、フル規格の新幹線軌道を敷設し、博多駅から長崎駅へ軌間可変装置を搭載した台車の車両(フリーゲージトレイン)で運行するもの。
 このフリーゲージトレイン自体の開発が遅れ、在来線区間を在来線特急で連絡し、武雄温泉駅でフル規格の新幹線列車に接続する、のだそうです。
長崎県webからルート図
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 ここで疑問。
 最終的には、博多駅から長崎駅まで在来線規格の小ぶりなフリーゲージトレインが走るのでしょうが、暫定的に在来線列車でリレーをして、フル規格の新幹線区間は、何を走らせるのであろうか。

※リニア中央新幹線工事残土の置き場を変更
中日新聞静岡版記事:リニア工事 JRが残土置き場の変更提示

 静岡県リニア中央新幹線環境保全連絡会議が28日、静岡県庁で開かれ、JR東海は工事で発生する土砂、ナゴヤドーム約2杯分の静岡県内残土置き場候補地を変えることとする計画だそうです。
中日記事から残土置き場の図
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 大井川沿いの谷筋で、静岡県内をリニア中央新幹線のトンネルが通ることから、トンネルの北側に一つ予定されていた扇沢を止め、下流側の数か所のみに変更するのだそうでう。

 この件では、我々からは、どうしようもありませんが、静岡県出身の東京新聞と思われる方がツイッターで述べられています。「静岡県の人が支払っている東海道新幹線の運賃・料金で、リニア新幹線を造り、静岡県内にできるのは、残土置き場だけなのはどんなものだろうか」というようなことを述べられており、「なるほど」と思いました。


滋賀県の県名が今になって揺れてる

 京都新聞web版記事からです。滋賀県の県名である「滋賀」の名前が全国的には何故か弱い、という指摘があり、地域ブランドにも使われている旧国名の「近江」県など、名前を変えたいという意見が少なからずあるようですが、この「滋賀」という名称、水が潤沢にある意味で7世紀からの名称である、という記事。
記事:「県名変更論も出たが…「シガ」の呼び名は7世紀から」

 滋賀の意味は、正直存じ上げませんが、記事では、琵琶湖を抱え、水が潤沢にある豊かな地、という意味だそうです。
 全国的に共通ですが、大政奉還で明治維新を迎え、版籍奉還でそれぞれの領地が一旦明治新政府に返され、その領地を「藩」として改めて旧大名の諸侯に知藩事として治めさせることとなりました。

 なので、江戸時代には「藩」というものは存在せず、公式には明治維新で初めて用いられたものです。
 これ多くの方が誤解されていますが、江戸時代には「尾張藩」とか「近江藩」という名称も言い方もありませんでした。

 版籍奉還の後、廃藩置県が行われ、旧藩がほぼそのまま県となり、その県名は県庁所在地の名称をとるものとしていました。
 滋賀県は、元々の小さな滋賀県、滋賀郡に県庁が置かれたことから、「滋賀県」という名称になりました。
 全くの偶然で、近江国にいくつか置かれた県の一つ。
 県の統廃合で近江国内の小さな県は、やがて一つの滋賀県にまとまった、というところです。

 おまけな話ですが、今の滋賀県の中に位置するところに犬上県がありました。犬上郡に県の政庁が置かれたから犬上県ですが、犬上県の県内には愛知郡(えちぐん)があります。もしここに県の政庁が置かれたら、「愛知県(えちけん)」になるところでした。(かな?)


 滋賀県の名称が全国的に弱い、という指摘ですが、鳥取県と島根県はどうなるのだろう。結構知名度が低いですし、中国地方の日本海側にある、ということを知っていても、鳥取県と島根県がどちらが東か西か、間違える方は結構いらっしゃいます。
 現状がこうだから、革新の意味で変えよう、という意識はなぜか中の人に働きやすいですが、変えないことも有利になることもあります。
 滋賀県を変えるとすれば、近江県か琵琶湖県だそうですが、近江県は割としっくり来そう。しかし明治新政府は「あえて」令制国名を県名にはしなかったことから、今になって令制国名を付けるのは具合が悪そうです。

 しかし昨年6月、滋賀県内での論調査では82.8%が「県名を変える必要が無い」で、「変えるべき」は僅か6.5%。
 県の意識と住民の意識のずれです。住民の「変える必要は無い」は、自身の住所表記で慣れた滋賀県・・・、というところだと思います。

エイプリルフールは午前中だけ

 今日は4月1日、エイプリルフールです。毎年エイプリルフールネタを書いていましたが、今年は、頭の余裕が無く、企画ができませんでした。
 そこで、エイプリルフール自体を、私の浅学から。
 暦に関することが発祥と伺っていますが、暦ネタとせず、雑学ネタとしました。

 諸説あるうち、従来、年初を4月1日(に相当する日)としていたものが、ある時代に1月1日が年始となり、これに反発した国民が「四月バカだ」と騒いだのが始まり、というのが一説にあります。
 ただ暦の変遷からすると、年代が合わないので、「一説には」としておきます。

 日本でも明治5年12月2日の次の日に太陽暦が施行されて、突然明治6年1月1日になり、それは世の中が大混乱だったそうです。年末の忙しさを通り越してお正月になってしまったわけで、まるで「ウソたっだ~」かのように。なので暦の変更説はありえますが、どうも年代が合いません。

 このエイプリルフールから派生した言葉で、フランス語に「ポワソン ダブリル」という言葉があります。
 ポワソンは魚、ダブリルは、不定冠詞(des)を付けた、四月(avril)で、「d'Avril」つまり、合わせると「四月魚」。
 ここでいう魚とは鯖のことで、鯖は利口ではない(=バカ)ので、4月になると誰でもつかまえられてしまう。

 4月は禁漁期で、冷蔵庫も無い時代故、お魚が頂けず、そこで転じてあり得ないことを指す言葉で「ポワソン ダブリル」でからかうようになった、と伺っています。
 
 そこで登場したのが、お魚の形したお菓子。パイとかチョコレートでお魚を象ります。
 なので、3月末に近づくと、この「ポワソン ダブリル」のお菓子が多く販売されるのですが、何でも商機に結びつける日本ですけれども、なぜか、この「ポワソン ダブリル」菓子は普及しないようです。
 昨今はイースターさえも商に結びついているそうですが。

 あ、それとエイプリルフールの有効時間は、午前中だけです。
 4月1日正午以降は普通に(正直)に過ごさねばなりません。
 弊ブログ、過去の4月1日記事はそのままで、年中見られてしまいますが。

気になる三重県南東沖の地震

 昨日の午前11時39分ごろ、三重県南東沖を震源とする推定マグニチュード6.1の地震がありました。
 この地震では緊急地震速報が発表され、私の携帯電話にも緊急地震速報のメールが来ました。

 金曜日ですので、雑音の中、KBS京都ラジオを聞いていたら、どこかから「キュウ・キュウ・キュウ・・・」の不可解な音。
 すぐさま、それは携帯電話からの緊急地震速報の音だと分かり、携帯電話で緊急地震速報がある、ということは割と近場の地震。
 心を落ち着けて、通知文を読むと、三重県南東沖。
 その画像。
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 三重県南東沖、とうことは、海洋での地震。
 まさか南海トラフの地震か!?とドキリするうちに、目まいのようなゆっくりした揺れ。
 明らかに遠方からの、しかも海底の断層がずれることによる地震動。
 そんな目まいのような感じがする地震は、5年前の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の時に感じた揺れ以来。

 三重県南東沖ということは、震源からの距離は100km程度で、この一宮で感じた震度判定は震度2。
 大きな地震ではなかっただろうと思いました。

 隣の部屋で点けっぱなしのNHKラジオに耳を合わせると、地震速報の放送。
 一通り速報が終わり、緊急地震速報の終了チャイム。つまりNHKラジオでも緊急地震速報がありました。

 気象庁サイトから。
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 中部地方の震度分布。
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 関西地方の震度分布
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 愛知県の震度分布。
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 NHKラジオでの震度情報で、岐阜県笠松町で震度3、ということでしたが、一宮で感じた震度は2で、実際に一宮市の緑で震度2、木曽川町で震度2で、笠松町の震度3は、たまたま地形的なものだったと思います。
 振幅の広いゆったり地震なので、計測震度は微妙にずれが発生します。

 しかし気になる地震です。
 この場所は、フィリピン海プレートが日本列島が乗っているプレートの下に潜り込む、南海トラフの地震が憂慮されている地域です。
 NHKのニュースでは「巨大地震との関連性は分からない」ということで、不安です。
NHKニュース:気象庁「巨大地震との関連性は分からない」

 そもそも巨大地震に至るメカニズムは、近代地震観測が始まって、まだ100年も経っておらず、地球規模の1000年に一度の地震なぞ、なかなか分からないものです。
 そのような状況の中での昨日の三重県南東沖の地震。
 この海域では2004年9月にM7クラスの地震が起きた、ということですが、この際の地震は覚えています。
 この日は二度に亘って大き目の揺れがあり、場所が場所故に気がかりでしたけど、大きな揺れはその2度だけで、その後は終息しました。

 直接の関連性は分からなくとも、長いスパンで見れば、地球の活動の一つで、全く関連は無いことはないと思います。
 前震ではないか?というのが最大の心配ですが、こればかりは分かりません。

 ただ今度起こる南海トラフの地震は、「津波地震」になるような気がします。
 「津波地震」というのは、地震発生のエネルギーが海水の変動のエネルギーばかりに移り、陸上での地震動が大きくない割には津波が大変大きくなる、という地震です。
 海溝型の地震では、このタイプが時々起こります。

 昨日の地震では、津波注意報は発表されませんでしたが、多少の海面変動があるかもしれないので注意、という発表。

*** 追記 ***
 昨日の地震では、日本一高いビル、阿倍野ハルカスのエレベータが停止したそうです。感震装置の作動なら、安全側に働いたわけですが。
ANNニュース:>和歌山で震度4 日本一高層ビルでエレベーター停止(2016/04/01 15:50)

大井川鉄道で「長時間列車」運転

 マイナビニュース、乗り物ニュースからです。静岡県の大井川鉄道で、かつての国鉄長距離列車の雰囲気を再現すべく、SL列車で使用されている旧型客車を用い、「長時間」列車を運転するそうです。
 最初ツイッターでこの事を知り、たかだか40kmの路線で、国鉄長距離列車の雰囲気とは何ぞや?と思いましたけど、大井川鉄道の本社webお知らせによれば、約11時間の走行時間。
マイナビニュース:大井川鐵道「長距離鈍行列車ツアー」乗車時間は約11時間! 「ドカ停」も設定
乗り物ニュース:11時間220kmの長距離鈍行、昭和前期の車両で運転 ドカ停も 大井川鐵道

 勿論40km程度では、10時間もかかることは無く、新金谷駅~千頭駅間を行ったり来たり、3往復するのだそうです。
 途中では、長距離普通列車にあった、通称「バカ停」(長時間の駅停車)を行ったりするのだそうです。

 運行計画を改めて書いてみると、今年4月23日の催行、新金谷駅を9:48に発車して千頭駅まで3往復、新金谷駅20:51着まで行ったり来たり、です。
 運転時間11時間03分という長距離列車だそうですが、雹低速度30km/hでも10時間走れば300km進みますが、この企画はただ同じ区間を行ったり来たり。
 これはすごい耐久レースです。

 確かに昔は、こんな旧型客車でゆうに12時間どころか24時間を超える運転時間の列車がありました。
 この当時のなんともやるせない、長距離列車の雰囲気を再現だそうですが、ちょっと無理があるように思います。

 列車は、ツアーの貸切列車の扱いで、乗車区間の普通乗車券を持っていても乗車はできず、ツアー参加料金12000円だそうです。
 しかもゆったりした扱いだそうで、基本、1人で四人掛け固定ボックス席使用、4両編成(内一両は荷物合造車)で、80名募集なので、かなりゆったりです。
大井川鉄道からのお知らせ:http://oigawa-railway.co.jp/archives/event/201604eldonkou

 
 しかし、面白い、と言えば面白い企画です。どの程度販売されるのかは分かりませんが、面白い企画なので、マスコミ取材が入ると思います。
 40kmの区間を11時間かけて3往復すれば、凄い耐久。

シュターミッツカルテットと平山晶子室内楽演奏会Vol.4

 昨日は、お世話になっているピアニストの平山晶子さん主催、チェコの弦楽四重奏団「シュターミッツ・カルテット」をお呼びしての室内楽、その第四回目があり、拝聴してまいりました。

チラシ。
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 春はチェコから弦楽の風がやってくる感じがしますが、昨年は開催が無く、一年を置いての第四回。
 昨年は平山晶子さん、リサイタルを開催されました。

当日頂いた、パンフレットと曲目。
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 今回は自由席。なので、席を選ぶのに制約があることから、開場時間の40分前に会場のしらかわホールへ。ここへは、平山晶子室内楽の第三回以来です。

 例によって、最前席。しかもマイクスタンドっぽい穴がある中央部。
 第二ヴァイオリンの方の譜面台で平山晶子さんの表情は、伺えない位置でした。何度か書いてきた、音楽職人の表情とか、息を合わせる場面を垣間見たかったのですが。

 最初の曲、ドヴォルザーク弦楽四重奏曲はシュターミッツ・カルテットの弦楽団のみの演奏。
 これぞ、まさしくチェコの風、といった感じの演奏。
 爽やかな演奏でした。約30分。

 続くグリンカ大六重奏曲は、コントラバスの伊藤玉木さんを迎えての弦楽五重奏にピアノの曲。
 少しアホなことを書くと「六重奏」で結構重い曲かと思ったら、意外とリズミカル。
 お顔は拝見できませんでしたが、ピアノの平山晶子さんも、音楽職人のような厳しい顔ながら、楽しく演奏されていたのではないかと、勝手に想像しています。約35分の演奏。

 休憩をはさみ、ドヴォルザークピアノ五重奏曲、最初の第一楽章は、ピアノの音から入り、これにチェロが乗る、なにか懐かしいメロディ。第三楽章の曲で、しっかり思い出しました。これ拝聴するの二度目です。
 演奏終了で、あちこちから「ブラボー」の声。ご近所からも「ブラボー」。40分。
 後ろからの拍手の圧力は大変大きいです。

 主催の平山晶子さんから挨拶があり、アンコール。
 アンコール曲は坂本九さんの、見上げてごらん夜の星を、を演奏。
 これどなたがなさったのか、ピアノ・弦楽五重奏用に楽譜を書かれたのですね。
 すごくまとまっていました。

 あいさつの中でアンコールを「きゅうちゃん」の曲で、一瞬、別人を連想しました。いえ、ABCラジオでそんな愛称で呼ばれていた方がいらしたもので。


 最後に少し苦言。いえ、これは演奏ではなく、会場にです。今回の演奏会、自由席でした。
 前回の第三回もここしらかわホールでの演奏でしたが、その際は指定席。
 事前に平山さんから、どこの席がよいか?と座席表と共に訊ねられ、ここと指定しましたが、今回はそれも無く自由席。
 座席間の横移動ができないので、通路側か、最前列席に座ることになります。
 平山さんから「今回は人が少ないから、そんない早く来なくていい!」なんて言われていましたが、それでも開場時間では遅く、バスの都合もありましたかが、結局開場の40分前。
 しらかわホールは、開場時間より早く来ると外で待たされるんですね。
 屋根の下ではありましたが、そこは屋外。春でよかった。これ真冬だと、吹きっさらしの風の中待つことになりそうです。
 私がしらかわホールの勝手が分からなかっただけでしょうけど、開場時間より早く行くと、トイレも使えなさそう。電気文化会館へ寄ってきてよかった。
 開場の少し前に、ホール開場というのがあるそうで、ここで建物内に初めて入れました。
 ホール内の階段下まで入れ、それから階段を上り、中二階でチケット拝見ですが、その中二階へ行くまで誘導は、健常者前提。私のようなハンディがある者は右往左往。
 係の方は、やたら丁寧ですけど、画一的な誘導方法に疑問を抱きました。
 今後、ここでの演奏会は、ちょっとねぇ・・・という印象。すみません、会場にこんな苦言でした。

 ちなみに、お客さん、少ないどころか、2階席のバルコニーような席の一部に空席があったほかはほぼ満席でした。

東京都で都心と臨海部を結ぶバス高速輸送システム事業概要を発表

 神戸新聞web版からです。神戸新聞記事ですが、東京都の事業です。
 2020年東京オリンピック後の需要を睨み、都心と臨海部を結ぶ交通機関としてBRTとも称する、バスを用いた輸送システムの概要を発表したとのこと。
神戸新聞記事:都がバス高速輸送の事業計画発表 五輪後の需要増に対応
東京都都市整備局:都心と臨海副都心とを結ぶBRTについて
東京都港湾局のweb:臨海副都心

 東京都内のバス事業になりますので、なんとなく東京都交通局がそのまま事業を行うのかと思ってたら、京成バスと都交通局などで構成する新事業者で運行する、とのこと。

 2019年運行開始を目指し、19年当初は、都心部の虎ノ門や新橋と晴海を結ぶ2ルートで運行を始め、オリンピック終了後は臨海部の発着点を増やして4ルートに増やすとのこと。


 晴海へのBRTなのですね。普通に勝鬨橋を渡って晴海通りを通ることになります。
 この区間は現在でも都営バスが複数の系統が通り、その中には都市新バスの系統もあり、幹線バス中の幹線です。
 「BRT」というのは、「バス・ラピッド・トランジット」の略で、普通のバス輸送ではなく、ある程度の速度でもって輸送するシステムで、単に車両だけが新しいものになるわけではありません。
 似た言葉に「LRT」があり、「LRT」は「ライトレールトランジット」で軽量軌道式輸送システム。BRTとLRTの違いは、(物理的な)軌道を用いる車両なのか否かの違いで、旅客需要の面からは本質的な差はありません。
 BRTも自動車たるバスを用いますが、輸送ルートは限定されますので、軌道系輸送システムと大差ありません。
 世間で大きな誤解がありますが、新しい路面電車車両=LRTではありません。車両に限定すれば、LRV(ライトレールヴィークル)です。

緊急時を緊急時と認識するのは難しいかも

 何かと、ブログにまとめておきたい出来事がありますが、一昨日に気になることが起きました。
 もう何度もニュースなどで報道されていますが、4月4日、東京メトロ半蔵門線九段下駅で、電車の扉にベビーカーの前輪部分が挟まり、そのまま電車が発車してしまったという運行阻害がありました。
 いくつかの報道で伝えられていますが、電車内の非常ボタン、さらに駅ホーム設置の非常ボタンが押されたにも関わらず、電車が発車してしまい、挟まったベビーカーは、これを推していたお客さんは手を放し、ベビーカーはそのまま引きずられて、ホーム端の柵に当たり、破損してしまった、ということです。
NHKニュース:車掌「乗務の後まで気づかず」
Yahooトピック:メトロ社長が陳謝「全乗務員に監視業務を徹底」

 出来事をまとめると、赤ちゃんと父母の三人連れのお客さんが、九段下駅で半蔵門線押上駅方向の電車に乗ろうとして、赤ちゃんを抱いたお母さんは車内に乗り込み、後からお父さんがベビーカーを押して乗ろうとしたところ、前輪が車内に入ったところで扉が閉まり、ベビーカーの車輪取り付け部分のパイプが挟まった形なので、閉扉の遺物検知にかからず、電車が発車してしまった、というもの。
 ベビーカーの赤ちゃんはお母さんが抱いていたので、無人。
 結果的にベビーカーの破損だけですみましたが、根本的に大きな問題を抱えた事象(事故)です。

 ベビーカーが挟まり、車内の非常ボタンが押されたそうですが、車掌室では大きなブザーが鳴り、何号車で押されたのか、の表示が点いたはずです。
 しかし車掌は、電車の停止措置を取らずに、そのまま発車した。
 報道では、車内のトラブルで非常ボタンが押されと思い、次停車駅(神保町駅)で対処しようとしたとのこと。
 しかし実際には、車内の出来事ではなく、扉挟事故で、これには全く気付かなかったとのことです。

 非常ボタンのブザーには気づいていた、ということですが、停車させることにためらいがあったそうです。
 この話を聞き、かつての国鉄で、職場がかなり乱れていた昭和50年代の末期、夜行寝台特急の富士号東京行きが、乗務前に酒を飲んだ機関士が酒酔いの状態で居眠りをし、夜中から未明の西明石駅の分岐器制限速度を大幅に超え、機関車以降の寝台車が脱線し、ホームに激突して、寝台車数量が大破した事故がありました。
 この時の寝台車、ホームに衝突して破壊された側は通路側で、当時の国鉄のこと、寝台車の乗客も少なく、お客さんにけが人がいなかったのは不幸中の幸いでした。
 この事故機の機関士は、酒酔いで居眠り状態、しかし機関助士が乗務しており、この機関助士、機関士が居眠り状態なのが気づいていながら、非常停止措置をためらった、ということです。

 なぜ機関助士が非常停止措置をとらなかったのか。
 非常停止措置をとれば、脱線事故に至らないので、単に「不時停車」という運転障害の事実だけが残り、ハッキリ言って下っ端の機関助士の立場、そんな立場で「なぜ余計なことをするのだ!」と責められそうな職場雰囲気もあり、非常停止のためらいがあった、ということを記憶しております。

 緊急時を緊急時と認識するのは、案外難しいのかもしれません。
 
 東京メトロの、この当該の車掌さんはまだ新人で、新人の立場で、非常停止にためらいがあったかもしれません。
 非常停止させれば、物理的な事故には至らず、不時停車の運転事故となり、こればかりが表立って後々大変なことになる、という想いがあったと想像されます。

 「不時停車」とは、本線列車が出発合図で発車後に、緊急停止措置で停車することで、運転事故報告の対象になります。

 半蔵門線九段下駅押上方向の線路は、最後部の車両がカーブにかかり、最後部の車掌からは編成全部が見えない状況。そのため、乗降確認用のモニタが付けられています。

 この東京メトロの新人女性車掌さん、この出来事を糧として安全の基本を心得、乗務に戻ってほしいと願います。

 追記として、余談ですが。前記、国鉄寝台特急の機関士飲酒ですが、その後の調査で、岡山での乗務前に、後続の寝台列車担当の機関士も飲んでいたことが分かり、事故当該の機関士は懲戒免職、機関助士は諭旨免職、後続の飲んでいた機関士もそれなりの処分がありました。後続の機関士は、富士担当の機関士の後輩で、断り切れなかった、らしいですが、国鉄最終期の乱れに乱れていた職場環境であったこととしての象徴的な出来事として覚えています。

成田と羽田を結ぶ鉄道整備

 一昨日は、PCが突然起動できなくなり、昨日は一日、ブログ投稿を休んでしまいました。翌朝、つまり昨日には復旧できましたが、積み重ねの事案もありましたので、今朝の投稿更新。

 産経web版からです。国土交通省は7日、首都圏の鉄道網充実に向けた16年ぶりの答申案をまとめ、整備の優先度が高い路線として、JR東日本の羽田アクセス線など24路線を挙げ、その中に成田と羽田を結ぶルートを整備するようなルートを揚げています。
記事:羽田と成田「直結線」を、国交省審議会が優先整備路線を選定

 オリンピック・パラリンピックに向けた事業の一環でしょうか。訪日客増加で東京都心と空港を結ぶ鉄道をしっかり整備しようというもの。
産経記事から整備する一部の路線
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 都心部~臨海地域地下鉄は、過日弊ブログで高速度バス輸送システム(BRT)を導入するような記事を書きましたが、それとバッティングしているのでは?
 JR東日本羽田空港アクセス線も、弊ブログで書きました。一部区間は現在休止中の既存の貨物線を使い、羽田空港近くの東京貨物ターミナル駅~川崎貨物ターミナル駅間のトンネル内に分岐を設け、羽田空港への枝線を建設して、東京駅から羽田空港まで直通列車が走らせられます。
 蒲蒲線とは、東急池上線・多摩川線(旧目蒲線)の蒲田駅から京浜急行空港線の蒲田駅まで延長し、東急沿線である城南地区と羽田空港を結ぼうというもの。
 都心直結線とは、成田空港に乗り入れている京成電鉄が押上駅で都営地下鉄に直通しており、この都営地下鉄一号線が都心から微妙に離れているため、新たな地下鉄線路を敷設し、東京駅近くの都心経由として、さらに泉岳寺駅の京急線に結ぶと、成田空港から羽田空港まで、新たな空港直結ルートとなります。


 なんかこのような記事は、お正月によく見られる内容ですが、これ全部が完成できるかどうかは分かりません。
 JR東日本の羽田空港連絡線は、地下線と空港直下の工事でもあり、2020年に向けていては今からでは間に合わないとされています。
 蒲蒲線は距離も短く、比較的早く整備できそうですが、都心直結線も調査・設計・既存埋設物移設・施工を考えると、2020年には間に合いそうもありません。
 そもそも、2020年のオリンピックが本当に開催できるか、微妙な空気になっていますし。

南海トラフの地震に関心が無い人が増加

 NHK名古屋局・東海NEWSwebからです。東海地方で甚大な被害が憂慮されている南海トラフが引き起こす巨大地震について、今年、愛知県が県民を対象にした調査で、関心が無い人が増え、関心の度合いが薄れているそうです。
記事NEWS:南海トラフ 関心ない人増加

 南海トラフ地震は、日本列島の関東から四国沖にかけての海底で、日本列島を載せているユーラシアプレートの下に、フィリピン海プレートが潜り込み、その力でユーラシアプレートが引きずられ込み、その反動で元に戻る作用が、巨大地震となるものです。
 5年前の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)も同じメカニズムで発生したもので、ユーラシアプレートの復元作用の動きがゆっくりだと長周期の地震となり、巨大な津波が発生します。
 しばらく前から、いつ発生してもおかしくない、という東海地震もこの南海トラフによるもので、日本列島南岸沿いの東海地方沖の断層だげがずれ動くことは極めて少なく、動くときは東海沖から四国沖にかけて約900kmの範囲が動きます。
 これが同時なのか、数日から数年にかけて分割するのか、の違いはありますが、南海トラフにはフィリピン海プレートの潜り込みひずみエネルギーはかなり溜まっていることが考えられます。

 この南海トラフの地震、愛知県から静岡県沖で発生すると「東海地震」、和歌山県から三重県沖で発生すると「東南海地震」、四国沖で発生すると「南海地震」と呼ばれます。

 そこでこの南海トラフの地震に対して、何か対処をしているかの問いで、家具の固定などは約54%、食料や飲料水を3日分以上備蓄しているのは約3割程度とのことで、そもそもの地震に関心が無いという人も約1割いるそうで、東日本大震災から5年、あの恐ろしさが風化しつつあるのかもしれません。


 と書く私も、地学(自然科学)の面からは関心があるものの、家具の固定はしておらず、飲料水や食料の備蓄もありません。
 もうここは、助かることを祈るのみです。(困った人だなぁ)

 4月1日のお昼前、緊急地震速報を伴う、最大深度が和歌山県で4、推定マグニチュード6.1の地震がありました。
 震源は三重県南東沖、南海トラフによる地震の想定震源域です。緊急地震速報となるようなP波の成分、そしてあの目まいのような長周期成分の大きな揺れ、4月1日の地震は直接的には南海トラフの地震につながるものではないでしょうが、長い目で見ると、前触れの地震(前震)かもしれません。

 しかしいざ、本番の南海トラフの地震が起きると、ゆっくりした滑り、すなわち長周期の地震動が強く、陸上の揺れの割には、巨大なつないが発生するような気がします。
 いえ、何の根拠もないですが、なんかそんな気がします。

再掲。4/1の携帯電話受信の緊急地震速報。
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月食・日食はどう起こるのかややこしい?

 産経WEST記事からです。満月は月食?新月は日食?と題した不思議な記事があり、読んでみると、日食・月食が起こるときの月の位置がどうも混乱する、という記事。
記事:満月は月食? 新月は日食?

 つまり、月がどの位置にいるときが、日食なのか、月食なのか、混乱する人が結構いらっしゃるという記事。
 最近でも部分日食があり、そのたびにラジオ・テレビでは、話題として日食・月食が起こるメカニズムをとりあげ、解説しています。
 私は、こうしたことに詳しいからなのか、当然の様に理解していますが、世間の方は月食・日食が起こるのは不思議な出来事として、捉えらているようですね。

 こういうのは、図で書けばよく分かるのですが、日食は新月の日に起きます。
 太陽-月-地球の順に並ぶと、「朔(さく)」となり、地球から見た太陽が、月に隠されるタイミングがあります。これが日食で、日食は新月の日に起こることになります。
 太陽-地球-月の順に並ぶと、「望(ぼう)」となり、地球から見た月が、一番太陽の光が当たる位置。すなわち満月。月が地球の影に入ると、それが月食になります。月食は満月の日に起こります。

 しかし、新月・満月ごとに、日食・月食にならないのは、月の地球の周りを回る公道面(白道面(はくどうめん)と言います)が、地球が太陽の周りを回る公道面と若干のずれがあり、面が一致するときに新月・満月になると、日食・月食が起こります。

 こういうのが、すらすら分かるのは、むしろ特異体質なのかなぁ。特異、というより得意なのですが。

 ちなみに、月は地球よりもはるかに小さいので、その影も地球に当たる面は極めて小さく、太陽が完全にすっぽり隠される皆既日食は、地球上での面積は極めて小さなものです。私は、まだ皆既日食は見たことがありません。

木造家屋密集の大須商店街で火事

 8日夜、木造家屋が密集している大須商店街で火事がありました。中日新聞記事には記事が無く、名古屋市ローカルの出来事として、市民版の方に掲載されたようで、当方配達分には掲載が無く、web検索記事からです。
読売ONLINE:名古屋・大須で火災 5軒全焼

 かいつまんで概要は、4月8日夕方の午後6時40分頃、大須商店街ふれあい広場の一角に面したステーキハウス「橋本」から出火し、橋本を含んて5軒が全焼したもの。

 これ、最初ツイッターのツイートで知りました。
 まだ人通りがあるであろう時刻の午後10時過ぎで、フォロワーさんが画像付きでツイートされました。
 なので、その時間の火事かと思ったら、もっと早く、午後7時前後の出来事。

 しかもそのフォロワーさんの画像は、出火元の画像ではなく、既に延焼したところの画像。

 大須商店街は、古くからの商店街で木造家屋も多く、しかも密集しています。
 火災現場となった、橋本は入ったことはありませんが、お昼時ともなるといつもえらい行列ができています。
グーグルマップの空中写真から。
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 画像中央よりやや左の青い色の瓦の建物が出火元の橋本。

画像追加。角度を変えて、上が東。
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 実は、昨日野次馬精神が出まして、久しぶりに大須商店街に行ってみました。昨今はパソコン関係は大型量販店ばかりで、今や秋の大道芸人祭くらいなもの。
 地下鉄を降りて、大津通のスクランブルに面した万松寺通のアーケード街を入ると、もう匂ってきます。焼けた匂い。
 2日前の火事がまだ匂うのですね。
 その先の新天地通の手前、まだ歩いたことが無い、幅2m幅の道路に入るとその匂いは強烈に。
 すると、Twitterにあった、もつ鍋の看板とその隣のたい焼き屋の前で写真撮る人が多数。
 人の不幸を写真に撮る人がいるんですね。テレビのニュースになったらしく、また場所が場所故に、話題性は高かっただろうけど。
 かく言う私もその部類かもしれません。わざわざ通らない道を通り、火事の現場を通ってみたりして。

 ふれあい広場に面したお店屋さんは、後片付けの様子。その北のアーケード街の新天地通には、工事現場のような塀で囲まれた建物。
 おそらく、ここも全焼となった建物でしょうか。
 アーケード街への崩落防止や、見世物ではない、というところから工事用の塀を急遽設けたものと思います。

 しかし、最初大須商店街で火事と知ったときは、場所が場所で大規模な延焼を心配しました。
 類焼は10軒で抑えられたのは、商店街として防火訓練があったことと、発見が早く消防への通報も早かったからです。

 今後の気になるところ。焼けた家屋はがれきが撤去され、一旦は更地になります。しかし同じ所に同じ様な建物は、建築基準法の規定があり、建てられません。ということは、この一角のコミュニティにも関わりますし、もっと大きな目では、焼けたのは数軒に留まりましたが、建物が無い「歯抜け」のような状況が続けば、この一角の再開発話が持ち上がってくると思います。
 となると、ふれあい広場の一角の光景がまた変わることとなり、時代の変遷といえばそれまでですが、大須商店街の良さ、というかディープな部分がまた薄くなりそうです。

狂言の大蔵流茂山千五郎家が代替わり

 京都新聞web版からです。今年9月に、京都市に居を構える、狂言大蔵流の茂山千五郎家が当主名の当代十三世千五郎が隠居名の五世千作を名乗り、千五郎の長男・正邦が十四世千五郎を襲名するとのことです。
記事:代替わりも和やかに 狂言大蔵流、茂山千五郎家

 私も結構長いこと、能楽を見ていますね(能楽=能と狂言のこと)。
 茂山千五郎の狂言は、名古屋ではあまり観る機会は多くはありませんでしたが、観世会など、ちょっとグレードの高い能の会では、よく出演され、私の能の黎明期から拝見しており、その当時の千五郎は、2013年に亡くなられた十二世千五郎。
 なので、茂山千五郎と言えば、四世千作の顔を連想します。当代の十三世千五郎は、本名の正義で演じられていました。
 その当時は三世千作(十一世千五郎)も健在で、一度だけ、何かの狂言会で拝見したことがあります。
 そういう記憶がありますので、千作-千五郎-正義という名の方がしっくりします。

 そもそも、ゆずり名、とか当主名とかという習慣が知らなかった頃なので、あくまでご本名だと思っていました。当時の能のシテ方観世流宗家は観世元正でしたが、その養父は観世左近で、この観世左近も観世流の当主が時々使っていた名前であることを後になって知りました。

 この京都の茂山千五郎家は、「お豆腐狂言」の名でも知られています。
 お豆腐狂言とは、豆腐が主題になった狂言ではなくて、お豆腐という食材は、豪華な器に載せられ、高級な料亭でも供されますし、一方で粗末な器でも盛られて、長屋の晩御飯にもなることからの例えで、どんな場所でも二人いれば狂言が演じられます!という茂山千五郎家狂言のキャッチフレーズです。
 なので、市民に親しまれ、こんな選挙啓発ポスターがありました。千五郎師と正邦師。
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2007年の統一地方選挙。
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