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Channel: mitakeつれづれなる抄
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大須演芸場が再開

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 名古屋で唯一の常設の寄席だった大須演芸場が、度重なる建物の賃料滞納により、立ち退きの強制執行が昨年2月にあり、新しい経営者のもと、演芸場が再開しました。
 ニュースでも大きく取り上げられたようで、中日新聞記事からです。


 22日は大須へ行くことがあり、ラジオのニュースで、「再び開かれた」と伝えており、ちょっと寄り道して、通行人のふりして(実際、通行人でしたが)様子を覗いてきました。
 午後5時頃の様子。
 演芸場の前は人が多く、何か出待ちをしていたようで、テレビカメラのクルーも多数。


 帰宅後、夜のニュースを見たら、どうもお練りがあったようで、その出発待ちだったのでしょうか。

 演芸場の前を通るとチラシを渡されました。
 9月と10月興行の顔ぶれ、ということで、「またお越しください」と。

 ただ、これまでのいきさつを考えると、「大須演芸場」の名前、使えるのだろうか。
 というのは、前の席停(賃料を滞納したA氏)は、大須の地を離れ、近い関係の芸人さんと共に、旅興行の形で、各地で「大須演芸場」の名で興行を行う、としており、さらに「今後は、ここで演芸場が開かれても大須演芸場の名は使わせない:とも話しているのをニュースで見ました。
 尤も、名前を使わせない、としても法律的に保護される状態ではないので、一応お「大須演芸場」の名は使えます。

 しかし、この業界は一種の信頼で成り立っている世界。
 このまま、大須演芸場の名で興行が続けられるのか、気になります。

 興行と言えばもう一つ、今は話題性もあり、こけら落とし興行は大入り満席だったようですが、この先は必ず先細りします。
 東京のある落語家さんが話しておられましたが、東京の寄席はお陰様で入りがいい、しかしそれはテレビで知られている芸人さんが出る時だけで、落語などの芸も、芸を愉しむよりは、テレビに出ている有名人を見るようなお客さんが多い実情なのだそうで。
 それで、テレビには出ない芸人さんが続くと、客席は席を立ったり、同行の人同士で話しをしたり、だそうです。

 さて、名古屋で唯一の寄席。
 どうなるのか。

 ニュース映像で、ある落語家さんが、「前の大須演芸場が、アカンようになったのは、皆様のせいです。今後は必ずごひいきにするように」とか口上を述べていました。
 これはある意味、お客さんいじりの一つですが、奥に秘めた本音が現れているような気がします。

 前を通った時にもらった、興行のちらし。


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