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Channel: mitakeつれづれなる抄
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大相撲の世界・相撲部屋は協会の下部組織に非ず

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 大相撲で、横綱日馬富士が殴打したとされる事件、おおきな出来事で問題となっています。
 それは、それとして一相撲好きとして気になったことがありましたので、少し書いてみます。

 過去の相撲協会での不祥事でもそうでしたが、相撲部屋の左右に対して、相撲協会からきちっちり指導できないのか、という話。
 これ世間様の感覚では、相撲部屋は相撲協会の下部組織という意識があるようですね。故に部屋での不祥事が起こると、本部(本体)である協会から指揮命令系統はどうなっているのか、というところでしょう。

 私が結構長い間の相撲ファンとしてようやく理解したことは、相撲部屋は相撲協会の下部組織ではなく、相撲協会と相撲部屋は別々に存在しているのだ、というところ。
 そもそも、「相撲」というものは、相撲協会だけのものに非ず、普遍性の中に存在する相撲というもので、日本相撲協会はその「普遍的な相撲」の大相撲興業を行うことができる組織であり、相撲部屋も普遍的な相撲を行う力士が属する組織として、日本相撲協会よりもその歴史は長いものです。
 あくまで相撲協会と相撲部屋は別々な存在である、というところ。

 これ、あるマスコミの解説では、商店街と各商店の関係に例えられていました。商店街を代表する、〇〇商店街連合会や店会の組織と、それぞれの各商店は全く別のものですよね。
 その各商店に相当するものが相撲部屋、商店街連合会に相当するものが日本相撲協会だ、というもの。

 なので、相撲部屋はそれぞれ長い歴史があり、部屋の独自色が現れていきます。そういう世界ゆえ、いわゆる「親方」と呼ばれる年寄も年寄株による世襲性で、そうした年寄で相撲協会が成り立っています。


 ところで、日馬富士。報道の通りだと、今後土俵に上がるのは難しそうです。
 しかし、一相撲好きとしてこのまま引退-廃業に追い込まれるのはいかにも惜しく、なんとか再び土俵に上げられるように望みたいです。
 日馬富士は、亡くなった叔母が安馬の時代からのファンで、名古屋場所を観に行くと毎回、日馬富士グッズを買ってきていました。
 出来事は出来事として、何等かの反省をする機会を与え、再びの土俵を期待したいです。
 このままでは人気の力士2人が土俵から去るおそれがあります。貴ノ岩関の状況が、診断書の通りであれば、再起が難しそうに感じます。
 私も、頭に疾病がある身ですので、よく分かります、私の場合は殴打ではなく、脳の内部の血管が切れた、脳内出血ですが、CTやMRIの画像診断の画像を見て、あれやこれやと説明を受けました。
 そして一般論の話から、頭の疾病は後からいろいろ出てくるもので、貴ノ岩も、殴打事件があったその後も巡業先の土俵で相撲を取っておりました。
 おそらくそこそこ痛かったのだろうと思いますが、だからなのか、巡業の取組映像では、頭から当たっていないことが分かります。

 そのうちに、痛い以外にどうにもならない違和感が表れ出てきたと思います、そこで九州場所を前に福岡入りしてから福岡県の医療機関を受診し、改めて診断したところ、報道にある診断書の内容であることが分かったのでしょう。
 頭蓋底骨折か。なんとも重傷な状況。外からギプスで固定できるわけが無く、自然にくっつくのを待つだけです。
 しかし、髄駅漏れですか。普通に日常生活を送るにはなんとか回復できそうですが、あの頭と頭がぶつかる相撲を取るにはどうだろう。
 ちょっと難しいような気がします。
 しかし医療の技術が進み、再び土俵に上がれるまで回復できるかもしれません。そうなるよう祈りたいです。また日馬富士も再び土俵に上がれるような措置を希望したいです。

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