ツイッターで得たじょうほうですが、阿蘇山ロープウェイが、阿蘇山火山活動による長期運休中で、さらに加えて昨年の熊本地震の影響、さらにさらに加えて、昨年秋の噴火により、火口近くの火口西駅へ噴石が落下し、搬器(ゴンドラ)や索条(ロープ)の支柱が破損したことから、索条を撤去したとのことです。熊本日日新聞報道。
記事:阿蘇山ロープウェー、ロープ全撤去 被災長期運休続く
阿蘇山ロープウェイは、熊本県阿蘇市の阿蘇山中岳の西側斜面、阿蘇山西~火口西駅間0.858kmの四線交走式の普通索道(ロープウェイ)です。このロープウェイは、30年ほど前の阿蘇山噴火の際に火口西駅が噴石の直撃を受け、観光客にけが人が出たというニュースから。しかもこの火口西駅の位置図が、火口からの距離を偽装して、火山活動による入山規制を逃れようとした、ということが判明したというニュースで。
火口西駅は動かせないので、阿蘇山の噴火活動が始まった際は、ロープウェイは運休することになっています。
直近では2014年8月から運休で、そのさなかで昨年の熊本地震。駅舎などに亀裂が発生して、火山活動の低下で一時入山許可を得て点検・補修したものの、昨年10月の噴火で、火口西駅がまた噴石の直撃を受け、搬器(ゴンドラ)も被災。索条の市ちゅうにも破損があったことで、当面の運行再開は望めず、索条の撤去ということに至ったとのことです。
状況が状況ゆえ、運行再開の見通しは全くありません。長期的な展望も描けず、索条の撤去ということは、程度の重い運休です。
熊本地震では、JR九州の豊肥本線と、南阿蘇高原鉄道高森線が一部区間で不通で、その不通区間の被害が尋常ではなく、復旧には莫大な費用がかかると見込まれています。報道で何度か伝えられていますが、山の斜面が崩壊したことで、押し流された土砂で阿蘇大橋が崩落したという現場を豊肥本線が通っています。その近くの立野駅から南阿蘇高原鉄道が分かれていますが、南阿蘇高原鉄道も立野駅付近で大きな被害。そこで阿蘇カルデラ内の中松駅~高森駅間で運行を再開し、名物のトロッコ列車も運転されているとのことですが、豊肥本線立野駅での接続ができず、阿蘇への道路も大幅は迂回で、利用者は極めて少ない状況とのこと。
豊肥本線も、観光列車「あそぼーい」が熊本駅から阿蘇へ向けて走らせられず、今年の夏から大分から阿蘇へ運行することとなりました。
阿蘇ロープウェイは、支柱の破損と索条の撤去で、場合によってはこのまま廃線になるおそれもあります。自然災害がもとで廃止になった路線はいくつかあります。
阿蘇観光は熊本県のみならず、日本国にとって大きな観光資源でもありますので、火山活動と地震活動が収まったら、なんとか復旧して運行再開させてやりたいところです。
なお本記事は、鉄道カテゴリで書きました。索道、特に普通索道は法規上鉄道に含まれます。普通索道というものは、索道のうち、閉鎖式の旅客用搬器(ゴンドラ)で運送するものです。
記事:阿蘇山ロープウェー、ロープ全撤去 被災長期運休続く
阿蘇山ロープウェイは、熊本県阿蘇市の阿蘇山中岳の西側斜面、阿蘇山西~火口西駅間0.858kmの四線交走式の普通索道(ロープウェイ)です。このロープウェイは、30年ほど前の阿蘇山噴火の際に火口西駅が噴石の直撃を受け、観光客にけが人が出たというニュースから。しかもこの火口西駅の位置図が、火口からの距離を偽装して、火山活動による入山規制を逃れようとした、ということが判明したというニュースで。
火口西駅は動かせないので、阿蘇山の噴火活動が始まった際は、ロープウェイは運休することになっています。
直近では2014年8月から運休で、そのさなかで昨年の熊本地震。駅舎などに亀裂が発生して、火山活動の低下で一時入山許可を得て点検・補修したものの、昨年10月の噴火で、火口西駅がまた噴石の直撃を受け、搬器(ゴンドラ)も被災。索条の市ちゅうにも破損があったことで、当面の運行再開は望めず、索条の撤去ということに至ったとのことです。
状況が状況ゆえ、運行再開の見通しは全くありません。長期的な展望も描けず、索条の撤去ということは、程度の重い運休です。
熊本地震では、JR九州の豊肥本線と、南阿蘇高原鉄道高森線が一部区間で不通で、その不通区間の被害が尋常ではなく、復旧には莫大な費用がかかると見込まれています。報道で何度か伝えられていますが、山の斜面が崩壊したことで、押し流された土砂で阿蘇大橋が崩落したという現場を豊肥本線が通っています。その近くの立野駅から南阿蘇高原鉄道が分かれていますが、南阿蘇高原鉄道も立野駅付近で大きな被害。そこで阿蘇カルデラ内の中松駅~高森駅間で運行を再開し、名物のトロッコ列車も運転されているとのことですが、豊肥本線立野駅での接続ができず、阿蘇への道路も大幅は迂回で、利用者は極めて少ない状況とのこと。
豊肥本線も、観光列車「あそぼーい」が熊本駅から阿蘇へ向けて走らせられず、今年の夏から大分から阿蘇へ運行することとなりました。
阿蘇ロープウェイは、支柱の破損と索条の撤去で、場合によってはこのまま廃線になるおそれもあります。自然災害がもとで廃止になった路線はいくつかあります。
阿蘇観光は熊本県のみならず、日本国にとって大きな観光資源でもありますので、火山活動と地震活動が収まったら、なんとか復旧して運行再開させてやりたいところです。
なお本記事は、鉄道カテゴリで書きました。索道、特に普通索道は法規上鉄道に含まれます。普通索道というものは、索道のうち、閉鎖式の旅客用搬器(ゴンドラ)で運送するものです。