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Channel: mitakeつれづれなる抄
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信号付きの横断歩道も危ない

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 本日、7時のNHKテレビニュースで、冒頭に速報で伝えられましたが、大阪府能勢町で下校途中の小学生が、横断歩道で自動車にはねられる事故があったとのこと。
 「ま た 横 断 歩 道 で」と思いましたが、その後の続報では、この横断歩道、押しボタン式の信号が付いていたそうで、つまりは自動車側の信号無視が大きく疑われる事案。
 検索すると、NHKのニュースが見つかりました。
NHKニュース:小学生3人はねられ1人重体 61歳の女逮捕

 しかし、痛ましい。下校途中の小学生が交通事故に遭遇。
 単にこの自動車運転手を責めても始まりません。

 現場の状況から、横断歩道を過ぎた辺りで通学バスから降りた小学生一行は、その横断歩道を渡って道路反対側へ向かうときに、左から来た自動車にはねられたそうです。
 さもありなん、な事故です。
 横断歩道に単独で信号が付いている箇所、普段は赤にはならず、多くの自動車運転手は信号があることを自覚しないことがあるようです。
 家の近くではないですが、出先に向かう途中に同様の、押しボタン式信号機付きの横断歩道があります。
 遠くから歩きながら見ると、時々渡る人がおり、しかし押しボタンを押してもなかなか横断歩道側が青にならず、日頃、この横断歩道を渡らずに、少し離れた所(5m程度)を駆け足で渡る人を結構見かけます。
 その理由があってではないですが、私はこの横断歩道は通らないルートを選び、前後の信号交差点で、歩道反対側へ移動しています。
 そしてこの押しボタン式信号機付き横断歩道ですが、通常は青で滅多に赤にならず、走る自動車(の運転手)は、信号であることを意識していないのか、たまに赤になると、ビックリしたように止まる車のほか、完全に信号を見ておらず、赤のまま通り過ぎる車も過去には何台かありました。

 こういうこともあるから、押しボタン式信号機付きの横断歩道であっても安全ではないです。

 しかし、ニュースになった能勢町の事故ではねた自動車の運転手も気の毒です。
 日本の事故捜査(調査)は直接要因ばかりを追求するあまり、背後にある遠因(発生する要素となるもの)には追求せず、現場第一になりがちです。
 この能勢町の運転手は、「横断歩道では止まるべくものではない」という常識と、この現場では、交差点ではないので、赤信号が現示されることは殆ど無く、青だと思い込んで、というよりそもそもが止まるべき箇所である認識が薄い(無い)というのが常識であれば、その常識に従ったまでであるわけです。

 世の中の自動車常識では、横断歩道は重要視されていませんので、こんなことが起きてしまいます。
 注意していないからだ、という説がありますが、「注意」は注意している間は注意できますが、人間そう注意し続けられるものではなく、安全は注意して得られるものではなく、基本を徹底的に遂行してこそ得られるものです。

 この能勢町の事故で、意識不明になっていた子が、生命には別条が無いほどにまで回復したとの続報、本当に嬉しく思います。

*** 関連で ***
 長野県木曽郡上松町の町営バスでは、国道19号線を南へ行く路線で、朝の最初の便が、町の中心方向とは逆に、南の方向へ「スクール便」と称して運行しています。
 南の方に学校があるのではなく、町内の寝覚地区にある小学校と中学校への便として、北へ向かうバスに乗るのに、学校から南の地区にある生徒さんは、国道を横断して、反対側のバス停で待つことになりますが、この国道を横断するのが危ない、という理由で、南へ向かう回送便をスクール便として、町内の南端である池の尻まで行き、転回場で折り返して、学校へ向かいます。

 国道19号線は、木曽高速とも揶揄されるほど、高速でトラックが走行します。警察の取り締まりも行き届かず、トラック運転手の間での「常識」では、とにかく高速で走ること、だそうです。
 そんな道路を、小中中学生を横断させられません。

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