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Channel: mitakeつれづれなる抄
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扉は開けたら閉める・押しボタン式ドアのマナー

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 乗り物ニュースに面白い記事がありました。鉄道車両でも寒冷地を走行する車両には、車内温度を保つために、乗降用ドアが押しボタン式となっている車両がありますが、これが開けるときの「開」ボタンを操作しても、閉めるための「閉」ボタンを押さない人がいて、これをどう閉めるボタンが浸透するかの記事。
記事:ボタンでドアを「自分で開ける」 地方では一般的

 名古屋地区走行の車両は、この押しボタンが付いていても、寒冷地でもなく使用対象地区ではないので、こういう押しボタンがあるのは中々知られていないことです。
 元々は、半自動のドアの操作性を容易にするために取り付けられたもので、半自動ドアとは、開けるのは手動ですが、閉まるのは自動のドア。
 冬の寒冷地は、その通り外は寒く、車内保温のため、人が乗り降りしないときは開けっ放しにするのを避けるために導入されたもので、115系電車がその代表。

 115系の半自動ドア、私も知っておりますが、結構重く、新しい車両は摺動部分を改良したのか、幾分軽くなっていますが、初期の車両はとにかく重かったです。
 本当に「ヨイショ」の声が出そうなくらい。
 そこで押しボタン式の車両が登場しましたが、開ける際は、そのまま開けても、閉める操作が、ななかなされないようです。
 取り付け位置も、ドアから5cmほど離れた壁面だったのが、取り付け位置を新しく改良したものは、ドア縁部分にあり、乗り込んだら直ちに閉められるほか、降りた際も、手を伸ばして車内の「閉」ボタンを押す、という超上級テクニックは不要で、腕を伸ばすことはなく、閉めるボタンが押せます。
 乗り物ニュース記事から掲載された画像を拝借。


 これなら目立つので「閉」ボタンの操作を行いやすいです。
 また車外からの操作も、ちょっとだけのタイミングを考えれば、閉ボタンを押せます。

 ちなみに、車体の外側のボタンは「開」だけで、「閉」はありません。これを車外から操作するには、降りるときに車内の「閉」ボタンを押して、ドアが閉まる前に腕を戻す、という上級テクニックです。下手すると挟まれます。
 降りる客が降りて行ったら、開いたそのドアは車内にいるドアに近い人が押すのが、ちょっとしたマナー。

 この押しボタン式ドア、名古屋地区でも使用開始してくれないかな、と思います。
 名鉄もJR東海も、一部寒冷地を走ります。
 名鉄は寒冷地というよりは、通過列車の退避で停車時間が長い駅で必要です。

 JR東海は、東海道本線大垣~米原間、中央本線高蔵寺~中津川間はかなりの寒冷地です。
 押しボタンが欲しい区間です。

 この押しボタン式は、冬季の寒冷地対策で導入されたものですが、夏季の冷房保温対策でも用いられるようになっています。
 この機能は、主に都市部ですね。
 JR西日本では、始発駅で発車まで時間があったり、通過駅で退避列車待ち合わせで停車時間が長い場合などです。

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