高校野球とオリンピックが終わり、NHKラジオ放送も通常に戻り、いや通常ではなく夏休み特別バージョンですが、NHKラジオ第一放送の「夏休み子ども科学電話相談」が昨日から再開しました。
再開しても今週4日間だけで今年は終わりで、いささか残念に思っております。
夏休み子ども科学電話相談は、過去に弊ブログでも取り上げていますが、昨日の質問に「スペースデブリは今後どうするのか?」というようなものがありました。
スペースデブリとは「宇宙ゴミ」とも言われるもので、地球から打ち上げたロケットの切り離した一部や(つまり残骸)、使用を終えた衛星
これが大きいもので10m単位、小さなものはネジ位の数センチ程度まで、10cm以上の物体だけでも約2万個、1cm以上のものになると約50万個にもなります。
そしてこれらが高速で地球の周りを周っているので、ロケットなどの飛翔体、または宇宙ステーションとまかりぶつかろうものなら大変です。
一つ一つは極めて小さな物体ですが、高速で動いているため、いえ正確に言えば相対速度が高速になるため、ロケット又は宇宙ステーションと、スペースデブリ(宇宙ゴミ)が衝突しようものなら、破壊ものです。
なぜこんなことになるのか、と言えばロケットの進段で、切り離した部位がそのまま落下の際に大気圏突入で燃え尽きることなく、そのまま浮遊してしまうこともあり、過去これまで数多くロケットの打ち上げをした結果、その残骸処理をきちんとしてこなかった結果、だということです。
宇宙開発の黎明期はこれでもよかったですが、数多くなると、そうは許さないということですね。
同じことが水環境でも言えます。
昔の家では、生活排水はそのまま自然界に放出していました。
家庭の生活排水だけでなく、工場から排水もそのまま自然河川へ排水。
昔の京都市、堀川に水が流れていた頃、西陣織の染色で堀川の水を使っていたため、堀川の水が汚れれば汚れるほど、西陣織が盛ん、などとのんびりしたことを言っておりました。
今、こんなことをしたら、水質汚濁防止法で検挙されます。そもそも堀川に水が流れなくなってしまいました。
数が少ないうちは許されたことが、数多くなればできなくなるという点はスペースデブリも同じです。
ではスペースデブリの回収方法、すなわち宇宙ゴミの掃除方法、は無いそうです。事実上。
いくつかは、周回軌道が地球高度から徐々に下がり大気圏突入で燃え尽きてしまうこともある、そうですが、数がとても多くそんなことは期待できません。
なので、今後の宇宙開発では、スペースデブリ(宇宙ゴミ)を発生しないよう、打ち上げねばならない上に、既にあるスペースデブリ(宇宙ゴミ)に気を付けなければならない、ということだそうです。
我々には直接は関係ないですが、宇宙開発での話題として取り上げてみました。
ところで昨日の質問の中に、雷に関して、光は音より速いのはなぜですか?というのがありました。
なぜ光は音より早いのかって、そんなもの速いものは速いとしか言いようがないです。
しかしこれでは子ども科学電話相談の回答にはなりません。
私なりに回答をしてみると、音は空気を媒質とする伝播現象、光は素粒子間における相互作用で、「空間」に直接さようするもの。音はその空間にある空気の分子を連続的に伝わるもので、遅い、ということになります。
・・・としか言いようがないです。
再開しても今週4日間だけで今年は終わりで、いささか残念に思っております。
夏休み子ども科学電話相談は、過去に弊ブログでも取り上げていますが、昨日の質問に「スペースデブリは今後どうするのか?」というようなものがありました。
スペースデブリとは「宇宙ゴミ」とも言われるもので、地球から打ち上げたロケットの切り離した一部や(つまり残骸)、使用を終えた衛星
これが大きいもので10m単位、小さなものはネジ位の数センチ程度まで、10cm以上の物体だけでも約2万個、1cm以上のものになると約50万個にもなります。
そしてこれらが高速で地球の周りを周っているので、ロケットなどの飛翔体、または宇宙ステーションとまかりぶつかろうものなら大変です。
一つ一つは極めて小さな物体ですが、高速で動いているため、いえ正確に言えば相対速度が高速になるため、ロケット又は宇宙ステーションと、スペースデブリ(宇宙ゴミ)が衝突しようものなら、破壊ものです。
なぜこんなことになるのか、と言えばロケットの進段で、切り離した部位がそのまま落下の際に大気圏突入で燃え尽きることなく、そのまま浮遊してしまうこともあり、過去これまで数多くロケットの打ち上げをした結果、その残骸処理をきちんとしてこなかった結果、だということです。
宇宙開発の黎明期はこれでもよかったですが、数多くなると、そうは許さないということですね。
同じことが水環境でも言えます。
昔の家では、生活排水はそのまま自然界に放出していました。
家庭の生活排水だけでなく、工場から排水もそのまま自然河川へ排水。
昔の京都市、堀川に水が流れていた頃、西陣織の染色で堀川の水を使っていたため、堀川の水が汚れれば汚れるほど、西陣織が盛ん、などとのんびりしたことを言っておりました。
今、こんなことをしたら、水質汚濁防止法で検挙されます。そもそも堀川に水が流れなくなってしまいました。
数が少ないうちは許されたことが、数多くなればできなくなるという点はスペースデブリも同じです。
ではスペースデブリの回収方法、すなわち宇宙ゴミの掃除方法、は無いそうです。事実上。
いくつかは、周回軌道が地球高度から徐々に下がり大気圏突入で燃え尽きてしまうこともある、そうですが、数がとても多くそんなことは期待できません。
なので、今後の宇宙開発では、スペースデブリ(宇宙ゴミ)を発生しないよう、打ち上げねばならない上に、既にあるスペースデブリ(宇宙ゴミ)に気を付けなければならない、ということだそうです。
我々には直接は関係ないですが、宇宙開発での話題として取り上げてみました。
ところで昨日の質問の中に、雷に関して、光は音より速いのはなぜですか?というのがありました。
なぜ光は音より早いのかって、そんなもの速いものは速いとしか言いようがないです。
しかしこれでは子ども科学電話相談の回答にはなりません。
私なりに回答をしてみると、音は空気を媒質とする伝播現象、光は素粒子間における相互作用で、「空間」に直接さようするもの。音はその空間にある空気の分子を連続的に伝わるもので、遅い、ということになります。
・・・としか言いようがないです。