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Channel: mitakeつれづれなる抄
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視覚障害者の歩行は周囲の者が配慮

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 一昨日からマスコミニュースで報じられていますが、東京メトロの銀座線青山一丁目駅で、盲導犬とともに歩いていた視覚障害の方が、軌道内に転落し、入ってきた電車にひかれ死亡した、というなんとも痛ましい事故がありました。
NHKニュース:視覚障害の男性が転落して死亡 駅員が注意直後に転落か (動画あり)

 事実関係は上の文章の通りで、発生日時は8月15日の午後6時前、青山一丁目駅のホームを線路に近いところを歩いていて、ホーム端から足を踏み外し、軌道内に転落したものです。
盲導犬を連れた方は、ホームの奥側で、視覚障害の方本人のみが落ち、盲導犬はそのまま残されていた、ということです。

 この青山一丁目駅は、戦前の開業でホームが狭く、見た目、ホームのど真ん中を柱がある感じ。
 そのため盲導犬は、この柱を避けるように歩いたら、結果的にホーム端に移ってしまい、軌道内に転落したかもしれない、ということだそうです。

 マスコミ各社の報道ぶりは、視覚障害者がホームから落ちて死亡、ホーム柵は無かった、という社会的な事象として報道していますが、私が思うには、青山一丁目駅なら電車発車直後なら兎も角、乗降人員も多い駅なので、ホームにはだれかしら人がいたはずです。
そこを盲導犬を連れた方がホームギリギリ端を歩かれていたなら、ひと声かけて注意できなかったものかと思います。
世の中、他人や他事には無関心な人が多いのでしょうね。
盲導犬を連れているのなら、視覚障害であることは一目瞭然ですが、普通にペット連れて歩いている、というように映らないのかもしれません。昨今のペットブームもありますし。

 報道では、駅員がマイクで注意したということですが、この注意は全くの空振りです。
視覚障害の方は、今自分がどの位置にいるのか、把握できない場合もあります。

 以前、ホームから落ちた視覚障害の方の話を伺ったことがありますが、ホーム端の点字ブロックの位置から、自分がどの位置にいるのかを判断しているそうで、展示ブロックを足の裏で認識したので、そのためホーム端から離れるように歩いたらそれが結果的に線路内に転落してしまった、ということだそうです。

 マスコミの報道ぶりは、ホーム柵の設置が進まない現状の方向にあり、これは少し違うと思います。
 たしかにホーム柵は有った方が良いのですが、それ以前に、世の中の方が他人に関心を持ち、視覚障害の方にはそれとなく心遣いをして差し上げる、そんな社会が大切だと考えます。

 先日も地下鉄金山駅構内で、白杖の方が方向を定まららずに歩いておられるので、ひと声かけました。「エスカレータ」と言いますので、「JR・名鉄の方ですか」で、「もう少し左、ハイそこ真っ過ぐでエスカレータ」と誘導しました。
私も名鉄の金山駅へ行くので一緒に行っても良かったのですが、不必要なことをすると却って視覚障害の方は分からなくなるので、本人の想定ルートの通り、エスカレータの位置を誘導したに留めました。
それに私も杖携行で、杖を持たないはカバンをかけていますので、白杖の方が掴まるところがありませんし。

 それと視覚障害の方は、腕を引っ張ったりしてはいけません。同行する場合は、同行する方の腕を掴んでもらうようにします。
 その前に、視覚障害の方は、白杖、盲導犬などで直ぐに分かるものですので、日ごろから他人様に心配りの関心を持つことですね。耳にイヤホンをさして音楽の世界に閉じこもったり、スマホをいじったりと、他人には関心が無いような人間はどうかと思います。

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