こんな話を聞きました。東京都町田市は不思議な存在で、東京都なのか神奈川県なのかよく分かんない。なので、英国がEU離脱の国民投票に触発されて、町田市が東京都から離脱するのはどう?、というお話があるのだそうです。
聞いた話ですので、検索したら、こんなニュースがありました。
日テレニュース:EU離脱→次は町田市?ネットで話題に
ネット上での話題で、「町田市が東京離脱か残留かを住民投票で決めたら、どう」との話題が上がっているそうです。
この「ネット上」というのは、何だろう。マスコミで言う「ネット上の話題」とは、にちゃんねる、のことだろうと思いますが、最近は全くにちゃんねるを見ておらず、そもそも、バス板とか鉄道板、或いは伝統芸能板しか見たことが無いので、よく言われる「ネット上」とは、にちゃんねるのどこの板なのだろうかと不思議でいました。
そんなことは兎も角、町田市も東京都に残留か離脱かを住民投票したらどう、ということで、仮に町田市が神奈川県に編入されたら、地図はすっきりする、というもの。
リンク先にニュース動画がありますが、要点をまとめると、
・町田市も東京都からの「離脱・残留」の住民投票を
・東京離脱・神奈川県編入で地図がスッキリ
町田市だけが、東京都の範囲から大きく神奈川県の方に入り込んでいる。
なので地理的な感覚から、町田は神奈川県であると以前から言われてきた。
町田市が神奈川県な理由
・小田急線で新宿へ至るには、必ず神奈川県を通る。
・町田市内の路線バスは、神奈川中央交通(神奈中バス)。
・「神奈川県町田市」の宛先で年賀状(すなわち郵便物)が届く。
・隣接する、神奈川県相模原市と連携・交流。
インタネット調査、町田市在住178人に質問。回答は113人。
・町田市が神奈川県と間違われた はい68人 いいえ45人
・町田市は東京都から離脱すべきか? はい6人 いいえ62人 分からないなど45人。
離脱反対の理由
・何事も東京都が1番
・東京在住と言えなくなる
・東京ブランドがなくなる
というわけで、今のところ、英国のEU離脱のような東京都からの離脱はなさそう。
前々から言われてきました、町田は東京都なのか神奈川県なのか。
小田急線に新宿駅から乗ると、東京都内の住宅密集地を通り過ぎ、狛江駅から和泉多摩川駅へ左へカーブして多摩川を渡ると神奈川県で、車窓の風景が変わります。
そして神奈川県をひた走った先に町田市があり、そこはなんと東京都。
マピオンの地図、東京都インデックスの地図を載せます。
不自然なくらいに町田市は神奈川県に食い込んでいますね。
さらに小田急線は多摩川の都県境から何度も都県境を越えます。
特に鶴川駅付近は、川崎市麻生区の飛び地を通り、一層、都県境を複雑にしています。
前記の町田市内の路線バスは神奈中バスの件で。市内は他に小田急バスがあります。神奈中バスは、東京都内では他に、多摩市、八王子市などで路線があり、都営バスは一般の乗合路線は有りません。
この町田市が不自然に東京都である理由。私見です。
町田市は旧南多摩郡。南多摩郡は明治11年7月22日に多摩郡四分割でできた郡の一つ。
その旧多摩郡は元々は神奈川県であった。なので、南多摩郡も当初は神奈川県所属。
旧多摩郡エリアは、明治26年4月1日に東京府に編入された。東京府が水道水の水源とする多摩川上流の水資源管理という理由が表向きですが、多摩地区での政治勢力である自由党の政治勢力を削ぐ、のも目的だったそうです。
そこで南多摩郡もざくっと東京府に編入され、町田村は、やがて町田町、そして昭和33年2月1日に現在の市域で町田市が成立しました。
ついでに、旧多摩郡が四分割され、北多摩郡、西多摩郡、南多摩郡、東多摩郡が出来ましたが、東多摩郡は現在の中野区・杉並区のエリア。明治29年4月1日に南豊島郡と合併して豊多摩郡となり、東多摩郡は消滅です。
以来、北多摩郡・西多摩郡・南多摩郡で、「三多摩」と呼ばれるようになりました。
町田市民のアンケートで、神奈川県と間違えらていても、やはり東京都の方がいいという理由は、分かります。
やっぱり東京ブランドは大きいです。
東京都練馬区西大泉町1179番地というところがあります。
練馬区の本体から飛び離れていて、新座市の中にひょこんとある、いわゆる飛び地です。
しかも新座市の新興住宅地に8戸だけ東京都練馬区に所属している、という不思議なところ。
その中でも2戸は家が並んでいるところで、両隣が埼玉県なのに戸単位で東京都という、まことにディープなところ。
そんなところなので、住民サービスは何かと不便です。
水道は新座市の給水を受けるも、マンホールの蓋が二列並び、一つは東京都下水道だそうで、ごみ収集はこの8戸だけの集積場があり、練馬区本体から収集車がやってくるそうです。
なので、東京都から切り離し(離脱させ)埼玉県新座市に編入しようとほぼ決まりかけたものの、8戸の住民から猛反対ががあり、そのままになっています。
住民サービスの不便をおしてでも、東京都練馬区の飛び地であるのは、「東京都のブランド」だそうです。
「埼玉県新座市に住んでいます」よりは「東京都練馬区に住んでいます」の方が何かと良いとのこと。
練馬区本体は住居表示が施行されており、住居表示名は「西大泉」。飛び地の方は旧町名のままの「西大泉町」。
1179番地の番地数字を知っているのは、MBSラジオの周波数1179kHzと同じで、地理好きの間では、有名な飛び地です。
なので、町田市もそんな感じではないのかな。
地理ヲタの心をくすぐるネタでした。
聞いた話ですので、検索したら、こんなニュースがありました。
日テレニュース:EU離脱→次は町田市?ネットで話題に
ネット上での話題で、「町田市が東京離脱か残留かを住民投票で決めたら、どう」との話題が上がっているそうです。
この「ネット上」というのは、何だろう。マスコミで言う「ネット上の話題」とは、にちゃんねる、のことだろうと思いますが、最近は全くにちゃんねるを見ておらず、そもそも、バス板とか鉄道板、或いは伝統芸能板しか見たことが無いので、よく言われる「ネット上」とは、にちゃんねるのどこの板なのだろうかと不思議でいました。
そんなことは兎も角、町田市も東京都に残留か離脱かを住民投票したらどう、ということで、仮に町田市が神奈川県に編入されたら、地図はすっきりする、というもの。
リンク先にニュース動画がありますが、要点をまとめると、
・町田市も東京都からの「離脱・残留」の住民投票を
・東京離脱・神奈川県編入で地図がスッキリ
町田市だけが、東京都の範囲から大きく神奈川県の方に入り込んでいる。
なので地理的な感覚から、町田は神奈川県であると以前から言われてきた。
町田市が神奈川県な理由
・小田急線で新宿へ至るには、必ず神奈川県を通る。
・町田市内の路線バスは、神奈川中央交通(神奈中バス)。
・「神奈川県町田市」の宛先で年賀状(すなわち郵便物)が届く。
・隣接する、神奈川県相模原市と連携・交流。
インタネット調査、町田市在住178人に質問。回答は113人。
・町田市が神奈川県と間違われた はい68人 いいえ45人
・町田市は東京都から離脱すべきか? はい6人 いいえ62人 分からないなど45人。
離脱反対の理由
・何事も東京都が1番
・東京在住と言えなくなる
・東京ブランドがなくなる
というわけで、今のところ、英国のEU離脱のような東京都からの離脱はなさそう。
前々から言われてきました、町田は東京都なのか神奈川県なのか。
小田急線に新宿駅から乗ると、東京都内の住宅密集地を通り過ぎ、狛江駅から和泉多摩川駅へ左へカーブして多摩川を渡ると神奈川県で、車窓の風景が変わります。
そして神奈川県をひた走った先に町田市があり、そこはなんと東京都。
マピオンの地図、東京都インデックスの地図を載せます。
不自然なくらいに町田市は神奈川県に食い込んでいますね。
さらに小田急線は多摩川の都県境から何度も都県境を越えます。
特に鶴川駅付近は、川崎市麻生区の飛び地を通り、一層、都県境を複雑にしています。
前記の町田市内の路線バスは神奈中バスの件で。市内は他に小田急バスがあります。神奈中バスは、東京都内では他に、多摩市、八王子市などで路線があり、都営バスは一般の乗合路線は有りません。
この町田市が不自然に東京都である理由。私見です。
町田市は旧南多摩郡。南多摩郡は明治11年7月22日に多摩郡四分割でできた郡の一つ。
その旧多摩郡は元々は神奈川県であった。なので、南多摩郡も当初は神奈川県所属。
旧多摩郡エリアは、明治26年4月1日に東京府に編入された。東京府が水道水の水源とする多摩川上流の水資源管理という理由が表向きですが、多摩地区での政治勢力である自由党の政治勢力を削ぐ、のも目的だったそうです。
そこで南多摩郡もざくっと東京府に編入され、町田村は、やがて町田町、そして昭和33年2月1日に現在の市域で町田市が成立しました。
ついでに、旧多摩郡が四分割され、北多摩郡、西多摩郡、南多摩郡、東多摩郡が出来ましたが、東多摩郡は現在の中野区・杉並区のエリア。明治29年4月1日に南豊島郡と合併して豊多摩郡となり、東多摩郡は消滅です。
以来、北多摩郡・西多摩郡・南多摩郡で、「三多摩」と呼ばれるようになりました。
町田市民のアンケートで、神奈川県と間違えらていても、やはり東京都の方がいいという理由は、分かります。
やっぱり東京ブランドは大きいです。
東京都練馬区西大泉町1179番地というところがあります。
練馬区の本体から飛び離れていて、新座市の中にひょこんとある、いわゆる飛び地です。
しかも新座市の新興住宅地に8戸だけ東京都練馬区に所属している、という不思議なところ。
その中でも2戸は家が並んでいるところで、両隣が埼玉県なのに戸単位で東京都という、まことにディープなところ。
そんなところなので、住民サービスは何かと不便です。
水道は新座市の給水を受けるも、マンホールの蓋が二列並び、一つは東京都下水道だそうで、ごみ収集はこの8戸だけの集積場があり、練馬区本体から収集車がやってくるそうです。
なので、東京都から切り離し(離脱させ)埼玉県新座市に編入しようとほぼ決まりかけたものの、8戸の住民から猛反対ががあり、そのままになっています。
住民サービスの不便をおしてでも、東京都練馬区の飛び地であるのは、「東京都のブランド」だそうです。
「埼玉県新座市に住んでいます」よりは「東京都練馬区に住んでいます」の方が何かと良いとのこと。
練馬区本体は住居表示が施行されており、住居表示名は「西大泉」。飛び地の方は旧町名のままの「西大泉町」。
1179番地の番地数字を知っているのは、MBSラジオの周波数1179kHzと同じで、地理好きの間では、有名な飛び地です。
なので、町田市もそんな感じではないのかな。
地理ヲタの心をくすぐるネタでした。