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Channel: mitakeつれづれなる抄
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新名神の工事で橋桁が落下

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 昨日夕方、NHKラジオを聞いていると、神戸市北区道場町で新名神の工事現場で橋桁が落下したとの一報があり、新「名神」にしては妙に北の方を通るものだと感じました。
 新名神を造っているのは知っていましたが、どこを通るのかは知らず、北区道場町ということで、六甲山系のはるか北、三田に近い方です。
神戸新聞記事:橋桁落下、1350トン国道に 神戸の新名神工
同:橋桁落下、ごう音鳴り響く 通行多い国道に 神戸

 一報を耳にしたときは橋の落下、というよりその場所が気になったものでした。地理関係が良く分かる地域ですので。

Yahooのトピックに落下する様子の動画がありました。
 建設工事中の新名神高速道橋桁が落下する瞬間、カメラとらえる

 なぜ落ちたのか、まだ落ちたばかりでよくわかっていませんが、落下した現場の画像を見ると、「送り出し」と呼ばれるもののようで、架橋する橋桁を、架設部分の片側から伸ばしていくもので、引き伸ばしの作業時間は下の交通を遮断させますが、施工中の通行を確保できるものです。
送り出し工法にこんな解説があります。日本車両のページ。http://www.n-sharyo.co.jp/business/tekko/methods/okuri.htm

 市街地の都市高速道路でも用いられれ、名古屋市内でも見かけました。
 市街地での架橋工事では、広島市の新交通システム「アストラムライン」で、施工中のアストラムラインの橋桁が落下して、下で信号待ちで停まっていた自動車数台を直撃し、死亡者を出した事故がありました。この時の工法は今回とは違ったものですが、施工中の橋桁落下は同じです。

 今回の現場は、下を交差する道路は176号線。通称「イナロク」。大阪平野北部から兵庫県三田市へ至る、通行量の多い道路。通行する自動車に直撃しなかっただけ、不幸中の幸いでした。
 神鉄の二郎(にろう)駅近く。そのまま山陽道に直結する構造のようです。


 ここの現場の道路、通ったことがありまして、当時の神鉄バスの路線バスで。有馬町から三田(駅前)までです。しかし車両は中型車。さほど多くの需要が無い路線だったようで、現在は短縮され、有馬まで行かずに下山口~三田の系統。
 神戸市に編入される前は有馬郡道場村で、早い話がイナカの地域。六甲山系の北側の山間地の平原が広がるところ。
 176号線の自動車通行量は結構多く、暫くは事故現場は通行止めでしょう。復旧は時間がかかりそうです。
 迂回路が無いわけではないですが、大型車は通れるのだろうか。
 そもそも普段はさして自動車が通らない道を、多くの自動車が通るのは、地元の方からすると迷惑になります。

 こうした架橋現場の下を通ることもありますが、落ってこーへんかな、などと思うことがありますけど、本当に落ちてしまいました。

 施工業者も橋桁を落としたくて落とした訳ではないですが、施工管理にどこか抜けがあったのかもしれません。

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