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Channel: mitakeつれづれなる抄
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気になる三重県南東沖の地震

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 昨日の午前11時39分ごろ、三重県南東沖を震源とする推定マグニチュード6.1の地震がありました。
 この地震では緊急地震速報が発表され、私の携帯電話にも緊急地震速報のメールが来ました。

 金曜日ですので、雑音の中、KBS京都ラジオを聞いていたら、どこかから「キュウ・キュウ・キュウ・・・」の不可解な音。
 すぐさま、それは携帯電話からの緊急地震速報の音だと分かり、携帯電話で緊急地震速報がある、ということは割と近場の地震。
 心を落ち着けて、通知文を読むと、三重県南東沖。
 その画像。


 三重県南東沖、とうことは、海洋での地震。
 まさか南海トラフの地震か!?とドキリするうちに、目まいのようなゆっくりした揺れ。
 明らかに遠方からの、しかも海底の断層がずれることによる地震動。
 そんな目まいのような感じがする地震は、5年前の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の時に感じた揺れ以来。

 三重県南東沖ということは、震源からの距離は100km程度で、この一宮で感じた震度判定は震度2。
 大きな地震ではなかっただろうと思いました。

 隣の部屋で点けっぱなしのNHKラジオに耳を合わせると、地震速報の放送。
 一通り速報が終わり、緊急地震速報の終了チャイム。つまりNHKラジオでも緊急地震速報がありました。

 気象庁サイトから。


 中部地方の震度分布。


 関西地方の震度分布


 愛知県の震度分布。


 NHKラジオでの震度情報で、岐阜県笠松町で震度3、ということでしたが、一宮で感じた震度は2で、実際に一宮市の緑で震度2、木曽川町で震度2で、笠松町の震度3は、たまたま地形的なものだったと思います。
 振幅の広いゆったり地震なので、計測震度は微妙にずれが発生します。

 しかし気になる地震です。
 この場所は、フィリピン海プレートが日本列島が乗っているプレートの下に潜り込む、南海トラフの地震が憂慮されている地域です。
 NHKのニュースでは「巨大地震との関連性は分からない」ということで、不安です。
NHKニュース:気象庁「巨大地震との関連性は分からない」

 そもそも巨大地震に至るメカニズムは、近代地震観測が始まって、まだ100年も経っておらず、地球規模の1000年に一度の地震なぞ、なかなか分からないものです。
 そのような状況の中での昨日の三重県南東沖の地震。
 この海域では2004年9月にM7クラスの地震が起きた、ということですが、この際の地震は覚えています。
 この日は二度に亘って大き目の揺れがあり、場所が場所故に気がかりでしたけど、大きな揺れはその2度だけで、その後は終息しました。

 直接の関連性は分からなくとも、長いスパンで見れば、地球の活動の一つで、全く関連は無いことはないと思います。
 前震ではないか?というのが最大の心配ですが、こればかりは分かりません。

 ただ今度起こる南海トラフの地震は、「津波地震」になるような気がします。
 「津波地震」というのは、地震発生のエネルギーが海水の変動のエネルギーばかりに移り、陸上での地震動が大きくない割には津波が大変大きくなる、という地震です。
 海溝型の地震では、このタイプが時々起こります。

 昨日の地震では、津波注意報は発表されませんでしたが、多少の海面変動があるかもしれないので注意、という発表。

*** 追記 ***
 昨日の地震では、日本一高いビル、阿倍野ハルカスのエレベータが停止したそうです。感震装置の作動なら、安全側に働いたわけですが。
ANNニュース:>和歌山で震度4 日本一高層ビルでエレベーター停止(2016/04/01 15:50)

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