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Channel: mitakeつれづれなる抄
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ココイチの廃棄品横流し・軽井沢のバス事故に思うこと

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 気になるニュース、廃棄する食料品を請け負ったにもかかわらず、それを横流しして、市場に回した事件、夜行のツアーバスが夜中の峠道で脱線(というのかな)転覆して、多数の死傷者を出した事故。
 いずれも少々の事件では、気にならない私が、大変気になる事件で、多くの方も震撼している事件です。
 これらに共通して言えるのは、大元の発注者側に「安く・安く」という認識というか要求があるのでは。

 貸切バスの事故が多発した際も、運転士の過重労働が問題となり、その過重労働となる原因は、貸切バスを発注する旅行社の値下げ要求からで、運賃の設定基準を設け、運行する貸切バス事業者も旅行社も不当に安い運賃を禁ずることになりました。しかしまだあったわけです。
 この旅行社が値下げ要求する背景には、旅行社の旅行商品を購入する我々の側に「安く・安く」という認識。
 廃棄品がスーパーの店頭に出てしまう「事件」も、スーパーが安い商品を提供しようと、メーカー側に安くするよう値下げ要求しており、これも消費者である我々の側に「安い商品」を求める認識。

 共通して言えるのは、我々の側に「安く・安く」の認識があります。
 今は禁止されましたが、乗合まがいのツアー高速バスも、一時は大阪~東京間が2000円などというツアーも登場しました。
 スーパーの値下げ要求も、かなりきついものがあると伺っています。
 メーカー・問屋・小売り店舗、何故か日本では小売店舗の力が強いです。それも大きな店舗ほど。(力が強く)大きな店舗では、自社(自店)の業務にメーカーから人を派遣させ、従事させるような悪慣行もかつてはあり、今もどこかでやっているのでは。
 そんなスーパーゆえ、どこぞの変なブローカーから商品を仕入れ、よく知られているブランドのカツだと表示して販売。
 そういう売り捌き先があるから、廃棄品を横流しにもできてしまう社会的背景。

 ツアー催行も、スーパーの商品も、適切な価格があるものです。
 消費者もその適切な価格で求める認識が広まるきっかけになればと思います。

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