今日のブログ記事、今朝は時間が無く、今頃に更新です。
で昨日の神戸新聞web版記事からです。大阪市住吉区のJR西日本阪和線杉本町駅で、普通電車の車掌がドア閉め-出発合図の後、不用意にホームへ出たため、車掌をホームに置き去りのまま発車してしまう事象があったそうです。
記事:JR西車掌、駅に置き去り ふらつく人救護しようと
つまり、10日の朝、天王寺発日野根行き普通列車(電車6両)、客扱い(乗降)が終了し、ドアを閉め、ブザーで出発合図を出した後、ホームでふらつきながら電車に近づく人がいたため、救護しようと乗務員室から離れたところ、そのまま発車してしまい、車掌はホームに置き去り。
次の浅香駅でドアが開かないため、運転士は車掌が乗っていないことに気付く。
車掌は後続の電車に乗り追いかけて、浅香駅で本来の列車に戻った。
--ということです。
問題点と不思議な点がひとつづつ。
まず問題点。車掌が乗務員室から離れたのは、ふらつく人を救護しようとしたものです。
動こうとする列車に近づいた、ということから、触車事故、危険回避の為に出て行ったのかもしれません。
しかし、出発合図を出した後です。
出発合図とは、駅長(運転扱いの当務駅長)から列車に対して、停車場から発車しなさい、という合図です。
駅長がいないなどの場合は、列車車掌が行います。
出発合図を出すには、列車の発車要件を全て満たしていることを確認し、発車せねばなりません。
発車要件とは、必要な係員が全員乗り込んでいることも含みます。
出発合図を出してからは、不用意に列車から離れてはいけません。
それでも可及的すみやかに離れる必要性もあります(今回のように)。
その場合は、ブザー連打で緊急に列車を止める合図を出して、それからです。
ブザー連打で、列車停止後に乗務員間電話で状況を説明の後、現場に赴くことになります。
今回は、列車にふらついて近づいたことからの出来事でした。
過去にJR西日本に乗っていて、こんなことがありました。
JR琵琶湖線の新快速で、近江八幡駅かその近辺の駅。ドア閉め→ブザー合図で、列車起動、その起動の瞬間に階段を走って下りて来る人がいたことから、ドアが開いてしまいました。車掌がドアを開けたものです。
車輪の一回転どころか、まだ1mも動いてはいない段階でしたが、ドアが開いたため、列車は非常ブレーキで停止しました。
ドアが開くと、運転台の知らせ灯が消えます。
この場合も、一旦出発合図を出したあとは、駆け込んでくる人がいてもドアは開けてはなりません。
ここで今回の記事の題「車掌は情けを出してはいけない」です。
ローカル線では、乗り遅れそうな人がいたら、車掌は待ってくれると言いますが、それは発車前です。
いったん動き始めたら、心を鬼にして安全輸送に心がけねばなりません。ここに人の情はむしろ不要になります。
ちなみに、列車事故が発生したら、今は防護無線発報で一発で報せることができますが、かつては、隣接線路の列車防護(抑止)が第一の任務でした。
たとえ、お客さんが怪我していても。
列車防護のセットを抱えて、走ります走ります。
その上で、指令に連絡し、負傷者の救護。
鉄道とはそんな世界です。
もう一つ、不思議な点。
昨日の出来事では、車掌を置き去りにした列車は浅香駅で待って、後続列車に置き去りにされた車掌が乗ってきて、本来の列車に戻った、ということですが、浅香駅は待避線が無い棒駅。
どうやって、二本の列車が並んだのでしょうか。
つまり後続の列車から、どうやって置き去りにした先行列車に乗り移ったのか?です。
大きな疑問。当分、頭から離れそうもありません。
で昨日の神戸新聞web版記事からです。大阪市住吉区のJR西日本阪和線杉本町駅で、普通電車の車掌がドア閉め-出発合図の後、不用意にホームへ出たため、車掌をホームに置き去りのまま発車してしまう事象があったそうです。
記事:JR西車掌、駅に置き去り ふらつく人救護しようと
つまり、10日の朝、天王寺発日野根行き普通列車(電車6両)、客扱い(乗降)が終了し、ドアを閉め、ブザーで出発合図を出した後、ホームでふらつきながら電車に近づく人がいたため、救護しようと乗務員室から離れたところ、そのまま発車してしまい、車掌はホームに置き去り。
次の浅香駅でドアが開かないため、運転士は車掌が乗っていないことに気付く。
車掌は後続の電車に乗り追いかけて、浅香駅で本来の列車に戻った。
--ということです。
問題点と不思議な点がひとつづつ。
まず問題点。車掌が乗務員室から離れたのは、ふらつく人を救護しようとしたものです。
動こうとする列車に近づいた、ということから、触車事故、危険回避の為に出て行ったのかもしれません。
しかし、出発合図を出した後です。
出発合図とは、駅長(運転扱いの当務駅長)から列車に対して、停車場から発車しなさい、という合図です。
駅長がいないなどの場合は、列車車掌が行います。
出発合図を出すには、列車の発車要件を全て満たしていることを確認し、発車せねばなりません。
発車要件とは、必要な係員が全員乗り込んでいることも含みます。
出発合図を出してからは、不用意に列車から離れてはいけません。
それでも可及的すみやかに離れる必要性もあります(今回のように)。
その場合は、ブザー連打で緊急に列車を止める合図を出して、それからです。
ブザー連打で、列車停止後に乗務員間電話で状況を説明の後、現場に赴くことになります。
今回は、列車にふらついて近づいたことからの出来事でした。
過去にJR西日本に乗っていて、こんなことがありました。
JR琵琶湖線の新快速で、近江八幡駅かその近辺の駅。ドア閉め→ブザー合図で、列車起動、その起動の瞬間に階段を走って下りて来る人がいたことから、ドアが開いてしまいました。車掌がドアを開けたものです。
車輪の一回転どころか、まだ1mも動いてはいない段階でしたが、ドアが開いたため、列車は非常ブレーキで停止しました。
ドアが開くと、運転台の知らせ灯が消えます。
この場合も、一旦出発合図を出したあとは、駆け込んでくる人がいてもドアは開けてはなりません。
ここで今回の記事の題「車掌は情けを出してはいけない」です。
ローカル線では、乗り遅れそうな人がいたら、車掌は待ってくれると言いますが、それは発車前です。
いったん動き始めたら、心を鬼にして安全輸送に心がけねばなりません。ここに人の情はむしろ不要になります。
ちなみに、列車事故が発生したら、今は防護無線発報で一発で報せることができますが、かつては、隣接線路の列車防護(抑止)が第一の任務でした。
たとえ、お客さんが怪我していても。
列車防護のセットを抱えて、走ります走ります。
その上で、指令に連絡し、負傷者の救護。
鉄道とはそんな世界です。
もう一つ、不思議な点。
昨日の出来事では、車掌を置き去りにした列車は浅香駅で待って、後続列車に置き去りにされた車掌が乗ってきて、本来の列車に戻った、ということですが、浅香駅は待避線が無い棒駅。
どうやって、二本の列車が並んだのでしょうか。
つまり後続の列車から、どうやって置き去りにした先行列車に乗り移ったのか?です。
大きな疑問。当分、頭から離れそうもありません。