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Channel: mitakeつれづれなる抄
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中央線快速電車寝過し救済バス

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 Yahoo!トピックにあったニュースからです。忘年会シーズンで、首都圏の国電(今は何と言うのだろう・・・E電は事実上の死語ですし)の中央線快速の終点、高尾駅で寝過してしまったお客を、宿泊施設もある八王子市内まで運ぶバスが運転を始め、それなりに利用者がいるそうです。
讀賣新聞配信記事:「忘年会で最終電車乗り過ごし、救済バス…高尾発

 高尾駅というのは、中央本線の「電車区間」の終点の駅で、東京方面からの快速電車・緩行電車はここで折り返します。
 東京西部のベッドタウンを行く中央線で、夜は一杯ひっかけて乗られる方も多く、中には酔いつぶれて、降車駅をそのまま乗り過ごしてしまいます。
 これが八王子や立川といった都市部の駅ならまだいいのですが、高尾駅は、なんでここが電車終点?というような田舎駅。最近でこそ八王子市の郊外として開けてきましたが、下りの終電で高尾に着いてしまえば、上りの終電は出た後。
 朝の始発まで待つことになります。
 しかも酔客の中には人事不省で、駅員が二人がかりでえっちらおっちら、駅のホームに降ろして、そして並べます。
 それを見た人の話では、築地のまぐろ競りのようだ、とのこと。

 そうでなくとも、下りの終電近くになると、上りの終電は出た後。
 この高尾は都市部ではないので、泊まれるところも少なく、駅でシブシブ朝を迎えることになります。

 そこで忘年会シーズンを控えた今年12月、週末に高尾駅も営業エリアである西東京バスの社員の提案で、高尾駅から泊まれるところもいくつかある八王子市内まで運ぶバスの運行を始めたわけです。
 記事では、初日の利用者が6人、19日は24人とのことで、この二日間で売り上げは26480円。
 何もしなければ、西東京バスにはこの費用は入ってこないわけで、営業的にはなかなかのアイデアです。
 ただ気になるのは、タクシー業界からです。
 郊外駅発、深夜バス運行の際も、終バス後はタクシーの稼ぎ時であったわけで、深夜バス運行でタクシーのお客に影響があるとか、そんな話しは聞きました。
 この高尾駅から、終電後の逆方向需要はどの程度あったのか分かりませんが(ホームに寝かされるか、駅構内で寝るかしか耳にしませんでした)中にはタクシーを使ってまで早く家に着こうとする方もいるでしょうから、微妙な影響は無いわけではなさそうです。

 ちなみに、高尾は山裾の駅で、都心部がみぞれでも高尾だと雪という天気であることも。
 そんなところで一晩を過ごすのはかなわないですね。

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