今日は、東区の文化のみち百花百草で、百花百草寄席があり、拝聴してきました。「寄席」ですが、落語とピアノの演奏です。
そうです、ピアニストの平山晶子さんからの案内です。
落語は、春風亭柳昇師門下の司馬龍鳳師。ピアノの平山さんとは、落語とピアノの演奏で、落語会活動をなさっておられます。
百花百草は、名古屋市の文化のみちの施設の一つ。岡谷鋼機の旧岡谷邸にホールを追加したもので、四季折々の花々が咲くお庭が見どころ。
そのホールで開催された寄席とピアノの演奏です。
チラシを手に入れられなかったので、平山さんのブログから拝借。
先ず、ピアノソロで、ヨハンセバスチャン・バッハの平均律クラヴィーア曲集前奏曲第1番ハ長調。これはグノーのアベ・マリアの原曲となったもので、ある意味クリスマスソングかもしれません。
平山さんからは何も解説は有りませんでしたが、私はそう思いました。
そして落語、芝浜。
芝浜とは、棒ふり魚売りが、酒ばかり飲み、なかなかうだつが上がらない。ある日女房に起こされ、実は一時早かったのだが、夜も明けきらぬうちに芝の魚河岸へ魚の買つけ。眠気覚ましに海水で顔を洗うと、ぬるりと財布を拾う。その財布は50両が入っていた。大喜びで長屋へ帰り、女房に話し、湯へ行ってしまう。
湯上りに連れを引き連れ、酒だ寿司だでどんちゃん騒ぎ。こんな50両を当てにすると、本当にダメになってしまうから、女房は親類の所で相談し、財布は夢の中で拾ったことにして、3年もまじめに働いたら改めて財布を見せよう、ということで、3年が経過。
その3年目の大晦日に女房は拾った財布を男に見せ、祝いの酒を飲もうと言ったところ、、男は「よそう。また夢になってしまうから」というのがオチ。
芝浜の大体の筋書きは、ナショナル劇場の大岡越前で「夢で拾った50両」というタイトルで放送がありましたが、それを見てずっと後年に、この芝浜が原作であることが分かりました。
大岡越前では、落とした50両の落とし主は、実は盗人で、盗品の50両を芝の海岸で落とした、という設定。
その落ちていた財布を、一時早く買い付けに来た魚屋が拾い、以降は落語の通り、という内容でした。
落語の芝浜は、誰が落としたのかの言及は無く、最後は夫婦愛を描く人情噺になってます。
落語の後は、ピアノそろの演奏。
全く演奏曲目が決めていなかったそうで、定刻の前、うだうだと来場者と話しする時に、平山さん、私に向かって、ピアノ演奏する曲、何かリクエストして!と言われました。
そんな急に振られてもいきなりは出てこないので、難しい中からショパンの「アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ」と申しました。一発で却下。分かってます。それならばとノクターンの1番と申したら、こちらもレパートリーに入っていないとかで、ボツ。
そんなこんなで、本番の落語の後の演奏。
先ずはブラームスのワルツ15番。
この曲は、そう長くないですが、とてもお気に入りの曲で、しかし曲名が分からず、最後の手段、平山さんの前で鼻歌披露して曲名を知ろうとした矢先に、NHK-FMのきらクラ!で番組MCの方が、何と放送中に鼻歌披露して、次の週にリスナーさんから、それはブラームスのワルツだ、とお便りが来て、私も曲名が分かった次第。そんな思い出の曲。
ワルツ続きで、ショパンの子犬のワルツ。小品のショパンの中でもさらに小品。1分少々の演奏時間。この1分に子犬の情景を表現する、突然の演奏はそれなりに難しいそうです。
続いて、同じくショパンのノクターン遺作。
ショパンの死後に広く刊行された曲で、オーパス番号が無く、遺作となっている一曲。
味わい深い曲で私の好きな曲の一つ。
ここで会場席からのリクエストで、ベートーヴァンのエリーゼのために、を演奏。
こういうことでしたのね。リクエストしてね、というのは。
もし続いてリクエストを募られたら、バダジェフスカの乙女の祈りか、ショパンの幻想即興曲をリクエストしようと思いましたが、平山さんの方から演奏が続き、次は幻想即興曲を演奏してくださいました。
以心伝心でした。
全体で約2時間の落語とピアノの演奏会。
私の座った席から、始まる前の様子。落語の最中も撮影OKが出ましたが、気が散りますので、撮影は致しませんでした。
古い旧家の蔵を改造してますが、クリスマスツリー。
玄関ホールに、クリスマスツリー。
ホール内のテーブルにもクリスマスのオブジェ。
平山さんの演奏は、大変技巧的で、何度も書いていますが、音楽職人の感じです。
演奏家とされる方でも、見せる演奏家さんと、創る演奏家さんとがいらっしゃいますが、平山さんはこの後者の方です。
ピアノの先生の先生をされている方で、尚更にそんなことを感じました。
料理の世界でもありますね。お店のシェフで頑張っていらっしゃる方と、料理学校の先生でいらっしゃる方と。作る料理は同じでも微妙に違ったりします。
そうです、ピアニストの平山晶子さんからの案内です。
落語は、春風亭柳昇師門下の司馬龍鳳師。ピアノの平山さんとは、落語とピアノの演奏で、落語会活動をなさっておられます。
百花百草は、名古屋市の文化のみちの施設の一つ。岡谷鋼機の旧岡谷邸にホールを追加したもので、四季折々の花々が咲くお庭が見どころ。
そのホールで開催された寄席とピアノの演奏です。
チラシを手に入れられなかったので、平山さんのブログから拝借。
先ず、ピアノソロで、ヨハンセバスチャン・バッハの平均律クラヴィーア曲集前奏曲第1番ハ長調。これはグノーのアベ・マリアの原曲となったもので、ある意味クリスマスソングかもしれません。
平山さんからは何も解説は有りませんでしたが、私はそう思いました。
そして落語、芝浜。
芝浜とは、棒ふり魚売りが、酒ばかり飲み、なかなかうだつが上がらない。ある日女房に起こされ、実は一時早かったのだが、夜も明けきらぬうちに芝の魚河岸へ魚の買つけ。眠気覚ましに海水で顔を洗うと、ぬるりと財布を拾う。その財布は50両が入っていた。大喜びで長屋へ帰り、女房に話し、湯へ行ってしまう。
湯上りに連れを引き連れ、酒だ寿司だでどんちゃん騒ぎ。こんな50両を当てにすると、本当にダメになってしまうから、女房は親類の所で相談し、財布は夢の中で拾ったことにして、3年もまじめに働いたら改めて財布を見せよう、ということで、3年が経過。
その3年目の大晦日に女房は拾った財布を男に見せ、祝いの酒を飲もうと言ったところ、、男は「よそう。また夢になってしまうから」というのがオチ。
芝浜の大体の筋書きは、ナショナル劇場の大岡越前で「夢で拾った50両」というタイトルで放送がありましたが、それを見てずっと後年に、この芝浜が原作であることが分かりました。
大岡越前では、落とした50両の落とし主は、実は盗人で、盗品の50両を芝の海岸で落とした、という設定。
その落ちていた財布を、一時早く買い付けに来た魚屋が拾い、以降は落語の通り、という内容でした。
落語の芝浜は、誰が落としたのかの言及は無く、最後は夫婦愛を描く人情噺になってます。
落語の後は、ピアノそろの演奏。
全く演奏曲目が決めていなかったそうで、定刻の前、うだうだと来場者と話しする時に、平山さん、私に向かって、ピアノ演奏する曲、何かリクエストして!と言われました。
そんな急に振られてもいきなりは出てこないので、難しい中からショパンの「アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ」と申しました。一発で却下。分かってます。それならばとノクターンの1番と申したら、こちらもレパートリーに入っていないとかで、ボツ。
そんなこんなで、本番の落語の後の演奏。
先ずはブラームスのワルツ15番。
この曲は、そう長くないですが、とてもお気に入りの曲で、しかし曲名が分からず、最後の手段、平山さんの前で鼻歌披露して曲名を知ろうとした矢先に、NHK-FMのきらクラ!で番組MCの方が、何と放送中に鼻歌披露して、次の週にリスナーさんから、それはブラームスのワルツだ、とお便りが来て、私も曲名が分かった次第。そんな思い出の曲。
ワルツ続きで、ショパンの子犬のワルツ。小品のショパンの中でもさらに小品。1分少々の演奏時間。この1分に子犬の情景を表現する、突然の演奏はそれなりに難しいそうです。
続いて、同じくショパンのノクターン遺作。
ショパンの死後に広く刊行された曲で、オーパス番号が無く、遺作となっている一曲。
味わい深い曲で私の好きな曲の一つ。
ここで会場席からのリクエストで、ベートーヴァンのエリーゼのために、を演奏。
こういうことでしたのね。リクエストしてね、というのは。
もし続いてリクエストを募られたら、バダジェフスカの乙女の祈りか、ショパンの幻想即興曲をリクエストしようと思いましたが、平山さんの方から演奏が続き、次は幻想即興曲を演奏してくださいました。
以心伝心でした。
全体で約2時間の落語とピアノの演奏会。
私の座った席から、始まる前の様子。落語の最中も撮影OKが出ましたが、気が散りますので、撮影は致しませんでした。
古い旧家の蔵を改造してますが、クリスマスツリー。
玄関ホールに、クリスマスツリー。
ホール内のテーブルにもクリスマスのオブジェ。
平山さんの演奏は、大変技巧的で、何度も書いていますが、音楽職人の感じです。
演奏家とされる方でも、見せる演奏家さんと、創る演奏家さんとがいらっしゃいますが、平山さんはこの後者の方です。
ピアノの先生の先生をされている方で、尚更にそんなことを感じました。
料理の世界でもありますね。お店のシェフで頑張っていらっしゃる方と、料理学校の先生でいらっしゃる方と。作る料理は同じでも微妙に違ったりします。