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Channel: mitakeつれづれなる抄
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多層立て列車は、不慣れな人には難しい

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 産経west記事からです。関空快速と紀州路快速が併結して途中駅で分割することから、乗り間違える人が多く、一人の老人が勝手連のように乗り間違い案内をしているそうです。
記事:“爆買い”外国人も大助かり!? 関空へ行くつもりが和歌山へ…乗り間違え旅行客を80歳男性が駅ホームで案内

 つまり、大阪環状線の京橋駅を発車して、大阪駅、天王寺駅を経て、阪和線経由の関西空港行き関空快速と、同じく阪和線和歌山行き紀州路快速は日根野駅で編成を分割し、前4両は関空快速として関西空港へ、後ろ4両は紀州路快速として和歌山駅へ向かいます。
 ところが、関西空港へ行くお客が、和歌山行き編成に乗ってしまい、終着和歌山駅で、慌ててタクシーで向かう事例があるとのこと。

 そこで、見かねた泉南市在住の老人が、勝手に案内をかって出て、外国人には片言英語と手招きで、分割する日根野駅で無事に関西空港編成に誘導させているそうです。


 ボランティアの勝手連のような案内だと、以前は京都市営バスの金閣寺道バス停で、通称金閣寺男とも呼ばれている人がいて、ややこしい京都市バスの行き先案内をかって出ていたことがありました。
 最近はこの方、どうされたのかな。私自身もどうかしたので、京都へは行けていませんが。
 金閣寺道バス停は、道路の歩道にバス停があるだけ。
 一通りの時刻表と系統図はありますが、不慣れな人には分かり難く、どれが京都駅へ行くのか、どれが四条河原町へ行くのかを案内してました。

 さて、関空快速と紀州路快速。
 JR西日本の関西空港へは、特急「はるか」がありますが、「はるか」は配線の都合で大阪駅は通らず、梅田界隈大阪駅から関西空港への鉄道ルートは、関空快速ですが、223系8両編成の前4両が関西空港行き。
 大阪駅の発車線路も大阪環状線の内回りで、大阪駅では長い時間停車はできず、多くのお客に埋もれて、案内も目に入り難いかもしれません。
 駅員の案内も限度がある上、外国人には言葉のバリアがあり、梅田に近い改札口に通ずる階段付近に停まる車両は、和歌山行き編成で、手近な車両に乗り込んだら、関西空港へ行かず、和歌山へ連れていかれた、ということは十分考えられます。
 いかにして乗車前に、関西空港行き列車は、和歌山行き編成も繋いでいて、前4両の関西空港行き編成に誘導できる案内ができるか、でしょう。

 ちなみに、関空快速・紀州路快速に使われている223系車両は、運転台部分は貫通扉は無く、走行中の編成間行き来はできません。

 将来的には、梅田界隈から関西空港へは、なにわ筋線が計画されていますが、実現するにしてもかなり先のことで、当分は、人がごった返す大阪駅でどのような案内ができるのか、です。

 このようないろいろな行き先編成を連結した列車を「多層立て列車」とも呼びますが、案内のあり方は、なかなか難しいものです。

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