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Channel: mitakeつれづれなる抄
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リニア非常脱出口が名古屋市の官庁街に設置

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 10月22日付中日新聞朝刊記事からです。リニア中央新幹線の万一のことを考え、非常脱出口の一つを、三の丸の官庁街に設ける、ということです。

記事。


 中央新幹線はそのルートの殆どをトンネルになりますが、万一の事態に備え、数キロ毎に地上へ脱出する非常口が設けられ、その一つ「名城非常口」が中区三の丸の官庁街に設けられるそうです。
 リニア中央新幹線は地上権が不要な、大深度地下トンネルを走行します。
 ルートは既に公表されており、三の丸の官庁街を西南から北東に斜めに通行します。
 既存の建物の基礎の下を通ることになります。

 連続地下の走行で、憂慮されるのは火災などの事故。
 そのための地上脱出口で、そんな穴、直径30mだそうで、それが三の丸官庁街に。


 記事の写真から見ると、中区三の丸二丁目2番の名古屋合同庁舎1号館西の公園。

 直径30mということで、非常口ということですが、恐らくは建設工事で必要な立坑となるものでしょう。
 シールド発進基地とか。
 トンネルはシールド工法で掘削されると考えます。
 シールド工法の工事は、お茶葉が入る缶の茶筒の蓋を大きくしたようなシールドマシンで、蓋側に回転する切羽があり、これで、土砂を掘っていきます。
 掘れば先へ進めますので、シールドマシン自体が前進します。その後方でトンネル内壁を施工していきます。

 そのシールドマシンを出し入れする場所が必要で、その立坑を工事完成後は非常口とするものかと考えます。
 津軽海峡線の、元・竜飛海底駅と元・吉岡海底駅ようなものですね。

 新聞記事では、リニア中央新幹線に万一のことがあれば、静かな官庁街の一角に突然、何百人もの乗客がぞろぞろと姿を現す可能性もある。と書いてありますが、そんな非常口からの脱出を行う事態になれば、地上も「静かな官庁街」ではなくなると思います。
 緊急事態ですもん。

 そういうことが起きない様に願うしかないですね。

 名古屋城外堀の内側、廠内地で尾張徳川家の重鎮の屋敷地だったところ故、遺跡発掘などの調査の後、着工とのことです。

 大深度地下を通る、リニア中央新幹線の非常口でした。

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