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Channel: mitakeつれづれなる抄
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名古屋市地下鉄東山線に(仮称)柳橋駅設置へ予算措置

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 ツイッターで知った情報ですが、名古屋市は29日、名古屋市地下鉄一号線(東山線)の名古屋駅~伏見駅間に新駅として(仮称)柳橋駅設置とする具体的な作業に入ると明らかにしたそうです。河村市長が29日の市議会本会議で「来年度に具体的な調査の予算を立てたい」と述べたとのことです。日経新聞が報じています。
記事:名古屋市が新駅「柳橋駅」実現に予算計上へ

 この柳橋新駅については、予てから噂があり、実際に地下鉄函体にも新駅設置を想定した構造部分があります。2027年のリニア中央新幹線開業は、空前の名古屋のチャンスとのことで、駅前地区のさらなる活性化につなげたい、ということを強調しているとのことです。

 柳橋新駅の大体の位置はここ。乗っていると音が少し違いますので、コンクリート道床軌道であろう部分が大体ここです。道路の江川線西柳交差点から少し西(左)の直線部分。
 マピオン地図から。


 実際にここに駅を設置するとなると大きな障壁(問題)があります。施工上の大きな問題。二つの点。
 1,駅設備
 2,高速道路橋脚との関係

 1,の駅設備は、昭和30年代の頃に開業した地下鉄です。当時の駅設備は極めて簡易なもので、地上から改札口までのアプローチが大変短いです。新栄町駅が当時の様子をよく伝えていますが、このアプローチの短さが、地下鉄駅としての基準を満たさないのだそうです。
 昨今、新しく開業した地下鉄の駅が、やたら改札口まで遠いのは、なにかそうさせる基準があるそうで、保安基準だそうです。
 この(仮称)柳橋駅の地に駅を設置するとなると、線路が浅いことから、本線路の両側にホームと、それに付随して改札口などのスペースを設けて終わり、という構造の想定であっただろうと容易に想像がつきます。
 かつての伏見駅がそんな構造でしたが、今や鶴舞線の開業で駅構内が大きく変わってしまい、真下の東山線伏見駅に大変行き難い構造となってしまいました。

 現在の基準にあわせ、ホーム線路階の上に、改札口・駅務階を設ける構造となりますが、新駅構想部分の線路は浅いので、改札階を設ける余裕は少ないです。少し西にミヤコ地下街がありますが、線路を上下方向に付け替え、改札階を設けるとなると、超大難関な工事になります。

 もう一つ、2,の高速道路橋脚との関係ですが、名古屋都市高速道路の名駅入口の分岐路があります。その橋脚基礎がありますので、ある程度の横幅を必要とする駅構内函体を設ける工事では、この高速道路橋脚基礎を仮受する工法を取らねばなりません。
 いずれにしても構造的に、かなり難しそうです。

 これら大きな問題が(仮称)柳橋駅設置にはあります。
 しかし、あると便利な位置ですので、ぜひ実現に向けたいですね。

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