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Channel: mitakeつれづれなる抄
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海水浴がピンチ

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 過日、あるテレビを見ていると、海水浴場がピンチなのだそうです。なぜピンチなのか、砂浜の減少。海水浴場は、海水浴客のために外洋の波が直接、海岸の砂浜に当たらないように、波消しの防波堤を設置したりするものの、今度はその影響で海水の循環が滞り、砂の補給が減ってしまい、海水浴場にはあるはずの砂が無く、石ころなどがむき出しになってしまう現象がおきているそうです。

 この砂の無い状況は、防波堤だけでなく、海に流れ込む河川にダムが建設され、そこで流砂が止められてしまい、海までは流れて来なくなってしまう現象は、これまででも確認されていました。

 砂が減った海水浴場は、他所から砂を持ってきて、砂浜を造成してきましたが、その費用もただではなく、昨今はレジャーの多様化で海水浴客がめっきり減ってしまい、とても砂浜の造成まで費用が出せなくなり、結果、海水浴場の閉鎖、という事態になっているところもあるとのことです。

 夏、といえば海水浴、と結びつくような図式は、もはや昭和時代光景で、昨今は、海水浴には人気が無いそうです。
 そもそも「海水」という環境故、砂と塩分を落とすのに手間がかかったり、海水はぬめりがあったりして、嫌という人が増えているんだそうです。
 それに海にはクラゲがいますし。

 水に入る、というとそれはプールの時代。プールなら水は綺麗ですし、クラゲもいない。どこかおしゃれな雰囲気、ということで今のご時世によく合っているとのこと。

 この話題をみて、さもありなん、と思いました。
 レジャーの栄枯盛衰は、輸送産業にも関わっていることで、かつて(四半世紀前)の名鉄電車。
 名鉄電車は、基本ダイヤ、というものを作成はしていますが、この基本ダイヤで走るという日は案外少なく、季節的な需要に応じた、〇〇ダイヤ、とうのが年間のかなりの日数を占めていました。
 その代表的なものが、正月ダイヤ。新暦の元日から、旧暦の正月3日まで特に東部線のダイヤパターンを大幅に変えて、豊川稲荷駅への輸送に力を入れていました。
 さらに知多半島方面の海水浴客輸送の夏ダイヤ。常滑・河和線で、基本ダイヤを変えてまで臨時の特急列車を多数運転して、内海・河和方面への海水浴客を輸送したもので、大体7月20日ごろから、8月13日ごろまで、夏ダイヤというパターンを変えたダイヤで運転していました。
 最近、この夏ダイヤの話をトンと聞かないのは、定期列車で輸送できるほど通常の輸送力が確保されたのもありますが、肝心の海水浴客が減ったのもありましょう。そこへ先日のテレビ番組での海水浴を忌避する傾向の話題。話がつながりました。

 レジャーの多様化ですね。そもそも最近の生活水準の向上の中では、海の家とうものは受け入れられないと思います。
 かつて「夏」といえば「海水浴」と結び付けられるものでしたが、その海水浴客が減ってしまっては、砂浜の管理も少なくなってしまいましょう。
 替わって、今の海洋レジャーといえば、サーフィン。
 毎朝各地のライブカメラをチェックしていますがその一つ、神奈川県藤沢市の鵠沼海岸片瀬東浜。海の中にサーフィンの方多数います。
 後方は、江の島。

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