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Channel: mitakeつれづれなる抄
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東京都電車(都電)荒川線に愛称「東京さくらトラム」・愛称は必要なのか?

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 ツイッターで知りましたが、東京都交通局電車(都電)の荒川線に愛称が付けられたそうで、その名は「東京さくらトラム」だそうです。鉄道新聞が報じております。
記事:都電荒川線の愛称が「東京さくらトラム」に決定

 荒川線は、荒川区の三ノ輪橋停留場から王子駅前、大塚駅前を経て、新宿区の早稲田停留場までを結ぶ12.2kmの軌道法の路線。
 いわゆる路面電車ですが、路線の大部分は新設軌道(専用軌道と通称)で、車両サイズは路面電車然ですが、専用の軌道敷を通行することから、結構速度は高いです。
 一時は、東京都に残る最後の路面電車と言われましたが、廃止方針を撤回して、新たに荒川線として再出発したものです。
 廃止を逃れられたのは、前述の通り、大部分が専用の軌道敷であったことで、他の都電系統よりも安定して運行でき、従ってお客さんもそれなりに多かったことからです。

 この荒川線、今は三ノ輪橋~早稲田の一本の路線のように見えますが、元は二系統に分かれていました。
 それこそ「最後の都電」と呼ばれていた頃は、27系統「三ノ輪橋~王子駅前」、32系統「荒川車庫前~早稲田」に分れていました。元は27系統は三ノ輪橋~赤羽駅前間の系統でしたが、王子~赤羽間が廃止になり、その残った区間が三ノ輪橋~王子駅前。
 これに以前からあった、32系統「荒川車庫前~早稲田」で、三ノ輪橋から早稲田まで直通する運行はありませんでした。

 そこで専用の軌道敷も多く、この両系統を一本にして新たなスタートとしよう、という意図で「荒川線」の愛称を付与して発足したものです。

 なので「荒川線」の名自体が愛称です。交通局の管理上の路線名では次のように分かれています。
・三ノ輪橋~熊野前 3.0km 三河島線
・熊野前~王子駅前 3.0km 荒川線
・王子駅前~大塚駅前 2.9km 滝野川線
・大塚駅前~早稲田 3.3km 早稲田線

 国土交通省の資料では「三ノ輪橋」を「三の輪橋」と表記され、どちらが正当なのだろうかと思います。

 で、新たな愛称「東京さくらトラム」ですが、必要なのでしょうか。
 なにやら「何かした」というお役所のパフォーマンスだけのような気がします。
 上記の通り「荒川線」の名自体が愛称なので、屋上屋を重ねる、の感じ。

 東京近辺では、東武鉄道伊勢崎線が「東武スカイツリーライン」、同じく東武野田線が「東武アーバンパークライン」などという不思議な愛称が付けられ、どの程度普及しているのか怪しい所です。
 いかにも「やりました」というパフォーマンスだけなのが、嫌な感じです。

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