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Channel: mitakeつれづれなる抄
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列車操縦実技試験に遭遇

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 2日前ですが、名古屋からの帰り、名鉄電車を金山駅から急行岐阜行きに乗ったところ、運転実技試験の場に遭遇し、衝動棒の実物も初めて見ました。
 列車番号は記しませんが、豊橋駅発岐阜行きの急行。昼間です。
 いつもの通り、先頭車の運転士と反対側の正面の席に着席。

 須ヶ口駅に到着すると、ホームの先頭車停止部分に名鉄制服の人が何人かいます。運転台添乗だろうと思いましたが、須ヶ口駅停車すると運転士は運転台から離れ、乗り込んできた制服運転士が運転台へ。
 さらに制服の助役級の人が運転室内中央、背広が運転室右側へ。
 運転室と客室の仕切り扉を開けたままで、床面に大工箱のようなものを置き、見れば短い板が縦に並んでいます。
 そこで「ハハン」と気づきました。
 客室に乗り込んだ制服の助役級の方が、先頭部の席にいた私と、もう一人に声をかけ、扉を開けたまま発車。
 さらに開いた扉の直後には、背広が採点ボードに、ストップウォッチを持って採点。

 客室には、中央に採点の背広、運転士直後に制服、扉の部分に制服3人と背広1人が立っています。物々しい雰囲気。
 運転(操縦)実技試験です。
 床に置いた大工箱のようなものは「衝動棒」と呼ばれるもので、縦方向に長い板が並び、それをを立てて、駅停止時の衝動を測るものです。
 長い板と言っても見かけ5cm程度、短い板が2cm程度。
 これをたてて、駅停車時の衝動でどの板が倒れたかを測るもの。
 僅かな衝撃でも長い板は倒れます。
 運転室との扉が開いたままですので、信号歓呼と標識歓呼の声が大きく聞こえてきます。
 試験の運転士だけでなく、制服の助役も歓呼を発しています。
 信号も標識も線形もよく存じ上げている区間ですので、前が見えなくなりましたが、何を歓呼しているのか分かります。目を閉じて軽く寝ておりました。

 衝動棒も実は初めて見るもので、写真に撮りたかったですが、多くの検査役の人がいますので、とても写せるような雰囲気では有りませんでした。

 そして、この操縦実技試験。須ヶ口駅から始まって、一宮駅でも継続したままで、私は一宮で降りました。
 制服の助役や背広からは親切な言葉を頂きました。

 なお、須ヶ口駅から一宮駅まで、新清洲、国府宮、一宮と三駅に停まりましたが、どの駅でも停止時の衝撃は無く、衝動棒は倒れることはありませんでした。

 衝動棒は、運転実技試験用の大工箱のようなものだけでなく、単体の金属棒を立てて調べることがあります。
 これは保線の人が、運転台添乗で軌道の具合を実際に乗って測るものです。

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