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Channel: mitakeつれづれなる抄
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京都市営バスで車掌復活なのか?四条通渋滞対応で

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 京都新聞web版記事からです。京都市交通局では四条通の歩道拡幅工事で車線が減少し、渋滞の一因になっているバスの乗降時間短縮に対して対策を考えており、その一つが車掌を乗務させる案のほか、車内で運賃収受をせずに、地上のバス停で運賃収受を行う、などが検討されているとのことです。

8月6日記事:京都市バス32年ぶり車掌復活? 四条通渋滞緩和で苦肉の策

 春に四条通が大渋滞となったのは、降車時に運転士から乗車券購入を求めるなどして停車時間が長引いたことも一因とあり、つまりは停留所停車時間の伸長で後続が詰まってしまうものです。
 乗車券購入とは、恐らくは500円の一日乗車券のことでしょうか。

 対策の試行として、6月の休日と平日の2日間、職員が乗車し、車内で一日乗車券を販売したり、乗り換え案内をしたりするなどを行った結果、休日は降車の前ドアに集まることが少なくなり、降車時間が一人当たり、最大1.4秒短縮できたとのこと。平日は目だった効果は無かったのとのこと。
 もう一つの案は、バス停で運賃収受を行うもの。これは交通工学で都市の路面交通で、いかに表定速度を高くできるか、の課題そのものです。

 バスなり路面電車なり、路面の交通は改札口が無いので、どこで運賃を支払うか、が課題です。
 現在の日本では、運転士のいる前扉で運賃収受を行うものとされていて、前扉→後扉、又は後扉→前扉の一方通行となっていますが、海外の路面電車では、停留所に発券機があり、そこで乗車券を購入し、任意の扉で乗降できるところもあると伺っています。


 京都市の案も、この地上で運賃を支払うもので、乗車後に支払うことから、バス停に運賃箱だけでなく、ICカードのカードリーダ電源を用意しえねばならず、そもそもバスを降りてからの支払いで、そのまま支払わずにどこかへ行ってしまう者がいやしないか、もあります。
 確実な運賃収受を行うには、バスを降りて後に地上で運賃を支払うまでの滞留時間があります。
 そんなスペースが確保できるのか、課題は大きいです。

 車掌乗務は1983年まで京都交通局では車掌がいたそうです。
 今回の乗車券を発売するだけは、厳密には車掌と言えないかもしれませんが、運転士の負担を大きく軽減できる点でも、車掌乗務は歓迎するところです。
 ただその人件費は大きいですね。四条通の歩道拡幅工事は、こういうところに影響が出てしまいました。

 バス停歩道で運賃収受でそんなスペースが確保できるのかな。
 仮にこのバス停で収受する場合も、四条通だけなのか、京都市営バス全線で実施するのか、またバス停で収受するにしても、運賃が均一ではない、多区間のバスはどなるのか、など考えただけでも課題が多いです。

 ※メモ:京都市営バスは後乗前降のワンマンカー。降車時に運賃を支払います。運賃は均一区間だけでなく、「調整区間」と呼ばれる乗車区間によって運賃が変わるバスもあります。

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