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Channel: mitakeつれづれなる抄
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交通事故を生み出す文化

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 昨日、一宮市で、自動車運転中にポケモンGOをプレイしながら走行していて、横断歩道で横断中の小学生と衝突して死に至らしめた者が、公訴の提起(起訴)され、さらにその被害者のお父様が愛知県知事にスマホ操作しながらの自動車運転に対しての対策を求める要望を出されたというニュースがありました。
 その光景は辛いですね。大村知事はしっかり真剣な目で見ていましたが、そばの県職員の目は、少々危なさそう。私も危ない状態でした。自宅でニュースを見ていただけなので安全でしたが。

 しかし、決してポケモンGOが悪いのではありません。でもあのお父様の姿を見ると、ポケモンGO、速度が出ている状態での前面プレイ制限となってもいいような気がしてきました。
 同乗者や、バスなどに乗車していたら、プレイ可能ですが、ポケモンGOのプレイ内容を考えると、ポケストップと呼ばれるスポットを探すために移動するわけで、それなら当初の想定通り、徒歩の状態でのみプレイとの制限付きでもいいでしょう。

 それと現場がどんな状況か、グーグルストリートビューで見てみました。
 詳細な所在地は発表されていませんが、「一宮市あずら二丁目」ということで、横断歩道があるようなそこそこの道ということで、多分ここでしょう。ニュース映像と同じような背景でした。


 交差する側に一時停止の標識があり、件の容疑者は、おそらくこの方向か、対向で運転していただろうと思います。
 優先道路だと、速度を落としません。

 ここ、というかこの道路は知っています。抜け道となりやすい道路です。
 道幅の割に交通量があって、しかもその速度は大変速いです。
 容疑者はポケモンGOをやっていて気付けなかった、ということですが、昨日の起訴の報道では、横断歩道の周囲に人(小学生)がいるのを認識していながら、ポケモンGOをプレイしながら速度を落とさずに衝突に至った、ということだそうで、この現場から推察するに、ポケモンGOをやっていようとやっているまいと、横断歩道の周囲に人がいても速度を落とすような類の状況ではなさそうです。

 法規上は横断歩道では横断者がいることを予期して速度を落とさねばならないと規定されていますが、現実にはそんな意識の運転者は殆どいません。
 横断歩道は、単なる道路上の模様に過ぎない、という考えの方が大多数だと考えます。
 いえ、否定されます。横断歩道では歩行者優先。試験場ではそう回答します。しかし現実の交通の場でそのような考えとなる人は殆どいないです。
 よって、横断歩道では止まらないのが「常識」です。

 そのような社会規範意識では、仮にポケモンGO起因の事故は無くなっても、その他の因による事故はそのまま存置されることとなります。
 つまり交通事故を生み出す文化社会です。ポケモンGOが決して悪いわけではなく、そうした緩い、安全意識の社会規範の風潮故に、運転中のポケモンGOプレイに至るところです。

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