Quantcast
Channel: mitakeつれづれなる抄
Viewing all articles
Browse latest Browse all 810

東京都中央卸売市場は地方公営企業の特別会計

$
0
0
 連日話題となっている、東京卸売市場築地市場の豊洲移転で、豊洲埠頭の盛土作業が、市場建屋においてなされなかったことの話題が多いです。
 そこで最近知ったのですが、この東京都中央卸売市場は、東京都の直轄機関ではありますが、都庁の組織そのものではなく、地方公営企業法に基づく組織、つまり、市場で独立会計の公営企業だそうです。
 これ知るまで、都の組織の中に組み込まれているものと思っておりました。
 公営企業なので、組織としては、交通局や水道局と同じようなもの。
 この中央卸売市場の最高トップは「市場長」だそうです。
 東京都例規集に、東京都地方公営企業の設置等に関する条例があり、そこに市場事業というのがあります。⇒こちら・東京都地方公営企業の設置等に関する条例

 独立採算制なので、市場の運営にかかわる費用は、原則都の一般予算からは出ず、あくまで市場予算で行います。
 つまり豊洲埠頭に新市場を建てる建設費用は、市場予算から出ます。
 なので、新施設建設費用は、都民の税金から拠出、というのは間違っています。
 ただ、有毒な物質除去に関わる整地費用は、どこから出るのだろうか。これも市場予算だろうか。
 テレビの情報番組では、この土地の整備費用に約800億円にも及ぶ費用がありながら、市場建物の部分は、盛土がなされなかったということで、この費用は都の一般予算だろうか。
 こういうのは、いくら情報公開が努めて悪い、東京都でも予算は公開資料になっていると思います。それを調べれば分かりそうなものですが、そこまでの根気が無かった・・・。

 というわけで、豊洲への費用は、全部が全部、都民の税金というワケではなかったという話です。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 810

Trending Articles