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Channel: mitakeつれづれなる抄
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新幹線車両は停電時にはどうにもならなくなる

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 乗り物ニュース記事からです。東海地震が憂慮されている中、地震発生時には緊急で列車を止めますが、同時に架線電力供給も止め、列車の車両には外部からの電力供給が絶たれます。
 そこで起こりうることをまとめた記事で、空調は当然きかず、トイレも使用不可になるというもの。
記事:扉は手動、トイレ使用不可に 新幹線で地震発生、そのとき車内は

 新幹線車両で用いる電源は、架線電力供給を受けて、それを降圧して用いています。
 なので、架線電力が止まると(饋電停止)、エアコンは動作しなくなるうえ、トイレもその浄化装置と吸引の装置に電力を用いているため、使えなくなります。

 扉は手動、というのは、客室とデッキとの扉ですね。自動ですので、センサーも扉を動かす機構も電気を用います。バッテリー電源ではありましょうが、架線電力が止まると降圧してバッテリーに蓄電できなくなりますので、使えなくなります。

 とんでもない事態ですね。実はこうした架線饋電停止はたまに起きることで、その都度、問題になっています。
 これまでのいずれもは、変電所担当区間内だけで全体的には小規模なので、あまり大きな問題ではありませんでしたが、停電した列車に乗っていたお客さんはたまったものじゃないと思います。
 着駅で2時間以上の遅れとなれば、特別急行料金の払い戻しがありますが、それ以上の補償はしてくれず、ぜひぜひ停電は起こらないことを願うばかりです。

 唯一、停電時でも作動するのは、車内放送や運転室にある運転指令との送受信機。
 停電時でも車内放送があったとは、経験者の話です。
 それと新幹線車両は停電が起き、エアコンがきかなくなると、喚起のため車両ドアを開けるそうです。
 停電でもドアは開くので、これもバッテリー電源です。ただ何度も開け閉めはできません。

 尤もこうした停電でトイレが使えないのは、今や一般家庭でも起こりうることで、昨今の家庭用のトイレにもいろんな装置が付いているようですね。それらの電力は当然外部からの100V供給電力。
 停電すればそうした機能は使えなくなりますし、マンションなど集合住宅にお住まいだと、建屋の屋上にに設置してある水タンクに一旦水をためる方式が一般ですので、この屋上タンクに水を入れるのもポンプの電力によります。
 停電すれば、ポンプが動かなくなりますので、水はほぼ使えなくなります。

 鉄道ネタで書き始めましたが、危機管理の話になってしまいました。

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