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Channel: mitakeつれづれなる抄
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便利なものは何かと不都合

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 過日、CBCラジオ、北野誠ズバリ!で話題にしていましたが、昨今の子どもに限らず大人でも、缶詰を缶切りで開けることができない人が増えているそうです。
 その話題から派生し、瓶詰飲料の栓抜きが使えない人(子)が多いとか、これまで当然と思われている生活道具が使えないとの常識が通じない、という話題がありました。

 話題の中では、「最近の缶詰は、プルタブが着いているので、缶切りを使うことが無いので、缶切りが使えなくても当然ですね。」で、「私たちが火打石使えと言われれば使えないし・・・。」で、このコーナーを締めくくっていました。

 これを聞いて、こんな話を思い出しました。
 幼稚園だったか、小学校だったか、昨今は4月の新学期からしばらくの間、トイレの水を流さない子が大変多いそうで、その流さない子は、家のトイレは自動で水が流れるらしく、使用後に水を流すことを知らなかったらしい。
 最近のトイレは、自動で水が流れる機種があるそうですが、そんなのが一般家庭にまであるんですね。へぇ~と思いました。

 こういう便利な機能の道具は、子どものうちから便利な機能は使わせるべきではないと考えます。
 根本的な作法・躾ができません。トイレの水は流す、至極当たり前なことが出来ないのは問題です。

 私が携帯電話をあまり好きではなく、よってスマホも使わないのは、費用がかかるのもありますが、携帯電話は会話のマナーができません。
 携帯電話同士のやりとりだと、直接相手が出ます。ここに相手を呼び出すまでの、公共的な会話が無いままです。
 従来の固定電話(「固定」と言う表現もおかしなものですが)だと、家族のだれが出るか分かりません。
 そのために、話したい相手に変わってもらうために、社会的な会話がなされます。
 そういうところで、言葉のやり取りが育ちますし、家族の方もかけてきた相手の話しぶりで、どんな感じの方なのかが分かるってものです。
 なので、携帯電話は、社会的な会話、ひいては公共の場にふさわしい会話が育ちにくくなります。

 便利なものは、不都合なところもあるものです。

 最後に一つ鉄道ネタ。国鉄の急行型車両は、四人分のボックスシートでした。窓の小テーブル下に、栓抜きが取り付けられていました。こういうこと、今は知っている人少ないだろうな。

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