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Channel: mitakeつれづれなる抄
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京都市バスで後扉連動装置解除で走行が常態

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 京都市営バスで、後扉を閉めないで走行していたことが発覚した、ということは、弊ブログ4月14日に書きました。
 その後の調査で、後扉が開いていると加速できない装置の機能を停止して走行した経験者(つまり知っている)は、この九条営業所の運転士を含み19人が連動装置を止めて走行したことがあり、うち二人は日常的に連動装置を止めて走行する常態化していたそうです。
 京都新聞記事からです:「装置解除を経験」19人 京都市バス、ドア閉めず走行

 京阪バスの受託営業所である九条営業所で、運転士112に聞き取り調査したところ、約半数の58人が連動装置の解除方法を知っていたとのこと。
 うち実際に解除して走行したのは19人、17人は一回だけで、常態化して運転した2人は、「ドアが閉まりきらないと発車のギアを入れられず、装置の存在がいらだたしかった」とのこと。

 バス車両の後扉が完全に閉まらないと、起動ができないのは、バスに付いている安全装置の一つで、目的はズバリ安全です。
 しかし、後扉から人を乗せ、しかも多客で乗り切らないと、ドアが閉められず、京都市バスの運転士職場の風土もあって、イライラなさるのでしょう。

 安全装置の存在がイラッとする事例で、ご家庭のガスレンジで、温度が一定に達すると、ブザーが鳴ってガスが弱くなるのがあります。
 調理方法によっては、この装置の存在がうっとおしく思うこともあり、一時的に安全を解除もできます。

 バス車両の後扉の連動装置、ドアが故障した場合に車両工場へ回送させたりする場合などで、連動装置を止めて走行させるためで、つまりは非営業の状態。
 スイッチ一つで連動が解除できるようなものではないそうですが、通常の走行では必要が無いもので、前照灯など直ぐに扱えるスイッチ群とは全く別のところにあり、普通の運転士は知る必要もありません。
 知っていても問題は無いですが、後扉が閉まらず、停留所でなかなか発進できず、イラッとしていた運転士がたまたま装置解除の方法を知り、同じことを想う運転士仲間に広がった、らしいということです。

 交通局現場職員(今回は委託の京阪バス株式会社ですが)の性質なのでしょう。本局職員運転士の時代もなにかと(良くない)評判があったり、京阪バス委託の運転士も、本局を彷彿とする運転士もおり、こうした引き継がれる現場性質というものは、そうそう変わるものではありません。

 交通局の対策として、連動装置を解除して走行したら警告音が鳴るようにして、それがまだ鳴らない33両は、6月末までに鳴るようにするとのこと。
 そんな警告音が鳴ると、今度は工場回送の時にうるさくないのだろうか。

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