京都新聞web版からです。今年9月に、京都市に居を構える、狂言大蔵流の茂山千五郎家が当主名の当代十三世千五郎が隠居名の五世千作を名乗り、千五郎の長男・正邦が十四世千五郎を襲名するとのことです。
記事:代替わりも和やかに 狂言大蔵流、茂山千五郎家
私も結構長いこと、能楽を見ていますね(能楽=能と狂言のこと)。
茂山千五郎の狂言は、名古屋ではあまり観る機会は多くはありませんでしたが、観世会など、ちょっとグレードの高い能の会では、よく出演され、私の能の黎明期から拝見しており、その当時の千五郎は、2013年に亡くなられた十二世千五郎。
なので、茂山千五郎と言えば、四世千作の顔を連想します。当代の十三世千五郎は、本名の正義で演じられていました。
その当時は三世千作(十一世千五郎)も健在で、一度だけ、何かの狂言会で拝見したことがあります。
そういう記憶がありますので、千作-千五郎-正義という名の方がしっくりします。
そもそも、ゆずり名、とか当主名とかという習慣が知らなかった頃なので、あくまでご本名だと思っていました。当時の能のシテ方観世流宗家は観世元正でしたが、その養父は観世左近で、この観世左近も観世流の当主が時々使っていた名前であることを後になって知りました。
この京都の茂山千五郎家は、「お豆腐狂言」の名でも知られています。
お豆腐狂言とは、豆腐が主題になった狂言ではなくて、お豆腐という食材は、豪華な器に載せられ、高級な料亭でも供されますし、一方で粗末な器でも盛られて、長屋の晩御飯にもなることからの例えで、どんな場所でも二人いれば狂言が演じられます!という茂山千五郎家狂言のキャッチフレーズです。
なので、市民に親しまれ、こんな選挙啓発ポスターがありました。千五郎師と正邦師。
2007年の統一地方選挙。
記事:代替わりも和やかに 狂言大蔵流、茂山千五郎家
私も結構長いこと、能楽を見ていますね(能楽=能と狂言のこと)。
茂山千五郎の狂言は、名古屋ではあまり観る機会は多くはありませんでしたが、観世会など、ちょっとグレードの高い能の会では、よく出演され、私の能の黎明期から拝見しており、その当時の千五郎は、2013年に亡くなられた十二世千五郎。
なので、茂山千五郎と言えば、四世千作の顔を連想します。当代の十三世千五郎は、本名の正義で演じられていました。
その当時は三世千作(十一世千五郎)も健在で、一度だけ、何かの狂言会で拝見したことがあります。
そういう記憶がありますので、千作-千五郎-正義という名の方がしっくりします。
そもそも、ゆずり名、とか当主名とかという習慣が知らなかった頃なので、あくまでご本名だと思っていました。当時の能のシテ方観世流宗家は観世元正でしたが、その養父は観世左近で、この観世左近も観世流の当主が時々使っていた名前であることを後になって知りました。
この京都の茂山千五郎家は、「お豆腐狂言」の名でも知られています。
お豆腐狂言とは、豆腐が主題になった狂言ではなくて、お豆腐という食材は、豪華な器に載せられ、高級な料亭でも供されますし、一方で粗末な器でも盛られて、長屋の晩御飯にもなることからの例えで、どんな場所でも二人いれば狂言が演じられます!という茂山千五郎家狂言のキャッチフレーズです。
なので、市民に親しまれ、こんな選挙啓発ポスターがありました。千五郎師と正邦師。
2007年の統一地方選挙。