神戸新聞web版記事からです。NTTの電話通信回線は、今後は交換機を経る方式から、インターネットの回線を用いたIP通信機器によるIP電話となり、全国一律3分8.5円とする方向であるそうです。
記事:IP電話、全国3分8・5円に NTTが24年にも
つまり専用の「電話回線」の方式から、インターネットの通路であるweb(world wid eweb)の回線を経る方式として、各電話機が端末のIP符号を与えられる、IP電話となる方式なのだそうです。
昨今のインターネットを用いた通信や、携帯電話の普及で、NTT電話(固定電話)の在り方が見直されることからの措置だそうです。
NTTの電話今後の在り方。(PDF)
また交換機の生産も先が見え、機能維持の部品確保という点からも、交換機を撤廃して、パケット通信のIP電話に移行ということだそうです。
現在のNTT回線は、電電公社時代のそのままの考えで、市内通話と市外通話の区分として、市外通話は距離に応じて、値段が変わる、というものです。
回線の距離に応じて値段が変わるので、ある意味、鉄道と同じようなものですね。
実際、逓信省時代は国鉄も逓信省の管轄でした。
このIP電話の最大の特徴は、インターネット回線を利用することから、全国一律の料金にすることができます。理論上では、全世界も同じ料金にできますが、法制度からも今は適用自体ができないようです。
この全世界も、NTT電話ではなく、インターネットの通信サービス(アプリ)を使えば、本当に無料で通話することは可能です。
そんな環境の変化からのNTT電話のIP化ですが、いいことばかりではありません。
IP電話を作動させるには、外部からの電力が必要です。
昔のダイヤル式黒電話は、電気が通じていなくても利用可能でした。
NTTの通信回線には、電話機に必要な電力も供給される仕組みです。
しかし今は多くのお宅で、ファクシミリ付きの電話機であったり、留守番電話機能付きであったり、NTTから貸与の黒電話を使用しているお宅は、極めて少ないという状況。
そこで、電力会社から電力が供給されることを前提とした、IP電話に切り替える、ということのようです。
数年前、四国で大雪が降り、倒木であちこちの集落が孤立。孤立に加え、倒木で電力線が切断され、村の政策でオール電化に切り替えたお宅は、とんでもない状況におかれた、ということが報じられました。
オール電化なので、暖房も電話も電力会社からの電力頼り。
その電気が来なくなったので、暖房も使えなければ、お湯も沸かせない。
電話もIP電話に切り替えてしまったので、電話も通じないで、物資の孤立どころか、通信の孤立まで招いてしまった、ということがありました。
それを考えると、非常時もありえるとして、電話回線も必要なのでは、と思います。
公衆電話も、10円硬貨専用の赤電話は、電力線が無くとも作動しますので、災害時には極めて重要な通信手段となります。
余談ですが、国鉄分割民営化、JR発足からこの四月で30年です。
国鉄は三公社五現業のうちの三公社の一つ。公社制度の残りの二つは、電電公社(電信電話公社)と専売公社(日本専売公社)です。
今の若い方は、NTTと日本たばこ産業は、国の公社であったことをご存知の方は、どのくらいいるだろうか。
もう一つ、ついでに、五現業とは、省庁の現業機関で、国営事業でもありました。
郵政・含む郵便貯金・簡易保険(郵政省)、国有林野(林野特別会計)、印刷(大蔵省印刷局)、造幣(大蔵省造幣局)、アルコール専売(通産省)
記事:IP電話、全国3分8・5円に NTTが24年にも
つまり専用の「電話回線」の方式から、インターネットの通路であるweb(world wid eweb)の回線を経る方式として、各電話機が端末のIP符号を与えられる、IP電話となる方式なのだそうです。
昨今のインターネットを用いた通信や、携帯電話の普及で、NTT電話(固定電話)の在り方が見直されることからの措置だそうです。
NTTの電話今後の在り方。(PDF)
また交換機の生産も先が見え、機能維持の部品確保という点からも、交換機を撤廃して、パケット通信のIP電話に移行ということだそうです。
現在のNTT回線は、電電公社時代のそのままの考えで、市内通話と市外通話の区分として、市外通話は距離に応じて、値段が変わる、というものです。
回線の距離に応じて値段が変わるので、ある意味、鉄道と同じようなものですね。
実際、逓信省時代は国鉄も逓信省の管轄でした。
このIP電話の最大の特徴は、インターネット回線を利用することから、全国一律の料金にすることができます。理論上では、全世界も同じ料金にできますが、法制度からも今は適用自体ができないようです。
この全世界も、NTT電話ではなく、インターネットの通信サービス(アプリ)を使えば、本当に無料で通話することは可能です。
そんな環境の変化からのNTT電話のIP化ですが、いいことばかりではありません。
IP電話を作動させるには、外部からの電力が必要です。
昔のダイヤル式黒電話は、電気が通じていなくても利用可能でした。
NTTの通信回線には、電話機に必要な電力も供給される仕組みです。
しかし今は多くのお宅で、ファクシミリ付きの電話機であったり、留守番電話機能付きであったり、NTTから貸与の黒電話を使用しているお宅は、極めて少ないという状況。
そこで、電力会社から電力が供給されることを前提とした、IP電話に切り替える、ということのようです。
数年前、四国で大雪が降り、倒木であちこちの集落が孤立。孤立に加え、倒木で電力線が切断され、村の政策でオール電化に切り替えたお宅は、とんでもない状況におかれた、ということが報じられました。
オール電化なので、暖房も電話も電力会社からの電力頼り。
その電気が来なくなったので、暖房も使えなければ、お湯も沸かせない。
電話もIP電話に切り替えてしまったので、電話も通じないで、物資の孤立どころか、通信の孤立まで招いてしまった、ということがありました。
それを考えると、非常時もありえるとして、電話回線も必要なのでは、と思います。
公衆電話も、10円硬貨専用の赤電話は、電力線が無くとも作動しますので、災害時には極めて重要な通信手段となります。
余談ですが、国鉄分割民営化、JR発足からこの四月で30年です。
国鉄は三公社五現業のうちの三公社の一つ。公社制度の残りの二つは、電電公社(電信電話公社)と専売公社(日本専売公社)です。
今の若い方は、NTTと日本たばこ産業は、国の公社であったことをご存知の方は、どのくらいいるだろうか。
もう一つ、ついでに、五現業とは、省庁の現業機関で、国営事業でもありました。
郵政・含む郵便貯金・簡易保険(郵政省)、国有林野(林野特別会計)、印刷(大蔵省印刷局)、造幣(大蔵省造幣局)、アルコール専売(通産省)