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Channel: mitakeつれづれなる抄
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一宮市のi-タクシー・利用は低調

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 一宮市地域公共交通会議があり、膨張に行ってまいりました。会議の内容に今年7月から始まった、市内にある公共交通空白地域を対象に、i-バスや名鉄バスに接続する形でタクシー車両を用いたi-タクシーというものの運行を始めました。年度内、つまり来年3月までは試行の扱いです。
 これのここまでの利用者数が報告され、その数字たるや、三箇月弱の間、0人とか一けたの利用者ばかり。
 同様のものは、稲沢市にもありますが、以前には稲沢市の地域公共交通会議にも行きまして、この稲沢市のコミュニティタクシーの利用者数は惨憺たるもの、と評したことがあります。
 一宮市のこのi-タクシーも同様のシステムなので、先ず乗らないだろうと予想していましたら、惨憺たる結果と書こうと思いきや、予想よりは乗っている、という印象。

 配布された資料から。7月1日の運行開始から9月25日までの利用者数。


 これでは空白欄が多いので、ダイジェスト版。( )内数字は、運賃の対象ではない小児利用者の内訳。


 往路・復路というのは、往路は、各地域のタクシー乗り場(停留所)から接続バス停方向、復路はその逆です。
 往路の方向が利用者数が多いのは、i-タクシーが予約制であることから、家(など)から出発時間が読めるので、利用し易い一方、復路は出先からの利用なので、i-バス・路線バス乗車を経てからの乗り換え(接続)i-タクシーなので、時間がなかなか読めず、利用し難いというのがあり、実際にそれが数字に表れています。
 同じ現象は稲沢市のコミュニティタクシーにも表れております。

 市側の話として、今後は利用者増に向けてPRを高めたい、とのことですが、このi-タクシー、そもそもの交通トリップとして、一つの輸送が成立するのではなく、あくまで市内中心部へ至る、マスの交通機関(路線バスなど)への接続交通です。
 i-タクシー停留所まで歩いて、さらにその後、路線バスなどに乗り換えるわけで、その負担も結構大きいです。
 特に上の利用者数でも書きましたが、復路の利用は、帰りのバス時間から到着停留所の時刻を知り、それに接続するタクシー便を予約する、というなかなか高度なテクニックが必要です。
 これをなさって、約三箇月弱の間に復路54人の方が利用なさったわけで、数字だけ見れば惨憺たる結果ですが、よく乗ったな、という印象です。

 今後の利用者増の方法として、単にタクシー時刻だけを時刻表に記載するのではなく、接続するバス便の市中心部発車時刻も載せるなどの提案があります。

 せっかくの交通空白地域のi-タクシーなので、利用者を増やしたいところです。

 参考。i-タクシーの運行区域図。文字が小さいですが、利用者数が記されています。


 東海地方の交通案内、路線図ドットコムの一宮市路線図。⇒こちら

 なお、i-タクシーは「タクシー」の名を用い、タクシー車両を使用していますが、運行法源は、一般乗合旅客運送(区域)で、乗合バスと同じです。

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