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Channel: mitakeつれづれなる抄
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JR北海道の海峡線は廃止されるわけではないらしい

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 今度、3月26日のJR各社ダイヤ改正で、北海道新幹線開通により、青函区間を通る、豪華寝台列車のカシオペア号が列車廃止になるということで、昨日は最後の運行列車が上野駅に到着し、人で大賑わいだったそうです。
 そこで最近のはやりなのか、「ありがとう」とかの声もあったそうですが、同じ鉄ヲタながら、あの心理は分かりません。私は度が深いヲタだからなのだろうか。

 兎にも角にも今度の土曜日、26日に新幹線の新青森駅~函館北斗駅間148.8kmが開業します。
 そのため、並行在来線の処遇で、JR北海道の江差線、五稜郭駅~木古内駅間はJR北海道としては路線廃止になり、道南いさりび鉄道に経営が引き継がれます。
 JR北海道(北海道旅客鉄道)としての営業廃止区間は、この江差線だけで、海峡線新中小国駅~木古内駅間は廃止ではないそうです。
 「そんなの当たり前だろう、新幹線が通るし、線路もあるから」、という声が聞こえてきそうですが、国鉄~JR各社の「○○線」というのは、必ずしもレール、すなわち鉄道でなくともよいもので、それが国鉄時代は国鉄自動車線(国鉄バス路線)が鉄道と同様の運送規定で、営業していました。
 海峡線の青函トンネル部分は、新幹線と在来線の共用区間です。
 この在来線と新幹線は別個の路線との認識から、JR北海道の営業区間から海峡線が廃止されるわけではないので、今後も在来線の運行区間として残るわけです。
 在来線の海峡線を利用して、第二種貨物鉄道事業としてのJR貨物海峡線が運送を行うわけで、JR貨物が海峡線の直接の運営者になるわけではなさそうです。

 「海峡線」とは、津軽海峡線のうち、新中小国駅~木古内駅間の正式名称で、うち、新中小国駅~新中小国信号場間ま津軽線との共用区間です。ちなみにこの津軽線共用区間は単線です。

 なんだかややこしいことを書いてしまいましたが、要するに、3月26日以降もJR北海道の在来線としての海峡線は残るわけで、ただここを通る在来線列車は一本も無い、という事実上の第三種鉄道事業者状態になるということらしいです。

 しかし、今日から25日まで鉄道では北海道へ行けなくなりました。
 新幹線と在来線の信号設備機能動作の最終確認試験だそうで、旅客列車は全列車運休という、なんとも大胆なことをしでかします。
 これも「新幹線という便利な乗り物を提供する前の引き換えだ」との意思が見えて、どうも嫌です。

 豪華寝台列車のカシオペアは、一般列車としては運転を終えましたが、団体か何かで、北海道まで走らせることも有り得る、という報道を見て、在来線の海峡線部分は廃止されずに営業キロ数を設定されたままのだと理解した次第。
 テレビなどのマスコミは「列車」と「車両」の意味を同じものとして混同して使っておられますが、カシオペア号に使われていた車両で団体列車として北海道までのツアーが計画されているとのことです。

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